Mon 140825 旅行記は一休み お帰りなさいませ 大和八木でお仕事 大盛況に思う | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 140825 旅行記は一休み お帰りなさいませ 大和八木でお仕事 大盛況に思う

 タイトルがいきなり「おらんだ先生訪問記」に変わって早々で申し訳ないが、今日は旅行記を休ませていただいて、9月17日奈良県大和八木でのお仕事について記録しておきたい。
 8月20日の群馬県前橋以来、チャンとしたお仕事は約1ヶ月ぶりである。マルセイユで思い切り遊びまくった秋のクマどんは、もう元気いっぱい。仕事の日が来るのを今か今かと待ち受けていた。
 その割には、お仕事以外にもいろいろ会合があって、「秋のクマが六本木周辺に出没」「あれれ、都内某所でサトイモが転げ回っているのを目撃」など、物騒で珍妙な目撃談もあったかもしれない。13日の帰国からすでに5日、別に時差ボケを口実に、ネグラでグースカ怠けていたわけではない。
 もちろんその辺の詳細を論じるのも十分に楽しいはずだし、読者としてもそういう身辺雑記のほうに関心があるのは分かっているが、残念ながらこのブログはもう少々スタンスが高いのだ。
 露出マニアよろしくプライベートを赤裸々に語ることにヤブサカではないが、ハリウッドの大スターとメシを食ったわけでも、有名政治家と酒を酌みかわしたわけでもない。その程度じゃ、読者も大して興味はないはずだ。
奈良1
(奈良県大和八木でのお仕事。大盛況だった 1)

 そこで諸君、9月17日の今井君は午後1時のヒコーキで大阪・伊丹空港に向かった。ヒコーキは今日も満員。プレミアムクラスから順番に満員になっていくらしく、景気の回復を実感するとともに、周囲のオジサマたちの横柄さに久しぶりにウンザリさせられた。
 伊丹からタクシーに乗って、今日は帝国ホテル大阪に宿泊。大阪には「帝国ホテル大阪」と「大阪帝国ホテル」の2つがあってマコトに紛らわしいが、今井君がこの5~6年お気に入りで何度も宿泊してきたのは、前者の「帝国ホテル大阪」である。
 後者=「大阪帝国ホテル」のほうは、道頓堀から徒歩3分、グッと庶民的なホテルであって、お値段もリーズナブル。大阪ミナミの歓楽街にあって、宿泊するシーンも色とりどりな感じ。予備校講師の出張には向きそうにない。ま、11月には文楽を見るためだけに大阪に出かけるから、そんな時にでも使ってみますかね。
 一方の「帝国ホテル大阪」は、東京の昔のホテル御三家の一つ、泣く子も黙る「帝国ホテル」の大阪店である。車寄せもロビーも「控えおろう!!」「ズが高ぁーい!!」「このモンドコロが目に入らぬかぁー!?」な感じである。
お昼寝
(ナデシコは、お昼寝)

 「何で今井君ごときがこんなところに馴染みになれたか」といえば、やっぱり旅行好きがモノを言っていて、このホテルの所属する「Leading Hotels グループ」の会員だからなのである。会員になってもう6年が経過する。
 最近の大阪では、梅田のインターコンチネンタルが圧倒的なお気に入りなので、帝国ホテルからはすっかり足が遠のいていたが、お得な料金で宿泊できることもあり、おそらく1年ぶりに訪ねてみることにした。
 ロビーに足を踏み入れるやいなや、ガランとしたロビーに響きわたるほどの声で「お帰りなさいませ!!」「お帰りなさいませ!!」と挨拶される。この2~3年、関西のホテル業界ではこれが流行らしい。どこのホテルでも、秋葉原のメイドさんよろしく「お帰りなさいませ」の大合唱になる。
 今井君はもうこの10年ぐらい、「秋葉原」という街を避けて通っている。うなぎの名店「神田川明神下」を訪ねるには秋葉原駅が一番便利だが、「メイドさん」という存在がどうしても恐ろしくて、あえてお茶の水から歩いていくことにしている。
 だって諸君、「お帰りなさいませ」だなんて、気色悪くて鳥肌が立つじゃないか。クマどんは、そんなの絶対にイヤだ。敬して遠ざけるに越したことはない。だって、帰ってきたつもりなんか、これっぽっちもないのだ。
奈良2
(奈良県大和八木でのお仕事。大盛況だった 2)

