Sat 140920 帰りのヒコーキ 10年を反芻 次の予定 (おらんだ先生訪問記51 最終回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140920 帰りのヒコーキ 10年を反芻 次の予定 (おらんだ先生訪問記51 最終回)

 こうして4月29日、2週間のオランダ滞在を終えた今井クマ蔵は、「一路、帰国の途へ」ということになった。アムステルダム・スキポール空港からルフトハンザ機でフランクフルトへ、フランクフルトからはANAで羽田に向かう。
 今井君はできる限り「Buy Japan」であって、国際線でもヒコーキはできる限りANA、天ぷら屋に入って白ワインを注文するなら、やっぱり甲州ワインを選ぶ。
 フレンチやイタリアンには、さすがにフランスかイタリアのワインだけれども、天ぷらには日本のワインを合わせたいじゃないか。ついでながら、ステーキにはどうしてもアルゼンチンワイン。やっぱり相性と言ふものがあって、「高けりゃいい」「有名ならいい」と単純に割り切れるわけではない。
オブジェ
(スキポール空港の巨大オブジェ)

 スキポールからフランクフルトまでは、ラッキーなことに「ビジネスクラスにアップグレード」になった。ルフトハンザの職員が「アップグレードいたしました」と満面の笑みで言ってくれた時、慌てん坊の今井君は「お、東京までビジネスクラスか♡」と勘違いして、心の底から快哉を叫んだものだった。
 しかし実際のビジネスクラスは、フランクフルトまでのたった1時間。そこから先、東京までの12時間は、いつもの「プレミアムエコノミー」である。もちろん、「ごく普通のエコノミー」から無料アップグレードされているのだから文句は言えないが、ヌカ喜びの直後の落胆は、なかなか激しいものがある。
 しかも諸君、ヨーロッパの都市間を結ぶルフトハンザ・ビジネスクラスとは、別にビジネスクラスでも何でもないのである。3人横並びの席の真ん中を空けて、「ほーら、ゆったり座れるでしょ?」というだけのナンチャッテ・ビジネスにすぎない。それでも下の写真の通り、Business Classの文字が大袈裟に浮き出して、「スゴいだろ♡」「スゴいでしょ♡と」と、胸を張っている。
 うーん、確かに大きな肉体の欧米男子が3人ビッシリ横並びじゃ息苦しいから、「3人席に2人」のサービスは嬉しくなくもない。でもそれなら最初から工夫して、「3人横並び」というシート構成をヤメればいいだけのことなんじゃないか。
ビジネス
(ルフトハンザ、ビジネスクラス)

 ギューギューづめ状態でも、機内サービスだけは意地でも実施する。ヌルい水、ヌルいジュースにコーラ、炭酸のほとんど抜けた炭酸水。食べ物は、小袋に入ったクッキーかスナック。「Sweet or salty?」とコワい顔で尋ねられ、恐る恐る「Salty」と答えると、小袋をムンズとつかんでポイッと手渡してくれる。
 ナンチャッテ・ビジネスシートでも、サービス内容はほぼ同じである。まあそれで構わないので、もともとたった1時間ちょいの飛行に、機内サービスなんか必要ないのである。
 ミュンヘン ☞ アムステルダムの往路では、これが「ビックリするほどデカい菓子パン」であった。不機嫌なCAのオネーサンさんが、菓子パンの入った袋を次々とポイポイしていく。ドリンクのサービスは後からのんびりやってくるので、乗客は目を白黒させながらスカスカに乾いたパンをかじり、パンが喉に引っかかってはムセ返っていた。
静寂
(普通電車の車内風景。オランダは、静寂を大切にする国だった)

 旅の終わりはいつでも寂しいものだが、まあ今井君は空港の最高級ラウンジを利用できるから♡、ワインとホットフードを楽しみながら、旅の記憶を反芻して過ごす。胃袋から戻ってきた牧草をクッチャ&クッチャ反芻しているウシさんよろしく、クマどんも記憶をクッチャ&クッチャするわけである。
 オランダ滞在を終えたこの日の今井君は、「このブログを開始してから、何カ国を訪れ、いくつの都市を訪問したのだろう」と、全てを書き出してみたくなった。いつもの「計算魔」「足し算魔」「反芻魔」であるが、その結果は「合計21カ国、130都市」と判明。あくまでこのブログに旅行記を掲載した旅に限定し、2004年以前の旅は計算に入れていない。
 都市の規模も全く考慮に入れず、ズラズラ並べてみただけの一覧表に「何の意味があるのか」と、またまたコワい顔をする読者もいると思うが、詳細を記事の最後に掲げるから、とにかく後で見てみてくださいな。
 「10年、よく頑張ったな」と思うし、「よく飛び回ったな」「丹念に歩き回ったもんだな」と感慨も一入。諸君、いいかね、「一入」と書いて「ヒトシオ」と読む。漢字テストで要注意だ。
自転車1
(オランダは、自転車が大好きな国だった)

