Sun 140706 図書館を利用したまえ ユンケル君 夕食前の英語スピーチ 授業は完了 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 140706 図書館を利用したまえ ユンケル君 夕食前の英語スピーチ 授業は完了

 「もう合宿の話は飽きた」という読者もいるだろうが、ここは乗りかかった船であって、河口湖合宿の日記的記録をあと3回、めげずにこのまま続けていくことにする。

 実際の今井君はこれを書いている時点で「あと30分でクラス閉講式」というところまで進み、現在時刻が9時20分。徹夜明けではあるが、ついさっきお風呂にも入って、昨日の写真に示したシャンプーもバスジェルもちょうどカラッポにしたところ。荷物もまとめて、いよいよ帰京の準備もできた。
なまはげ
(迫力のなまはげTシャツ)

 7月29日、第2期・第4日の朝は「なまはげTシャツ」が定番である。懐かしや、昨年の今ごろクマどんは雑誌CanCamの「Tシャツ特集」に登場。授業風景が掲載されたけれども、あのとき着ていたのがこの「なまはげTシャツ」である。

 いま思えば、こんな中年オジサマがCanCamの誌面を飾るなんてのは、どう見ても前代未聞の一大珍事である。ブログの比較的新しい読者で「そんなこと、いま初めて知った」というヒトビトは、にわかには信じられないかもしれない。

 ならば今すぐ図書館に走りたまえ。大きな図書館なら雑誌のバックナンバーぐらいは揃えてあるはずだ。司書のオネーサマorオバサマにお願いして「すみませーん、CanCamのバックナンバー、昨年の7月ぐらいのが見たいんですけど」と告げてみたまえ。

 もちろん「ネットで検索」なんてのもあるだろうけれども、若い諸君にはぜひ図書館の使い方に慣れてほしい。21世紀に入り、若者たちは図書館を上手に活用できなくなった。せっかく図書館に行くのに、館内で読む本まで自前で持参する人のほうが多数派だ。

 というか、図書館が図書館として活用されていないような気がする。夏休みの図書館は、
① 図書館を集会場にしている近所のジーサマ&バーサマ
② 受験参考書を開いて居眠りする受験生
に占拠されていて、ズラリと並んだ図書や雑誌が何となく「宝の持ちぐされ」状態に見えるのだ。
富士山
(29日の富士山。「アータマが雲の上に出た」の図)

 そこで諸君、まず小手調べにCanCamバックナンバーを借り出してみる。そこに中年グマの姿を見いだして絶叫し、涙をこらえて爆笑し、それでも収まらずに腹を抱えて「腹いてー。ひー、助けてよー♨」と呻いてみる。図書館のヌシに育っていくのに、それが輝かしい第1歩になることを願っている。

 お断りしておくが、今日1枚目の写真に写っているのはTシャツの背中側だ。お腹側は、きわめて地味にほぼ真っ白なだけであるから、背中側のド派手なナマハゲ君たちを見せてあげるために、あえて反対向きに着てみたのである。

 こういう恐るべきナマハゲさんたちとともに、今井君は第4日の教室に勇ましく出陣した。朝9時から11時までが、第9講。文法テーマは「分詞」、長文読解問題のテーマは「老化をどう防ぐか」。さすがに4日目を迎え、昨夜もみんな午前2時ぐらいまで起きていたから、朝から睡魔君とスイマちゃんの跋扈が始まった。

「ガクン」はなくても、「スヤーッ」が多発する。今井君が説明をしている最中は何とかもっているが、「では、読解問題☞12分。始め!!」と言った瞬間に「スヤーッ」に襲われる。机間巡視するスタッフが、今日は忙しくなりそうだ。
満点続出
(どんなに眠くても満点が続出する)

 午後2時から4時が第10講。文法テーマは「仮定法①」、長文読解のテーマが「クレジットカード発達史」。仮定法のほうは基本中の基本だからマコトにカンタンに終わりになったが、さすがに諸君、18歳の青年たちを相手にクレジットカードの話はどうもピンとこない。

