Tue 140610 松尾大社でお酒を試す 祇園祭が近づいた 京都で暴飲暴食 〆はお弁当 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 140610 松尾大社でお酒を試す 祇園祭が近づいた 京都で暴飲暴食 〆はお弁当

 さて、松尾大社の今井君は(スミマセン、昨日の続きです)、せっかくお酒の神様にお参りしたんだし、久しぶりのお休みの1日でもあり、まだお昼前ではあるが、冷えた美味しい日本酒を楽しんでいくことに決めた。
 見れば鳥居のすぐそばで、「みたらしだんご」のノボリが夏のそよ風にのんびり揺れている。おダンゴの単純なイラストがマコトに可愛らしい。店の名前は「団ぷ鈴」。これで「だんぷりん」と読む。ダンゴを英語で言うとdumplingだから、その発音をそのまま店の名前にしたのだそうな。
 「ダンゴ屋でお酒」というのもおかしな話だが、おダンゴやソフトクリームの他にお蕎麦やうどんの類いも出している。お蕎麦にはお酒が付き物だから、昼も11時半に近づいたことだし、お酒の1合や2合、別に咎めだてされることもなさそうである。とりあえず1合お願いすることにした。
 店員のお兄さんも素晴らしく愛想がいい。ニコニコ明るい笑顔で1合800円の「酒公杯」を勧められ、一番高いお酒だけれども、すぐにそれに決めた。いやはや、こりゃ旨い。「他では飲めません」というウルトラ限定酒だけのことはある。
酒樽
(京都・松尾大社、居並んだ酒樽の風景)

 この段階で「この店に長居しそうだな」という濃厚な予感があった。もともとの予定では、これから渡月橋をわたって初夏の嵐山界隈を散歩、昼食は四条南座前の「松葉」でニシン蕎麦にしようと決めていたのだが、こんなにお酒が旨いなら、何も慌ててウロウロ歩き回る必要もなさそうだ。
 こうなると「もう1本」は必然である。「酒公杯」をもう1合でもいいが、別のも試してみたいじゃないか。クマ之進はますますウキウキしながら「では、1合600円の『道灌』をお願いします」とお願いした。
 しかし諸君、200円の差はあまりに歴然としていた。うにゃにゃ、たった200円ケチらないで、感激するほど旨かった「酒公杯」に固執するんだった。ホントはこのまま長っ尻をやって、ニシン蕎麦もここで食べていこうと決めかけていたのだが、何となくガッカリしたクマどんは「予定通り『松葉』へ行こう!!」と決意。お店を出てタクシーに乗り込んだ。
みたらし
(みたらしだんごのノボリがクマどんを誘う)

 京都の街は、もう半月後に迫った祇園祭の気配に沸き立っている。タクシーが四条通りを東に進むと、月鉾・函谷鉾・長刀鉾など、人気の鉾の準備が進んで、スピーカーからはコンチキチンのお囃子が聞こえてくる。
 今年は100年以上の時を経て「大船鉾」が復活するのだという。祇園祭ファンの今井君としては、今年こそどうしても山鉾巡行を眺めたい。「京都ホテル」の予約がとれたら、気持ちよくクーラーの効いた部屋でお酒でも飲みながら、威勢のいい山鉾の辻回しを満喫できるのである。
 しかしマコトに残念なことに、今年の夏スケジュールを見てみるに、ちょうど祇園祭クライマックスの17日、今井君は京都を遠く離れた長野県長野市でお仕事。遠く長野の地から、山鉾の勇姿を夢に見るしかないのである。
 一方7月24日には、100年ぶりに復活する大船鉾が登場する。しかしこの日はもちろん、河口湖合宿第1期の4日目である。大船鉾以上に、このクマ鉾君が1年のクライマックスを迎えている。大船鉾の勇姿を拝むのは、当分先のことになりそうだ。
 3~4年前までは、何故か「山鉾巡行の当日に京都でお仕事」というマコトに幸運なスケジュールが続いた。朝から山鉾巡行を満喫し、ホテルで一休みしてから夕暮れのお仕事へ。祝勝会の締めくくりに祇園に出かけて、大好きな「浜松屋」のうなぎで1日を〆るのが定番だった。
 しかし昨年の夏だったか秋だったか、浜松屋に予約の電話を入れたところ、「マスターが肩にケガをして休業中」と告げられた。ケガは治ったかねえ。店は再開したかねえ。ホントなら、今年の祇園祭に出かけて浜松屋の旦那の具合を確かめたいのだが、うにゃにゃ、しばらくはオアズケであるね。
酒
(松尾大社「団ぷ鈴」にて。左が「酒公杯」、右が「道灌」。酒公杯をもう1本飲みたかった)

