Thu 140130 釧路で前泊 昨年の釧路は超悪天候だった 海鮮丼で赤ワインをボトル1本 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 140130 釧路で前泊 昨年の釧路は超悪天候だった 海鮮丼で赤ワインをボトル1本

 2月22日から北海道の釧路にきている。釧路でのお仕事は23日であるが、何しろ開始が14時。仕事当日にノコノコ「羽田からヒコーキ」なんかをやっていたら、「ホントにクマ蔵どんは現れるんだろうか」と、地元スタッフの皆さんが不安に駆られるだろう。
 今井君はどこまでも現場優先なので、前日のヒコーキで早々と釧路入りすることにした。オウチを出たのは10時、お昼ちょうどのヒコーキに乗って、釧路には午後2時に到着した。
 それにしても、ANAの釧路便は毎日3便ずつ飛んでいるが、3便ともすべてプレミアムシートの設定がない。釧路入りするヒトは、政治家でもお相撲さんでもアイドルタレントでも、みんな例の狭苦しいエコノミーシートに縮こまっていかなきゃいけない。
 いや、たった1時間半のことだ。別にサト助なんかはエコノミーでかまわない。でも、エラーいお医者様や弁護士先生、政治家や超有名タレントや外国からいらっしゃったセレブの皆様まで、とにかく釧路に行こうと思ったらみんなエコノミー。そりゃやっぱりヒドすぎる。
釧路風景1
(釧路の風景。夕暮れ、昨年の猛吹雪を思い出させる黒雲が発生)

 かく言う今井君は、ヒコーキに乗り込んでいきなりCAのオネーサマに声をかけられた。「あのぉ、わたくしぃ、予備校時代にぃ、先生のお世話になりましたぁ」「代々木校でしたぁ」とおっしゃる。といふことは、代ゼミ時代のモト生徒である。
 こういう時も、やっぱり何となくエコノミーだと具合が悪いので、「あんなにデカい態度でノサバっていたセンセーが、エコノミーに乗っている!!」というオドロキの表情が、彼女の顔にモワモワ漂っている。
 しかも、何だか顔が近すぎる。プレミアムシートなら、何もこんなに顔を近づけなくても話せるのだが、エコノミーでこういふ内緒のお話をする時は、お顔とお顔が「ほとんど十数センチしか離れていないんじゃないか」とビクビクものだ。
 何しろ昨日は深夜までお酒を飲んでいた。「10年前はお世話になりました」というCAのオネーサマに「おや、お酒くさいですね」と気づかれちゃたら、やっぱり具合が悪いじゃないか。
釧路風景2
(釧路、ホテルからの風景)

 だから昨年はこういう事態を避けて、あえて札幌経由で釧路に向かったのである。新千歳空港までヒコーキ、プレミアムシートでふんぞり返っていって、千歳からJR特急「おおぞら」で釧路を目指した。
 千歳から釧路まで3時間もかかるけれども、もともと「ほぼ乗り鉄」の今井君。3時間ぐらいはガマンの範疇、というか、むしろ楽しくて楽しくてたまらない。行きも帰りも「おおぞら」の旅を満喫したものである。
 ただし、そこには若干の強がりがあって、昨年の往路は「釧路空港、猛吹雪のため離着陸ができません」ということでヒコーキが欠航。往路の「おおぞら」は、実はやむを得ない代替手段に過ぎなかった。確か3月3日の夜だった。
 1年前をしっかり思い出してみると、サト助が千歳から釧路に向かっていた夜は温暖前線の通過中。乗り換えの南千歳駅でも生暖かい風が吹き、雪が降っているのに足許では雪がどんどん融けだして、プラットホームがベチョベチョに濡れていた。
 昨年のあの晩、釧路の地元スタッフは、「こんな天候では特急『おおぞら』は帯広あたりで運転打ち切りになるんじゃないか」と心配したそうだ。ま、旅慣れたサト助のことだ。帯広で電車が運転打ち切りになっても、何とでも道を切り開いて釧路にたどり着いたとは思う。
クラシック
(今日は仕事がないのでランチから生ビール。北海道に来たら、サッポロクラシックを飲まなきゃいかん)

