Sat 140125 ノドのガラガラ状態が続く 大雪の町田でお仕事 下北沢でラクダを食す | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140125 ノドのガラガラ状態が続く 大雪の町田でお仕事 下北沢でラクダを食す

 右欄外「2014春スケジュール」を見ると、
「おお、今井は2月13日・14日・15日と3日も連続して休みだったんだな」
「他の講師たちが忙しく飛び回ってるのに、なかなかいいご身分じゃないか」
とか、意地悪な人なら、まあそんなことをツブヤキそうである。
 別に意地悪でなくても、「ちょっと今井を酒にでも誘ってからかってやろう」と虎視眈々と狙っている人物も少なくなくて、サト助のケータイにはホントにいろんな人からのメッセージが入る。
 それというのも、サト助が滅多なことではケータイに応答しないからで、ブルブル振動してサト助を呼び立てるケータイなんかに、その都度いちいち反応なんかしていたら、落ち着いて読書もできない。
 まして、いま夢中で読んでいるのはゾラである。諸君、21世紀の日本でゾラの名作「ジェルミナール」「居酒屋」「ナナ」なんかを1行1行マジメに読むというのは、ハッキリ言ってほとんど難行苦行であって、「ケータイで飲み会の誘いでも入らないかな?」と今井君は常に待ちわびている。
町田1
(2月16日、中央林間&町田での大盛況 1)

 「そんなに難行苦行なら、イプセンだのウンセットだの、ゾラだのモーパッサンだの、その類いの時代遅れなものを読むのをとっとと切り上げて、読書全体を21世紀の小説に切り替えればいいじゃないか」
と、暢気なヒトビトは今井君に真顔で忠告するのであるが、いやはや、暢気な人たちは気楽でいいね。
 サト助が18世紀や19世紀の小説に必死にかじりついているのは、21世紀文学があまりにもつまらないからで、ゾラ「ジェルミナール」の中の19世紀の炭坑の強烈な描写、炭坑の500mの地底から湧き上がる労働争議のエネルギー、イヤになるほど時代遅れだが、少なくとも21世紀の気の抜けた小説群とは別格の勢いがある。
 しかしそれにしてもやっぱり退屈なので、「どうだい、酒でも?」という誘いがかかれば、普段のサト助ならゾラなんかサッサと片付けて、都内どこにでも駆けつける。しかし諸君、13日夕刻から言語道断な風邪が表面化。「声がちっとも出ません」という状態で、まさかヌケヌケと飲み会に出るわけにもいかないじゃないか。
 2月13日には吉祥寺スタジオで「センター90%」の収録、2コマ。その2コマ目の最後にノドに違和感を感じ、そのままノドは嗄れはてて、14日朝には全く声が出なくなった。その顛末はすでにこのブログに記した通りである。
町田2
(2月16日、中央林間&町田での大盛況 2)

 14日は午後から「センター90%」の3コマ分が予定されていたが、直前に本部に電話して収録をキャンセル。午後から降り出した白い雪を見ながら、「クマ蔵の油断のせいでどんなにたくさんの人に迷惑をかけただろう」と自己嫌悪に陥った。
 もっとも14日はまさに「この100年で最大級」という豪雪が関東地方を襲ったので、山梨・群馬を中心にその被害ははかりしれないほどになった。いやはや、クマ蔵は北国生まれだが、「一晩で100cm」なんてのは、秋田でだって100年に一度のレベルである。
 ヤマザキパンのトラックドライバーの活躍はマコトに見事だったが、クマ蔵は「不幸中の幸い」というか「怪我の功名」というか、万が一21時までスタジオにこもって収録なんか続けていたら、クマの巻き添えで帰宅困難になるスタッフも出たはずである。
 こうして、14日&15日と2日続けてお部屋の中でヌクヌクして、サト助は「2日もヌクヌクすれば風邪もすっかり完治して、わが自慢の美しいボイスも元通りに戻るだろう」と甘い見通しのまま過ごしたのである。
 ところが風邪はちっともよくならない。インフルエンザでない証拠に、熱を計ってみると「35.4℃」というオドロキの数字をたたきだす。人間たるもの、体温は「36.5℃」と出てほしいものだが、うにゃ、風邪をひいてなおサト助はマトモな人より1℃体温が低い。
 こりゃ冷血動物≒トカゲさん&カエルさんみたいなもんでござる。寂しいね。風邪を引いたら、人間並みに扱ってほしいじゃないか。なのにサトちゃんはトカゲorカエルさんのレベルの熱しか出ないのだ。
ラクダ
(祝勝会、下北沢でラクダを食す)

