Thu 140116 大雪の中の悪戦苦闘(後編) 様々なスッタモンダ 福岡でお仕事 今日も大混乱 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 140116 大雪の中の悪戦苦闘(後編) 様々なスッタモンダ 福岡でお仕事 今日も大混乱

 昨日午前中の羽田空港から、あんな緊迫感あふれる報告を書いたわけだから、「あの後どうなったか?」を書いておくのが、ブログの礼儀というものだろう。順番が前後して申し訳ないが、①2月5日の岸和田、②2月6日の熊谷、③2月7日の東京駅前でのお仕事について、詳細な報告はまた後日ということにしたい。
 昨日の記事をアップしたのが9時46分。羽田は東京都心より一足早く吹雪に包まれ、ラウンジからの視界も不良。今井君が搭乗予定の11時30分のANA便は、まさに「飛ぶか飛ばないか」「それが問題だ」という岐路に立っていた。
 まもなくJALは「12時以降の全ての便を欠航」と決定。その直後にANAも「15時以降に羽田発の便を全便欠航といたします」とアナウンスした。ならば11時30分の福岡ゆきは飛ぶ予定だということだが、まだまだ油断はできない。
 緊迫感の真っただ中で、仕事関係のたくさんの人から電話やメールが入った。福岡担当の人、吉祥寺本部の人、その中に混じって、なぜか「2月10日の石川県小松の件ですが」などという電話も来た。他には、
「吉野先生は、今日は高知でお仕事ですが、高知への飛行機が飛びそうにないので、まず大阪・伊丹空港に飛び、伊丹から5時間かけて電車移動ということに決まったそうです」
という、感激の情報もきた。
 おお、「さすが特攻隊長」であって、早速「駅探」で調べてみると、新大阪から岡山まで新幹線、岡山から高知までは特急「南風」で2時間半。そういうたいへんな移動を敢行してでも、意地でも高知に向かおうとする。その執念はまさに尊敬に値する。
福岡1
(2月8日、無事に福岡でお仕事)

 こうなると、サト助だって暢気にしてはいられない。万が一日本のお空を飛んで行けないなら、「ソウル経由」まで考えてパスポートを持参したサトイモの粘り気を、ここでどうしても発揮しなければならない。我が盟友♡Mac君といっしょに、さらなる情報収集にいそしんだ。
 そうしているうちに、羽田の天候はさらに悪化。夕方から首都圏を襲った猛吹雪が、もうとっくに羽田空港に吹き荒れはじめていた。いったん「出発予定」と発表した便について、次々と「搭乗手続きを一時中断します」のアナウンスが入った。
 10時半、とうとうサト助の乗る11時半の便にも「搭乗手続き、一時中断」の発表があった。いよいよの時が来た。サトちゃんはスックと立ち上がって、「新幹線に切り替え」「よし、品川から博多まで5時間ちょい、オレだって執念でたどり着くぞ」とコブシを固めたのである。
 「福岡便の搭乗手続き、再開いたしました」のアナウンスがあったのが、その5分後。やっぱり、軽挙妄動はいかん。落ち着いて機を待つのもまた、大事なことである。サト助はラウンジのソファに座り直して、野菜ブイヨンスープをもう一杯。身体を温めれば、気持ちも落ち着くものである。
 結局、搭乗時刻は10分遅れの11時40分。61番ゲート前は超満員で、「空席待ちカウンター」にも長蛇の列ができていた。欠航になった他社便から乗り換える人たちである。
ケーキ
(福岡、ケーキに癒される)

 こういう時、「日本人って、ホントにスゲーな」とサト助は感激するのである。悪天候、火山噴火による火山灰の飛散、雪、濃霧など、海外の空港でもヒコーキのトラブルにはしょっちゅう出会うけれども、こんなピンチにみんなが冷静&沈着、整然と行動して余計な混乱を避けるのは、ホントに日本ぐらいのものである。
 みんなで励ましあってキチンと列に並び、誰ひとりとして罵声をあげる者もない。絶望のポーズをとって、巧みに列に割りこんでくるヒトもいない。昔はこういう美徳を美徳と認めず、「おとなしすぎる」「内気すぎる」と言うヒトが多かったものだが、世界中を闊歩して駅や空港の混乱を目撃&体験してくると、日本の素晴らしさを実感する。
 あえて「こりゃいけませんな」と感じるのは、空港の対応が「丁寧すぎる」ことぐらい。これほど緊迫した雰囲気になっているのに、まだ「優先搭乗」なんてのをやっている。
「まず始めに、ダイアモンドメンバーのお客様」
「続きまして、プラチナ、スターアライアンスゴールドメンバーのお客様」
「その他のお客様は今しばらく当ロビー内にてお待ちください」
という具合だが、混乱時や緊張時には、そういうのは省略して構わないんじゃないか。
 少なくとも、普段からタップリ飛行機を利用しているエリートメンバーなら、こんな大雪で多数の欠航便が出ている時にまで、豪勢なサービスを要求したりはしない。そんなサービスをしているヒマがあったら、一般の乗客にもっと手厚く応対するほうを優先すべきだと考える。
福岡2
(福岡、せっかくだから目いっぱい頑張る)

