Tue 140603 4人だが、麻雀もゴルフもしない 山形日和に別れを告げる 府中でお仕事 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 140603 4人だが、麻雀もゴルフもしない 山形日和に別れを告げる 府中でお仕事

 6月23日朝、マコトに名残り惜しいけれども、早くも山形に別れを告げなければならない。
 昭和のオジサマ4名は、朝7時にはもうシッカリと目覚めて行動を開始した。さすがに社会人として長々と活動してきた人生のベテランぞろいだ。「起きられない」「朝が苦手」、ブツブツそんなことを呟いているのは今井君ぐらいのものである。おお、卑弥呼時代の友人たちは、みんなすっかり偉くなった。
 だって諸君、「昭和のオジサマ4人で湯けむり♨温泉紀行」ということになれば、普通ならこんなにスッキリ目覚めるなんてのは、それこそ奇跡に近いのだ。
 まず何と言っても可能性の高いのは深夜のマージャン。「面子が揃った」どころの話ではない。「男4人で旅行」と言えば、昭和の時代なら「ははーん、マージャンですか?」とニヤニヤされたものである。
 深夜マージャン率は、40歳代よりも50歳代が高く、50歳代よりも60歳代が高く、もしも70歳以上の男子4人組ということになれば、「夜はマージャンだよな」「徹夜で卓を囲もうぜ」の可能性は(おそらく)ほぼ100%に近い(んじゃないかな)。
新型
(山形新幹線、今年4月から導入の新型車両。山形駅で。うーん、何でこんな色彩を選んだんだろう)

 それほど人気の高かったマージャンであるが、30歳代になると急激にパーセンテージが落ち込んでしまう。昭和の学生街は喫茶店と雀荘ばかりが地平線の果てまで軒を連ねていたけれども、いまやコンビニとスタバに駆逐され、すっかり姿を消してしまった。
 21世紀、20歳代の若者で「マージャンができます」なんてのは、もう絶滅危惧種なんじゃないか。男4人揃えば「中国語の自主ゼミやる?」とニタニタしながら麻雀牌をかき混ぜる手真似をした時代は、もはや時代のカナタに去ったのようだ。
 それでも諸君、今回の温泉旅行は、それこそ麻雀の牌にまみれてオトナになった昭和オジサマ4名が揃ったのだ。それなのに「中国語ゼミ、行く?」「ポンとかチーとか、どう?」と、ほのめかす程度の発言さえなかったのは、まさに奇跡でありミラクルだった。
旧型
(開業以来お馴染みの山形新幹線「つばさ」、天童駅で。クマ之進はこの旧型車両のほうが好きである)

 第2の可能性として、当然「ゴルフ」も浮上する。どうしてオジサマの遊びは4名を単位にしているんだろう。4人揃って中国語ゼミでなければ、誰かがクラブをスイングするマネをして「行く?」と言いだすのが普通だし、雨降りならカサをパターみたいに構えて「どう?」と微笑する。それがオジサマ4人というものの一般的習性である。
 ところが、ここでもやっぱり我々は驚くべき品行方正を堅持する。そんなオカネのかかることをやって、時間とオカネを無駄遣いするわけにはいかない。それどころか諸君、昨日は深夜までタップリ話し込んだはずなのに、今朝もまた朝食の席で、人生の意義について、来し方行く末について、これからの夢について、マコトに深く真剣な意見の交換が行われたのである。
 いやはや、このオジサマたちは朝食もしっかり食べる。申し訳程度に箸をつけただけのは今井君だけ。他の3名はゴハンを2回も3回もオカワリして、見事な健啖家ぶりを発揮するのであった。うにゃにゃ、水分ばかりほしがる軟弱なクマ之進なんか、やっぱり怠惰で軟弱な困ったオジサンに過ぎないのである。
ケーキ
(府中でいただいたフルーツケーキ。おいしゅーございました)

