Wed 140723 ひたすら歩く 中国系進出 スーパー事情 スヤーッ(おらんだサトン事件帖7) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 140723 ひたすら歩く 中国系進出 スーパー事情 スヤーッ(おらんだサトン事件帖7)

 こんなふうにして(スミマセン、昨日の続きです)オランダ滞在の初日が終わろうとしているが、このアムステルダム2週間でとにかく特筆すべきなのは、何と言っても自分自身の勤勉さである。
 いやはや、歩いた&歩いた。中央駅から遠いホテルをとったのが最大の原因であるが、ほぼ毎朝&毎夕、行きも40分、帰りも40分、徹底して歩き回った。2週間で踏破した距離は、1日平均10kmとして、150km近くになる。うぉ、大したものである。
 「何でそんなに歩いたの?」であるが、「歩きたかったから歩いた」に過ぎない。ほとんど「なぜ登る?」☞「そこに山があるから」の禅問答みたいなものだが、「なぜ歩く?」「そこに道があるから」というスンバラシイ2週間であった。
 ただしそこには若干のウソがあって、「なぜ歩く?」☞「そこに道があるから」については、大急ぎでしっかり訂正しておかなければならない。間違いをチャンと素直に訂正しないと、友好国との関係さえ長く害する結果を招きかねない。某新聞社がシクジったアリサマを、他山の石とすべきである。
 今井君は小学生時代からその新聞の愛読者。1面のコラムなんか、数十年ほぼ1日も欠かさず(さすがに「書き写し」はブルッとくるほど恥ずかしいが)愛読してきた。外国滞在から帰れば、帰ったその日のうちに2週間分必ず読破する。時差ボケだろうと何だろうと、まず半月分の新聞読破をやらないと、眠るに眠れないほどだったのである。
 しかし今年5月、「どうもウサンくさいな」とクマのお鼻が嗅ぎつけて以来、クマ君はその新聞を拒絶。購読料1年分を前払いしちゃったので、毎朝毎夕どうしても新聞受けに配達されてしまうけれども、その新聞を開くことは完全に拒否して、すでに4ヶ月近くが経過した。困ることなんか1つもない。
 「間違ったら☞チャンと謝る」は人生の基本。今井君はあくまで基礎基本重視だから、基本を外してツベコベ逃げる姿勢には強い拒絶反応がある。89年、西表島のサンゴ礁で捏造したKY事件の時は、2段階方式とはいえ何とか謝罪したからよかったが、今回のクマ君の拒絶反応はだいぶ長引きそうだ。
インターコンチ
(運河に面したインターコンチネンタルホテル・アムステルダム。ここに泊まりたかったが、2月の段階でもう満員だった)

 そこで「なぜ歩く?」についてウソのない正直な説明をするとすれば、「ホテルが駅から遠いから」。「そこに道があるから」なんてのは、要するに駅至近のホテルがとれなかった負け惜しみに過ぎないのである。
 ホントなら、アムステルダム宿泊は駅から10分ほどのインターコンチにしたかった。インターコンチならチャンと美しい運河に面していて、周辺の雰囲気ももっとずっとよかったのだ。
 ところがマコトに残念なことに、4月のインターコンチは2月中旬の段階でとっくに予約で満員。「どこに行こうかな」「モロッコにしようかな?」「メキシコにしようかな?」「コルシカとかサルデーニャはどうかな?」と迷っているうちに、日本や欧米のお金持ちに先を越されてしまったわけである。
 しかし諸君、負け惜しみであろうとなかろうと、結局のところ今井君は日々の片道30分を大いに楽しんだのである。トラム沿線の道を歩けば、春の微風が心地よい運河の眺めを満喫できたし、ちょっと西側に迂回すれば、コンセルトヘボウ☞ゴッホ美術館☞アムステルダム国立美術館と続く文化のカホリを胸一杯に吸い込むことも出来た。
緑色強
(ドラッグストアにも中国の進出が著しい。「ミドリムシ強し」って? いやいや「緑色強」であるよ )

 しかも諸君、オランダは徹底的に「何が何でも意地でも花の国」。花の国の花の首都を花の季節に訪れたんだから、ホテルオークラ⇔アムステルダム中央駅の片道30分は、色とりどりの花でいっぱいである。
 路上に放置された何気ない花壇やプランターに、山盛りのチューリップ、山盛りのアマリリス。ここではあくまで脇役のスミレだってヒナギクだってマーガレットだって、主役を務めるチューリップどんたちにちっとも負けていない。
 咲きほこる美しい花々にちょっと押され気味なのが、「発展著しい中国」「成長著しい中国」であって、発展も成長も海外進出もなかなかスバラシイ勢いであるが、なかなか「チューリップやアマリリスを押しのけて」というところまでは行けないようだ。
 もちろん、さすがの中国勢力であって、しぶとく&しぶとく勢力を伸ばしてはいる。まだまだ日陰の花に過ぎないが、脱法ドラッグの「コーヒーショップ」の隣で細々と営業中の中華料理店、場末のドラッグストアに掲げられた中国系サプリメントのポスター、日陰の雑草のように、ジワジワ勢力圏を拡大しつつあるようだ。
行きます
(日本風のお弁当屋さん「IKI MASU」。まあ、「行きます」なんだろうが、うーん)

