Sat 140927 新潟に出張する 前夜祭 おいしゅーございました&楽しゅーございました | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140927 新潟に出張する 前夜祭 おいしゅーございました&楽しゅーございました

 10月18日、午後3時の上越新幹線に乗って新潟に向かった。考えてみれば、ここまでのこんなに長い人生で、上越新幹線に終点まで乗ったのは初めてのことである。

 むかしむかしの今井君は大のスキーファンだったから、越後湯沢までなら何度でも往復した。越後湯沢で降りて、ホームに吹きつける雪混じりの風の冷たさに、「うわ!!」とか「ひえ!!」とか、震えながら小さく絶叫するのが大好きだった。

 金沢への出張からの帰りに、越後湯沢で乗り換えることも多かった。今はすっかりヒコーキ派だが、ホンの4~5年前までは、金沢から富山 ☞ 直江津 ☞ ほくほく線を経由する「はくたか」に乗り、越後湯沢で乗り換えて東京に帰った。

 今もそうらしいが、このルートだと越後湯沢での乗り換え時間が極端に短い。「8分」とか「10分」とか、そういう異様に切迫した状況の中、ジーチャンもバーチャンも懸命にホームを走る。大きな荷物をかかえていようが、一切おかまいなし。とにかく走らないと、乗り継ぎ列車はサッサと出発してしまう。

 新幹線のほうはお殿様なんだから仕方ないとして、「はくたか」の方で譲歩して、もっと乗り継ぎに余裕をもたせてくれたらよさそうなもの。8分を15分に伸ばしてくれたら、ジーチャン&バーチャンが青い顔で追い立てられる残酷なシーンもなくなるはずだ。

 ま、あと半年で金沢新幹線が開通すれば、あの切迫した乗り継ぎ騒動も、「そんな時代もあったね」と笑える過去の逸話になってしまうだろう。逆に、ほくほく線の沿線がすっかり寂れてしまわないかと心配だ。直江津、十日町、大丈夫ですかね。
新潟駅
(新潟駅に到着)

 新潟でのお仕事は明日の14時からだから、今日はいわゆる「前のり」であって、主催してくださるNSGグループの先生がたとの前夜祭が18時から予定されていた。

 「前夜祭」とは、「祝勝会を前もってやっちゃおう」ということである。だって今井君はもはや大ベテランであり、予備校の世界のヌシのようなクマである。失敗なんか、ほぼあり得ない。明日の参加人数は500名超の予定、激しい大成功になるに決まっている。「祝勝会も、前のり」で別に問題はないのである。

 駅前の新潟料理店に集まったメンバーは、合計8名。いずれも素晴らしい先生方である。「今回、広報を担当しました」とおっしゃるのは上越地区を担当する。11月にはまさにその上越に出張する。「よろしくお願いいたします」だ。

 「数学担当ですか?」「国語担当ですか?」と、次々にクマどんが担当科目を言い当てたお2人は、数学嫌いを数学好きに、国語嫌いを国語好きに、たちまち変えてしまいそうな優しい笑顔が印象的だった。
会場
(翌日はこの会場を満員にする)

 いくらワタクシでも打率10割は無理なので、「社会科担当ですか?」と尋ねた先生は、「英語なんですけど」と苦笑しておられた。うーん、言い訳みたいだが、ワタクシといたしましては、英語の先生に「社会科の先生ですか?」「国語の担当ですか?」と尋ねるのが、実は最大の讃辞になると信じている。

 英語の先生には2つの型があって、「いかにも英語の先生」というスペシャリストタイプと、「世界のことなら何でも聞いてくれ」というジェネラリストタイプ。前者はとにかく英語好きで英語マニアでネイティブ並みだったりするが、英語以外のことはあんまり話してくれない。

 「オレは英語の専門家だ!!」が口グセで、事あるごとにそれを連発する。それはそれで素晴らしいことであるが、ついつい口グセが嵩じて「オレは英語の天才だ」「英語の神だ」という激烈な所まで行き着いてしまったりする。
笹団子
(越後名物、笹だんご)

