Thu 140306 記録魔であること ふっくらサト助のお目目とアンヨ 焦げ目もついた  | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 140306 記録魔であること ふっくらサト助のお目目とアンヨ 焦げ目もついた 

 昨日の記事までで、2014年春シリーズの記録はすべて完了した。古今東西、ここまで詳細な日常の記録はなかなか存在しないはず。陽気な中年オヤジの日常がどんなものか、関心のあるヒトは多くないだろうが、これを他山の石として「あんなふうにならないように気をつけよう」と考えるのもいいと思う。

 しかし正反対に「こんなオジサマになりたい♡」と考えて、旅行先での過ごし方から、日々BGMとして聞く音楽まで、マネをするのも悪くない。マネをするヒトの参考になるように、BGMとして聞いたCDのタイトルを中心に、毎日の記事のラストに詳細なリストを作り続けている。

 ホントなら、読んだ本や、観たオペラと演劇、出かけた展覧会とコンサート、そういうものについてもカンペキなリストを作ったほうがいいんだろうけれども、諸君、例えば読書については「100%キチンと読みました」と言える読書と、「ペラペラめくっただけ、30%程度の読書かな?」と苦笑いする読書と、読み方によって様々なものが混在する。

 同じように、「こんな美術館に出かけました」というリストについても、まさか松濤美術館や戸栗美術館みたいなプチ美術館と、1ヶ月かかっても見終われないルーブルやオルセーやプラドを、一緒くたに論ずることはできない。やむを得ずサト助は、「これは100%」と言えるものだけをリストに載せることにしている。
えぼ鯛
(春シリーズの無事完結を祝し、三軒茶屋「くら嶋」にてプチ祝賀会。「えぼ鯛の一夜干し」、おいしゅーございました)

 マコトにバカバカしい努力とは思いながら、ブログを始めて約6年、その総数も記録するように努めている。この6年間の総数は、CDに換算してすでに1万3千枚。諸君、「コツコツ蓄積」の恐ろしさを、この数字にも感じてくれたまえ。

「音楽CD、今日から13000枚聞こうっと!!」と宣言なり決心なりしたところで、その実現にどれほどの時間がかかるか、考えてみただけでそのバカバカしさに気が遠くなるだろう。

 よく偉人伝なんかで「万巻の書物を読破した」というコトバを目にするが、そもそも「読破」とは何か、読破というコトバを使用していい読書の質をどんなふうに規定するのか。もっと単純な話、ホントに10000冊読んだのか。誰が記録し、誰がその数を確認したのか。本人が記録していない限り、誰にも分からない。

 正確には「万巻の書を読み、千里の道を行く」であって、画家・富岡鉄斎の座右の銘である。「千里の道」のほうは、一里=4kmの計算で4000km。うにゃにゃ、ヒコーキと鉄道の助けを借りて、そっちのほうはどうやら達成できそうだし、その旅については詳細な旅行記の中で着実に記録を続けている。

 問題は「万巻の書」のほうであるが、これはまあ諸君、さっきの「プチ美術館vsルーブル」の比喩で理解してくれたまえ。お風呂の中だけで文学全集60巻を読破しようとしているサト助だ。その総量はなかなかのものであるが、「30 %のペラペラ読みが大好き」という状況では、リストとして記録ということになると、甚だ少なくなってしまう。

 それにしてもMac君、「読破しようとしているサト助」と打ち込まれて、「毒は使用としているサト助」とは、いったいどんなアタマをしていらっしゃるのかね? ホントにフシギな戦友でござる。
アンコウから揚げ
(くら嶋「アンコウの唐揚げ」。おいしゅーございました)

 ま、春シリーズが終わった後の1週間は、久しぶりにそんな日々が始まった。右のお目目の調子がおかしいのに気づいたのは、もう2ヶ月近く前。お風呂の中での読書中である。

 やっぱりお風呂は照明が不十分だから、目の異変にはすぐ気づく。細かい活字が潰れて見えて、19世紀フランス文学の難しい文字が読めない。そのうち右の視界に靄か霞のようなものがかかって、さすがのクマ蔵も重大な病変を覚悟した。

「万巻の書を読み、千里の道を行く」ということになれば、大切なのはお目目とアンヨの健康でござるから、サト助は春シリーズ終了と同時に眼科医を訪ねると決めていた。

 その顛末はすでにこのブログに記した通り。1分か2分のレーザー治療で、靄も霞もキレイに消滅した。「活字が潰れて見える」という事態も解消して、再びお風呂での楽しい読書が復活している。めでたし&めでたし。お医者というのは、マコトに驚くべき技術の持ち主なのである。
カレー南蛮
(〆は「カレー南蛮」。おいしゅーございました)

