Fri 140711 名古屋大☞過去問解説 100%祝勝会 下北沢でゴボウとワインとラーメン | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 140711 名古屋大☞過去問解説 100%祝勝会 下北沢でゴボウとワインとラーメン

 6月初旬から激しい出張ラッシュ ☞ その締めくくりとして10日間の河口湖。そういう日々に一応の締めくくりがついて、8月上旬の今井君は久しぶりに落ち着いた日常を取り戻している。
 もちろん、そんなこと言ったって多忙であるには違いないので、2日と3日は吉祥寺スタジオで授業収録、4日は愛知県岡崎でお仕事、7日は台風11号直撃が懸念される九州でお仕事だ。
 台風11号は今や915hPaの巨大勢力に発達。7日から8日にかけてのクマ蔵との直接対決に向け、次第に進路を北に変えつつある。まさに「鎌首をもたげようとしている」という様子なのである.
しかもこの鎌首、7月の台風8号=ワラスボ君みたいな可愛げはなさそうだ。夏台風独特の強烈&強靭さを維持、かつ神出鬼没の進路変更で、お盆前の日本列島を混乱に陥れそうである。
赤提灯
(下北沢にて。8月3日、東京も風が強くなって、赤ちょうちんが風に揺れていた)

 何と言っても、「915hPa」という数字の響きが恐ろしい。今井君の長い長い人生でも、920ミリバールを下回るような凶悪なヤツが日本近海をウロつくなんてのは、記憶を探っても10本の指で十分なぐらいだ。
 すみませんね、「ミリバール」。何せ今井君が夢中で勉強したのは小学校4~5年まで。その後は怠け放題に怠け続けて796歳まで来てしまった。頭の中の知識はあの頃以来ちっとも増えていないので、ほぼ全ての知識は小学館の図鑑シリーズで固定されてしまっている。
 だから、クマ君の気象についての知識は「理科の図鑑」「気象と天文の図鑑」「地球の図鑑」に示されていたもののみである。もちろん「記憶力の鬼」であることはコドモ時代から一切変わりがないから、この3冊は挿絵の隅々に至るまでほぼカンペキに記憶していて、するとどうしても「ヘクトパスカル」より昔懐かしい「ミリバール」が、ニュッと顔を出してしまうのである。
赤ワイン
(下北沢「禅べえ」で。マスターがこんなワインを選んでくれた)

 昨日は午後3時から吉祥寺スタジオに入って、「2014年・名古屋大」の全問を解説。第1問は、55行ほどの読解問題。中国の小説を英語に翻訳しているゴールドブラット氏の苦労話。第2問も読解で、こちらは51行。チーターの首にGPSをつけ、陸上動物最速の走りを様々に観察☞分析した小論文である。
 どちらもマコトに読みやすい。特に第2問は、夏休みの自由研究にも通じる理系小論文の典型だ。
① 研究のきっかけ
② 過去の理論と、その問題点の提示
③ 仮説の提示
④ 使用した装置と実験の方法論
⑤ 実験で得られたデータの提示
⑥ 結論と展望。
もしも小学生が、夏休み自由研究の都道府県大会で金賞とか特別賞が欲しかったら、絶対に外せない書き方のお手本と言っていい。
 諸君、まず「50行+α」という常識的な長さがスンバラスイ。今井君は旧7帝国大学の入試問題が大好きである。早稲田や慶応の入試みたいに、「長さと分量で圧倒してやろう」「語彙の高度さでアッと驚かせてやろう」みたいな、イヤらしいところが全く感じられない。
 早稲田の政経とか法とか、慶応のSFCとか、「そもそも高校英語の教室の実態を知っているんですか?」と尋ねたくなるほどのウルトラ長文を出題し、文章の非常識な長さと難易度で「だってウチは難関大なんですよ!!」と胸を張るようなのは、今井君はキライ。高校生の実態を見れば、名古屋大みたいな難関でも50行+αがちょうどいいところである。
ゴボウ
(気に入ってしまった「ゴボウ唐揚げ」。「禅べえ」にて)