 ところが2014年現在、大阪の一流ホテルではなかなかこれを避けることができない。インターコンチでも帝国ホテルでも、ロビーに一歩足を踏み込むやいなや「お帰りなさいませ!!」の声が四方八方から襲ってくる。
 今井君は、「ヤメたほうがいいですよ」という意見である。「控えおろう!!」というぐらい権威のあるホテルでありながら、メイド喫茶を髣髴とさせる「お帰りなさいませ」で宿泊客を迎えるだなんて、あんまり褒められたことではない。
 あとは、それを「いつどうやって指摘するか」である。今井君は極めて慎重かつ控えめなクマであるから、果敢に指摘することを常に躊躇ってしまう。
 「次こそは」「今日こそは」「今回こそは思い切って」と、思わず深呼吸までしてみるのだが、
「あのー、その『お帰りなさいませ!!』という挨拶ですが、このホテルの品格から考えて、どうなんでしょうねえ」
「もしかしたら、不快に感じているお客様もたくさんいらっしゃるかもしれませんよ」
「一度アンケートをとってみるなり、社内ミーティングでキチンと話し合ってみるなり、したほうがいいんじゃありませんかねえ」
こういう一言がなかなか言いだせない。そうやって躊躇している間に、この日もまた「お帰りなさいませ!!」の集中砲火を浴びることになった。
ヒコーキ
(ニャゴロワは、ヒコーキのマネ)

 午後5時にお部屋を出て、近鉄難波駅から名古屋行き特急に乗る。オレンジがかった黄色と紺の2トーン。ずいぶん暑苦しい色の電車であるが、オランダ国鉄の電車は残らず近鉄特急と同じ配色だ。「おらんだ先生訪問記」を書きながら、この配色にちっとも違和感を覚えなくなった。
 会場は、奈良県大和八木である。右の「秋冬シリーズ」スケジュール欄では「奈良県・八木畝傍」となっているが、最寄りの駅は、大和八木。奈良県立の名門・畝傍高校の生徒諸君が多く通う校舎である。
 大和八木には、1年に2度も3度もやってくる。この10年で間違いなく20回はやってきている。いつ来ても、生徒諸君のマジメさと、スタッフの皆さんの熱心さに感激させられる。
 この大盛況ぶりにビックリするヒトも多いだろうが、7時開始、8時半終了、出席者460名超。遅刻者もほとんどいなかったし、入退場ともテキパキと進んで、こんなに基本動作がキチンとしているのは、日々の指導が行き届いている証拠である。
 先月から始まったYゼミ大騒動で、マスメディア各社の報道の基本は「少子化にあえぐ予備校業界」であった。それに対して今井ブログでは「これはYゼミだけの特殊事情」「我々はちっとも喘いでなんかいない」「10年後も20年後もWe are still here!!と叫んでいるだろう」と繰り返してきた。
 この写真こそまさに「We are still here!!」の証拠である。これは、東京圏の生徒全員を大動員したのでもなく、関西圏の高校生をみんな無理やり連れてきたのでもない。「チラシを数万枚バラまいた」などということもしていない。
 奈良県の大和八木という小さな町。その町に我々の授業を受けてくれる塾がいくつもあるのだが、そのうちの1校だけで500名近くが集まってくれたのだ。こりゃ誰だって感激する。こういう感激の中で、クマ君も90分マコトに熱く盛り上がった。
奈良3
(奈良県大和八木でのお仕事。大盛況だった 3)

 クマ君の話が面白すぎ→笑いすぎ→酸欠状態になって、そのせいで「あえぐ」ということは十分にありうる。そういう嬉しいあえぎはあっても、「あえぐ予備校」だなんて、ごく一部のことに過ぎない。もし「あいでいる」としたら、それは「発行部数がドーンと落ちた」と噂される某全国紙のほうなんじゃないか。
 ついでにこのところ、「Yゼミは不動産業に転身か」「ホテル業界に参戦!!」みたいな見出しが踊りはじめたが、メディアの諸君、そんなのは、1980年代からマコトシヤカに囁かれていた都市伝説。「何を今さら?」である。 
 80年代の都市伝説は、90年代には「現実化するかも?」に変わり、2000年代前半には「可能性あり」に、2000年代後半には「確信」「確実」になった。そして2010年以降は、関西の一部校舎で「現実」「事実」に変質し、東本願寺のすぐお隣ですでに「だれが経営してんの?」になっている。
 そんな古い陳腐な話に、今さらビックリマークやハテナマークなんかつけて見出しにしてるようじゃ、うーん、あんまり大したことないでござるよ。常套句を並べてお茶を濁しているよりも、新聞&雑誌記者諸君には、是非とも今井の公開授業を見学に来てほしい。その熱気と大爆笑の連続に驚嘆するはずでござる。

1E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9
2E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar Trio:SCHUBERT LIEDER
3E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
5E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
total m133 y1428 d14358