Fri 140228 心配していた右のお目目が全快した 歓喜のサトイモ しょんぼりサトイモ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 140228 心配していた右のお目目が全快した 歓喜のサトイモ しょんぼりサトイモ

 このブログの読者になって間もないヒトは知らないかもしれないが、今井君は2010年11月、右目の網膜剥離で緊急入院→緊急手術を受けた病歴がある。突然のことだったので、手術後は3つの公開授業を急遽中止にせざるを得なかった。もう3年半も前のことであるが、多くの生徒諸君と関係者にご迷惑をおかけした。
 当時の生徒たちはもうとっくに大学生になって、今ごろはシューカツにいそしんでいる頃。マコトにツラい春だろうけれども、是非めげずに全力を尽くしていただきたい。この今井サト助君も、陰ながら諸君の奮闘に声援を続けたい。
 しかし、網膜剥離の手術を受けた右目君も、「そろそろもうヒト暴れしてやろう」とウズウズしていたらしい。手術が成功して3年半、絶好調だった右目君は、今年の2月中旬からどうも様子がおかしくなった。
 クマ蔵が異変に気づいたのは、2月5日の朝。いつもと同じようにお風呂で分厚い文学全集を広げ、今日も今日とて汗みどろの読書生活を続けようと思ったのだが、ありゃりゃ、どうしても活字がグシャッと潰れたように見えて、読書がスムーズに進まない。
 何となく暗澹たる気分になって、その後の岸和田・熊谷・福岡・浦和・小松・近江八幡と、右目の調子ばかり気になって仕事に集中できなくなった。首都圏を大雪が襲って右往左往したのもこの頃だし、軽い風邪が原因で耳の調子がおかしくなり、中耳炎を心配したのも同時期である。
月夜
(長崎の夜景、お月さまとともに)

 目と耳と鼻に重苦しい不安を抱えたまま、「センター英語90%・パート1」の収録を進めた。さすがにサト助は大ベテランだから、収録のほうはマコトに好調。嗄れてセクシーな声はともかく、目や耳の異変を全く感じさせない素晴らしい授業展開だったから、受講生諸君はさぞかし大満足だろうと信じている。
 その後、鼻と耳は全快。3月10日にはクマ蔵人生でトップ10に入る朗報が届いたりで、右目の状況以外は「人生最良の春を迎えました」な感じのスンバラスイ春になった。
 しかし3月中旬、右のお目目の状況はもはや放置を許さないものになっていた。だから諸君、3月初旬の北海道ローカル線の旅、それに続く寝台列車「北斗星」の旅、3月中旬の長崎・九十九島紀行、いかにも楽しそうにこの場に書き散らしているけれども、クマ蔵の心の中は薄暗闇の様相だったのだ。
「とにかくこのお仕事ラッシュを早く終えよう」
「全国行脚が終わったら、すぐにお医者さんに行って相談しよう」
「万が一右目の視力が回復しないようなことがあっても、左のお目目は健全なまま。決して意気阻喪しないようにしよう」
と、日々自分に言い聞かせるアリサマだった。
 クマ蔵が置かれていた状況は、要約すれば
① 次第に視界が白く霞んでくる。全てが濃いめの湯気の向こうにゆらゆら揺れている
② 右目での読書が不可能。どんなに活字を接近させても焦点がキレイに合わない
の2点。左目は健全だから、新聞でも文庫本でも普通に読むことはできるけれども、右目の霞が気になって、とても活字の内容に集中なんかできない。
夜景
(長崎の夜景)

 というわけで3月24日、全国行脚・春シリーズをとうとう終えた今井君は、東京代々木の眼科医を訪れることにした。
 実は、30年も前のモト生徒が、下北沢の駅前で眼科医を開業中。30歳を過ぎてから医師を志した男で、今も下北沢のクリニックは大繁盛だ。昨年の春、そのモト生徒から「個人医ですが、代々木に隠れた名医がいますよ」と紹介されたのが、今日の眼科のお医者様である。
 諸君、さすがに名医でござるね。ホンの1分の診察でたちまち「後発性のものですな」と診断。1時間ほどの精密な検査を経て、すぐにレーザーを使っての治療になり、赤いレーザー光線を1分か2分見つめているうちに、「はい、終わりです」「はい、治りました」「クスリもいりませんよ」とニッコリされて、全て終わりになった。
ポリポーリ1
(ANAの機内で販売、サトイモスナック・ポリポーリ)

