Mon 140113 大雪の気配を匂いで察知する 長岡でお仕事 長岡祝勝会 越後湯沢の風景 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 140113 大雪の気配を匂いで察知する 長岡でお仕事 長岡祝勝会 越後湯沢の風景

 2月2日、長岡の駅に降り立つと、さすがに5時間前までいた四国・高松とは丸っきり雰囲気が違う。「もうすぐ春」と浮き立つ気持ちの四国に比べ、長岡は「まだまだ冬はこれからが本番だ」という緊張感が漲っている。
 静かな空気の中に雪の予感がタップリ含まれていて、雪国育ちのクマ蔵なんかは「もうすぐ大雪になるな」と鼻で嗅ぎわけるのである。今井君の故郷・秋田市土崎港では、低く重たい海鳴りの響きに街が満たされると、1日後には猛吹雪が始まって、風に向かって歩くことが困難になる。
 地面に積もった雪が舞い上がるほどの荒天になると、オトナはコドモたちに「後ろからついてきなさい」と声をかける。オトナの背中の後ろなら、風がいくらか遮られて何とか息がつけるのである。
 そういう時、オトナのコートから微かにナフタリンの香りが漂い、暖かいオウチのタンスの匂いを思い出して、それだけで「守られているな」「猛吹雪だけど、これなら大丈夫」と心の底が温まるのである。
長岡1
(新潟県長岡、大盛況 1)

 長岡とか米沢とか横手とか、内陸地帯の大雪は滅多にそんな激しい吹雪にはならない。しんしんと静かに、しかし一夜のうちに1メートルも積もって、ヒトもクルマも、翌朝にはニッチもサッチもいかなくなる。
 そこでコドモたちは、「雪かき、手伝うよ」と高らかに宣言する。宣言している本人たちが、何だか涙が流れそうなほど感激していて、「ボクらもオトナの役に立つんだ」と、兄も弟も、姉も妹も、張り切ってミトンの手袋をはめ、毛糸の帽子を目深にかぶって深い雪の中に飛び出していく。
 そういう時も、やっぱりナフタリンの香りがコドモたちを包むのである。春から秋にかけて、ママがしっかり押し入れにしまっておいてくれた手袋と帽子なんだから、防虫剤の匂いがしっかりしみこんでいて、その匂いがまた「守られているな」「だから自分も活躍しなきゃ」とコドモたちを浮き立たせる。
長岡2
(新潟県長岡、大盛況 2)

 2月2日午後、雪の長岡にはそういう雰囲気が溢れていた。冷え込んだ空気吸い込みながら、クマ蔵は「こりゃ1日か2日のうちに大雪になるな」と予感。そして実際、翌日の晴れ間を挟んで、翌々日には日本海側をドカ雪が襲った。
 やっぱり今井君は北国育ちだから、空気の匂いだけで「温暖前線の接近」「その背後にある寒冷前線の気配」がわかるのである。「今年の長岡は、雪が少ないんですよ」と校舎スタッフは首を傾げたが、雪国の古老♠サト助は、直後に迫る大雪の匂いを嗅ぎ分けていたのだ。
 いったん、ホテルニューオータニ長岡にチェックイン。フロントのベテラン・オネーサマが機転をきかせて、ワガママなクマ蔵にピッタリのお部屋に代えてくれた。さすがベテラン、丁寧な対応に感激である。
 「何で長岡にニューオータニ?」だが、ニューオータニだってやっぱり事業拡大を考える。ライバル・ホテルオークラがJALホテルズと組んで「ワンハーモニー」を結成、大規模な事業拡張を続けている。オークラが頑張れば、オータニも黙っていられない。九州の熊本にも、代ゼミのお隣に小さなニューオータニが存在する。
祝勝会
(祝勝会は、長岡の和食の名店であった)

