Sat 140104 世界中がたいへんだ 向ケ丘遊園でお仕事 新年会は続くよいつまでも | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140104 世界中がたいへんだ 向ケ丘遊園でお仕事 新年会は続くよいつまでも

 日本というのはホントに平和な国であって、たまの休みの日に丸1日ニュースショーを眺めて過ごしていても、世界中で起こっている不幸な事態については、全く知らされないで終わってしまう。
 南スーダンでは内戦状態、シリアも中央アフリカも内戦の泥沼。しかしニュース番組では、日だまりでくつろぐタクシーの運転手さんに「景気が回復したって実感、ありますか?」だし、「こんなに豪華な海鮮丼が、ホントに500円?」。午後6時のテレビは、どのチャンネルを見てもほとんど同じことをやっている。
 アルゼンチンでも、やっぱりたいへんなことになっている。通貨が暴落して電気も思うようにならず、首都でさえ大規模停電になって略奪が始まった。確かに対ドルで20%も暴落すれば、「またまたデフォルトか?」という不安が先行しても不思議はない。
 「略奪」ということになると、一昨年9月に今井君が1週間滞在したファエナホテルのあるあたりが心配だ。港に近い一帯は、穏やかな住宅街が広がり、運河沿いには賑やかな飲食店がズラリと並ぶ。「略奪に行くぜ」ということになると、マコトに分かりやすい一角なのである。
 トルコのリラも8%の暴落。ブラジルのレアルもどんどん下落して、この2~3年で今井君が訪ねた国々が、次から次へと経済危機を迎えている。去年の今ごろ、話題の中心はまだギリシャだった。ギリシャにポルトガルに、イタリアとスペイン。どうも今井君は、危機のフチのギリギリに立った国ばかり旅してきたらしい。
向ケ丘遊園1
(1月27日、向ケ丘遊園でのお仕事。今日も超ウルトラ満員だった。「天井に手が届きます」のポーズでお仕事を開始する)

 中国だって、ウィグルやチベットの話は知らんぷりを決め込み、たくさんの「影の銀行」の危機をおそらく無理やり何とか抑え込んでいるけれども、いつどんなふうに全ての崩落が始まるか分かったものではない。
 BBCやCNNにチャンネルをかえると、朝のNHKや夕暮れの民放ニュースショーがどれほどお気楽&極楽な報道をやっているか、痛いほどよく分かる。
 もちろん、BBCとCNNが世界中の暗い側面に焦点をしぼり過ぎなのかもしれないが、朝から「景気回復、実感ありますかぁ?」「いやあ、ぜんぜんありませんねぇ」みたいなのばかりやっているのって、問題あるんじゃないですかね。
 ま、「そんなこと言って、オメエはどうなんだよ?」と聞かれればヒトコトも返す言葉はないので、今日は1日「センター英語90%・2014年バージョン」の収録の準備に費やした。センター試験というものも、あらん限りの力を集中して解説しようとすると、驚くべきボリュームに満ちている。
 それに加え、高校の先生方を前に今年のセンター試験について講評する催しが2月7日に迫っていて、その準備もしなければならない。今のところボクチンはそういう仕事に夢中なので、難しい国際問題について考えをめぐらせる時間はなかなかないのである。
向ケ丘遊園2
(気合いタップリ、向ケ丘遊園のサト助)

 昨日1月27日は、夜7時半から小田急線・向ヶ丘遊園駅前でお仕事。同じ小田急線の沿線だから、代々木上原をゆっくり6時ごろに出ても、向ケ丘遊園には6時半まえにチャンと到着できる。
 ただし、この時間帯の小田急線は恐るべき混雑の真っただ中。「おしくらまんじゅう」という微笑ましい遊びが昔の日本の冬の定番だったけれども、午後6時半の小田急線では21世紀の今も毎日毎日「おしくらまんじゅう」であるらしい。
 今朝のNHK「おはよう日本」は、南スーダンにもアルゼンチンにも中央アフリカにも、ヒトコトも触れてくれなかった。その代わりに10分もかけて特集されたのが、「町工場のおしくらまんじゅう」。社長の発案で毎日おしくらまんじゅうに興じていたところ、社員たちの連帯感が高まって業績改善につながりそうだという。
 このマコトにほのぼのしたお話を、もしもCNNが10分を費やして放送したらどうなるか、今井君は余りの空しさとともに心配でならなくなったが、この朝は、マコトにおめでたい快晴。富士山もクッキリと姿を現して「いいんですよ、アナタなんかがそんなこと心配しなくても」と、愚かなクマ蔵を優しく慰めてくれるのだった。
向ケ丘遊園3
(向ケ丘遊園でイチゴムースのケーキをいただく)

