Sat 131221 ラグビー応援マナー 官兵衛が心配 護煕・要一・ライオン丸(マタパリ17) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 131221 ラグビー応援マナー 官兵衛が心配 護煕・要一・ライオン丸(マタパリ17)

 この2日ほど旅行記をお休みにして、ちょいとばかり身辺雑記を書いた。うーん、昨日でサッカーもラグビーも駅伝もみんなおしまいになって、中年オヤジの日常はすっかり寂しくなった。テレビの前でのお楽しみは、ソチ・オリンピックまでオアズケということになる。
 しかし諸君、オヤジというものはだいたいにしてお金持ちであるから、地上波でのスポーツ中継はオシマイになっても、CSとかBSとかNHKオンデマンドとか、まだいろいろ粘り腰でスポーツを楽しむ手段が残っている。
 というわけで、昨夜のサト助はまずNHKオンデマンドを利用。ヒイキの早稲田が惜敗した試合であるが、「ラグビー大学選手権決勝・早稲田vs帝京大」を再観戦することにした。ビデオ録画を忘れても、210円払えば翌日には番組が見られる。マコトに便利な世の中である。
 しかし諸君、口うるさい中年サトイモの意見を、ちょっと聞いてくれたまえ。他でもない、ラグビーの応援マナーについてである。ボクチンはOBだから、学生諸君の応援マナーについてヒトコト言わせてもらいたい。
 国立競技場でナマ観戦していたときも、NHKオンデマンドでの再観戦時も、早稲田サイドの応援について大いに気になった。
「ああ、ラグビーの観戦経験があまりないんだな」
「サッカーや野球と混同→勘違いしてるんじゃないかな」
ということである。
犬君1
(フランス、コルマールの街で。大型の犬と嬉しそうに散歩しているヒトが多かった)

 まず、鳴り物は禁止である。タイコ、カネ、ラッパ、すべて禁止である。もちろん厳禁なのは試合中であって、試合開始前やハーフタイムまで禁止されているわけではないが、「できるだけ持ち込まないでください」というのがホントのところだ。
 相手を音で威圧するようなタイコ乱打は、試合開始前であろうとマナー違反。ルール違反ではないが、マナーには違反する。「禁止されていないんだから、別にいいじゃないか」と口を尖らせる諸君、単にルールを守るだけじゃなくて、相手へのマナーに気をつかうからこそ、オトナのスポーツなのだ。
 観客席に巨大ジャージを広げるところまでは、まあいいだろう。しかしそれだって、試合が開始されるや、直ちに片付けなければいけない。タイコなんか持ち込んで、ドカドカたたいて盛り上げようなんてのは、ラグビー応援の正しいマナーとは思えない。
 それよりももっとイヤだったのは、みんなで声をあわせて合唱する形式の応援。スタジアム南側に陣取った200名程度の学生応援団だったけれども、試合の最中もずっと声を揃えて歌っている諸君がいた。
「熱く燃えようぜー、熱くモ・エ・ヨ・オ・ゼェー」
「うぉー・うぉー・うぉー、ハイ・ハイ・ハイハイハイ」
「燃え上がーれ、燃え上がーれ、燃え上がーれぇー」
この類いのサッカー独特の応援スタイルは、昔なら確実にマナー違反とされた。ラグビーは試合に集中して、メリハリをつけて観戦するスポーツ。試合の状況と無関係に延々と歌いつづけ飛び跳ね続けるサポートは、サッカーなら素晴らしいけれども、ラグビーでは遠慮したほうがいい。
ワインシュトゥーベ
(フランス東端コルマールで、こんなワイン・シュトゥーベに入った。要するに居酒屋であるね)

