Thu 140828 広島空港 カープおじさま集団 高砂のお好み焼き 広島も400名超の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 140828 広島空港 カープおじさま集団 高砂のお好み焼き 広島も400名超の大盛況

 さて、今日はまたまた旅行記をお休みして、広島でのお仕事について書いておかなければならない。「広島での」と書いたつもりが、「宏までの」とMac君に茶化されれば、せっかくの日曜の爽やかな気分もすっかり台無しだが、まあとにかく羽田9時半のヒコーキに乗って広島空港に飛んできた。
 ということになると、早速Mac君に向かって「広島でも」と入力したくなり、案の定「宏までも」と変換してもらって、思わず快哉を叫ぶ。東京は今にも雨の降り出しそうな重苦しい曇天であったが、広島でも曇天は変わらない。
 それにしても、広島空港は市の中心からあまりに遠い。空港から広島駅前までバスに乗ったが、所要時間は45分。高速道路をひた走るバスの車窓からは、山また山、渓谷また渓谷であって、何でこんな遥かな山中に空港を建設しようと決めたのか、余りのフシギに今井君の首は傾き放題に傾き、モトに戻らなくなるほどである。
 何しろ諸君、空港から市内までの間に、PAやSAが3つも4つも続くのである。つまり空港と駅のアクセスの途中、4回トイレに行きたくなっても大丈夫。4回眠くなって4回缶コーヒーを飲みたくなっても大丈夫。至れり尽くせりでござる。
 驚くなかれ、沿線には「場外馬券売り場」なんてのもある。空港⇔駅間でふと「競馬でヒトモウケしちゃおうかな♡」と思い立ち、見事に万馬券を手中にして、ヒトも羨む長者サマにのし上がる可能性だってあるのだ。マコトにご丁寧な、可能性に満ちた空港なのである。
広島1
(広島も大盛況であった 1)

 広島市内に入ると、赤いTシャツが目立つ。もちろん、広島カープのユニフォームをデザインしたTシャツの列であって、「おお、これこそかの名高いカープ女子であるね♨」と感激のコブシを握った。
 今井君はコドモの頃から筋金入りのジャイアンツ男子であるから、カープファンがカープに夢中になる気持ちもたいへんよく理解できる。今日は市内のマツダスタジアムでデーゲームがあるらしい。
 ただし、カープ女子よりも圧倒的に「カープおじさま」が多いようで、駅前は唐辛子みたいな真っ赤なオジサマ軍団に染まり、名高いカープ女子はサッパリ見かけない。
 オジサマ軍団はすでにビール&日本酒&焼酎=プロ野球観戦の3種の神器で陽気に酔っぱらい、顔もまたカープの赤ヘルみたいに真っ赤に染まって、幸せそうに高歌放吟のアリサマ。いやはや、マコトにおめでたい。
赤ヘルきっぷ
(広島赤ヘル軍団は、今年もまた大人気である)

 ということになればこの今井君だって「広島にきたんじゃけぇ、早速お好み焼きを頬張りたいんじゃけぇ」と盛り上がることになる。大阪でもお好み焼き、広島でもお好み焼き。コナモンは勢いで食べるもんじゃけぇ、思いついたら躊躇ったらイカンのじゃけぇ。ま、そういうことである。
 実は今井君には馴染みの店があって、広島駅新幹線口の「高砂」である。それをもし広島のヒトが聞けば、おそらくみんなアゴが外れるほど驚き呆れ、「もっとおいしい有名店がいくらでもあるんじゃけぇ」と笑い出すに違いない。
 単に広島駅構内でさえ、「高砂」は旗色が悪い。お隣の「みっちゃん」も同じお好み焼き屋だけれども、「みっちゃん」のほうはいつでも長蛇の列。今日も列は店の角を曲がって長く伸び、見たところ20人か30人の人々が、今か今かと足踏みしながら自分の順番を我慢強く待っている。
 それに対してお隣の「高砂」は、列は出来ても2~3人がせいぜい。しかもこちらの人々は「みっちゃんの列があんまり長いので、諦めてこっちに来てみた」という様子。テーブルについても、何となく「仕方がない」「まあこっちでガマンするか」みたいな、不承不承の態である。
高砂1
(高砂、カウンターの上は戦場のようである)