 そこで今度は、アンヨの問題が浮上した。もっとアンヨを鍛えなきゃ、「千里の道を行く」のほうが危うくなりかねない。それなのにこの2ヶ月、怠惰なサト助は疲労を言い訳に、ヒコーキだのタクシーだのと連日連夜マホーのジュータンに頼り切って、「チャンと歩く」という基礎基本を疎かにしてきた。

 そこで諸君、3月下旬のサト助は、「歩こう」「アンヨを鍛え直そう」と悲壮な覚悟を決めた。「歩く」ほうは日々のスケジュールにもチャンと決めてあって、深夜の時間帯に1時間、そこいら中をほっつき歩くことになっている。しかしそうは言っても、2月から3月のヘビーなスケジュールの中で、歩くも何もなくなってしまっていた。

 ついでに言うと、この2ヶ月ですっかり太ってしまった。鏡に映った自分を眺めてみるに、ふっくらサトイモがいかにも旨そうだ。こんなにふっくら熱々に蒸かしてしまっては、サト助の授業独特のシャープな動きもままならない。

 そりゃそうだろう、この2ヶ月のブログを読み返してみるに、連日連夜の美酒佳肴で歓待を受け、歓待のない夜は自ら街に繰り出して、そこでもまた美酒佳肴に舌鼓を打った。校舎に行くたびにケーキも出してもらった。3月末のサト助がこんなにふっくら旨そうなのは、その結果としてやむを得ない話なのである。
花壇
(近所の花壇もキレイに咲きそろった)

 しかし考えてみると、「まもなく授業収録が始まる」という恐るべき事実につきあたった。2月に「センター英語90%」パート1の収録が終わったが、パート2の収録はまだ。チョー多忙な春シリーズの終結を待って、これから4月上旬にかけて一気にパート2の収録を行う。

 ということは、とにかく今すぐにこのふっくら状態を改善しないと、デジタル映像で90分×10回、ふっくらサト助がしっかりと記録されてしまうことになる。のべ900分のふっくら、1秒に1個と計算すれば、54000個のふっくらサトイモが量産されることになる。

 そりゃイカン、どうしてもその事態を防がなければ。自暴自棄になった今井君は、まず「プチ断食」を2度にわたって敢行。最近は「人類を滅ぼす」という恐るべき敵役にされている炭水化物を中心に、3日間のプチ断食を2回もやれば、さすがに事態はいくらか改善されるだろう。
ニャゴとザボン
(ニャゴはまだザボンを敵視しています。というか、2個目のザボンをまだ食べてません)

 ついでに「アンヨを鍛える」も敢行。「千里の道を行く」となれば、やっぱりアンヨが基本。とにかく歩くに限るけれども、「自転車」なんてのも悪くない。有酸素だか無酸素だか、何だかそういう難しい話があって、歩くのと自転車とで、クルマの両輪のようにダイエットはうまくいくはずである。

 ある日の今井君は約4時間、メッタヤタラに自転車を乗り回した。おかげで今のサトイモは、「ジックリ蒸かした後で、焦げ目もつけてみました」というアリサマになっている。湯気の上がるふっくら♨焦げサトイモは、ヒタイから若干の粉も吹いている。

 その状態で、今日は雷の鳴る暴風雨の中、床屋さんにも出かけた。髪やヒゲがボーボーの状態でデジタル映像の素材になるのは、やっぱりイヤでござる。スッキリ6mmに短く毛刈りして、今はたいへん勇ましい。その勇ましさたるや、近くで騒いでいた幼児が思わず凍りつくほどである。

 こうして、右のお目目は完治。2月に悩まされた耳の違和感も完治。髪の毛も整って、予習も完了。若干の焦げ目はあるが、ふっくらぶりもまずは改善した。「センター90%」のパート2・10回分を、大いに楽しみに待っていてほしい。

1E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 4/4
2E(Cd) Mascagni & Teatro alla Scala di Milano:MASCAGNI/CAVALLERIA RUSTICANA
3E(Cd) Molajoli & Teatro alla Scala di Milano:LEONCAVALLO/I PAGLIACCI
4E(Cd) Solti & Chicago:HÄNDEL/MESSIAH 1/2
5E(Cd) Akiko Suwanai:INTERMEZZO
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