 第3問がインタビュー形式の会話体読解問題。設問の中に「ちょっと無理してんじゃいの?」と思わせる部分があるが、まあこの程度ならご愛嬌だ。第4問は古式ゆかしく、「次の日本語を英語に直しなさい」という和文英訳問題。大流行&大繁殖中の「自由英作文」を避け、基礎基本に忠実な出題を貫いている。
 今井君の解説が、自分で言うのもたいへん恥ずかしいが、余りに見事である。受験生の制限時間は105分であるから、講師の解説に与えられる時間はその2倍の210分。うーん、よく分からない設定であるが、とにかく受験生が現場で取り組む2倍の時間で、以上の4問を解説しきらなければならない。
 で、実際にかかった時間は約3時間。30分ほど余裕で残して、英作文なんかは正解例以外の別解も2つずつ示すという念の入れようでござる。かっか。かっかっかっかっか。さすがウルトラ♡ベテラン。こういうところでバランスを崩して、「時間オーバーしちゃいました♨」なんてことになったら、潔くベテランの看板を降ろすしかないのである。
珉亭
(祝勝会の〆はラーメン。久しぶりの下北沢「珉亭」に入った)

 こうして解説授業を終え、今井君は意気揚々と吉祥寺を後にした。目指すは下北沢である。「公開授業」や「特別講演会」以外に、クマ君はスタジオでの授業収録後にも、祝勝会を欠かさない。
 もちろん収録が「失敗だったな」という時には祝勝会は開催しないが、何しろベテラン♡クマどんの授業収録はほぼ100%成功の連続であるから、祝勝会開催確率もほぼ100%。「収録失敗☞祝勝会自粛」の苦々しい記憶は、少なくともクマ君の記憶には1つも残っていない。
 選んだ店は、久しぶりの「禅べえ」。このところ下北沢では「とりを」「晃月」「くら嶋」に入り浸っていたから、「禅べえ」はおそらく4~5ヶ月ぶりだ。前回はまだ新しかった赤ちょうちんが、ボロボロになりかけていた。おそらく赤ちょうちんは、半年に1回ぐらいの頻度で新しいのに代えるのだ。
 どうして「禅べえ」から足が遠のいていたかと言えば、「しばらく強いお酒を控えていた」からである。6月7月8月と続く過密スケジュールを見ながら、「しばらくは『お茶割り』でガマン」と決意。「強いお酒」のカテゴリーにワインや日本酒も入れて、ひたすら薄いお茶割りで耐えてきた。
 ところが、「禅べえ」のマスターは公認ソムリエでいらっしゃる。今井君には特によくしてくれて、オススメのワインをいろいろ丁寧に選んでくれる。しかも厄介なクマ君は「高すぎるワインは趣味が悪い」と言い張り、1本5000円から6000円ぐらいのワインを限度に、意地でもそのラインを譲らない。
 するとマスターはますますクマどんを気に入ってくれる。「まさにその通り!!」と、嬉しそうな表情でピッタリのワインを選んでくれるのである。だから諸君、強いお酒を控えている最中の今井君なんかが「禅べえ」を訪れたら、きっとマスターが悲しそうな顔をする。だからしばらく遠慮していたのである。
中華そば
(中華そば、おいしゅーございました)

 過密スケジュールも無事にほぼ乗り切って、この日は若干タヅナを緩めてみた。ワインも久しぶりに1本カラッポにして、ホントにおいしゅーございました。アボカドのラー油がけ、スペインの生ハム、ゴボウ唐揚げ、みんなおいしゅーございました。ゴボウが特に気に入って、オカワリまでしちゃいましたとさ。
 あんまり楽しいので、〆に近くのラーメン屋にも行ってみた。下北沢の名店「珉亭」、ここはおそらく2年ぶりぐらいであるが、いやはや、相変わらず暑苦しい昭和の雰囲気で、窓が曇るほどムンムンしている。熱帯夜の東京に相応しいモワモワな空気を、数十年前のやかましいクーラーがかき回し、その吹き出し口から白く濁った冷気を激しく排出している。
 Mac君は「噴き出し愚痴」とか、相変わらずオヤジギャグを絶え間なく繰り出しているが、今井君が珉亭で注文したのは「中華そば」。これもまたおいしゅーございました。
 しかし諸君、さすがに食べすぎだったかもしれない。翌8月4日、現在名古屋のマリオットホテルに滞在中だが、ゴボウの食べすぎが悪かったのか、ポンポンが「ピー」とか「ペー」とか騒がしくて、なかなか思考に集中できないでいる。

1E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3
2E(Cd) Cluytens & Société des Concerts du Conservatoire:RAVEL/DAPHNIS ET CHLOÉ
3E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/SYMPOHONY No.6
6D(DMv) ELIZABETH THE GOLDEN AGE
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