Mon 140120 風邪を引いてしまった サト助の風邪は耳から 高校教諭の皆さん対象の講演 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 140120 風邪を引いてしまった サト助の風邪は耳から 高校教諭の皆さん対象の講演

 「あーあ、ついにやっちまった」というか、とうとう風邪をひいてしまった。切羽詰まった受験生と直接に向き合うことのない時期だから、まあ不幸中の幸いだが、間違いなくサト助は風邪をひいたのである。
 まさに「自己管理ができてない」の典型である。来る日も来る日も祝勝会の酒に酔い、酔っぱらえばホテルの部屋でデカいポンポンを出したまま寝込み、気がつけば渡部暁斗選手が銀メダルを獲得していた。
 渡部選手は早稲田大学の後輩だからマコトにおめでたいが、ついでにクマ蔵が風邪と引いてしまっては「バカもいい加減にしてくれ」と自分で自分に叫びたくなる。というか、実際に声に出して叫びたかったが、喉が嗄れて声が出なかったのである。
 今になって考えてみるに、今年の今井君の風邪は「耳から」という珍種である。ルルもベンザもパブロンも、「一人一人の症状にあわせて」というクスリを開発するとき、「風邪、耳から来る人は…」というのはさすがに想定してくれなかった。
 「あなたの風邪はどこから?」という問いには、「私の風邪は熱から」「鼻から」「ノドから」「オナカから」という所までが常識の範囲。間違っても「私の風邪は、耳から」などとフザけたことを言うヒトはいない。
講評会1
(高校の先生方対象、東京駅前でのセンター講評会 1)

 しかし諸君、ホントにウソでも何でもなく、今年の今井君の風邪は耳からやってきた。2月2日、高松から羽田経由で新潟県長岡までの大移動をやった直後に、このブログにも「何だか耳の調子がおかしい」と愚痴をこぼしたはずだ。
 おそらくヒコーキ内の気圧の変化のせいで、左の耳がキーンと痛み、その痛みが上越新幹線の長いトンネルの出口で鈍い違和感に変化した。「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国であった。クマの耳がおかしくなった」だったのである。
 「中耳炎ですかね?」と心配してくれたヒトもいた。しかし別に耳からウミが流れ出すこともなく、違和感もだんだん弱くなって、2月4日に北千住で税所君と祝勝会をやった頃には、耳の違和感のこともすっかり忘れていた。
 でも、あの時も鼻は詰まっていたような気がする。サト助は20年近く前に鼻の奥のポリープが巨大化してヒコーキの中で激痛が走り、慈恵医大病院で緊急手術してもらった経験があるから、鼻のつまりには敏感だ。2月5日前後の鼻の調子については、大いに思い当たるところがあるのである。
 そういう鼻の状態で、この10日間ヒコーキに乗り続けた。岸和田でお仕事があれば往復ともヒコーキ。大雪の週末も、福岡往復はもちろんヒコーキ。大雪がすっかり融けて麗らかに晴れた8日には、羽田→小松。昨日も大阪→羽田はヒコーキで移動した。
 おかげでマイルはズンズン貯まるし、プレミアムポイントも恐ろしい勢いで貯まっていくが、お鼻の調子が悪い中でこれほどビュンビュンお空を飛びまわると、鼻と密接な連係プレーを演じているクマのお耳が、まもなく悲鳴をあげはじめた。
講評会2
(高校の先生方対象、東京駅前でのセンター講評会 2)

 2月10日、金沢の祝勝会でワインを痛飲して(その様子はまた後日詳しく記録する)、朝起きてみると「高梨沙羅選手4位」のニュースが。その驚きのせいではないだろうが、左耳の違和感がグーンと悪化していた。
 ちょっと話がソレるけれども、クマ蔵は高梨選手が可哀そうでならない。「追い風のせい」「追い風を言い訳にしないのは立派」ということになっているけれども、ソチ入りして、4~5日後に試合を控えた高梨選手の表情を見ただけで、サト助はもうあんまり可哀そうで涙が滲むほどだった。
 17歳と言えば、今井君の前にズラリと居並んだ生徒たちと同じ年齢である。プレッシャーに押しつぶされたとしても、何の不思議もない。試合前の数日間の彼女には、笑顔の要素が全く感じられなかった。
 もちろん今井君が見たのはニュースの断片だけであるが、だからこそよく分かる。一瞬の映像の中に、笑顔のカケラも感じられないほどの強烈なプレッシャーがあった。マスメディアの諸君が彼女を連日連夜取り囲んで、押しつぶしてしまったようなもの。真摯な反省があってしかるべきだと思う。
講評会3
(高校の先生方対象、東京駅前でのセンター講評会 3)