 結局「おおぞら」は、何とかその夜のうちに釧路に到着。23時を過ぎた釧路の街にも、やっぱり生暖かい風が吹きわたり、北海道らしくない重く濡れた雪に、駅前の赤いネオンが滲んでいた。タクシーの窓さえ、すぐに曇ってしまうほどだった。
 昨年の宿泊は「釧路プリンスホテル」。どういうわけかスイートルームが用意されていて、スタッフがフロントに預けておいてくれたお菓子で、夜遅くまでゆっくり旅の疲れを癒したものでえある。
 悲惨な凍死のニュースが相次いだ猛烈な暴風雪は、その翌日のことである。9歳の娘さんをかばって父親が凍死したニュースは我々の記憶に新しいが、確かにその日の午後、釧路の海上を誠に凶悪な暗黒の雲が覆うのが見えた。ちょうど今井君が「そろそろ仕事に出かけなきゃな」と考えていた時間帯である。
 それでも昨年はチャンとお仕事をこなしてホテルに帰ってきたし、たくさんの生徒たちが出席して、いつもと変わらぬ大盛況だったはず。夜は午前2時ごろまで祝勝会が盛り上がって、まさかあの時間帯にすぐそばで猛烈な吹雪が牙をむいているとは思いもしなかった。
 あれから早くも1年が経過。今日の釧路は麗らかに晴れて、タクシーの運転手さんが「今年は雪が少ないんですよ」と言って笑った雪が、今日もまたどんどん融けていく。
ミートかつ
(空港レストラン「たんちょう」にて、看板メニューの「ミートかつスパゲッティー」を試してみた)

 空港のレストラン「たんちょう」で昼食をとっていくことにして、生ビールと「ミートかつスパゲッティ」を注文。焼いた鉄板の上にスパゲッティをのせ、スパゲッティの上にはトンカツ、トンカツの上からミートソースをかけて、激しくジュージューいっているのを運んでくる。
 こりゃテキメンに太りそうなメニューであるが、この間の1週間の風邪のおかげで4~5kg痩せた直後だ。ちょっとぐらい太ったって、神様に叱られたりはしないだろう。あんまり熱すぎて、生ビール2杯目がどうしても必要。ま、今日はお仕事もないことだ。生ビール2杯もまた、神の怒りのほうは大丈夫そうだ。
 釧路のホテルは、外国からのお客様で溢れている。今年の滞在はANAクラウンプラザホテル。中国からの団体は、「タンチョウヅルの湿原を見てきました」と大喜びだ。
 諸君、「湿原」はいいが、「失言」はいかんね。浅田選手に関する森喜朗どんの失言はまさに「不注意な親戚のオジサン」レベルであって、もともとこのオジサンがそんなにキライじゃなかったサト助なんかも、「いやはや」「やれやれ」「またか」な感じである。
 森喜朗どんが総理大臣に就任した日、驚いたことに朝日新聞は「天声人語」の中でこのオジサンの失言癖を危惧して見せている。就任直後には「ご祝儀」の意味もあってマスコミも情け容赦するのが普通なのだが、おお、朝日ってホントに他人には厳しいのだ。
海鮮丼
(夕食は、ホテル内「雲海」の海鮮丼。何となく成り行きで、赤ワイン1本もカラにしちゃったよん)

 ま、いいか。とにかく中国の団体はシツゲンを満喫して帰ってきた。ドイツからのカップルにも会った。今井君はこの日の夕食をホテル内の和食屋「雲海」の海鮮丼で済ませたのだが、ドイツのカップルはまずビールとペリエでの乾杯からはじめ、2人で仲良く和食コースにチャレンジの様子である。
 その2人を眺めているうちに、今井君も何だか寂しくなって「赤ワインを1本、フルボトルで」をやってしまった。飲み残したら部屋に持ち帰ってもいいか尋ねたら、即座にOKが出たので、安心してボルドーを1本お願いすることにした。
 「海鮮丼1つで赤ワインをボトル1本、しかも1人で」は、さすがの今井君でもなかなかキツいが、ドイツのカップルのお話に耳を傾けているうちに、気がつくとボトルはいつの間にかカラッポ。いやはや、こうしてサト助は相変わらずの日々をおくっている。

1E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
2E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
3E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
4E(Cd) The Doobie Brothers:MINUTE BY MINUTE
5E(Cd) Karajan:BACH/MATTHÄUS PASSION①
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