Sun 140119 大阪から熊谷へ ラーメン番外地 センター試験の戦略と戦術 熊谷祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 140119 大阪から熊谷へ ラーメン番外地 センター試験の戦略と戦術 熊谷祝勝会

 2月6日、昼まで大阪にいたサト助は、これからヒコーキと新幹線を乗り継いで埼玉県熊谷まで移動する。大阪のホテル発12時。熊谷に着くのは16時ごろ。今日もまた4時間の大移動である。
 ヒコーキと上越新幹線を組み合わせたこの移動、何だか「つい最近おんなじことをやったな」と思い、考えてみたらホンの4日前の2月2日、高松から長岡への旅がそれであった。相似形の旅の繰り返し。まさに「月日は百代の過客にして、ゆきかふ年もまた旅人なり」の感を深くする。
 中国は「春節」ということになっていて、大阪の街もホテルも中国のヒトビトがいっぱいだ。我が梅田のインターコンチネンタルホテルも、中国の皆さまの団体に占領されて、哀れな日本人宿泊客は小さくなって縮こまっているしかない。
 正午、チェックアウトしようと列に並んだのだが、10分経過しても列は一向に前進しない。カウンターの上にコドモを座らせて、10箱以上もの宅配便をカウンターに依頼、その宅配便の申込書をそこで書いているんだから、列が縮まらないのも当たり前だ。
熊谷
(熊谷でお仕事。今夜もまたパンパンパンの大盛況だった)

 さすがに優しい今井君としても、こりゃ黙ってはいられない。すぐ脇のコンシェルジュデスクに行って、以下のことを訴えかけた。
「まず、カウンターの上にコドモを座らせるのは、ヤメてもらったほうがよくないか」
「ロビーの真ん中でスーツケースを広げ、中身を全部出して整理し直すような行動は、遠慮していただくべきだと考えるが、どうか」
「宅配便の申込書は、どこか別の場所に移って書いてもらうべきじゃないか」
「この時間帯には、もっとフロントクラークをたくさん動員して、交通整理にあたるべきじゃないか」
「ホテルにとって中国のお客様は神サマなのかもしれないが、言うべきことはキチンと言うべきだ。中国語でキチンとモノの言えるフロントクラークを配置すべきである」
 ま、相当に優しく発言したつもりであるが、「スーパーバイザー」と称する若い男子がヤタラに恐縮して対応してくれた。宅配便の箱の山はすぐに片付けられ、カウンター前を占領していたヒトビトも姿を消した。おかげであっという間に長蛇の列は短縮。何だ、やる気になればすぐに整理整頓がつくのだ。
バレンタイン
(熊谷でいただいたケーキ。ハート形とチョコケーキは、「バレンタインが近いので」とのことだった)

 タクシーで、伊丹空港へ。ちょっとした手続きがあって空港カウンターに向かうと、係のANA職員が丁寧に今井君に声をかけてくれた。「もしかして、今井先生ですか?」とおっしゃる。
「10年前、代ゼミで授業を受け、そのあと今井先生と一緒に東進に移動して、また先生の授業を受けました」
「代ゼミ時代の今井先生の『パラグラフリーディング』、大好きでした」
「東京大学に合格し、その後何とかANAに就職できました」
というのである。
 おお、マコトにおめでたい。こういう嬉しい出会いがしょっちゅうあるから、予備校講師はヤメられないのだ。東京大学→全日空だなんて、なかなか素晴らしい人生じゃないか。
 羽田→東京駅の移動は、リムジンバス。八重洲南口まで900円、30分とちょっとで東京駅に着く。少しお腹が減ったので、東京駅の地下街でラーメンを食べていくことにした。
 実は昨年秋に地下街で「旭川ラーメン」という暖簾を見つけ、あれ以来「いつかチャンスがあったら、絶対に食ってやる」と決意していたのである。だって諸君、キレイに澄んだスープの旭川ラーメンが、サト助は大好きなのである。
番外地
(東京駅・八重洲地下街の旭川ラーメン「番外地」。醤油ラーメンを注文した)