 天童駅から、1時間に1本しか走っていない奥羽本線の各駅停車に乗って、山形駅まで出た。帰りの新幹線まで時間があったから、山形駅直結のホテルメトロポリタンで「お茶するか?」ということになった。
 「お茶」というのもクマ之進としてはマコトに珍しい行動であって、昼なら「蕎麦♡」または「ラーメン♡」だし、夕方と過ぎれば「酒 and 蕎麦!!」「ビア and 焼き鳥!!」「ウーロン茶割 and アジフライ!!」と、元気にandやビックリマークを連ねるところだが、まあ卑弥呼時代の友人たちがこんなに品行方正では、ニヤリと笑って「どうだい、ビアでも?」と誘うわけにもいかない。
 しかも諸君、考えてみたら今日は夕方19時から東京・府中でクマ君もお仕事だ。なーんだ、ビアや酒は最初から選択肢に入っていなかったのである。ここからは今井君も品行方正なクラス委員風に居住まいをただし、楽しかった山形日和に別れを告げて、ひたすら東京を目指すことにした。
 それでもやっぱりクマ之進には卑怯未練なところが残っていて、「せめて新幹線の中でお弁当が食べたい」とヨダレを拭った。だって山形から東京まで、新幹線で3時間もかかる。3時間と言えば諸君、羽田から沖縄、成田から上海、関空から北京、そのぐらいの長旅だ。お弁当もなしでシャチホコばって座っていくのは耐えがたい苦痛だろう。
府中1
(夜7時半から東京・府中でお仕事 1)

 そこで今井君が選んだのは「平田牧場ヒレカツ弁当」。850円のと1000円のと2種類があったが、もちろん1000円のほうを選択。たった150円の違いで後から後悔するのは愚の骨頂だ。お弁当などというものは、非常識に高価なものは別として、その場で一番高いのを買っちゃったほうが楽しいに決まっている。
 一応「山形新幹線」とは呼んでいるが、正式な扱いはあくまで奥羽本線を走る在来線特急である。山形→上ノ山→赤湯→米沢→福島と、「よくもまあこんなに暢気に♨」と呆れるほどゆっくり進んでいく。米沢を過ぎて板谷峠に入れば、何のことはない、今井君が秋田から受験生として上京した卑弥呼時代と比較しても、ほとんど何の変化もない。
 1000円のお弁当は山形を出てから15分のうちにカラッポ。残り2時間半の長旅を、クマ之進はグースカ&グースカ深い眠りの底で過ごした。気がつけば、もう電車は大宮をとっくに過ぎて、「まもなく上野です」のアナウンスが入っていた。
府中2
(夜7時半から東京・府中でお仕事 2)

 こうして諸君、「湯けむり♨オジサマ♡温泉旅行」はマコトに呆気なく終わりを告げた。1人は山形に残り、1人は関西に戻り、2人は東京に帰ってきた。今井君は寂しく渋谷区のオウチに戻り、1時間ほど茫然と口を開けて過ごした後、着替えをして府中のお仕事に向かった。
 府中までは、京王線で30分あまり。ちょうど夕暮れのラッシュの時間帯で、京王線の特急はおしくらまんじゅうのような大混雑である。さっきまで山形の静かな街を歩いていたわけだから、このおしくらまんじゅうが異様なほどの迫力に感じられる。
 府中でのお仕事は19時半開始、21時終了。出席者約90名。本来は50名ほどの教室だから、お馴染み「酸欠寸前」であって、話している今井君としても「これ以上の大爆笑は遠慮したほうがいいかな?」と躊躇するぐらいの状況になった。
 しかしそれでもまあ90分、90人が1人も倒れることなしに「何とか切り抜けた」という感じ。21時半すぎの京王線で再び渋谷区のネグラに戻った。
 京王線と小田急線、それに東急東横線もだが、夜の上り列車も何故か混雑している。皆さん遠くから通勤し、夜遅くまで働いていらっしゃるようだ。いやはや、日本はホントに素晴らしい国である。

1E(Rc) Solti & Chicago:DEBUSSY「LA MER」RAVEL「BOLÉRO」
2E(Rc) Antal Doráti & Detroit:STRAVINSKY/LE SACRE DU PRINTEMPS
3E(Rc) Antal Doráti & Detroit:STRAVINSKY/LE SACRE DU PRINTEMPS
4E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 10/18
5E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 11/18
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