Wed 140514 梅雨入り早々の豪雨 JAPANが力強いっす(おらんだサトン事件帖1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 140514 梅雨入り早々の豪雨 JAPANが力強いっす(おらんだサトン事件帖1)

 梅雨入り早々、東京はもう3日連続で雨が降り続いている。例年にない激しい梅雨の始まりである。古老・クマ蔵の長い人生知恵袋によれば、入り方の激しい梅雨はカラ梅雨になりやすい。3日も続けてベチャベチャ雨が降る様子を眺めていると、「水がめ♡群馬では降ってるんだろうか」と、早くもそれが心配だ。
 さて、今日から「おらんだサトン事件帖」を開始したい。2014年4月中旬から下旬にかけて、アムステルダムに2週間滞在した。そのハイライトと概要は、すでに帰国直後の4月30日、「おらんだサトン事件帖0」と題してこのブログに掲載している。右のカレンダーから4月30日をクリックしてもいいし、「ウワバミ文庫」から記事を見つけてくれてもいい。
 このオランダ滞在記を今日始めるかどうか、実は相当迷ったのだ。何しろ今日から8月初旬まで、講演会と公開授業のウルトララッシュ。ブログは連日その報告になるはずだし、7月下旬は恒例の河口湖合宿だ。今井君としては、合宿の様子を克明に記録することも予備校講師としての至上命題と考えている。
 するとせっかくのオランダ滞在記は、講演記録の合間合間にキレギレになって、筆者も読者も両方ともなかなか集中できないことになる。「6月上旬に始まった旅行記が、9月になってもまだ続いている」というんじゃ、何だか薄まりすぎて興味が継続できないじゃないか。
羽田国際線1
(アムステルダムへはフランクフルト経由。深夜の羽田空港から飛んだ)

 今日はこの後、池袋で保護者向け教育講演会。明日も午後から西新宿駅前で同様の講演会。保護者向け講演会に160名もの参加予定というのだから驚きだが、今日から延々とその報告を続けるとしたら、「おらんだサトン」開始はむしろ8月上旬まで延期したほうがいいんじゃなかろうか。
 「お茶を濁す」という程度のブログなら、今日だって十分にお茶を濁すことは出来る。昨夜は大雨の中、友人と深夜まで酒を酌みかわした。その会合の場所が「渋谷区笹塚」というのだからこれまた驚きだが、チェーンの安い飲み屋で2万円も飲み食いした3時間がまた圧巻。そういう話を書いて今日は終わりにしてもよかった。
 今朝だって起きてみたらサッカーの強化試合が進行中。日本がザンビアに4—3で逆転勝ち。2点先取されても追いついて逆転する力強さ。終了間際に同点にされても、その直後に交代で入った青山からの縦パス1本☞大久保のゴールで再び勝ち越す粘り強さ。こりゃ大したもんだ、立派なもんだ。
 4年前や8年前のJapanは、「悲壮感でいっぱい&いっぱい」みたいな涙目が目立ったが、あくまでシロート目での判断を許してもらえれば、「今年のJapanは1皮も2皮も剥けた」という感じ。クマ蔵はアホであるから、「優勝だって、現実味を帯びてきたな」と、カタくコブシを固めたのである。
羽田国際線2
(羽田国際線ターミナル。レストランもショップも充実している)

 というわけで、「何も今日オランダ滞在記を始めなくても、笹塚の一夜のことか、サッカーW杯展望でも書けば、お茶は立派に濁ってくれて、抹茶入り伊右衛門か綾鷹ぐらいならカンタンに凌駕できそうだ」というところまできた。
 しかし諸君、やっぱりクマどんは、それじゃイヤなのである。何しろ一昨日7年目に突入したばかりだ。丸6年にわたって、一定のクオリティをキチンと確保して書き進めてきたんだし、特にこの2年は1日も休まずに更新を継続している。こだわりが強くてもいいじゃないか。
 そこで、無理を承知で「おらんだサトン事件帖」の開始をここに宣言する。この妙竹林なタイトルの由来については、すでに3ヶ月も前に一度説明しているのであるが、あえて繰り返しておけば、今井君が幼い頃に見た時代劇「おらんだ左近事件帖」のパロディ。高橋英樹主演であった。
 おらんだ左近は、長崎でオランダ医学を学んだ外科医。身分の高い武家の生まれであるが、剣の達人として様々な事件を庶民の立場から縦横無尽に解決する。最後の勝負どころでは、大刀と小刀を十字架の形に組み合わせた決めワザを繰り出し、どんなピンチも見事に切り抜ける。
 そのおらんだ左近の「左近」を「サトン」に入れ替えたのが、今回の旅行記のタイトルである。今井君の頭が何となくサトイモっぽいので、サトイモをもっと可愛く「サトン」としてみたわけだ。
ラウンジ
(羽田国際線ダイアモンドラウンジ。こんなダイニングスペースがついている)