 お仕事で旭川に行くたびに、意地でも名店「すがわら」に立ち寄るぐらいだ。店のオジサマ&オバサマの愛想が余りよくないのもガマンして、醤油ラーメンに塩ラーメンを夢中ですすることにしている。
 東京駅地下のお店は「番外地」。うーん、どうだろう。目と鼻の先に「ラーメン名店街」があって、そちらのほうにはいつでも長い列ができている。ところがこの「番外地」は名店街にも入れてもらえず、店の中もガラガラ。それこそ番外地そのものだ。
 店にはいるとオネーサンが出てきて、済まなそうに「前金になっております」とおっしゃる。ならば食券とかにすればいいのに、いつもオネーサンが入口を見張っていて、入店するお客の一人一人に「前金です」と告げる。マコトに原始的なシステムである。
 で、肝腎のラーメンであるが、若干スープの味が濃すぎるが、「可もなく不可もなし」というところ。旭川ラーメンというのは、「変わったことはしない」という単純明快はところが特徴なので、なかなか絶讃の対象になりいくい。
醤油ラーメン
(八重洲地下街「番外地」の醤油ラーメン)

 ラーメンで「変わったこと」「珍しいレシピ」を目いっぱい積み上げれば、絶讃するヒトとケチョンケチョンにするヒトが入り乱れ、それなりに話題も盛り上がる。メディアだって、目を付けてくれるだろう。
 ドロドロに粘り気のあるトンコツスープとか、タマネギとリンゴでとったダシとか、厚切りチャーシューが10枚テンコ盛りで麺が見えないとか、甘いモヤシとレタスを山盛りにしましたとか、創意工夫には限りがなくて、日本中のラーメン通が賛否両論を繰り広げてくれる。
 その点、「基礎基本派」はツラい。代ゼミ時代の今井君はガチガチの「パラグラフリーディング派」で、言わば創意工夫のテンコ盛り。だから伊丹空港の東大卒ANA社員みたいな大ファンが日本中に溢れたし、逆に超アンチ今井で「10年経ってもまだキライ」というヒトもいるようだ。
 今のサト助は、旭川ラーメンとおんなじ「ウルトラ・基礎基本徹底派」。強烈なファンも、強烈なアンチも出来にくいスタイルで、「円熟めざしてまっしぐら」をやっている。旭川ラーメンが大好きなのも、こういう円熟のせいかもしれない。
やかん
(熊谷「No Side」で祝勝会。鍋物の出汁は大きなヤカンで出てくる。ラグビー名物「負傷者にはヤカンの水」をイメージしてるんだそうだ)

 熊谷でのお仕事は、19時開始、20時30分終了。使用したテキストは7種類のうち高度なほうから2番目:「センター試験の戦略と戦術」。基礎基本徹底という戦略をしっかり語り尽くした上で、実際のセンター試験の問題を使いながら、2C・3B・3C・4Aなど、局地戦で1つずつ着実かつスピーディーに勝利を積み重ねる戦術を述べていく。
 出席者約170名。こんな難しいテキストを使っているのに、生徒諸君の盛り上がりと大爆笑はやっぱり激しいものがあって、前半の「戦略編」では教室の窓がビリビリ震える音が聞こえるぐらいであった。
 終了後、熊谷での定番「No Side」にて大祝勝会。熊谷はラグビーの街であり、ラグビー大好きオジサマたちが通うラグビーファンの店が、こんな閑静な住宅街の真ん中にヒッソリ存在する。
 祝勝会は、そのまま日付が変わる頃まで続いた。例の特攻隊長・古文のウルトラスーパー講師も、つい2週間前に熊谷でたいへんな盛り上がりの公開授業を展開されたとのこと。今井君と2人並んだポスターがいかにも怪しいので、ここにそのポスターを掲示するのは遠慮しておくことにする。
 宿泊は、校舎の目の前の「キングアンバサダーホテル」。1部屋1部屋に超豪華な調度品が並ぶフシギなホテルであるが、さすがにもうこのホテルにも10泊以上した。初めて宿泊した時の驚きはもうない。翌日9時、早めにチェックアウトして、いったんオウチに帰ることにした。

1E(Cd) Santana:EVOLUTION
2E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
3E(Cd) Solti & Wien:MOZART/GROßE MESSE
4E(Cd) Shiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
5E(Cd) Solti & Wien:MOZART/GROßE MESSE
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