 日本文化のカホリに巧みに便乗するのも、中国系のヒトビトのシブトイところ。写真に掲げた「IKI MASU」なんてのも、まさにその類いだ。「SUSHI BENTO」の店であるが、日本の人はSUSHIとBENTOを一緒くたにすることはないだろう。屋号の「IKI MASU」とは「行きます」であって、これはどうみても中国系だ。
 アムステルダムでも、「SUMO」という名の日本料理チェーン店が爆発的に店舗を増やしつつあるようだが、日本人が日本料理店を海外展開するのに「SUMO」という看板を掲げることはなさそうだから、これもおそらく中国系または東南アジア系だ。
 東南アジア系ということは、おそらくそこに生きる華僑の皆さんの息がかかっているので、これもまた要するに「発展著しい中国」の世界。うーん、日陰だろうと場末だろうと、こうしてどんどん根を伸ばしてくるバイタリティに学び、日本の若者諸君も負けないでズンズン海外での起業を目指してほしい。
スーパー
(連日お世話になったスーパー「アルバート・ハイン」。クレジットカードが使えないのが難点だった)

 初夏の夕陽を右頬に浴びながら、中央駅からホテルオークラまで徒歩40分。ホテル近くには、2週間ほぼ連日お世話になったスーパー「Albert Heijn」があった。Heijnと書いて「ハイン」と発音する。
 ヨーロッパには日本型の大型スーパーがなかなか根付かなかったが、2010年ごろから、旅行中に頼りになるスーパーがだいぶ目立つようになった。スペインの「Corte Ingres」を筆頭に、フランスの「MonoPrix」、ドイツの「Ihr Platz」、イギリスの「TESCO」なんかは、日本の田舎町のスーパーにヒケをとらない。オランダのAlbert Heijnにも大いにお世話になった。
 暑い日が続いたので、ほとんど連日たくさんのビールを購入。何しろアムステルダムは「ハイネケン」の地元だから、来る日も来る日もハイネケンを大量購入。ホテルの部屋の冷蔵庫の性能がよかったので、よく冷えたハイネケンを毎日大いに楽しんだものだった。
 「冷蔵庫がよく冷える」というところが、日本系のホテルの嬉しさ。世界中どんな高級ホテルでも、冷蔵庫の冷え具合だけは不満が残るので、1日の散策に疲れ果てた身体を「よく冷えたビールで一気に癒そう」という期待だけは、ほとんど常に裏切られる。そこは「さすがオークラ!!」と絶讃をおくってあげていい。
ビア
(ビール缶の王様。何だか今井君に似ているような気がする)

 スーパーでビールの銘柄が豊富なのも「やっぱりオランダ」である。「AMSTEL」だけはどうしてもクマ君の口に合わないが、他にもいろいろ試してみたいオランダ・ビアが並んでいる。
 もちろん、お隣はベルギーだ。2013年1月のブリュッセル滞在以来、今井君はベルギービアも得意中の得意。大好きなLeffeやDuvalなど、「まるでビール専門店」というぐらいにスーパーの棚は花盛りだったが、「ひたすら基礎&基礎&基礎」「基礎&基本徹底」の今井君は、気がついてみると「ハイネケン一本槍」。14泊でカラッポにしたハイネケンの数は、ここに書くのも憚られるほどにになった。
 ま、こうしてようやく今井君はホテルにチェックイン。羽田を出てからすでに24時間近くが経過している。最初からマコトに行動的で、こんな素晴らしいことは考えられない。これからも徹底してアグレッシブな旅にしたい。
 ただし、ここで告白しておかなければならない。「ホンの2~3時間スヤーッと居眠りして、20時ぐらいからステーキ屋に行くぞ!!」と意気込んだのはよかったが、ドキッとして目覚めてみると、時計はすでに22時半。初日のステーキはあきらめざるを得なくなった。
 4月のオランダは、21時まで日が沈まない。22時半でもまだ地平線上に夕暮れの赤い光が残っている。いやはや、さすがのクマ君も、疲労と睡魔には勝てなかったようでござるよ。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.2
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.1
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.2
6D(DMv) THE DUCHESS
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