 こうして延々20分、通勤電車のおしくらまんじゅうを楽しんだあげく、無事クマ蔵は18時半の向ケ丘遊園に降り立つことができた。万が一「痴漢です!!」みたいなことが起こったら、その場でボクチンの人生には終止符が打たれるが、今日も懸命に両手で吊り革につかまって、我が人生を全力で守りきったのである。
 おしくらまんじゅうを楽しんだ後は、さすがのクマ蔵も両手がブルブル震えている。控え室でいただいたイチゴのムースのケーキは文句なしに美味しかったが、フォークをもつ右手が疲労にひきつって上手に口に運べない。今日もまた「宇宙征服」のサインを10枚ほど書いたけれども、やっぱり右手のブルブルはどうしようもなかった。
 お仕事は、19時半開始、21時10分終了。出席者は約105名。いつもと同じように、50名程度のキャパの教室に105名も詰め込めば、やっぱり立錐の余地もない。
 ここもまた「おしくらまんじゅう」であって、集まった生徒諸君が可哀そうでならないが、フシギなことに生徒の盛り上がりは、広々としたコンサートホールよりも、ギューギューに詰め込まれた狭い教室のほうが数倍も上回るので、100分間にわたって大爆笑が10秒と途切れることはなかった。
猪鍋
(向ケ丘遊園から下北沢に移動して単独祝勝会。イノシシ鍋で温まる)

 向ケ丘遊園は、今井君が大好きでヒイキにしている校舎の1つである。そんなことを書くと、
「キライな校舎があるんですか?」
「ヒイキとかエコヒイキとか、そういうのはいけないんじゃないんですか?」
と、鋭いツッコミが来そうであるが、もちろん「キライな校舎」も「エコヒイキ」も、このクマ蔵には一切ナシ。全ての校舎が大好きで、全ての校舎がヒイキである。
 しかしこの向ケ丘遊園みたいに、何となく不利な条件のもとで健気に戦っている校舎には、クマ蔵はどうしても肩入れしたくなるのである。だって、駅の名前が「遊園」だ。勉強なのに「遊園」って、やっぱり何だか不利じゃないか。
 教室がバラバラと砕け散りそうなほどの爆笑&激笑の連続。それが100分連続した恐るべき大成功を収めた後は、もちろん祝勝会をやらなきゃいけない。今日もまた単独祝勝会であるが、会場は、下北沢。すっかり馴染みになった南口「禅べえ」を予約して、熱い鍋物でタップリ温まることにした。
鹿肉
(シカ肉のステーキ。脂が少ないのがいい。クマ蔵の大好物だ)

 「禅べえ」の繁盛ぶりをみるに、今井君なんかは景気の回復を思い切り実感するのである。1月ももう27日まできて、まだお店では賑やかな新年会が続いている。
 昨年の今ごろまでは、下北沢のお店は多くがガラガラ。22時を過ぎればほとんどお客がいない状態だったが、今夜はオジサマやオバサマの宴会が集中して、サト助には冷たい風が吹きこむ戸口近くの席しか残っていなかった。
 もちろん、それは全然かまわない。不景気なガラガラ状態なんか、サト助はイヤだ。こうしてそこいら中で熱い歓声があがり、オジサマたちが酔っぱらった赤い顔を集めて楽しそうに笑いあい、そのせいでクマ蔵が片隅に追いやられても、こんな楽しいことはないじゃないか。
 クマどんが注文したのは、シカの肉のステーキと、イノシシのお肉がたっぷり入ったお鍋。下北沢のジビエで好きなだけ温まって、明後日からの授業収録にもっともっと野生の迫力を注ぎ込むつもりである。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Shiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
5E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.1
total m20 y20 d12940