Sun 140608 大阪に飛ぶ 「ぶっかけ」蕎麦 近鉄電車で河内松原 翌日は京都を満喫 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 140608 大阪に飛ぶ 「ぶっかけ」蕎麦 近鉄電車で河内松原 翌日は京都を満喫

 6月30日、静岡おでんの饗宴から一夜明けたクマ蔵どんが目覚めたのは、当然のことながら静岡のホテルである。
 静岡で「ほぼ最上階」の18階に宿泊し、7時の朝日を浴びて最初に思うのは、「こんな快晴なら、間近の富士がキレイだろう」ということであるが、残念なことにその肝腎の富士山にだけ、麓まで分厚い梅雨の雲がかかっている。「今日は暑くなりそうだ」のタメイキだけが漏れた。
 しかし諸君、せっかく暑くなるなら、こっちも熱く燃え上げればいいだけのことである。暑い暑いとムカつき&ダラけていてはちっとも進歩がないけれども、仕事でも勉強でも熱く熱くボンボン燃え上がって、周囲が火の粉でヤケドするぐらいに燃えればいい。
 こっちさえ熱ければ、空気中の湿気だってジュンジュン蒸発し、湿度も下がってグーンと爽やかになるだろうというもの。諸君、ボーボー燃え上がって、そのことで暑気を払おうじゃないか。今井君はこれから大阪。初めて訪れる「河内松原」といふ街で、いかにも夏のクマらしく、真っ黒になるまで乱暴に燃え上がろうと思う。
河内松原1
(大阪・河内松原でお仕事 1)

 14時、伊丹空港に到着。早速「昼飯」ということにして、このところご無沙汰していた空港内「関亭」に入った。ごく普通のお蕎麦屋さんである。12時から13時半ごろまではいつも大混雑で、必ず「お相席をお願いします」みたいなことになるのであるが、14時を過ぎて、さすがに店内はガラガラだった。
 首都圏のヒトビトと比較して、関西のヒトビトは時間に関してはるかに常識的である。朝はキチンと朝食、お昼になったら例え「お相席」でも構わないからとにかくお昼。14時過ぎてまだお昼が終わってないなんて「おかしいデェ」の対象になる。おそらくそういうことなんだと思う。
 ガラガラの店内で、今井君が注文したのは「ぶっかけ天おろし蕎麦」。竹輪の天ぷら2本、タマゴの天ぷら半コ、海老の天ぷら1つ、それにタップリの辛味大根オロシがのっている。「空港の蕎麦屋」と侮ってはいけないので、これがなかなかの美味である。
ぶっかけ冷やし蕎麦
(伊丹空港「関亭」の「ぶっかけ」天おろし蕎麦)

 その旨さは、言葉の響きにうるさい今井君が「ぶっかけ」というコトバを平気でつかうことからも察してくれたまえ。いつから流行しているのか分からないが、「ぶっかけ」とは、何とも趣味の悪い汚らしい響きじゃないか。こんなコトバをみんなが平気で口にするのを聞くと、いやはや、「この国の美意識は大丈夫なのかね?」と思わず耳を疑う。
 「じゃあ『ぶっかけ』以外にどういう表現をつかえばいいんだ?」と開き直られれば、もちろん今井君は窮地に陥るのである。確かに、蕎麦やうどんやゴハンの上からダシ汁や生タマゴやとろろ芋を「ぶっかける」わけだし、「ぶっかける」からこそ威勢がよくて旨味も増すのかもしれない。しかし諸君、是非みんなで知恵を絞って、この響きの汚らしいコトバを避けて通れる工夫をしようじゃないか。
 宿泊は、いつものインターコンチネンタルホテル。この日の部屋番号は2606である。驚いたことに、今井君のお誕生日を見事に言い当てている。ヨーロッパ式なら「日付→月」の順で表記するから、6月26日は2606になる。すっかり常連客になった今井君のために(だって2日前にここをチェックアウトしたばかりだ)、ホテル側が粋な計らいをしてくれたのかもしれない。
河内松原2
(大阪・河内松原でお仕事 2)