 タクシーからコンチキチンの響きを聞きながら、今井君の脳みその中を以上のような思いが渦巻いた。「松葉」に到着、12時半。浜松屋はここから徒歩で4~5分だから、この足で状況を確かめに行ってもいいが、何しろ深夜まで営業の店だ。この時間じゃどっちにしろ閉まっているに違いない。
 「松葉」は京都南座に向かって左隣、「南店」が本店の老舗である。ちょうどお昼時だから、大混雑は間違いない。行列に並んで待たなければ入店困難である。しかし四条通をはさんで北側の「北店」ならいつでも席に余裕アリ。ゆったり静かな雰囲気で、心ゆくまでニシンを楽しめる。
 お願いしたのは、①ニシン棒煮、②ニシン辛子あえ、③ニシン蕎麦、④鮭ゴハン。もちろん⑤日本酒「与三吉」も2本。その素晴らしい眺めは、一昨日の記事の写真に示した通りである。
 他のお客さんが「蕎麦懐石」を注文しようとして、「お昼の時間帯では無理です」と断られていたが、こうやって単品を拾って自分なりのセットメニューを組み立てれば、あら不思議、十分に懐石の名に値する豊かな御馳走が完成する。
 約1時間半、「松葉北店」のクマどんは、喰らいたいもの全てを喰らい尽くして大満足。満腹&飲み過ぎのせいで、肩で息をするほどになっていた。だって諸君、喰らい尽くしたニシンは丸々3匹。それに蕎麦&鮭ゴハン、日本酒2本となると、十分に暴飲暴食の名に値する。
松葉
(祇園四条、「松葉」北店)

 河原町から始発の特急で梅田に戻り、ホテルの部屋で休憩する。お風呂にゆっくり浸かって、暴飲暴食の疲れを癒した。阪急電車の中でウルトラ熟睡したから、もう酒の酔いは全く残っていない。「午後4時のレイトチェックアウト」って、ホントにホントに素晴らしい特典であるね。
 こうして午後5時、伊丹空港に到着したときには、もうすっかりスッキリ&シャキッと立ち直ったツキノワグマがそこにいた。せっかくだからアタマの毛も短くスカッと刈って行くことに決め、お馴染みの理容店「そがわ」に入った。ホンの40分あまりでキレイな4mm丸刈りのクマが完成。いやはや、この床屋さん、今井君の長い人生でも最高に気持ちのいいお店である。
 ANAではこの夏から新路線「大阪—青森」の運航を開始。これを記念して、伊丹のラウンジでは無料で「アップルワイン」が飲める。ウィスキーや焼酎のカウンターに並んだアップルワインを見ると、今井君にはたいへん懐かしい思いがある。
 いつのことだったか、正確なことはここに書かないことにするが、大昔の今井君が初めてお酒に親しんだのは、このニッカ「アップルワイン」であった。青森だからリンゴであり、今井君の故郷・秋田県は青森のお隣だから、アップルワインもたくさんお店に並んでいた。
 お砂糖がふんだんに加えられているのか、ボトルまでベタベタに粘りついているし、いま味わってみると「いくら何でも甘すぎる」であるが、まだお酒に慣れていなかった若き今井君にとって、「初めてのアルコール」としてのアップルワインはどこまでも濃く&甘く、オトナの世界への濃密な魅惑に満ちていた。
アップルワイン
(アップルワイン)

 この日から7月に入り、ANAプレミアムクラスのお弁当も7月バージョンになった。6月のお弁当はずっと「とうもろこしゴハン」。ヒコーキに乗るたびに、同じお弁当を繰り返し繰り返し5回も食べるハメになった。しかも何故か「オカズ」のスペースに、デカい太巻きが1コ鎮座しているフシギなお弁当であった。
 7月に入り、さすがの「とうもろこしゴハン」も目出度く引退の運びとなったらしい。今日からは「しげ松」という名の料亭が作った新しいお弁当。お、こりゃ旨いぜ。オカズもちゃんとオカズらしく、「オカズは太巻き」というフシギな世界はついに過去のものとなった。
 よしよし、今日1日の暴飲暴食の〆は、この「しげ松」の高級お弁当。ついでだから「暴飲」のほうもチャンと〆ることにして、CAのオネーサマに赤ワインの小瓶1本を注文。すべて無料でこんな贅沢なサービスを受けられることに、深く深く感謝するのも忘れない、ホントに謙虚なクマどんであった。

1E(Cd) John Coltrane:SUN SHIP
2E(Cd) John Coltrane:JUPITER VARIATION
3E(Cd) John Coltrane:AFRICA/BRASS
4E(Cd) Bill Evans:GETTING SENTIMENTAL
5E(Cd) George Duke:COOL
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