 もっとも、すでに季節は2月下旬が近づいている。啓蟄は3月6日ごろだから、カエルさんだってそろそろ穴の中で目を覚まして、のそのそ穴の外に出てみなきゃいけない。2月16日夕刻、今井君もカエルさんのマネをして、寒風吹きすさぶお外に出てみることにした。
 この日のお仕事は、東京都町田市。主催は「中央林間校」だが、会場は小田急線町田駅からクルマで5分の町田市民ホールである。代々木上原から快速急行で20分ほど、町田駅に到着。近すぎて運転手さんには申し訳なかったけれども、タクシーで会場に向かうことにした。
 出席者130名。町田は都心よりもずっと積雪が多くて今井君の度肝を抜いた。駅前の雰囲気は、「ここは新潟県?」「ここは山形県?」という感じ。雪の中で白い息を吐きながらタクシーの列に並ぶヒトビトの姿は、ホントに雪国を髣髴とさせ、「これじゃ高校生はあんまり来てくれないな」と、サト助はあきらめに支配された。
水炊き鍋
(祝勝会、下北沢で鶏の水炊きを食す)

 しかしそれでも諸君、町田会場は1枚目の写真に示した通りの大盛況であった。雪をものともせずに出席し、かつ90分間ずっと大爆笑を絶やさずに熱く反応してくれた130名の諸君全員と、寒さにめげずこの夜の会をサポートしてくれた若いスタッフの皆さんに心から感謝する。
 ただし、今井君のコンディションは最悪。鼻がつまり、鼻のせいで耳の違和感もますます強烈になり、何よりノドがガラガラで声もマトモに出ない。おお、クマ蔵にまるまる「耳鼻咽喉科の患者の見本」を詰め込んだようなアリサマ。この状況で90分熱演を続けた自分がイジらしいほどである。
 町田に集まってくれた諸君、この日のコンディションについては伏してお詫びするしかない。お詫びついでに、6月7月のシーズンにまた呼んでくれたまえ。
 この日の町田でも何とか「20秒に1回の爆笑」という今井スタンダードは確保したつもりだが、やっぱり不完全燃焼。初夏から夏のシーズンで、今度は「完全授業バージョン」を使って生徒&スタッフに恩返しをしたいと熱望している。
うどん
(下北沢の水炊き、〆はやっぱりウドンでござるよ)

 さてと、それでもやっぱり大切なのは祝勝会だ。風邪を一気に完治させるためには、下北沢あたりで熱い鍋物でも囲み、しかもワイルドな肉をたっぷりワシワシやって、大自然の力も味方につけたい。今井君のセレクションは下北沢「禅べえ」。すっかりお馴染みになった店で、いろいろわがままな注文をしてみることにした。
 祝勝会のテーブルに並んだのは、①シカ、②鶏、③ラクダである。「は? ラクダ?」であるが、シカにニワトリにラクダを激しく食べまくれば、中途半端な風邪なんか、あっという間に吹き飛んでしまうだろう。
 ホントはこういうケダモノ仲間としてイノシシ&クマも一緒にワシワシやりたかったが、さすがにクマ肉はなかったし、イノシシを入れてやるスペースの余裕が、今井君の胃袋に残っていなかった。
 初めて試してみたラクダは、今井君の胃には少し重たすぎたかもしれない。クミンの香りのついた、タジン鍋をイメージした味付け。軽薄なグルメ番組なら「臭みはありませんか?」と眉をひそめるところだが、サトちゃんは「お肉が少しぐらい肉臭いのは当たり前、むしろ無臭のほうがキモイんじゃないの?」というスタンスだから、→「ラクダ、ホントにおいしゅーございました」でござった。
 最後に鶏の水炊きの鍋にウドンをタップリ放り込んで、〆。「よおし、これで明日には風邪も完治しているだろう」と豪快に笑ってみたが、オニの攪乱ならぬクマの攪乱、実際にはまだまだ治まってくれなかったのである。

1E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
2E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
3E(Cd) Tuck & Patti:CHOCOLATE MOMENT
4E(Cd) 村田陽一 & Solid Brass:WHAT’S BOP
5E(Cd) Shiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
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