 梅田から河内松原へは、まずJR環状線をグルグル回って天王寺にたどり着かなければならない。大阪の人なら「アホちゃうか」「地下鉄御堂筋線に乗ったらスグやないか」「イナカモンや、イナカモンや」と笑うかもしれないが、諸君、その地下鉄に降りていく手間と時間を考えたら、「地上をグルグル」のほうがずっと楽チンで速いのである。
 天王寺でJRを降りたら、近鉄・阿倍野橋の駅までは徒歩で移動。と言うとたいへんそうに聞こえるが、天王寺と阿倍野橋は道路1本を隔てて隣接している。徒歩1分もかからない。
 これなら近鉄が一歩ゆずって、「近鉄・天王寺駅」と改称すればよさそうなものだが、まあその辺にはいろいろな意地がからんでいる。原宿にしちゃえばいいのに「明治神宮前・原宿」で頑張り、秋葉原にしちゃえばいいのに「岩本町」で意地を張る。その辺の難しさは、ヨソの人間には分からない。
 地元の人に尋ねてみたら、「先生は『道路1本へだてただけ』とおっしゃいますが、あの道1本で向こうは阿倍野区なんです。天王寺区と阿倍野区の意地の張り合いみたいなのがあって、超高層ビル「あべのハルカス」はどうしても「あべの」を冠につけないと気に入らないんです」とのことであった。
松葉1
(翌日はお休みだったので、京都を観光した。四条南座前の「松葉」にて、ニシン棒煮、ニシンの辛子和え、旨い冷酒を楽しんだ)

 ここから出る近鉄電車は「南大阪線」。難波から出ている奈良線や大阪線とは一線を画しており、レール幅が微妙に異なるので相互に乗り入れもできない。「もともと近鉄ではなく河陽鉄道や大阪鉄道(大鉄)が建設にあたったため」という。
 おお、さすがに関西だ。もちろん古代→中世→近世史も複雑に絡み合って現代に影響を与えているが、近代史や現代史も東京のヒトの想像する以上に難しい。そこいら中に点在する数々の古墳を避けながら、南大阪線のレールは曲がりくねってひたすら国のまほろばを目指す。
 むかし近鉄バファローズが「いてまえ打線」を看板に暴れ回った藤井寺球場も、すぐ間近である。藤井寺球場は2005年に閉鎖されたが、それでもこのあたりのコドモたちは根っからの野球好きが多い。今日の生徒諸君にも、一目で野球部と分かる丸刈り男子の姿が目立った。
 河内松原でのお仕事は、19時スタート、20時半終了、出席者130名。用意した机が足りなくなって、補助椅子だけの諸君も出てしまったが、それも「部活のせいで遅刻」というやむを得ない事情。まあ致し方ないのである。
松葉2
(京都四条・南座前「松葉」のニシン蕎麦&鮭ごはんセット。詳細は明日の記事で)

 祝勝会は、21時から駅の反対側の小料理屋で、この春に結婚したばかりの若手スタッフなど、7名が参加。今井君は相変わらず自重して強いお酒を避け、ウーロン茶割りをまたまた8杯飲みまくった。
 冷たいものを飲み過ぎてブルブル震えるほど寒くなり、ラストに2合ほど熱燗のお酒でヌクヌク温まった。帰りは23時すぎ、梅田まで一気にタクシーで帰ることにした。
 確かに電車を乗り継ぐのも楽しいが、諸君、直線距離なら実は梅田はすぐ近くなのである。所要時間20分、あっという間に梅田に着いて、タクシーメーターも5000円ほど。ま、このぐらいの贅沢は許してくれたまえ。
 実は翌朝早くから京都観光を予定していたのだ。これ以上帰りが遅くなっては、明日1日がムダになってしまう。タクシー代を我慢して明日1日をダラダラ過ごすか、5000円払って明日へ向けての体力を温存するか。その2者択一なら、クマどんは迷うことなく後者を選択する。
 今日の写真の4枚目と5枚目が、その京都観光のクライマックスなのであるが、詳細はまた明日の記事で詳細に書くことにする。キーワードは、①酒の神、②オニヤンマ、③美酒と蕎麦。いやはや、久しぶりに京都を満喫することになった。

1E(Cd) Santana:AS YEARS GO BY
2E(Cd) Gregory Hines:GREGORY HINES
3E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos.2&3
4E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos.2&3
5E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos.2&3
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