 それに対して後者は、英語以外のこともどんどん話題にしてくれる。世界史のこと、世界旅行のこと。文章の読み方のこと、哲学や神話や天文学、小説や映画や演劇のこと。まるで社会か国語の先生みたいに話題が豊富で、授業は楽しく教室に笑いが絶えない。

 まだ繁盛していた10年前の代ゼミなどでは、生徒たちは前者のファンと後者のファンに2分されていたように思う。前者ファンはとにかく講師に「英語の専門家」「天才」「神」であることを求め、「余計な話はして欲しくない」と強硬に主張した。

 後者ファンの諸君は「英語以外にもいろんな話が聞きたい」「やる気を引き出してほしい」と講師に要求する。今井君は、自分が生徒の時も後者が好き。講師になった後も、出来るかぎり後者でありたいと思いつづけてきた。
のどぐろ
(日本海のオサカナと言えば、何と言ってもノドグロだ)

 いつの間にか高校野球の話になって、むかし甲子園で活躍した新潟の伝統校の思い出に触れていると、「ボクはその高校の出身です」と声が上がった。30歳代前半の男子であるが、「かつて代ゼミで今井先生の授業を受けてました」「大ファンでした」と告白してくれた。

 まあ、こういうのには多分にリップサービスというのもあって、「大ファンでした♡」と言われても、まあだいたいが小ファン、せいぜいで中ファンぐらいと思っておいた方がいいのだが、いやはや、彼の大ファンぶりと言ったら、
「全ての今井講座に出ていました」
「全ての参考書を、スミからスミまで熟読しました」
「今井先生の雑談だったら、1つ残らず記憶してます」
「記憶しているばかりか、今井先生と同じ口調で再現できるぐらいです」
というレベル。10年前~15年前の生徒たちにも、このレベルのウルトラファン・スーパーファン・ミラクルファンがたくさん存在する。

 こういうモト生徒との出会いは、マコトに嬉しいものである。さっそく酒を酌み交わし、かつての授業や著書の話が盛り上がって、代ゼミ全盛時代を偲んだ。10年前の移籍の際に、代ゼミでの著書7冊は全て絶版にされてしまったが、その辺の苦々しい話も、今になってみるとたいへん楽しい思い出である。
蕎麦
(〆は、十割そば)

 当たり前だが、新潟のお料理&新潟のお酒、みんなおいしゅーございました。のっぺい汁にノドグロ、村上牛ステーキに十割そば、どれもこれもホントにおいしゅーございました。

 今井君にはいつの頃からか「日本酒大好き」の評判が立って、金沢とか京都とか神戸とか広島とか、日本酒で有名な街に出張すると、「地元の人々が自信をもってオススメ」という銘酒でもてなしてもらえる。

 ホントはワインだって大好きなのであるが、いったん「日本酒党」という看板がかかったら、これはもう致し方ない。しかも諸君、今日は新潟だ。銘酒中の銘酒、日本を代表する銘酒が一列になって「さあ飲んでください」というアリサマである。

 大好きな「鶴齢」おいしゅーございました。もちろん「八海山」に「景虎」「越乃寒梅」、残らずおいしゅーございました。初めてのお酒「今代司」も、何だか「今井」と「代々木」を一緒にしたみたいな名前であるが、そういうツマラン話はよしにして、マコトにおいしゅーございました。

 ビックリしたことに、「今代司」の酒蔵は、翌日の大イベントを主催するNSGグループの傘下にあるのだという。他に大学も1つ、専門学校も2つ。新潟県を代表するほどの大きなグループなのであった。

1E(Cd) David Sanborn:TIME AGAIN
2E(Cd) David Sanborn:LOVE SONGS
3E(Cd) David Sanborn:HIDEAWAY
4E(Cd) Jaco Pastorios:WORD OF MOUTH
5E(Cd) Anita Baker:RAPTURE
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