 長岡でのお仕事は、18時から「アオーレ長岡」。ここもまた税金をタップリ注ぎ込んで、市役所機能とエンターテインメント機能を融合したデカいハコモノを作り上げたのであった。
 150名が集まった会場は、ガラス張りの大教室。外からも今井君の奮闘ぶりが見られるし、すぐ横の図書館施設で読書中のヒトビトにも、サト助の大演説は筒抜けである。
 「筒抜け」というか、せっかくの読書がサト助の大演説で邪魔されること甚だしいので、何だか申し訳ないような、しかしやっぱり「よおし、外のヒトビトも大爆笑の渦に巻き込んでやるぞ」と燃えるような、マコトにフシギな感覚であった。
 なお、この日のサト助は高松からのヒコーキの中で耳の調子が悪くなり、左耳の中で自分のしゃべっている声が激しく反響するという悪コンディション。ヒコーキの中の気圧の変化が原因と思うが、チャンとモトに戻ったのは、翌々々日、大阪に向かうヒコーキの中であった。
 片耳がそんな状況では、演説もスムーズに運ばない。何とか耳を元に戻そうと、控え室で何度もツバを飲み込み、「ツバではダメ」と分かった後は、控え室で出してもらったお煎餅をバリバリかじってみた。
 その結果として平らげたお煎餅が4枚。ゴマの煎餅3枚と、抹茶の煎餅1枚。こうなると今度はダイエットが心配になるのであって、新幹線の中では豪華お弁当、控え室でお煎餅4枚、お仕事が終われば大祝勝会でまたもムシャムシャ&ゴクゴク。こんなんでダイエットだなんて、ま、無理でござるよ。
新潟限定
(新潟限定ビイル・風味爽快ニシテ)

 「長岡のコドモたちはシャイな子が多くて、あんなに手放しで爆笑する姿は見たことがありません」「ちょっと悔しいぐらいです」「今日の笑顔をどんどん次につなげていきたいです」など、校舎スタッフの皆さんの絶讃に包まれつつ、大祝勝会は長岡の和食名店で20時から始まった。
 遠く山の向こうの高田市から駆けつけてくれた校舎長。今日の会を主催してくれた、シャープな笑顔が印象的な長岡の校舎長。訥々とした語り口で、しかし雄弁に語る柏崎の校舎長。ラグビーの元日本代表SH矢富を髣髴とさせる鋭利な視線が印象的な好男子など、校舎長クラスがズラリと並んだ。
 中でも「シャケの西京焼」、おいしゅーございました。新潟のたくさんの日本酒、みんなおいしゅーございました。〆の「へぎ蕎麦」もマコトにおいしゅーございました。
 ただし「ホタテのイチゴソース」だけは、スタッフ一同から困惑の声が上がった。一斉に「醤油で食いてえーよ」。クマ蔵も完全に同感。工夫のしすぎで失敗するのは、われわれ予備校講師と全く同じことである。何事も、オーソドックスが一番。作る側も、受け取る側も、何よりもまずオーソドックスを心がけるべし。
越後湯沢
(翌朝9時、越後湯沢駅からの風景)

 翌日は早く起きて、予定より早い新幹線で東京に帰った。2月3日は、久しぶりのお休み。2月4日から2月14日までは、全国行脚に授業収録も5コマ加わって、まったく休みがない。ここで1日、ゆっくり休んでおかないと、クマの肉体でももたなくなってしまう。
 途中、晴天の越後湯沢の風景が懐かしかった。むかしむかし秋田から上京する時には、いつも羽越本線・上越線経由の「特急いなほ」を利用した。そのたびに右の車窓に見たのが、この越後湯沢の風景である。
 むかしからサト助は、越後湯沢駅前のこの丸いお山が大好き。この山を見るたびに、「よおし、頑張るかね」と決意を新たにした。大学受験の成功を、何故かこのお山に祈ったりしたものである。

1E(Cd) Solti & Wien:MOZART/GROßE MESSE
2E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
3E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
4E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
5E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
total m65 y65 d12985