Sat 140301 今井は和食と座敷が好きか? 今井の魔境 何で英語の成績が急降下するのか | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140301 今井は和食と座敷が好きか? 今井の魔境 何で英語の成績が急降下するのか

 3月16日、すっかり忘れかけていたが、長崎でのお仕事はこれからだ。
 佐世保、九十九島の観光、稲佐山の夜景に夢中になり、その一方で霞のかかったような右目の視界にションボリし、稲佐山の夜景が黄砂や花粉やPM2.5が原因ではないイヤな曇り方をしていることにますますションボリしているうちに、気持ちはお仕事からどんどん離れてしまっていた。
 3月16日午後1時、滞在先のANAクラウンプラザホテルを出て、ベストウェスタンホテルのロビーでスタッフと待ち合わせ。平和公園のお隣、「原爆資料館」の会場控え室に入った。
 うぉ、控え室は和室である。お仕事の開始は午後2時半。それまで和室でアグラをかいて過ごさなければならない。カラダの異様に固いサト助は、「和室でアグラ」がマコトに苦手である。サイン10枚のルーティンをこなし、そのまましばらくアグラをかいたままでいると、諸君、もう腰と背中が悲鳴を上げはじめた。
長崎1
(長崎の悪いクマ 1)

 こういうのは、祝勝会の場でも全く同じことである。どうもサト助に関する情報として「日本酒が好き」「座敷で和食が好き」という噂が流布しているらしく、祝勝会場に和食屋の座敷を手配してくれるところが多い。しかしハッキリここでも書いておこう、今井君は別に「日本酒党」でもなければ「和食派」でもない。
 いったいどのあたりから「日本酒党」「和食好き」「今井先生はお座敷」ということになったのか、サッパリ見当がつかない。今井君は正確には「お酒なら何でも党」であり、「旨いものなら何でも派」である。
 ワインでもウィスキーでも焼酎でも、何でもござれ。イタめしでもフランス料理でも、ホントに何でもござれ。草と牛脂注入肉はあんまり食べないが、ガッツリお肉もロシア料理もポルトガル料理も大好き、中華も居酒屋も全く苦にしない。
 もしも苦にするとすれば、「来る日も来る日も日本酒」「来る日も来る日も座敷で和食」という「来る日も来る日もな日々」である。ボクチンは変化に富んだ日々が好きなので、「○○党」とか「△△派」と決めつけられるのが苦手。アメーバみたいに、形も大きさも連日ビックリするほどに変化し続けるサト助でありたいのだ。
長崎2
(長崎の悪いクマ 2)

 というわけで午後2時半、畳の上でのアグラに耐え、すっかり腰を痛くしたクマ蔵は長崎のステージに駆け上がった。何が嬉しいといって、「とうとう座敷から解放された」「もうこれ以上アグラをかいていなくていい」というこの解放感である。
 今日の出席者は約120名。高校入試を終えて結果の発表を待つ中3生と、その保護者が対象。何しろ今井君の授業を受けた経験のあるヒトは誰一人いないわけだから、駆け上がったクマ蔵を前に、会場は一瞬凍りついてしまう。
 だって、別にジャニーズとか滝川クリステルとか安倍晋三どんが駆け上がったわけではないのだ。要するに田舎風の中年サトイモ、何の変哲もない短足クマさんがステージに駆け上がっただけのこと。珍しくも何ともないか、または余りに珍しすぎて、中学生もその保護者の皆さまもどう反応していいか判断がつかなくなるのだ。
 この凍りついた聴衆を、一発で沸騰寸前にまで熱する大ワザを、今井君は8つも9つも持っている。スギちゃんなら「ワイルドだろぉ」、田中将大なら高速スライダー、琴奨菊ならガブリ寄り、エドはるみなら「グゥーーッ!!」であるが、今井君はその種の鉄板をおそらく10コ以上持っているのであって、どんなに凍りついた聴衆も観衆も、ちっともコワくはないのである。
 と、言うわけで、ものの3分と経過しないうちに、120名はすっかり今井君の虜。「高校入試が終わったばかり、まだ発表を待っている段階」という中3生にとって、大学入試の英語講師の話なんか面白いはずもないが、あっという間に「この先生の授業を今すぐ受けてみたい」と熱くコブシを握りしめるところまで持っていってしまう。
長崎3
(悪いクマによるハニワの寓意)