 で、諸君、ホントに治っちゃった。悩みに悩み、視力の決定的悪化を恐れに恐れたこの1ヶ月半はいったい何だったんだ? 右目の湯気も霞もマホーのように消滅して、ありゃま、テレビを見ても新聞を広げても、以前よりずっとキレイに見えるじゃないか。
 あんまりよく見えるから嬉しくて嬉しくて、ついつい高校野球に延長15回まで見入ってしまった。延長15回裏、引き分け再試合になる直前の明徳義塾の猛攻に、たまらず智弁和歌山のエースが痛恨のワイルドピッチ。明徳義塾のサヨナラ勝ちになった。
 確かエースは「東妻クン」という名前だった。マコトに気の強そうな気迫タップリの男子だったが、延長15回裏、1アウト満塁の大ピンチに、さすがに緊張に耐えられなくなったのだろう。
 智弁和歌山には今井君の生徒も多いから、サト助は心から応援していた。夏までに、心も肉体ももっともっと逞しく鍛えて、また出てきてくれたまえ。
ポリポーリ2
(ポリポーリ側面図。歓喜のサトイモがいっぱいだ)

 というわけで、お目目がマコトにあっけなく完治してしまったサト助は、3月15日夕暮れのことをシミジミ思い出してみるのである。右目が心配で心配で、心配でいっぱいのしょんぼりサト助は、なぜかしおらしい行動に出るクセがある。
 九十九島からの帰りは、佐世保からJRの在来線に揺られて長崎まではるばる旅することにした。何しろ長崎空港から九十九島までのタクシーで2万円も浪費した後だ。ちょっとは節約しないと、神様に叱られる。夕暮れの各駅停車に揺られて1時間半、しおらしいしょんぼりサト助は、霞のかかった夕陽を見つめてますますしょんぼりしていくのだった。
 長崎に到着後は、いったん思案橋の飲み屋さんで元気を吹き返す。Mac君がどういうつもりで「のみやさん」→「野宮サン」と変換するのか理解できないが、ま、野宮サンで「ウチワ海老の姿造り」にウツツを抜かし、鯛の焼き物を骨だけ残して見事に平らげたりしているうちに(昨日の記事の写真参照)、豪快なクマ蔵が戻ってきつつあった
 しかし諸君、いったんションボリしはじめると、ションボリはいたるところに顔を出して、どんなに無理してカバンの中に押し込もうとしても、そこいら中の隙間からションボリ君が蒼白な顔を押し出してくる。
ポリポーリ3
(歓喜のサトイモちゃんたちが、マコトに可愛らしい)

 その後サト助は長崎の夜景の名所「稲佐山」に登り、キレイな月の光に照らされた長崎の夜景を楽しむことにした。長崎の夜景は、神戸・函館と並ぶ「日本3大夜景」の1つ。それどころか、ホンコン・モナコと並んで「世界3大夜景」に認定されたとおっしゃるヒトもいらっしゃる。
 ところがその夜景が、靄の中に霞んでいるのである。長崎の人たちは「黄砂のせい」「PM2.5が中国から大量に飛来しているせい」「スギ花粉もピークですから」と言って笑っているが、ションボリ今井君にはもちろんそういうふうには見えない。
 これもみんな右目の異変のせい。心配で心配で、ホテルの部屋でポリポリかじるべく購入した「サトイモスナック・ポリポーリ」にも、全く食指が動かない。
 「ポリポーリ」はANAの機内でしか買えない愛媛県の逸品。すでにこのブログでも紹介した以上「実際に自分でも食べてみなきゃ」と思って300円出してみたわけだが、お目目がこんなに霞んでたんじゃ、サトイモスナックなんかにウツツを抜かしているわけにもいかなかったのだ。

1E(Cd) Miolin:RAVEL/WORKS TRANSCRIBED FOR 10-STRINGED & ALTO GUITAR
2E(Cd) Queffélec:RAVEL/PIANO WORKS 1/2
3E(Cd) Queffélec:RAVEL/PIANO WORKS 2/2
4E(Cd) Martinon:IBERT/ESCALES
5E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/L’ŒUVRE POUR VIOLONCELLE
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