2014年08月18日(月)

Fri 140725 早大法の解説で考える ここで暢気なランチがしたい(おらんだサトン事件帖9)

テーマ:ブログ
 書いている時点で8月18日午後10時。ついさっき吉祥寺スタジオから帰ってきて、メシ&冷たいビアで、何とか息を吹き返した。今日の授業収録は早稲田大学法学部2014年の全問解説。いやはや「何でこんなに無理するの?」という超長文&難問を相手に、さすがの今井君も疲労を隠しきれない。
 設問の1つ1つは妥当な難易度でも、こんなにドサドサ積み重なると、生クリームたっぷりのケーキを20コ山盛りにされて、「さあどんどん食べてください♡」「しかも、確実に時間内に食べてください♡」と迫られる感じ。諸君、試しに早大法学部2014年の第1問と第2問をやってみないかね。
 英文が全部で150行、設問の選択肢の英文も150行。合計300行。複雑微妙な選択肢と本文の該当箇所を照らし合わせながら、この300行を2時間で解説し終えなければならない。クマ君がヘトヘトになるのも当然である。
園内1
(キューケンホフにて。チューリップの向こうに風車を発見)

 早稲田法学部の受験者平均得点は、60点満点でたった23点。ここを受験する層は、少なくとも英語については「日本でトップクラス」という自信みなぎる諸君ばかりなのにである。
 倍率30倍だった昔なら、「記念受験」という困った受験生もたくさん混じっていたかもしれない。しかし2014年の倍率は4.7倍。記念受験者はほぼ皆無のはずである。英語について「高校日本代表候補」と言ってあげてもいい受験生が集まって、それで平均得点率30%台というんじゃ、やっぱり「無理難題」の謗りを免れない。
 そこへ行くと、このあいだ解説した明治大学文学部は、まさに「身の丈に合った」と言っていい基礎的な良問を出していた。読むだけでヘトヘトになるような膨大な量は慎み、普通の英語教育を受けたマジメな受験生が、制限時間60分で集中して取り組めば、70%はチャンと得点できるように作成されている。
 大学入試問題のあるべき姿って、実はこのあたりなんじゃないか。「日本人が英語が苦手なのは誰のせい?」☞「大学入試のせい!!」「予備校のせい!!」と、マスメディアが涙を流して喝采しそうな結論にしてしまうのは易しいが、今井君としては「無理難題を押しつけ続けてきたせい」と言うほうが正確だと思う。
 マジメに受験勉強に励み、「単語はひと通り覚えた」「文法の授業内容もキチンとマスターした」「毎日30分の音読も怠けなかった」。そういうフツーの受験生が70%の得点できるような基礎的良問ぞろいなら、「入試英語を180°変える」と肩に力を入れる必要もなくなる。
小舟
(チューリップ畑を囲んで小川が流れ、小川にはクルーズの小舟が走る。ただし、お舟は2時間待ち。ディズニー同様、さすがに人が多すぎる)

 明大文学部の問題を見てみたまえ。これなら合格後に「もう英語なんかイヤだ」「もう2度とやりたくない」という英語ギライにはなりそうにない。出題された英文の中身も「身の丈ピッタリ」。テーマは「オランダにおけるチューリップ栽培の発達史」。キューケンホフに行ってきたばかりのクマどんとしては、絶叫したくなるほどの楽しい内容であった。
「てっ。チューリップって、トルコからオランダに入ったんだ」
「てっ。食い物と間違ってオイルとビネガーで調理し、ホントに食べちゃった人もいるんだ」
「てっ。赤白ストライプのチューリップを作ろうとして、赤の球根を半分に、白の球根を半分に切断、それをくっつけてヒモで縛って1個にまとめ、畑に植えてニコニコしてた人もいたんだ」
「17世紀には球根の値段が高騰。『平均年収の15倍』という恐るべき値段がついたりしたんだ。21世紀日本の平均年収が600万円として、てっ!!! & じぇじぇじぇ!!! 1個1億円の世界。蓮さま、それじゃ福岡の炭鉱王でも手を出しませんねぇ」
 こうやって朝の連ドラ以上に「てっ」と「じぇじぇじぇ」を連発していても、十分ラクに読み終えられるのである。このあたりが、21世紀日本の大学入試の限界なんじゃないか。「ごきげんよう、さようなら」な感じでござるよ。
 入学試験の段階で、これ以上の無理難題を押し付けたり、「30分、読むだけで150行」という膨大な英文の海に溺れさせたりするのは、ロクなことにならない。むしろ我々は、入学後の英語教育の充実にもっともっと心をくだくべきだと信じるのである。
チューリップ
(どこまで行ってもチューリップである)