 こうして11時30分、今井君は真っ先に「優先搭乗」ということになり、マコトにおめでたい。睡眠時間3時間台で羽田に駆けつけ、野菜ブイヨンスープを4杯も平らげたカイがあったというものだ。これで安心して「福岡にビューン」が出来る。
 ところが、やっぱりそうはカンタンに問屋が卸してくれない。全ての乗客の搭乗に手間取って、搭乗終了が11時50分。他社便から乗り換える乗客の受け入れに、時間がかかったものと思われる。さらに「出発準備に時間を要しております」ということで、12時半が近づいても一向にスポットを出発する気配がない。
 ドアが開いたままだったので、スマホが使用できた。調べてみると、JALのほうでは11時20分発の福岡便もとうとう欠航が決まった。ならばこのANA便も欠航か? 同じ情報を見ていたお隣のお客さんと、「大丈夫でしょうかね?」と思わず顔を見合わせた。
 で、結論を言ってしまえば、12時半少し前にとうとうヒコーキは滑走路に向かって移動を始めたのである。外は激しい吹雪。翼も見えないほどである。見渡す限り、空港は雪に埋まっている。「これでもホントに飛ぶのか?」とかえって心配になるような、凶悪な風景であった。
 それでも14時15分、予定より30分ほど遅れた程度でヒコーキは福岡に着陸。朝1番からスッタモンダを続けたが、無事に福岡に降り立つことができた。福岡は、薄曇り。気温も「いかにも早春」という暖かさ。あらま、東京の大騒動とは、ずいぶん雰囲気が違いますな。
福岡3
(福岡、思わず頑張りすぎる)

 ホテルでゆっくり1時間も入浴して、昨日からの疲れをスッキリ落とした後で、17時にスタッフと待ち合わせ。あのスッタモンダが全部ウソだったかのように、今日のお仕事はマコトにスムーズに進んだ。
 主催は英進館・西新校。福岡の名門・修猷館高校の生徒がたくさん通う、優秀な校舎である。だからmac君、「修猷館高校」であって、「周遊感高校」じゃないってば。修猷館は、元黒田藩の藩校、250年の長い歴史を誇る超名門でござるよ。
 出席者120名強。その半数以上の68名が「今日初めて来てみました」という外部生である。これは講師としてマコトに名誉なことであって、「外部生を何人継続させられたか」こそ、講師の勲章なのだ。
 盛り上がりはいつもの通りの激しさだったから、その描写は今日は省くことにしよう。お仕事の後の祝勝会は、西新「勉強屋」での焼肉パーティー。豪快な焼肉、心からおいしゅーございました。赤ワインも3本空っぽになって、これまたおいしゅーございました。
焼肉
(福岡西新「勉強屋」、焼き肉パーティーで癒される)

 しかしそれ以上に、「翌日もまた今井君は、大雪の混乱の真っただ中にいます」ということをここに記しておきたい。
 2月9日午後1時半、サト助は福岡空港ラウンジでこれを書いている。これから埼玉県浦和に移動して、19時からお仕事が待っている。何とか羽田空港に飛ばなければならないが、ラウンジに流れるアナウンスは不穏なものばかりだ。
 「欠航」「搭乗手続き中断」の類いはさすがに少なくなったが、たったいま、「13時半の羽田ゆきは75分遅れ」とアナウンスされたところである。うにゃにゃ、サト助ヒコーキは14時10分発だが、果たして無事に浦和にたどり着けるだろうか。お、今アナウンスがあって「40分遅れ」だとさ。

1E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
2E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
3E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
4E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
5E(Cd) Solti & Wien:MOZART/GROßE MESSE
total m80 y80 d13000