 たとえ相手の好プレーであっても喝采をおくる。ハードタックル、自らツブレ役を買ってでる自己犠牲、スタープレーヤーのスーパープレイ。味方であろうと相手であろうと、とにかく素晴らしいプレーを目撃したら、躊躇なく喝采する。それがラグビー観戦の伝統である。
 「仲間みんなでつながろう」「ピッチとスタンドが一体になって敵に勝利しよう」だけじゃないのがラグビー。「熱く燃えよーぜー」とノベツマクナシに声を合わせて合唱していたんじゃ、臨機応変のメリハリの利いた喝采ができないじゃないか。2019年のワールドカップ日本開催を控えて、応援があんなふうじゃ困るのだ。
 幸いなことに、レフェリーに対するブーイングみたいなものはなかった。相手ゴールキックに「はずせ、はずせ」と罵声を浴びせるようなこともなくて、そういう点はよかったけれども、タイコと合唱について、来年度からはぜひ慎むようにすべきなんじゃないか。
 「オヤジのコムズカシイお説教なんか聞く耳もたない」というガンコさも、もちろん悪くない。時代が変われば応援マナーだって変わる。「ラグビーにサッカースタイルを持ち込んで何が悪い?」「オヤジのお説教なんか、失笑だ」と言われれば、サト助ちゃんも諦めて引っ込むしかない。
 しかし、「ああいう合唱のおかげで選手がプレーへの集中力をそがれ、もしも全力を出し切れなかったとしたら、その応援って正しい応援ですかね?」ということぐらいは考えたほうがいい。「ハイ・ハイ・ハイハイハイ」とばかりも言っていられないのだ。
ビア
(さすがドイツ国境。居酒屋で出てくるのもドイツビールである)

 ついでながら、今のボクチンはNHK「軍師 官兵衛」を夢中で応援している。だって視聴率が心配じゃないか。第2回を見た限りでは、うーん、これは危なそうだ。一昨年の「平清盛」に匹敵する危うさを感じる。今井君は昔から判官ビイキであって、旗色の悪いほうを応援するクセがある。官兵衛はどうしても一生懸命に応援したい。
 「平清盛」大失敗の原因は、梁塵秘抄「あそびをせんとやうまれけん」に妙竹林なフシをつけて子供に歌わせ、それを無理やり1年間引きずったこと。黒田官兵衛の危うさのモトはまだハッキリわからないが、NHKがラグビー場のスクリーンにまで番宣を持ち込んで頑張っているにも関わらず、どうしても危うさを拭いきれない。
 今のところ、藤村志保の物凄いナレーションに話題が集中しているようだ。確かにあれは、いろんな意味で物凄い。モノマネ大好きな今井君は、大河ドラマの筋書きなんかもうどうでもいいから、ひたすら「どう藤村志保をマネるか?」に創意工夫を凝らしているところである。
徳利ワイン
(ワインのデキャンタは、何と日本式の徳利でござったよ)

 だって諸君、ストーリーはどうせ信長に秀吉に光秀だ。そんなの、見なくたってみんな知っている。舞台になっている姫路・竜野町・揖保川が、この数年のお仕事で今井君にもすっかり馴染みになったところばかりだから、それが懐かしくて見ているだけである。
 しかも登場人物がみんな相変わらずお互いファーストネームで呼び合っている。「おのれ信長め」「サルめ、やりおるわ」「光秀、うぬはアホーじゃ」。うーん、何とも仲のいいことでござる。
 もし21世紀日本の政治の世界で、みんなでファーストネームをつかってとかやってたら、もっと熱い国になるかもしれませんな。
「おのれ晋三。アベベとアベを比較しおって」
「護煕め、この15年、どこに隠れておったのじゃ」
「ちょこざいな、ライオン丸」
「要一め、ファーストネームじゃ影がうすいのお」
もちろん、ライオン丸は小泉どん、要一は舛添どんであるよ。
犬君2
(イヌ君も居酒屋に入れてもらえる。ご主人がお酒を飲み終わるのを大人しく待っている)

 さてと、そろそろ旅行記に戻りたい。今日はもう長く書きすぎたから、文章のほうは明日からにして、とりあえず写真だけは旅行記に戻しておこう。12月24日のクマ蔵は、フランスの東端、コルマールの街を散策中であった。
 ストラスブールもコルマールも、大型犬を自慢そうに連れて歩いているヒトが目立った。クマ蔵は「ニャゴロワ」という大型ネコと暮らしているから、賢げなお目目の大型犬を自慢する気持ちはよく分かる。
 お店の人たちも犬に優しくて、犬は居酒屋にも入れてもらえる。もちろん居酒屋でお酒を飲むんじゃなくて、暖かいテーブルの下に入れてもらって、ご主人がお酒を飲み終わるのを、大人しく座って待つのである。
 お外は寒い。散歩の途中でご主人がお酒を欲しくなるのもわかるし、犬を外で待たせておくのが可哀そうな気持ちもわかる。ホントはクマ蔵としてもニャゴを居酒屋に連れて行きたいぐらいだが、日本のお店ではなかなかネコの入店は許してもらえそうにない。

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4E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 1/11
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