Fri 140718 唐津で満喫したのは活イカにあらず うなぎ定食を満喫 唐津銀行本店を見学 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 140718 唐津で満喫したのは活イカにあらず うなぎ定食を満喫 唐津銀行本店を見学

 8月8日朝7時、今井君が目覚めたのは福岡のANAクラウンプラザホテル14階である。お馴染み「窓を開ければ代ゼミビュー」というマコトに素晴らしいシチュエーション。窓からの見晴らしの9割を代ゼミ博多校が占領する。
 まさに夏期講習シーズン真っ盛り。窓から表の通りを眺めると、代ゼミに1時間目ギリギリで駆け込んでいく生徒が3~4人。おお、代ゼミ生は今も昔も遅刻ギリギリの時間帯が大好きなようだ。
 そのまま代ゼミビューを楽しんでいるのも変な話だ。今井君はすぐに窓を閉じ、「唐津あたりに出かけてこよう」と決めた。九州の南に台風11号が接近しつつあったから、早めに東京に帰ったほうがいいのかもしれないが、ええい、せっかくの九州だ。たった1日の福岡出張で、門司も下関も巌流島も満喫したんだから、ついでにもう1カ所、唐津に出かけたってバチはあたらない。
 博多駅前から唐津へは、高速バスが便利。もちろん電車で行けないことはないが、博多から唐津までは福岡市営地下鉄と相互乗り入れしている各駅停車の電車しかない、各駅停車で1時間半、7人掛けの横向きシートで旅するのは余りにも味気ない。
白焼き
(唐津「竹屋」のうなぎ白焼き)

 博多バスターミナルから、唐津ゆきは30分に1本のペースで発車。天神を経由するせいで市内の渋滞に巻き込まれ、予定より20分ほど遅れたけれども、博多発9時半、11時すぎには唐津に到着した。
 台風の影響が出はじめて分厚い雲が上空を覆い、暗い空からは時おり大粒の雨が落ちてくる。虹ノ松原の美しく湾曲した砂浜に、玄界灘の荒波が押し寄せている。砂の色に濁った遠浅の海に白波が立って、おお、いかにも激しい嵐の接近を予感させる。
 唐津「大手口」でバスを降りると、風は不気味に生ぬるい。しかし幸い、雨は上がった。唐津でクマ蔵が目指すのは、唐津城ではない。「ならば、活イカを食べに来たんですね?」であるが、それもまた違う。「唐津だからお城だろう、さもなきゃイカだろう」みたいなステレオタイプの行動で満足するクマじゃないことは、読者諸君は先刻ご承知のはずである。
竹屋
(唐津・大名小路そば、うなぎ「竹屋」の勇姿。木造3階である)

 この日のクマどんのお目当ては、うなぎの「竹屋」。うなぎなら、博多の「吉塚うなぎ」、または柳川「本吉屋」でもいいが、それもやっぱりステレオタイプである。しかも柳川「本吉屋」には、ホンの1ヶ月前に行ってきたばかりだ。
 目当ての「竹屋」がなかなか見つからないので、アーケード街入口のお茶屋さんに尋ねてみた。すると、素晴らしいじゃないか、お茶屋のオバサマはちっともイヤな顔をしないで笑顔で表の通りに出てきてくれた。そのままうなぎ屋さんまで連れて行ってくれそうな勢いだったが、「この通りを真っ直ぐに行ったらすぐに見つかりますよ」と、ホレボレするような唐津弁で教えてくれた。
 確かに、木造3階建ての由緒ありげなお店が、通りのすぐ右手に見つかった。というか、クマ君の嗅覚は強烈&鋭敏だ。視覚で発見するより15秒前、クマの丸いお鼻は盛んにうなぎを焼いている香ばしいカホリを嗅ぎつけて、「おお、ここだここだ!!」と叫び、巧みにクマの肉体を導いていたのである。
階段
(竹屋店内。滑り落ちそうな急階段もまた嬉しい)

 「由緒ありげなオジサマ」タイプの人物が、店先であたたかく迎えてくれた。「お2階へどうぞ」の言葉に応じて急な階段を踏みしめていったが、長い歴史を刻んだ階段にはヒトビトの足のアブラが分厚く染み込んで、今にも滑り落ちそうである。
 こういう雰囲気も今井君は大好き。お盆に田舎のジーチャン&バーチャンのオウチにたどり着いた瞬間の、激しく高揚した気持ちがふと蘇る。誰もいない広いお座敷に通されて、早速ビールと冷酒を注文する。だって、今日は久しぶりにお仕事がお休みなのだ。夏の休日の昼食がうなぎなら、お酒の類いを欠かすわけにはいかない。
 すぐに運ばれてきたビールとお酒を半々に飲みながら、今井君が注文したのは「うなぎ定食」。もちろんタレの染み込んだゴハンも大好きだから「うな重」「うな丼」でもいいが、それではゴハンの量を調節できない。せっかくお酒つきでうなぎを満喫するチャンスなんだから、ゴハンの量を自分で調節できる定食のほうがいい。
蒲焼き
(うなぎ定食、蒲焼きでも「パリパリ」が楽しめる)

 やがて運ばれてきた白焼き、ホントにおいしゅーございました。皮がパリパリに焼けていて、最初からタレがしみこんじゃった「やわらかーい」うなぎでは感じとれるはずのない、素晴らしい食感と香ばしさを楽しむことができる。
 もちろん。蒲焼きだって旨い。ゴハンはオヒツ入りで運ばれてきて、「お好きなだけかけて召し上がってください」と、ツボ入りのタレが脇に添えられる。こりゃいいや。ビールをガブガブ&冷酒をチビチビやりながら、白焼きと蒲焼きを自分のペースでゆっくりと味わい尽くす。搔き込むようにして口に流し込み、あっという間に満腹してしまううな丼やうな重とは、うなぎの楽しみ方が全く違うのである。
 昼食を終えたのが、12時半。目いっぱい時間をかけて食べたように思ったが、1時間ちょいしかかかっていない。うにゃにゃ、例外なく全てが「おいしゅーございました」であったが、やっぱり気持ちが急いでいたのであるね。
唐津銀行
(元・唐津銀行本店。ズラリと並んだ窓口が昔なつかしい)

 福岡のホテルには、15時に戻らなければならない。15時のレイトチェックアウトが可能なので、荷物を全部ホテルの部屋に置いてきたのである。ということは、唐津発13時のバスがタイムリミット。こりゃ忙しい。
 バスターミナルに走って戻る途中、明治時代建築の元・唐津銀行本店を見学。ここでも巌流島の時と同じように、アテナ女神の囁きがクマどんを導いた。今井君のeyesは今や完全にopenなのである(一昨日の記事参照)。
 もちろん「見学」と言ったって、1階から2階を小走りに駈け抜けただけであるが、説明役の唐津のオジサマが「ここぞ!!」とばかり丁寧な説明につとめてくれた。ありがたや&ありがたや。感謝&感激 ☞ 雨&アラレである。
 しかし諸君、バス発車時刻は刻々と迫りくる。オジサマの説明を聞きながら、ほとんど腕時計とニラメッコ。ここでもまた「IWC」の文字がますます強烈に今井君の脳裏に刻みつけられたのである(これもまた一昨日の記事を参照)。

1E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
2E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
3E(Cd) Lee Ritenour:WES BOUND
4E(Rc) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPOHONY No.4
5E(Rc) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPOHONY No.4
total m106 y1226 d14156