 しかし諸君、それでも「高砂」は、この場所でもう20年も営業を続けている。今井君がまだ代ゼミのウルトラ講師だったころからだから、おそらく20年以上である。その間に巨大予備校は「流れに浮かぶウタカタ」として盛者必衰のコトワリを世間に示してしまったが、どんなに客が不承不承でも、「高砂」は不滅である。
 そしてクマどんは確信するのだが、落ち着いて味わってみれば「高砂」のお好み焼きは広島の他の有名店よりも味わいが深い。ここで読者諸君に確認してほしいのは、別に今井君は「旨い」と言っているのではないということ。あくまで「味わい深い」のである。
 コナモンとは、奥の深いものである。A店とB店を比較して、Aが圧倒的に勝るとか、Bが圧倒的に劣るとか、そんなことはない。というか、「人気店だから旨い、不人気店だからマズい」と考えるようでは、まだまだ人生への理解が浅いのである。
高砂2
(高砂デラックスの完成)

 注文したのは、「デラックスセット」。「デラックス」のほうは、イカにタコ、エビにブタ、必須アイテムは全てタップリ入って、ついでだから広島名物の牡蠣がテッペンにのっかってくる。これはマコトにデラックスであって、焼き上がるのをカウンターで眺めていると、これ以上味わい深いものはなかなか考えられない。
 「セット」だから、この「デラックス」とは別に、お皿にのっけて焼き牡蠣2個がくっついてくる。広島を広島として味わい尽くすのに、これ以上のセットはあり得ないじゃないか。
 ただしクマ蔵は無類の牡蠣好きである。つい1週間前にはフランスのマルセイユで生牡蠣を貪っていた。ランチで10個、ディナーで10個。ホントはそれでも足りないので、本来ならランチ30個&ディナー30個と行きたいところだったが、フランス人諸君が腰をヌカして逃げ出すといけないから、10&10に留めておいた。
 だから、「セット」と銘打っておきながら「焼き牡蠣2個」ではクマを満足させることは不可能である。広島のデッカい牡蠣でも、せめて5個、出来れば10個、そういう贅沢なセットで行きたかった。あえて「隠れた名店=高砂」への不満を吐露するとすれば、そのあたりである。
広島2
(広島も大盛況であった 2)

 さてとにかく高砂、「ホントに味わい深くおいしゅーございました」であって、大きな満足感ともにいよいよ今日の仕事に向かう。今井君の古巣である駿台と代ゼミのすぐそば、広島ガーデンパレスホテルの大結婚式場が超満員になった。19時開始、20時半終了、出席者は400名を軽く超えた。
 お腹の中では、牡蠣とエビとイカが大ゲンカしているし、ブタ君はブタ君でキャベツと麺にからまりオタフクソースにまみれているアリサマだが、そのぶん仕事のパワーは2倍にも3倍にも高まって、今日もまた生徒諸君の大爆笑が止まらない。
 大爆笑の連続は、生徒諸君が集中力を絶やさずに聞き入っている証拠であって、それが90分まるまる続くのだから、さすがにオタフクソースのパワーは偉大である。
 聞けば、広島カープは本日もまた大勝利。しかし今井君の勝利もまたそれに劣らぬ迫力満点の大勝利であって、終了後の祝勝会もまた素晴らしく味わい深いものになった。
 広島は松茸の産地としても有名である。いやはや、クマどんの粗雑な舌と胃袋では、その繊細な香りと味わいを十分に感じきれないが、「焼き松茸、ホントにおいしゅーございました」と、心からの感謝の一言をここに記しておくことにする。

1E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
2E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
3E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
4E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
5E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
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