Mon 140922 エコノミーと肩こり 秘薬タイガーバームへの期待(速攻シンガポール2) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 140922 エコノミーと肩こり 秘薬タイガーバームへの期待(速攻シンガポール2)

 羽田からシンガポールまでは、ヒコーキに乗って7時間ほど。その7時間を、ごく普通のエコノミー席につっぱらかっていく。アジア路線には「プレミアムエコノミー」という逃げ道もないし、今井君はマコトに控えめな人物なので、よほどのことがない限り観光旅行にビジネスクラスを利用することはない。

 「よほどのこと」とは、航空会社のほうからカウンターで「アップグレードさせていただきました」とニッコリされる場合である。しかしヨーロッパ往復12万円とか、シンガポール往復6万円とか、格安料金の「エコ割」チケットじゃ、なかなかそういう幸運に巡りあうことはない。

 2012年夏に1回、2013年夏にも1回、「マゼラン世界一周の反対向きだから」と称して「ンラゼマ地球一周」の旅を敢行した。スターアライアンスの世界一周チケットを利用したのであるが、1周35万円ほどのこのチケットだと、しょっちゅうアップグレードの幸運に恵まれる。

 「来年キューバを狙っている」と書いたのも、「第3次ンラゼマ」の一環としてであって、キューバにアメリカからは入れないから、エア・カナダ利用でトロントからハバナに向かう予定である。

 うにゃ、その時のアップグレードを期待して、今日は普通のエコノミーにデカい肉体を丸め、「7時間のガマンじゃないか♨」と自分に言い聞かせながら、じっとシンガポール到着を待ち受けた。
ブギス駅1
(宿泊先のホテルはブギス。中国語表記は「武吉士」である)

 何でこんなことを書くのかと言えば、実は9月中旬以降の今井君は、強烈な肩こりに悩んでいるのである。右腕の付け根が引きつれるように痛い。そのまま、右の肩甲骨から左の腰のあたりまで、背面を斜めに突っ切るような痛みに苦しんでいるのである。

 歩くときが一番ツラいけれども、お風呂に入っていても、メシを食べていても、やっぱり右腕が引きつれる。ということは、ヒコーキに乗っていてもやっぱり腕と肩が痛いので、できればビジネス席で行きたかった。

 「バンテリン」とか「フェイタス」の類いもたくさん持参した。ついでに、シンガポールは秘薬「タイガーバーム」の本場であるから、「よおし、タイガーバーム(中国名:虎標萬金油、19世紀後半にミャンマーのヤンゴンで清の胡子欽が開発)でこの肩こりを一掃してしまおう」と、その部分にも期するものがあった。
ブギス駅2
(シンガポールは多言語国家である)

 今井君は、この肩こりの原因までわかっている。9月13日朝、マルセイユからパリ経由で帰ってきたヒコーキの中での出来事。あの日の席は若干広い「プレミアムエコノミー」であったが、長い旅でむくんだ足で無理やりクツを履こうとした。

 右肩のあたりで「ブチッ」または「ベリッ」と、マコトに不吉な衝撃音が響いたのはその時のことである。その場では何ともなかったが、翌々日あたりから肩に重みを感じ、右腕の上腕部に引きつれるような痛みが走るようになった。

 それでも今井君はたいへん我慢強いから、しばらくは湿布を使うこともしなかった。「バンテリン」なんてのは、どこの家庭の薬箱でも、使用期限を1~2年過ぎたのがホコリをかぶって眠っているものであるが、確かにオウチにも「2013年12月」と期限の印刷されたのが見つかった。
乗車券
(地下鉄チケット。この紙カードに、乗車ごとに運賃をチャージして使用する。いちいちチャージするのが面倒。まだいくらでも改善の余地がある)

 10月に入ってもなかなか痛みが引かないので、ようやくクマどんは「致し方なし」と判断。不承不承に2013年期限のコイツを使ってみることにした。すると諸君、嬉しいじゃないか。賞味期限なんてのは、ちょっとぐらい過ぎていても大丈夫。少なくとも鈍感なクマの肉体には、コイツでも特に害はないのだった。

 しかし諸君、「害がない」のと「効き目がある」と間には、超えがたい大きな溝があるのをご存知か。さすがに「使用期限切れ」の湿布、害はないけれども、サッパリ効果がない。これじゃ、ミャンマー起源の秘薬に期待を繋ぐしかないじゃないか。
5ドル紙幣
(地下鉄チャージ機では、高額紙幣はダメ。5ドル紙幣までしか使えない。改善の余地アリである)

 こうしてヒコーキは、淡いクマの期待をのせて、東シナ海から南シナ海をひたすら南東に向かって飛び続けたのである。
「中国空軍機の無謀な接近行動」
「尖閣諸島、領有問題」
「南沙諸島、領有問題」
「マレーシア航空機の消息不明事件」
など、深刻な国際問題が渦巻くあたりであるが、我がヒコーキは無事にシンガポールに到着した。

 チャンギ空港着、早朝5時半。赤道は目の前、熱帯の朝であるが、さすがに10月の5時半では、まだ空港は闇の中に沈んでいた。到着予定は6時過ぎだったから、30分も早く到着してしまったことになる。
タイガー
(午前7時半だが、ホテルへのチェックインに成功。早速タイガービールで祝杯をあげた)

 チャンギ国際空港は、世界で最も評価の高いハブ空港の1つであって、入国係官の親切で優しい態度は、「こりゃ文句ないや」のヒトコトに尽きる。ドイツのフランクフルト空港なんか、いまだに「乗客をコヅキ回す」というレベルだから、関係者には是非チャンギか羽田に見習いに来てほしい。

 公共交通機関への乗り継ぎも便利。市内中心部に向かう地下鉄の雰囲気もマコトによくて、日本人が何かと心配しすぎる「治安」なんてのも、ここでは全く不安がない。

 ただし諸君、「早朝5時半の到着」ということになると、やっぱり一瞬呆然とせざるを得ない。今日は鞄1つだからまだいいが、大っきなスーツケースを引きずって早朝5時半に空港に放り出されたら、「ボク、これからどうしたらいいの♨」である。普通の人なら、ホテルにチェックインできる時間までポッカリ口を開け、ヌルい湯気でも噴いている他はなさそうだ。

 しかしそこはそれ、今井君は普通の人じゃない。どこまでも強引なクマである。躊躇なく地下鉄でホテルに向かい、朝だろうとなんだろうと、強引にチェックインにもっていく。その強引さがどんなふうに発揮されるか、ま、明日の記事を読んでくだされ。

1E(Cd) Incognito:NO TIME LIKE THE FUTURE
2E(Cd) Incognito:POSITIVITY
3E(Cd) Larry Carlton:FINGERPRINTS
4E(Cd) Larry Carlton:DEEP INTO IT
5E(Cd) Luther Vandross:DANCE WITH MY FATHER
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