 その話の中身については、もちろん企業秘密である。企業秘密なんかにしなくても別にかまわないが、こういうときは「企業秘密」というコトバを遣うだけで、何となく別格な感じ、何となくウルトラ高級感が滲み出るから不思議である。
 なぜ「中身は企業秘密なんかにしなくてもいいか」であるが、中身をいくらマネしようが、どんなに今井をコピー→コピペしようが、決して今井のレベルに追いつくことは出来ないからである。
 すでに今井サト助は一種の芸術と化しているので、中身を云々するには当たらない。芸術とは、「中身なんかどうでもいい」「中身はゼロでさえ構わない」「whatではなくてhow」という域に達した者だけが作り出せる魔境のことを言う。
 今井君のブログを読んで「何にも中身がないじゃないか」と文句を言うヒトがいらっしゃる。そんなの、お茶室で抹茶をいただいて「タンパク質もカルシウムも入ってないじゃないか」と腹を立てるようなもの。腹を立てるほうが悪いのだ。
 ただ、それでももしこの日の話の中身が知りたければ、「中3まで英語はトップクラスだったのに、なぜ高校入学とともに英語の成績が急降下するのか」からスタートする。
 都立や県立のトップ高校に合格するような諸君の中学時代の偏差値は、みんな70を超えている。それなのに高1夏に受験する全国模試での偏差値は、63とか58とか53。47だの43だのという生徒も続出する。
 「高校に入ってから目いっぱい怠けた」「全国の舞台では通用しなかった」みたいな、昔から定番の伝説も数多い。しかし諸君、そうではないのだ。成績の急降下する生徒諸君には、「中学卒業と同時に卒業すべき学習法を卒業していなかった」「いつまでも中学校での学習法にこだわり続けた」という共通点があるのだ。
長崎4
(お仕事の締めくくり、拍手で送られる)

 詳しくはどういうことか、それはマコトに申し訳ないが、やっぱり企業秘密。「他の予備校講師にマネされると困るから」ということではなくて、「話の下手なヒトにマネなんかされるとイヤだから」である。
 だから、その秘密を聞きたいヒトは、5月6月から始まる夏シリーズを是非とも聞きに来てくれたまえ。思わず両手がワナワナ震えだすほど、圧倒的に納得して、「そうか!!」「そうだったんだ!!」の絶叫を抑えるのに困難を感じるほどになるはずである。
 そりゃそうだろう。高校数学の問題を前に、「ボクはどんな問題だって初等幾何で解いてみせる」と息巻いていたんじゃ、その意気込みは素晴らしいとしても、間違いなくたちまち行き詰まる。ベクトルも微分積分も受け入れずに「意地でも初等幾何」。急降下する諸君は、英語学習でそういう無理をやってしまっているのである。
 そのへんを今井君は「サイボーグ」「銀行強盗」というキーワードで語り尽くす。120人いれば119人、300人いれば298人が、ホントにホントに絶叫せんばかりに感激してくれる。残りの1名とか2名とかは、「最初から聞く耳もちません」というヒトであるが、そりゃ仕方ない。「カンペキに全員」と望むんじゃ、そりゃファッショでござるよ。
皿うどん
(長崎名物・皿うどん)

 長崎でのお仕事、終了16時。ちょっと時間は早いが、すぐに祝勝会に向かった。スタッフがお店のヒトに無理を言って、16時から開けてもらったのである。いやはや、マコトにありがたい限りござる。
 今日の祝勝会は、イカの専門店。店先の水槽でイカさんたちがヒラヒラ泳ぎ回り、「おお、イカ刺しが旨そうだ」「いきますよ、イカ刺し5人前」「だって半月前の函館で、海が荒れて活イカを諦めたばかりでござるからね」と、意地汚いクマ蔵は舌なめずりする思いであった。
 ところが、「イカのお店」なはずなのに、待てど暮らせどイカさんは姿を現さない。出てくるのは、サラダ、揚げ物、お椀もの。毎度お馴染みの定番和食ばかりである。
 「イカさん」「イカさん」「イカさーん」「キミたちはいったい、どこに隠れちゃったの?」であったが、結局イカさんは冒頭の「お造りでございます」のお皿の上にあった2切れのみ。2時間後、とどめの「皿うどん」がテーブルに登場して、あえなく今井君は活イカの夢を断たれることとあいなった。

1E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 1/2
2E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 2/2
3E(Cd) Cluytens & パリ音楽院:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
4E(Cd) Lenius:DIE WALCKER - ORGEL IN DER WIENER VOTIVKIRCHE
5E(Cd) Bernstein & New York:BIZET/SYMPHONY No.1 & OFFENBACH/GAÎTÉ PARISIENNE
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