Mon 140303 巣鴨でお仕事 ザボンがオウチに到着 ザボンとニャゴの確執 横浜でお仕事 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 140303 巣鴨でお仕事 ザボンがオウチに到着 ザボンとニャゴの確執 横浜でお仕事

 3月17日、こんなふうにしてクマ蔵は長崎のカホリをプンプンさせながら東京に戻ってきた(スミマセン、昨日の続きです)。先週の諫早、一昨日&昨日の長崎と、この春は長崎出張が連続したけれども、ボクチンは長崎が大好きだから、もっともっと遠慮なく長崎に呼んでほしいのである。
 さて、15時半に羽田に到着して、それでオウチに帰れるかといえば、なかなかそんなわけにもいかない。19時から巣鴨でお仕事があるので、マコトに中途半端に時間が空いている。
 「あれれ、何だかほとんど相似形の経験をした記憶があるな」と思うのだが、「記憶があるな」も何も、あれはホンの3日前のこと。15時に京都から帰ってきて本郷三丁目に向かったのだったが、今日の長崎→巣鴨も、3日前に勝るとも劣らない中途半端さだ。
巣鴨
(巣鴨の大盛況)

 最近は「勝るとも劣らない」という表現を「劣るとも勝らない」とひっくり返してしまう面白い人物がいらっしゃって、今井君なんかはその謙虚さが好きである。劣ることはあっても、決して凌駕するようなことはしない。ヒトはいつでも、そのぐらいの謙虚さをもっていて然るべきなのだ。
 そこで謙虚グマは、羽田空港からリムジンバスでまず新宿に向かう。おお、さすがに謙虚グマ。「一気に巣鴨までタクシー」などという傲慢な行動は慎まなきゃダメなのだ。
 ただし、こんなに謙虚なクマさんになっていることにはワケがあって、「右のお目目が心配で心配で、とても傲慢なままではいられない」というのが当時のクマ蔵の正直な気持ちであった。
 この1週間後に眼科医を訪れ、レーザー1分で不安は一気に解消するのであるが、カラダのどこかに不安をかかえている時のクマさんはどうしてもションボリしてしまい、いつもの傲慢無礼さを発揮できなくなってしまう。
 だから諸君、クマ蔵が何となくションボリして傲慢不遜な行動を控え、「劣るとも勝らない」などと謙虚なことを言いはじめたら、
「さては、カラダの調子がどこか悪いんだな」
「正直に、カラダのどこが悪いのか言いたまえ」
と問いただしてくれたまえ。しょんぼりクマどんは、きっとシュンとして素直に白状するはずだ。
ざぼん
(長崎のザボン屋さん)

 巣鴨でのお仕事は、19時開始、21時終了。出席者120名。そのギュー詰めぶりは、今日の1枚目の写真で確認してくれたまえ。おお、前後の席の間隔は、LCCのヒコーキもタジタジとなるぐらいの狭さであって、生徒の膝は前の椅子にぶつかりそうだ。
 こんなギュー詰めで100分、ホントに誰も文句を言わないのだから、そりゃクマ蔵がどれほどの熱演をしているかの証拠である。古今東西、人類の歴史に残るどんな熱演にも劣るとも勝らないスンバラシー大熱演。諸君、今年の6月7月、2014年夏シリーズこそ、そんな大熱演を経験するチャンスでござるよ。
 この日の巣鴨の聴衆の中に、「15年前に代ゼミで今井先生の授業を受けてました」というモト生徒の男子が訪ねてきてくれた。「今はお茶の水で個人塾を経営中。中学受験の算数を教えています」とおっしゃる。せっかくだから控え室に来てもらって、短い時間だったが昔話に花が咲いた。こういうのは、心の底から嬉しいものである。
ニャゴとザボン1
(ニャゴとザボン君 1)