 さて、本題に戻ろう。「こりゃ久しぶりに耳鼻科のお医者さんのお世話にならなきゃいけませんかね」と、何だか絶望的な気分で、クマ蔵は金沢から京都へ移動。その模様も近いうち詳述するが、まさか風邪が耳から来ていたとは、神ならぬ身の知る由もない。
 滋賀県近江八幡でのお仕事も、耳を気にしながらではなかなか本調子にならない。この状況は、翌12日に伊丹から羽田に飛んだヒコーキの中で、一気に改善された。左耳の奥で「ギュン!!」と激痛が走った瞬間のことである。やっぱり耳の違和感は、気圧の急激な変化のせいだったのである。
 ところが諸君、その後サト助は埼玉県川口駅前でのお仕事をこなした後で、「こりゃどうやら風邪らしい」と感じはじめた。そういえば、2月初旬のどこかの空港ラウンジで、盛んに咳をしている中年のオジサマがいた。
 今井君だって自己管理に努めているけれども、これほどあちこち飛び回っていたんじゃ、どこかでこういうオジサマからウィルスが飛散するのは避けられない。マコトに見事におかしな風邪に感染して、2月13日、とうとう症状は耳から鼻へ、鼻からノドへと移動してきた。
 そのぶんお耳がすっかり正常に戻ったのが不幸中の幸い。お耳は絶好調、お鼻は不調、ノドは絶不調。今日は午後3時から吉祥寺スタジオで収録が2つあったのだが、1つ目は絶好調。しかし2つ目の冒頭で、ついにノドに違和感がやってきた。
 しかし、ノドに多少の違和感ぐらいあったほうが、英語の発音はよくなるものである。胸で浅く呼吸していたのでは、うまく発音ができない。横隔膜やポンポンにグッと力を入れて、それで初めて発音は向上する。
 ノドに違和感があったからこそ、今日の今井君はずっとポンポンに力を込め続けた。これまた不幸中の幸いで、授業そのものはマコトに素晴らしい出来であった。
講評会4
(高校の先生方対象、東京駅前でのセンター講評会 4)

 おやおや、風邪をひいた話だけで、もうタップリ2枚も書いてしまった。そろそろヤメにして今日はグッスリ眠らなければならないが、せめて掲載した写真の説明だけでもさせてくれたまえ。
 今日の写真は、2月7日に東京駅日本橋口「朝日生命ホール」で開催した「センター試験同日受験講評会」の5枚である。
 講評会の対象は、首都圏の高校の先生方。センター試験を実際に受験した高3生と、同じ日に体験受験してみた高2生の成績データを比較&分析しながら、「高2生がこれから1年をどう過ごしていったらいいか」を語った。
 「データ分析」はパワーポイントを駆使しながら、各問題の正解率、誤答率、どの問題にどんな誤答が目立ったか、長文問題の無回答率などを説明する。サト助だって、パワポを駆使したマジメなお仕事がチャンと出来るのである。
講評会5
(高校の先生方対象、東京駅前でのセンター講評会 5)

 今井君としては、あまりにカンタンな問題の誤答率の高さに一驚を喫していたから、「基礎的語彙力が欠如している可能性」「基礎的文法力が欠如している可能性」をまず指摘。そして、「読解力が勝負」「スピードが勝負」と生徒たちをヤタラに焦らせ、煽り立てることの愚を説いた。
 何と言っても、まず基礎基本。基本的な語彙力も文法力も欠いたまま、「いいか、スピードの勝負だ!!」「全ては速読力で決まる!!」と絶叫してみせても、生徒たちがオジケづくだけである。
 そしてもちろん、「ひたすら音読」。既習の英文を何度も音読することは、声に出すことによって一定のスピードを確保しながら、返り読みしないスピーディーな読解の追体験を重ねることである。
 「CDなしでの音読」の大切さも話した。ネイティブのマネをして正確無比&冷静冷酷な音読をするばかりでは足りないのだ。CDのようなネイティブのお手本がない時には、「心のこもった発音の練習」としてひたすら音読を繰り返す。「正確なマネ」と「心のこもった音読」がクルマの両輪になって、生徒たちの読解力は飛躍的に向上するはずである。
 いただいた高校の先生方のアンケートを見るに、きわめて好意的なご意見が多い。やっぱり何といっても音読。チャンと声を出してスピードと集中力を確保しながら、正確な読解の追体験を繰り返すことに、反対するヒトはあまり多くないようである。

1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.5
2E(Cd) Leinsdorf:MAHLER/SYMPHONY No.6
3E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 1/2
4E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 2/2
5E(Cd) Shiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
total m100 y100 d13020