Fri 140516 ラグビーJAPANの進化 我々の西新宿校舎にウットリ 油断大敵であること | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 140516 ラグビーJAPANの進化 我々の西新宿校舎にウットリ 油断大敵であること

 ワールドカップ開幕を目の前に、日本は今や何でもかんでもサッカー&サッカーだが、ラグビー日本代表のほうも快進撃を続けていることを、今日この場で確認しておこうじゃないか。
 テレビの世界の皆様は、どうしてもサッカー一辺倒。ラグビーの結果が意地でも報道しようとなさらない。「ザックJAPANがお揃いのスーツでブラジル入り」は確かに素晴らしいことだし、「公開練習に5000人のファンがつめかけました」というのも画期的なことであるが、だからといって「ラグビーJAPANがカナダ代表チームに快勝」という快挙を、完全に無視していいわけではない。
 前半は9-25というマコトに苦しい展開。しかし後半はカナダを零封する一方、藤田、田村、五郎丸の大活躍で25点を奪って大逆転。強豪カナダを相手に34-25というスコアでの快勝なんだから、これを報道しない「スポーツニュース」なんてのは、スポーツニュースの名に値しない。
 藤田も田村も副将・五郎丸も、この5~6年の早明戦を沸かせてきたスター選手。天理大で活躍した立川など、若手の台頭が著しい。2019年のワールドカップ日本開催に向け、テレビの世界のヒトビトにはもっと自覚を持っていただきたい。今の人気や視聴率を度外視してでも、W杯に向けてラグビーを盛り立てるのもメディアの役割。目先しか見えないメディアじゃ、寂しすぎるじゃないか。
西新宿1
(6月8日、新宿で保護者対象の講演会)

 隔世の感があるのが、スクラムで相手を圧倒する試合が続いていること。前回のサモア戦も今回のカナダ戦も、スクラムを起点としてFWが分厚い攻撃を連続したのが勝因の第一だった。
 いやはや、ホンの10年昔まで、日本のラグビーと言えば「体格差で圧倒されたFWが、歯を食いしばって耐えに耐える」というスタイル。明治大を相手にした早稲田もおんなじで、1990年代までは「だからこそカッコいい」と我々も勘違いしたものだった。重戦車FWを作り上げたほうが有利なら、やせ我慢してないでチャンと重戦車に鍛え上げるのがいいのである。
 激しいFW戦が持ち味のカナダを相手に、JAPANのスクラムがグイグイ押し込む姿を眺めていると、今井君なんかは思わず目に涙が滲む。歯を食いしばって耐えに耐えたこの半世紀は何だったんだ? 数少ないチャンスをモノにしてバックスが駆け回り、やっとのことで1トライ返すのがやっとだった日々から、どうやらJAPANは抜け出すことが出来たのかもしれない。
西新宿校舎
(我々の西新宿校舎、地上15階建て。地下もござるよ)

 ただし後半開始直後、右隅にトライした藤田が肩を負傷して「どうやら脱臼したらしい」という不安材料もある。肩を抑えて立ち上がることもできない様子をみるに、うーん、回復まではかなり時間がかかりそう。今井君は心配だ。
 昨年11月23日の慶応大戦で大爆走を披露して以来、「早稲田の藤田が好きです」と公言するファンが激増した。一時は筑波大のライバル福岡に引き離された感があったが、今や日本のトライゲッターと言えば、藤田である。5年後の2019年にはこの世代がJAPANの中心になるわけだから、選手諸君には出来るだけケガをせずにグングン成長してほしい。
教室
(マイクも教室もピッカピカである)