 それにしても、このヨーロッパ偏重ぶりはどうだ。フランス・イタリア・ドイツ・スペインあたりはクマなく回ったクマなのに、アジア&アフリカにはちっとも出かけていない。南北アメリカ大陸についても、旅の履歴は余りに貧弱である。
 現在ブログは7年目を驀進中。第1回を書いた2008年6月5日、「10年継続する」「毎日1回更新する」と約束したのだから、まだまだ3年半も書き続けなければならない。すると諸君、今後3年半の旅の方針も、自ずと決まって来るじゃないか。☞アジア・アフリカ・中南米への積極的な進出である。
 本来の予定では、今年から地中海南岸と東岸を回る予定でいたのだ。チュニジア、リビア、シリア、エジプト、モロッコ、イスラエルなどであるが、マコトに残念なことに、数年前の「アラブの春」から始まったこの地域の大動乱のために、暢気なクマどんが暢気に歩き回れる状況ではなくなってしまった。
 ならば、まずアジアと中南米から。実は来年、キューバを狙っている。しかし何と言っても手近なアジアも攻略しなきゃいけない。東南アジアでもシンガポールなら、テーマパークを訪ねるぐらいの気楽さでいいだろう。
 フランクフルトの空港ラウンジで考えていたのは、以上のようなことである。今までの旅先をズラッと書き出してみるなんてのは、賢いオカタからみれば「バカみたい」なんだろうけれども、愚直に書き出してみることから自然に将来の方針が決まるなら、それはそれでスンバラシイじゃないか。
 こうして諸君、「おらんだ先生訪問記」は完結するが、たった今ここで決まった方針に基づき、明日からは「速攻シンガポール」を開始。2014年9月の「夏マルセイユ滞在記」は、あえて後回しとする。
自転車2
(オランダは、どこに行っても自転車の山だった)


☆ 訪問国21・訪問都市等130一覧(2005年~2014年)

フランス(25)
パリ マルセイユ ルーアン ランス アミアン ニース カンヌ
マントン エズ グラース レラン諸島 エクス・アン・プロヴァンス レ・ボー エグ・モルト ニーム アルル アヴィニョン 
カシス&ラ・シオタ リヨン オルレアン ルアーブル オンフルール ストラスブール コルマール ブロワ

イタリア(22)
ローマ ナポリ フィレンツェ シエナ ピサ ヴェネツィア 
ミラノ ベルガモ トリノ ボローニャ フェラーラ ラヴェンナ
パルマ クレモナ ヴィチェンツァ ヴェローナ パドヴァ コモ
ストレーザ ベラッジョ メナッジョ ジェノヴァ

ドイツ(17)
ベルリン ライプツィヒ ドレスデン ミュンヘン ガルミッシュパルテンキルヘン パッサウ フランクフルト リューデスハイム
ボッパート コブレンツ トリアー マインツ ケルン ニュルンベルク ハイデルベルグ フュッセン ヴュルツブルグ

スペイン(14)
マドリード サラマンカ セゴビア トレド セビージャ 
コルドバ グラナダ バルセロナ タラゴーナ フィゲラス 
ジローナ バレンシア サンチャゴ・デ・コンポステラ 
アランフエス

オランダ(10)
アムステルダム ロッテルダム ユトレヒト ザーンセ・スカンス
キンデルダイク アルクマール グロニンゲン デン・ハーグ 
デルフト ライデン

イギリス(7)
ロンドン ケンブリッジ オクスフォード カンタベリー リバプール ウィンダミア エディンバラ 

ポルトガル(6)
リスボン カスカイス シントラ エヴォラ コインブラ ポルト

ベルギー(5)
ブリュッセル メッヘレン アントワープ ブリュージュ リエージュ

アメリカ(5):ニューヨーク ワシントンDC ボストン シカゴ ニューヘイブン
ギリシャ(3):アテネ サントリーニ ミコノス
オーストリア(3):ウィーン ザルツブルグ インスブルック
アイルランド(2):ダブリン キルデア
ブラジル(2):サンパウロ リオデジャネイロ
ハンガリー(1):ブダペスト
トルコ(1):イスタンブール
チェコ(1):プラハ
スイス(1):ジュネーブ
アルゼンチン(1):ブエノスアイレス
ウルグアイ(1):コローニア
シンガポール(1)
モナコ(1)

1E(Cd) Kirk Whalum:HYMNS IN THE GARDEN
2E(Cd) Kirk Whalum:UNCONDITIONAL
3E(Cd) Sheila E.:SEX CYMBAL
4E(Cd) Sheila E.:SHEILA E.
5E(Cd) Incognito:BENEATH THE SURFACE
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