Tue 140527 次の勝利を祈るべ 弾丸ンラゼマ観戦のススメ 神奈川県二宮町でお仕事 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 140527 次の勝利を祈るべ 弾丸ンラゼマ観戦のススメ 神奈川県二宮町でお仕事

 諸君、今井君は残念でならない。前半から最後まで「数的優位」に立てたにも関わらず、ギリシャと引き分けになってしまった。朝は早く起き、シャワーもキチンと浴びて身体も心も清潔にして、ほとんど祈るような気持ちで観戦に臨んだにも関わらず、9時のクマ蔵はガッカリして「もう何も手につかない」というところまで落ち込んでしまった。
 しかし、まだ全てが終わったわけではない。コロンビアに一定以上の得点差をつけて勝利すれば、まだ一次リーグ突破は可能なのだ。それを考える時、マスメディアの諸君につかってほしくない言葉が、「奇跡」であり「ミラクル」なのである。
 こんな窮地まで追いつめられ、それでも重圧をはねのけてウルトラ強敵コロンビアに勝利できるならば、それはまさに間違いなく日本代表選手たちの実力であり努力のタマモノなのだ。積み重ねてきた選手たちの努力の成果を、「奇跡」のヒトコトで片付けるのは、明らかに間違いだと信じる。
二宮1
(神奈川県二宮でのお仕事。「クーラーなし、扇風機のみ」の設定がなかなか楽しかった)

 奇跡とは、努力を怠った人が偶然のマグレで勝利をつかむことを指す。ミラクルとは、何の必然性もなく降って湧いた勝利のことである。要求される努力を継続して積み重ね、その結果として難敵を退けるという必然を、テレビや新聞が「ミラクル」などというチャラチャラしたコトバで呼ぶことは許されない。
 だから我々サッカーファンも、25日のコロンビア戦について「奇跡を起こせ」「ミラクル勝利だ」などとケーハクに絶叫すべきではないと思うのだ。より正確に、
「この日まで選手たちが積み重ねたたゆまぬ努力の正当な結果として、神が当然われわれに与えるであろう勝利を、胸を張り、確信をもって待ち受けよう」
であるべきだ。
 新CMで今井君の「奇跡を起こす必要はない。そのかわりどんどん進もう」という発言が採用されているのは、以上のような趣旨なのである。ボクチンはすでに、「今年の日本代表は優勝したっておかしくないレベルだ」とこのブログでも書いている。
 対コロンビア勝利は確かに困難だが、蓄積した努力の質と量を考え、恐れずに前に進み、躊躇なく全力を尽くすなら、その勝利は「奇跡」と驚くより、むしろ「当然の勝利」と胸を張るべき勝利なのである。どうだい。クマ蔵は、若い諸君にはつねにそういう姿勢で生きていてほしいのだ。
二宮駅
(東海道線、二宮駅。「ガラスのうさぎ」の舞台である)

 歓喜の涙は、25日に持ち越しだ。しかもその時われわれは、胸を張り高いプライドを持って行動しようじゃないか、ライバル国の敗戦ばかりを望み、しかもそれが大差での惨めな敗戦であることを願うようでは、スポーツを愛する者として情けないじゃないか。
 人事を尽くして天命を待とう。すると☞「待てば海路の日和あり」になるのであって、諸君、この際ホントに「人事を尽くす」ことに決めて、これからでもブラジルに乗り込まないか。チームが窮地に立たされた時、「もう窮地に立ったんだからどうでもいいや」というんじゃ、いやはや、それもまた情けない。
 今井君自身は、24日が香川県高松、25日が東京池袋でお仕事だから、マコトにマコトに残念でならないが、10ヶ月ぶりにブラジルの土を踏むことは不可能だ。切歯扼腕しつつのテレビ観戦しか考えられないが、もし「人事を尽くす」ということになれば、諸君、1人でも2人でもいい、今日すぐにヒコーキのチケットを購入し、弾丸♨地球一周を企てたまえ。
 何しろブラジルまでは、アメリカ国内の空港で乗り継いで25時間だ。そろそろ出発しないと、25日に間に合わない。意外なルートも存在して、東京から一気にオーストラリアかニュージーランドまで南下、そこから真東に飛べばブラジルに到着する。
二宮2
(なつかしや。昭和中期の体育館でお仕事だ)