 だってオランダの人々の英語は、例外なしにネイティブ並みであった。大学生でも高校生でも、集団で電車に乗ってくると、グループの誰か1人が「ねえねえ、英語で話さない?」と提案する。即座にみんなが「OK!!」と頷く。すると諸君、グループの会話は、たちまちオランダ語から英語に切り替わる。
 オジサマ集団もオバサマ集団も、オネーサマたちもオニーサマたちも、みんな同じことをやっている。「今日は英語で話そうぜ」「おお、オッケ!!」であり、「英語で行こうじゃないか」「Why not?」なのである。
 こういうのがドンドン普及すれば、別に無理をしなくたって会話力ならズンズン向上する。先生方や教授連が「いいかオマエたち、ランチの時間帯と学校の行き帰り、仲間どうしの会話は英語オンリーにしなさい」と連日連呼すればいいのである。
 授業を英語オンリーに変える必要なんかサラサラない。学習指導要領で「英語オンリー」ということになり、朝日新聞なんか大喜びでそれを報道していたはずだが、いつのまにか「雲散霧消」の態。ほとんど話題にのぼらない。要するに、無理は通らないし、道理も引っ込まない。
「リラックスした時間帯の友人どうしの会話を英語にしちゃおう」
「英語の達人であるオランダ人は、日々それを実践している」
「英語好きな若者たちなら、その程度の努力をイヤとは言わないだろう」
というふうに、もっとラクに考えればいいのである。
 職場での会話を無理やり英語にする必要なんかゼロであって、あくまでリラックスした時間帯の会話に英語を取り入れる。そのうち楽しくなってヤメられなくなる。「ねえねえ、英語にしない?」「OK!!」という世界が広がれば、眉間にシワを寄せて無理を通そうとする必要なんか何もないのだ。
園内2
(ホントなら、このあたりで暢気にランチを楽しみたい)

 キューケンホフはディズニーとは違うから、アトラクションみたいなものはほぼゼロである。オランダの人も、世界各地から訪れた人々も、咲き乱れる花を眺めながらそぞろ歩くだけでホントに楽しそうだ。
 ゲームも乗り物もないから、人々が楽しんでいるのは、穏やかな会話だけ。「泣き叫ぶコドモ」という存在も見かけないし、不必要なBGMももちろんゼロだ。深い静寂の中、抑制された会話とやわらかな足音、そよ風の中を飛び回るハチ君の羽音ぐらいしか聞こえてこない。
 園をめぐって穏やかに流れる小川のほとりは、休日のランチにうってつけだ。できればその辺の芝生に腰をおろして、フランスパンとチーズに赤ワインのランチでも始めたい。2時間もかけてフランスパン1本まるまる平らげたら、さぞかし旨いだろう。しかしおそらく園内での飲食が規制されているので、そういう姿は見当たらない。禁止と言うなら是非もない。
花よりビア
(花よりビール。椅子の背中もハイネケン色だ)

 2008年11月のある快晴の日、今井君はスペインの赤い荒野の丘の上でランチを楽しんだ。14世紀の風車の列と、イスラムの人々の砦が間近にあった。残念ながらフランスパンがなかったので、白ワインをラッパ飲みしながらかじっていたのは、砂糖のかかった「でん六豆」であったが、キューケンホフでもまたああいうランチができたら嬉しかっただろう。
 あの時は11月、この日は4月。季節は真逆であるが、快晴の空の青さも、吹く風の爽やかさも、静寂の深さも同じ。スペインでは遥か眼下を走るバイクとトラックの轟きが混じったが、今日のオランダでは人の話し声とハチの羽音が深い眠気を誘った。
 あきらめられなかったクマ君は、園内の風車のそばに小さなお店を発見。白い小さなテーブルで午後のビールを楽しむことにした。ビールはもちろんハイネケン。気がつくと、椅子の色もハイネケンのボトルの色である。オランダは、風車とチーズの国であり、チューリップ王国でもあるが、同時にまた「ハイネケン帝国」であることも忘れてはならないのだった。

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