 3月18日、長崎から宅配便で送ったザボンがオウチに届いた。ザボンは今井君の大好物、春の長崎に出張すれば必ず1コか2コは購入して、そのバカバカしいほどの巨大さにネコたちとともに爆笑するのである。
 もちろんネコたちのほうはなかなか爆笑なんかしてくれない。こんな巨大なものを買ってきたクマ蔵の行動を、手厳しく叱責するような行動をとる。
 臆病なナデシコは、ザボンが宅配便の箱から登場するや否や、どこかに姿を消してしまう。薄暗い物陰で、黒目がちな瞳をもっと真っ黒にしてブルブル震えているに違いないが、ネコはそのぐらい柑橘類がキライなのだ。
 ニャゴロワのほうはどこまでも積極果敢だから、巨大なザボンが登場しても、逃げも隠れもしない。ただし、ある一定の距離は確保して、万が一ザボンの中からイヤらしい酸っぱい悪魔が飛び出してきても、十分に逃げ切れるだけの態勢をとる。
 何と言っても、厳しくクマ蔵を批判するようなニャゴの表情がたまらない。好きなだけ批判して、やがて批判が済むと、ザボンの周囲をクルクル回りはじめた、半径2メートル、それ以上は決して近づかない。威嚇の唸りも上げず、黙ってひたすら円を描くだけである。
「クマさん、あなたもバカですね」
「こんなバカデカいもの、何で買ってきたんですか?」
「ミカンにはミカン、スイカにはスイカ、そもそもそれぞれに相応しい大きさというものがあって、ミカンのクセにスイカみたいな大きさ、スイカのクセにオレンジみたいな小ささ、そういう異様なものや非常識なものに興味を引かれるのは、どこかおかしいんじゃないですか?」
眉間にシワを寄せたニャゴは、その表情だけでクマ蔵をしっかり批判するのであった。
ニャゴとザボン2
(ニャゴとザボン君 2)

 3月18日夕刻からは、横浜でお仕事。ニャゴとザボンはそのまま放置して、午後5時の電車で横浜に出かけた。代々木上原から千代田線で明治神宮前へ。ここで地下鉄副都心線に乗り換えれば、そのまま真っすぐ横浜まで連れて行ってもらえる。
 確かに便利であるが、何度も書いている通り、渋谷からの乗客がゆっくり座って横浜まで行けないのがやっぱり可哀そう。ついでに、渋谷の立場も可哀そうであって、JRも東横線も埼玉と直通になってしまっては、ターミナル駅としての品格がイマイチ保てないような気がする。
 横浜でのお仕事は、19時半開始、出席者は約115名。シューマイで有名な崎陽軒ビルの最上階、すぐ下のフロアは婚活の会社がテナントで入っていて、日曜日ともなれば、着飾った女子&ちょっと疲れたスーツ姿の男子がエレベーターで右往左往していたりする。
横浜
(横浜の大盛況)

 そういうビルでも、最近の受験生たちは「別に構いませんよ」と涼しい顔で勉強に励んでいる。つい10年前までの受験生にとって「雑居ビル」というのは大きな違和感があったはずだが、すでにその違和感は消え去ったようだ。
 考えてみれば、20世紀後半の予備校は贅沢をしすぎたのだ。ターミナル駅の駅前を巨大なビルで占拠し、名古屋なんか「塾と予備校が街の顔」というほどになってしまった。
 しかし諸君、勉強の質は建物の立派さで競うものではない。雑居ビル、上等じゃないか。20世紀末、中学受験も高校受験も「塾は独立校舎」というスタンダードが出来てみんなで建物の立派さを競ったものだが、今や雑居ビルのワンフロアが主流。そういう形態にすっかり慣れた生徒たちが、大学受験の世代になった。彼ら&彼女らに全く違和感がないのは、もう当たり前なのである。
 
1E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 3/6
2E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 4/6
3E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 5/6
4E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 6/6
5E(Cd) Avner Arad:THE PIANO WORKS OF LEOŠ JANÁĈEK
total m15 y326 d13246