 このタイトルについて、すでに周囲からは若干の批判があった。「旅行記のタイトルが、最近ダジャレっぽくなりすぎてはいないか」「むかしみたいに、『○○紀行』とか『△△滞在記』とか、もっとシンプルにしたほうがいいんじゃないか」というのである。
 まさにマトモな指摘であって、こういうフザケたタイトルなんかつけるから、旅がオッカナビックリ♨珍道中だらけの滑稽なものになってしまう。知的で重厚な旅をしたいなら、次回からはもっとマジメなタイトルを考えたほうがいい。
 しかし少なくとも今回のアムステルダム滞在は、あんまり知性を前面に押し出せるタイプのものではなかった。知性のないところに無理して知性なんか押し出せば、知性の知の字にヤマイダレがつきかねない。知性と重厚さは次回の「マルセイユ&プロヴァンス紀行」から再開することにして、今回はあくまで「おらんだサトン」な感じを貫きたいのである。
和定食
(無料でサービスされる和定食。おいしゅーございました)

 出発は、新宿ヒルトンホテルである。外国への旅に羽田空港を利用するのは今回が初めて。羽田行きのバスは新宿西口バスターミナルからでも乗れるけれども、巨大スーツケースを引きずって新宿西口を右往左往するのはツラい。ヒルトンホテルから乗れるバスを選んで、出発前にホテルのラウンジでゆっくりビールを楽しんだ。
 羽田から飛ぶ国際線がこの4月からグッと増えて、都民としてはマコトに便利になった。成田と比較して、時間も交通費も半分で済む。成田空港の今後はさすがに心配だが、とりあえず旅行者として羽田の充実は何よりである。20時発のバスに乗って、21時前にはもう羽田に到着した。
 空港内の施設も充実している。レストランやショップも各種キチンと揃って足りないものはないし、屋上からの夜の空港の眺めも旅情を誘う。ただし、ヒコーキは24時25分発だから、3時間半も余裕がある。余裕がありすぎるのも考えものであって、ダイアモンドラウンジで時間をつぶしているうちに、すでにすっかり酔っぱらってしまった。
つまみ
(アルコールも充実したおつまみ類も無料でござるよ)

 まず、完全に無料でしっかりした夕食がとれる。和定食に洋定食に、いくらダイアモンドメンバーだからって、こんなに旨いもんが「無料」と言われると、精神年齢の異様に低いボクチンは、盛り上がりに盛り上がって、本来なら胃袋に収まらないぐらいムサボリ食わずにはいられない。
 定食以外に、もちろん各種アルコールもタダ、各種アルコールがあれば、もちろん各種おつまみも揃っていて、旨い焼き鳥なんかも各種取り揃えてある。いやはや、食った食った&飲んだ飲んだ♨
 出発前からこんなダラしないありさまでは、とてもとても知性も知的も重厚もあったものではない。そのへんを皮肉っているのか、我が友Mac君は「ありさまでは」を「亜梨沙までは」と変換してくれたが、全国の亜梨沙さま、どうかビックリしないでくれたまえ。

1E(Cd) Akiko Suwanai, Dutoit & NHK響:武満徹 ”FAR CALLS” ”REQUIEM FOR STRINGS”etc
2E(Cd) Amalia Rodrigues:SUPERNOW
3E(Cd) Mehta&London:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
4E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
5E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
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