 ピンと来なければ☞すぐにスヤーッが来るので、ここは要注意。意地でもスヤーッを追い払うために、今井君はいつも以上に張り切ってズンズン話を進める。クレジットカードとのつきあいも数百年に及び、クレカ君たち数枚はクマどんとともに十数カ国♡50以上の都市を旅したツワモノ、まさに人生の友である。

 ところが、そのへんに落とし穴が潜んでいて、おやおや実は今井君自身が疲労しきっているらしい。授業中盤から、自慢の声がどうも弱々しくなってきた。無理して腹筋に力をこめるとアタマに血液が行かなくなり、アタマの血液を確保すると、腹筋にも横隔膜にも力が入らない。

 こうして第10講の終盤は「ほうほうの態」。約40行の文章をすべて説明し、設問の数々を懇切丁寧に解説し終わった段階で、「こりゃもうユンケルに頼るしかありません」という状況に陥った。ネグラに駈け戻るやいなや、たった1本残っていたユンケルをグイッとやって復活。しかし諸君、教室で椅子に座り込む寸前だった。
3日目
(3日目のメシはハンバーグである)

 夕方6時、ようやく復活をとげたクマどんは、夕食の並ぶ大広間に向かった。10日間、300名以上の生徒たちと連日この大広間で夕食をとったが、今夜が今年のラストである。初日が牛焼き肉、2日目が豚焼き肉、3日目がハンバーグで、4日目がすき焼き。これに「いかにも定番」な揚げ物などがついて、クマどんのデカいポンポンを支えてきてくれた。

 しかし今日の夕食には、もう1つのお楽しみが待っていた。担当してきたハイレベルクラスの生徒代表が2名、夕食の場で英語スピーチを行うのである。一昨日☞昨日と他クラスの生徒諸君が日本語でスピーチをしたので、ハイレベル今井クラスとしては「うちは英語でやってみないか?」とクラスにクスグリを入れてみたのだ。

 すると諸君、立候補する者が4名も出た。さすがに21世紀の若者たちは積極性が違う。正式な場でのスピーチなら、学生時代の今井君でも張り切って手を挙げるところであるが、食事の場で、しかも300人もの仲間たちがお腹をすかせてメシを待ち焦がれている中での英語スピーチとなると、ボクらの世代じゃ変な遠慮が先に立って、なかなか思い切れない。

 状況が状況だから、4名全員にスピーチをさせてあげるわけにはいかない。H1クラスのスタッフが、コンテスト形式で4名から2名を選んだ。これがまた苦渋の選択であって、「中身がいいから選ばれる」「英語が上手なほうから2名」というわけにもいかない。

 だって諸君、もう1度言うが、目の前には旨そうなメシが並んでいる。スピーチが長くなれば、せっかくのすき焼きはどんどん冷めていき、メシも味噌汁も冷えてしまって、晩メシが台無しになりかねないじゃないか。
スピーチ
(食事前の大広間で英語スピーチが始まる)

 そこで、「短いこと」「誰にでも分かりやすい英語であること」がコンテストの基準になる。「ネイティブ並み」と言ってあげてもいい素晴らしい発音の女子と、海外生活6年という男子が、スピーチの長さと上手さがネックになって選に漏れることになった。

 実際にスピーチをした2人はマコトに上手にスピーチをこなし、仲間たちの大喝采を浴びた。しかし今井君は、選に漏れた2名をどうしても放って置けない性格。冷めたすき焼きをつつきながら、「何とかしてあげなきゃな」と、そればかりが気がかりでならないのであった。

 結局この2名のスピーチは第11講の冒頭、クラスの100名を相手に実現させてあげることになった。最初の10分が2人のスピーチ。ディクテーション5問の後、文法は「仮定法その2」と「比較」、長文読解のテーマは「メール言語について」。なかなかの良問であった。

 午後の第10講は「ほうほうの態」で終わったが、ユンケルとすき焼きと4人のスピーチが、心にも肉体にもよーく効いて、夜のクマどんは元気いっぱいである。11時10分、予定の時間を25分も延長して終了。2014年夏期河口湖合宿の授業は、これで合計22回が滞りなく終わったことになる。

1E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 2/2
2E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS Nos.2&3 SONATA No.3
3E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 1/2
6D(DMv) THE ISLAND
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