Sat 140705 シャンプー長者 グローバルなバスジェル選び 入浴剤の思ひ出 合宿第3日 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140705 シャンプー長者 グローバルなバスジェル選び 入浴剤の思ひ出 合宿第3日

 7月28日、河口湖合宿第2期は3日目。4日目のクライマックスに向けて、生徒たちの熱さ曲線が急激に傾きを増していく1日である。土用のうなぎのうなぎのぼりみたいなものだ。

 一方、凶悪な暑さが続いた日本列島は、何故かこの日から気温が下がった。昨日まで37℃だの38℃だのと恐るべき数字をたたきだしていたのに、おやおや、何だか爽やかな風が吹き、昨日比マイナス5~6℃。今井君は子供の頃、「真夏の日ざかりは33℃」と習ったが、河口湖の湖畔は懐かしい昭和の夏休みの穏やかな雰囲気になった。

 すると諸君、今井君はそのことさえ何だか悔しいのである。宿舎の中の熱さがこんなに強烈なんだから、夏の日差しも凶悪なほどのままであってほしい。ネーバネバの蒸し暑さ、危険さえ感じる痛いほどの熱さで、生徒たちの心をもっともっとカッカさせてほしい。ま、そんなバカバカしい気持ちであるね。
赤トロ
(赤いBAD TORO。2008年マドリードで購入。これが出てくると、いよいよクライマックスだ)

 昨日の記事で「授業の合間にはネグラに戻ってゆっくりお風呂に入る」と書いたが、諸君、今井君はこの時のシャンプーや石鹸にも大いにコダワリがある。さすがに、こんな厳しい日常で10日も頑張るのだ。「お風呂の友」ぐらい、いろいろ楽しみが欲しいじゃないか。

 話は7月19日に溯る。ヒコーキで大阪から帰って千葉県新松戸に向かうまで、ホンの2時間で河口湖用の荷物を作ったのであるが、この段階でのお楽しみこそ、「シャンプー選び」「バスジェル選び」である。フンフン鼻歌を歌いながら「今回の合宿は、どれにしようかな?」と独り言を言ってみた。

 諸君、今井君は古来マレに見るシャンプー長者であり、バスジェル長者である。もし誰かがその保管庫を覗いたら、「コイツは明らかにアホ」と絶叫してブルブル震えながら逃げ出すんじゃないか。その意味では、むかし大泥棒を震え上がらせた妖怪「古家のもり」にも匹敵する恐ろしさだ。

 とは言っても、クマどんは別にシャンプー類にオカネをかけて買いあさるのではない。1年につき6週間も海外を旅していれば、シャンプー類はごく自然に貯まっていくのだ。

 ホテルのアメニティのうち、使わなかった分はもったいないからもらって帰る。それが4年も5年も蓄積すれば、ほぼワラシベ長者よろしく、シャンプー長者が誕生する。

 ウルトラとかスーパーのつくような最高級ホテルにばかり宿泊するのは、趣味が悪いし、むしろみっともない。今井君の外国旅行では、余りに高級なホテルは避けて、「まあまあホテル」「ほどほどホテル」ぐらいを狙っていく。

 しかしそれでも何となく高級なほうに流れるので、アメニティのシャンプーなんかもウットリするほど美しく爽快なカホリがする。せっかくの高級アメニティだ。もらって帰って旅の記念にするには絶好の品である。
2日目の夕食
(2日目の晩メシ)

 合宿の前々日に「どれにしようかな」と鼻歌を歌う。アテネがいいか、イスタンブールがいいか。リスボンがいいかな、エジンバラがいいかな。それともサンパウロにするかね、ブエノスアイレスもいいね。ウィーン? コモ湖? マッジョーレ湖? こうして合宿宿舎「美富士園」のお風呂は、マコトにグローバルなカホリに満たされることになる。

「入浴剤選び」も楽しい。公開授業で日本中を飛び回ると、お風呂に入浴剤のアメニティがついていることは少なくない。これももったいないから、使わなかったぶんは持ち帰ってでも利用する。

 この間の茨城県日立なんか、フロントに「バブ」系の発泡入浴剤が山盛りになって、「ご自由にお持ちください」の貼紙があった。もちろん今井君はつねに「限度」ということをわきまえているから、こういうところで10個もワシヅカミにするようなことはしない。2個だけもらって、「1個はすぐに使い、もう1個は旅の思い出に」ぐらいは、まあいいじゃないか。

 そういうのもシャンプーの山の横に貯まっているから、これもまた合宿の日数分だけ河口湖に持参する。するとあら不思議、「美富士園」のお風呂には、この1年の公開授業や講演会の思い出が次から次へと花開き、思い出の花園♨に姿を変えるのである。
シャンプー
(左がバスジェル、右がシャンプー)

