2014年09月02日(火)

Sat 140809 スヘーフェニンヘン トラムで2度目のデルフト(おらんだサトン事件帖21)

テーマ:ブログ
 4月20日午後のクマ蔵どんは、デン・ハーグからトラムに乗り、オランダ随一のシーサイドリゾート「スヘーフェニンへン」に向かった。トラムは約10分に1本、デン・ハーグ中心街から20分ほどで終点スヘーフェニンへンに到着する。
 スペルはScheveningen、オランダ語読みならスヘーフェニンへンであるが、英語読みにするとスケベニンゲン。この読み方が気に入ったオジサマが、東京銀座で「銀座スケベニンゲン」というお店をやっているんだそうな。「食べログ」を調べてみると、確かに「銀座3丁目で30年続く南イタリア料理の名店」「パスタが旨い」とある。
 銀座のお店は「スケベニンゲン」という屋号にも関わらずナポリ料理が中心らしいが、4月20日の今井君が訪れたスケベニンゲンは、あくまでオランダ北海沿岸の町。オランダ語なら「スヘーフェニンへン」だから、ヒトの国のリゾート地を「スケベ人間」などと囃し立てれば、きっとバチがあたるだろう。
スフェーヘニンヘン
(賑やかなスヘーフェニンヘン風景)

 しかし諸君、ホンの30年ほど前までは、世界中どんな地名も英語読みのほうが通りがよかった。ミャンマーはビルマ、イタリアはイタリー、コルカタはカルカッタ。ムンバイはボンベイ、ヤンゴンはラングーン、横浜はヤカガーマ。もちろん最後のヤカガーマは冗談であるが、「ロシア語で横浜はヤカガーマ」と書いているロシア語の参考書は少なくない。
 そういうわけだから、年齢796歳、人生の超ベテラン今井君が英語読みを優先したとしても許してくれたまえ。フローニンへンはグロニンゲン、スヘーフェニンへンはスケベニンゲン。英語読み優先の世代にとっては、ごく普通の読み方に過ぎない。
 実際にスケベニンゲンを訪ねてみた日本人は少ないと思うが、オランダで数少ない海辺のリゾートとして、たいへんな賑わいを見せていた。ビーチ以外に大きなリゾート施設があって、映画館に劇場にシーフードレストラン、カジノに何やら怪しげなショップに寿司屋、何でも揃っている。
浜辺
(スヘーフェニンヘンのビーチ風景)

 ビーチは何しろ冷たい北海だから、何となくミスマッチな感じ。茶色く濁った荒涼とした海には、もちろん4月だから誰も入らないが、これが7月でも8月でもみんなビーチに寝そべってキャーキャーやるぐらいなんじゃないか。沖の荒い波をかき分けて小舟が走っていくのを眺めただけで、クマ蔵どんもサッサと引き上げることにした。
 スケベニンゲンからは再びトラムに乗って、デルフトを目指した。スケベニンゲン始発のトラムが、デン・ハーグ中心街を抜け、はるばるデルフトまで直通運転している。所要時間90分ほど。途中、国際司法裁判所(ICJ)の目の前を通過する。
 デルフト着、午後4時。「夕暮れのデルフト」と言いたいところだが、何しろ4月のオランダの日没は午後8時である。4時と言っても日本で言えばまだ午後2時の感覚。オトナもコドモもまだ元気に駆け回っていて、夕暮れという寂しい感じはカケラもない。
新教会
(トラムに乗ってデルフト再訪)

 「あれれ、クマさんはホンの3日前にデルフトに来てたんじゃなかったっけ?」であるが、指摘されれば一言もない。確かに3日前にここにいた。新教会前のグロティウス君も目を剥いてビックリしている。「500年前からここに立っているが、こんなに頻繁にやってくるクマは見たことがない」というわけである。
 もちろん、ビックリ度では今井君自身も同じことだ。オランダで行ってみたいところはまだ他にたくさんあるのに、何も同じデルフトの町に連続して来てみなくたっていいじゃないか。
 しかし諸君、
① スケベニンゲンからノンビリ走るトラムに、終点まで乗ってみたかった。
これが最も正直なところ。路面電車にはそういう力があって、「松山に出張して、ついつい道後温泉まで行っちゃった」などというのはまさにその類いである。
東門
(東門付近の「水辺の眺望」を再訪)

② 国際司法裁判所の勇姿を目にして、『国際法の父』グロティウスにもう一度会いにいきたくなった。
これはウソ。いくらICJの姿を間近に見たからと言って、あんなギョロ目の銅像になんか、再会したくなるはずがない。
③ 可憐なマウリッツハイス美術館の立ち姿に感動して、フェルメールの故郷にまた挨拶したくなった。
これも若干ウソが入っていて、ペラい旅番組冒頭の女優のモノローグじゃあるまいし、感動がいちいち直接行動につながるようじゃ、人生が忙しくなりすぎる。
④ 3日前、釣り針が刺さったらしくて大騒ぎしていた白鳥さんの様子が知りたくなった。
実は、これが最もハッキリした理由である。白鳥が気にしていたのはお尻の辺り。例の長い首を伸ばして、お尻の異物をクチバシで懸命に探ってみるのだが、どうしても取れない。バタバタ騒いでみてもやっぱり取れない。「あれから3日、アイツはどうしているだろう?」と心配で、クマどんはトラムに乗ってデルフトを目指したわけである。
白鳥どん
(問題の白鳥どんは、すっかり落ち着いた様子)

 トラム1号線からの風景は、いかにもオランダらしい素晴らしい眺めだった。デン・ハーグ中心街を過ぎて、あとはデルフトまではただのオランダの田舎の景色が続く。背の高いポプラ並木が風に揺れ、生えはじめたばかりの今年の若葉が、春の午後の優しい風に一斉にカサカサ音をたてる。
 で、問題の白鳥さんであるが、「フェルメールの水辺の風景」≒デルフト東門付近の運河の上で、今日はもうすっかり落ち着いている。おお、どうやら釣り針はうまく抜けたのである。そろそろ冷たくなりかけた午後の風に白い羽毛をふるわせながら、暢気にエサを探している様子だった。

1E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 1/9
2E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 2/9
3E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 3/9
4E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 4/9
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