 さて、昨日に続いて今日も保護者向けの「教育講演会」があって、午後から新宿に向かった。天気はあいにくの雨。「こんな雨降りじゃヒトの集まりが悪くなるんじゃないか」。今井君は臆病者だから、いかにも梅雨らしい細かい雨がベトベト降り注ぐ空を見上げて不安がつのった。
 しかし諸君、新宿西口駅前に立ったクマ蔵は、我々の校舎のあまりの豪華さにまず一驚を喫した。すぐそばに河合塾新宿校があるけれども、冷静に比較対照してみるに、我々のほうが(あくまで「建物」という視点であるが)河合どんを圧倒している。何だか、日本ラグビーの進化が、我々の進化と重なって見えてしまった。
 かつての我々は「建物なんか雑居ビルの一室でかまわない。勝負は中身だ。講師は超一流、担任の熱誠指導も超一流」と熱弁した。「巨大旗艦校舎なんかで外見ばかり飾ったって、肝腎の中身が濃厚じゃないと、どうせ人気は凋落する」。諸君、建物をFW、中身をバックスと言い換えれば、ラグビーの話と重ならないこともないじゃないか。
 いまや我々には、力強い頼れるFWもできたのだ。こんな立派な校舎が新宿駅に直結、雨に(ほとんど♡)濡れずに校舎に入れる。講師室もご立派、教室の見た目もたいへんご立派。かつて「立派な設備」を誇った巨大予備校と比較してもちっとも遜色がない。うにゃ、これはますます授業のやりがいがあるというものでござる。
ジュレ
(新宿でいただいたケーキ。昨日の池袋に続き、フルーツ・ジュレ・ババロアの今井3大好物が揃った贅沢なケーキでござった)

 ただしこんな立派な建物を作ってもらえた直後は、我々はどうしても気を引き締めて、講師は授業の質を、職員は担任指導の質を、ますます高めていかなければならない。
 予備校というものの過去の歴史をひもといてみると、建物を立派にした直後から、人気が長期低落傾向になるケースが少なくない。具体例をあげるのは差し控えるが、外見を整えると中身の気が緩みやすくなるのは、人間でも会社でも、学校法人や宗教法人でも同じことである。
 ま、そんなことを思いつつ、眼下に河合塾新宿校を見下ろしながら、講師室で1時間タップリ音読をして過ごした。諸君、クマ蔵ぐらいのベテランになっても、授業に備えて音読に励むのを知っているかね。
 6月中旬は「特別招待講習」の収録中。授業で扱う九州大/名古屋大/神戸大/北海道大/筑波大の5問は、いずれ劣らぬ良問である。それぞれ約80行の長文教材を、クマ蔵は自分でも最低20回は音読してから授業に臨む。英文を読み上げていて講師がトチったりしたら、生徒だって幻滅しちゃうじゃないか。
西新宿2
(何を話しているかは企業秘密である)

 さて、新宿での保護者対象講演会は、15時開始、大爆笑の連続の中で100分はあっという間に経過した。16時45分終了。「保護者150名を相手に、いったい何をどう話せばそんな爆笑の渦になるんだ?」であるが、当然それは企業秘密である。
 企業秘密を知りたいオカタは、ぜひこっそり参加してくれたまえ。東進関係のカタであれば、夏でも秋でも冬でもいい、今井のオトナ対象講演会を企画していただいてもいい。全国どこでも駆けつける。いや、ヒコーキで飛んでいき、ついでにマイルも貯めまくる。
 この日は「12年前に代ゼミで今井先生の授業を受けてました」というモト生徒が遊びに来てくれた。彼自身も予備校講師であって、2年だったか3年だったか前に参考書も出している。だから「遊びに来た」というより、「報告に来た」のである。
 せっかくだから「飲みに行きますか?」ということになって、西新宿・住友三角ビル49階のワインバーで2時間ほど飲んだ。「2時間で赤ワイン2本」というペースは、別に高速でもなんでもないが、どうしたわけか酔っぱらってオウチにかえってから居眠りをしてしまった。そのせいでブログ継続♨危機一髪の危機に陥った事情は、昨日の記事の通りである。

1E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/交響曲No.4
2E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/交響曲No.4
3E(Cd) Chailly & RSO Berlin:ORFF/CARMINA BURANA
4E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
5E(Rc) テンシュテット:ワルキューレ
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