 こういうふうで、今回持参したシャンプーは、4年か5年前のもの。もう消費期限は切れているのかもしれないが、何しろゴツい身体のクマどんのことだ。賞味期限でも使用期限でも、何事も自己責任で判断し、ダメなものなら使わないし、大丈夫なら気にせず使う。2009年バルセロナ、2010年ブダペスト、おそらくそのあたりのホテルで余ったヤツである。

 ビックリしたのはバスジェルのほうである。これが驚くほどいい香りであって、レモンの葉っぱとかバラの花とか、その種のありふれた香りではない。そのスパイシーなカホリは、「香辛料的」と表現してもよくて、猛暑の日々のお風呂には、「長いクマどんの人生でもベストに近い」と言ってあげて構わない。

 そのミニボトルには「SHARP SHOWER AND BATH GEL」の文字が。うーん、いいねえ「SHARP SHOWER」。河口湖のクマどんはこうしてお昼すぎの時間帯にシャープなシャワーを浴び、ますますギンギラギンのシャープグマになって、再び午後の教室に出陣するのである。
夕暮れ富士
(夕暮れの富士)

 以下、日記風に第3日の授業メニューを記録しておく。
 朝の時間帯、9時から11時までが第6講。合宿の合計11講のちょうど中間にあたり、折返点の生徒諸君は何となくグロッキーな感じ。長文読解問題を「では12分で解きましょう」と告げた瞬間、魔人♡スイマ君の攻撃を持ちこたえられずに、ガクンと崩れ落ちる者もいる。

 従って、ここはスタッフの積極的な机間巡視が不可欠。Mac君みたいな暢気なヤツは「旗艦純氏」でゴマかしているが、若いスタッフも体力的に一番ツラい時間帯だ。ほとんど睡眠をとらずに3日目を迎えても、ここは力のかぎり頑張ってもらうしかない。

 文法10問のテーマが「分詞」。さらに、テーマを知らせずに演習する文法総合問題も15問こなした後、長文読解のテーマが「地形変化と生物の進化」。なかなか読みにくい文章でござるよ。

 うひゃ、読解問題演習に入った瞬間、あっちでもガクン、こっちでもガクンが始まる。確かに「読みなさい」「解きなさい」と言ったって、体力も精神力もついていかないだろう。

「ガクン」ならまだその衝撃で目が覚めるが、厄介なのは「スヤーッ♡」である。ごく穏やかに、ソフトに、一切の衝撃と無縁のスイマちゃん。温かく包み込むように、ふと意識を失わせる。あっちでも「スヤーッ♡」、こっちでも「スヤーッ♡」。ハニートラップな感じの可愛いスイマちゃんが、教室を跋扈する。

 もちろん、今井君の解説が始まってしまえば、睡魔クンやスイマちゃんの跋扈はこのクマどんが許さない。随所に「目の覚める話」を挿入し、実際に「水かき圧迫法」まで取り入れて、スヤーッ♡病を徹底的に排除していく。
拡大図
(夕暮れの富士、拡大図)

 午後2時から4時までが第7講。「折返点を過ぎた」「ここから後半は一気呵成」という思いが後押ししてくれるので、午前中のモワーッとした雰囲気は影をひそめ、生徒諸君の集中力は一気にアップしてくる。「スヤーッ♡」などというダラしない者はほとんど見かけない。

 第7講の文法テーマは「動名詞」。動名詞は、記憶しさえすればどんどん得点になって現れる嬉しいジャンルであって、講師としてもマコトに楽だ。長文読解のテーマは「計画は計画通り進まないことについて」。「前半は具体例、後半一気に抽象論へ」というありがちな文章構成であって、後半の説明に若干の努力を要するが、何しろ諸君、ウルトラ♡ベテラン今井君だ。決して「スヤーッ♡」とは言わせない。

 夜の時間帯に入って第8講は、昨夜の時間帯と同じように会話体読解総合問題を2問。ディクテーション5問もナシ、文法問題25問もナシだから、読解だけで80行近くになっても、何の困難も感じない。

 テーマは、「環境問題」が1つ、「効率的語学学習法」が1つ。身近なテーマだから、生徒たちも余裕の表情。授業は80分で終了し、個別学習にたっぷり時間を残すことができた。めでたし&めでたしである。

1E(Cd) Jochum & Concertgebouw:BACH/JOHANNES-PASSION 2/2
2E(Cd) Schiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
3E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 1/2
6D(DMv) THE NAME OF THE ROSE
total m30 y1150 d14080