 そうしてコロンビア戦。「たゆまぬ努力の正当な結果として、神が当然われわれに与えたもう勝利」を見届けたら、さらにそのまま東に進んで、昨年&一昨年の今井君と同じように、マゼランと反対回りの地球一周をして帰ってきたまえ。
 「努力は報われる」とは、そのンラゼマの旅の帰途、対コロンビア大勝の感激を噛みしめながら呟くべきコトバである。「この勝利は奇跡やミラクルなんかじゃない、選手たちの努力の当然の結果なのだ」などというヒトコトを胸に刻めるのは、最大の窮地から脱出した直後以外に考えられないじゃないか。
 パリ経由、フランクフルト経由もいいだろう。しかしせっかく「当然の勝利」に胸を張るなら、そのまま南半球をブラジル☞南アフリカ☞インドと移動して、ンラゼマ地球一周をもっともっと感動的なものにしてくるがいい。
 もっとも、土地に不案内なのはマコトに心細いもので、ブラジルを訪れた日本人がヒッタクリとかボッタクリとか、いろいろな「タクリ」の被害に遭っている。弾丸ンラゼマ観戦に出かけてイヤな被害に遭わないよう、用心を怠らないように、ベテラン・クマ蔵は熱く祈っている。
啓発ポスター
(こんなポスターを発見 at 二宮)

 6月18日、今井君は神奈川県二宮町でお仕事だった。夏スケジュール一覧表では「神奈川県平塚」となっているが、実際には平塚から東海道線をさらに西に進み、西湘バイパスに平行して平塚→大磯→二宮と2駅移動した駅前の新校舎での開催なのだった。
 真新しい新校舎には、150名ものヒトを収容するお部屋はないから、近くの「駅前町民会館」の大講堂を借りた。50年か60年前の体育館であって、「クーラーなし、扇風機のみ」といふオドロキの構造である。
 二宮は「ガラスのうさぎ」の町である。高木敏子の原作で、映画にもテレビにもアニメにもなった。読んだのは大昔だが、今井君としては今もなお、二宮といえば「ガラスのうさぎ」。今回始めて訪れることになって「とうとう来たんだな」という感激は大きい。
 主人公・敏子は東京のガラス工場の娘。3月10日の大空襲でガラス工場は全焼、母と妹は焼死してしまう。父親にもらったガラスのうさぎは大火災の熱で歪んでしまうが、主人公は決してそのうさぎを手放さない。やがて主人公は列車で二宮に疎開。その列車がアメリカ空軍の無差別機銃掃射をうけ、父親はこの空襲で死亡する。
二宮3
(体育館を、150人の人と扇風機が埋め尽くした)

 二宮は、そういう悲しい物語の町である。東京から空襲を逃れて疎開してくるような町だから、平塚を過ぎると東海道線の車窓はいきなり鄙びてくる。「こんな寂しい町で、果たして生徒諸君は集まってくれるのか」と心配になるが、何のことはない、始まってみると予定通り150名を軽く超えるヒトビトが体育館に詰めかけた。
 こうなると、「クーラーなし、扇風機のみ」という設定がツラい。冒頭から今井君はダラダラ流れ落ちる汗との戦いになったが、諸君、間違えないでくれたまえ、汗との戦いはクマ蔵もそんなにキライじゃない。これしきのことで文句なんかいう懦弱な性格ではないのだ。
 新校舎だから、ますます気合いが入る。「今日ここを訪れた外部生は、残らずわれわれの生徒にしちゃおう」と孤軍奮闘して1時間も経過すると、もう汗は尋常ではない。シャツばかりかネクタイにも浸透して、びっしょり濡れたネクタイは「外すのが困難」というアリサマ。元気な受講生、全身を揺すぶって爆笑を繰り返す保護者の皆さんと一緒に、スンバラスイ90分を過ごした。
 終了後は、もちろん大祝勝会が待っている。会場は、「楽市楽座」。宿泊中の「大磯プリンスホテル」至近の店で、日付が変わる頃まで大いに盛り上がった。「なになに? 大磯プリンスホテル?」と身を乗り出してくる読者は、おそらく40歳代以上のオジサマ&オバサマだと思うが、この日1泊した大磯プリンスホテルの印象については、また明日の記事で書くことにしたい。

1E(Rc) Coltrane:KULU SÉ MAMA
2E(Rc) Collegium Aureum:ヘンデル・オルガン協奏曲集
3E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos.2&3
6D(DMv) AMERICAN BEAUTY …LOOK CLOSER
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