Sun 131124 金町が驚きの大盛況 湯桶と重箱 好況感(第1998回 カウントダウン2) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 131124 金町が驚きの大盛況 湯桶と重箱 好況感(第1998回 カウントダウン2)

 12月17日、東京の東の端っこ・葛飾区金町でお仕事があって、17時の地下鉄千代田線に乗った。代々木上原から金町まで、常磐線直通の千代田線で金町まで40分あまりである。
 金町と書いて、「かなまち」と読む。「きんまち」でも「かねまち」でもない。まして「かなちょう」や「きんちょう」はありえないので、まあ常識的には誰でも「かなまち」と正しく読めるだろうと思う。
 小学生の頃、市販の参考書には必ず「湯桶よみ」と「重箱よみ」の区別が掲載されていた。学校の先生はあんまり教えてくれないが、参考書に太字で「区別が重要」と指摘されているものの代表格と言っていい。
 そういうものの典型として、他に「直喩と暗喩」があった。中学に進んで、張り切って国語の参考書を買ってきたりすると、必ず最初に「詩」の章があり、愚かな今井君は詩というものが苦手だから、早速その「直喩と暗喩」でつまづいてしまう。
 「何だ、『みたいに』とか『のような』とか、そういうコトバをつかうかつかわないかの違いじゃないか」と、マコトに単純に理解して、その区別をおざなりにした。でも、確かに参考書には出ているが、学校の先生はちっとも教えてくれなかった。
金町1
(今夜もクマ蔵は上機嫌@かなまち)

 「湯桶よみ」「重箱よみ」も同じである。小学生のころは参考書や問題集を本屋さんで買ってくるなどということは全くしなかったが、それでも学校で無理やり買わされる「ドリル」に該当するものはあって、クマ蔵の幼い頃は「毎日の勉強」というドリルが定番。出版社は学研だったように記憶する。
 幼いクマ君が通っていた小学校では、学期が始まるとすぐに業者がきて、コドモたちは体育館に並んで「毎日の勉強」を買った。算数と国語だけの子は「2科」、理科と社会も買う子は「4科」、ほかに「全科」という呼び方もあった。
 何しろコドモの頃のサト助は勉強好き♡であるから、「毎日の勉強」はもちろん4科。4年生から6年生までずっと4科で、「毎日2ページずつ」みたいな優等生ぶりを発揮した。
 よくできたドリルで、表のページが解説編、裏のページが演習編。ちゃんと解説のページを読んだほうがいいに決まっているけれども、幼い生意気なサト助は、解説ページなんかマドロッコシイので、解説は無視してひたすら問題編を解きまくった。
 すると、国語のドリルに「湯桶よみ」「重箱よみ」が登場するのである。2字の熟語で、「上の漢字を訓読み+下の漢字を音読み」で読む熟語が「湯桶よみ」。その逆に、「上の漢字を音読み+下の漢字を訓読み」で読む熟語が「重箱よみ」。解説ページにタップリ具体例が示されて、さも最重要事項みたいに説明されていた。
金町2
(金町、驚きの大盛況。感謝♡感謝である)

 でも、学校ではそんなことは全く触れてくれない。触れてくれなかったのはサト助の先生だけで、よそでは詳しく説明していたのかもしれないが、小学校でも中学校でも高校でも、ボクチンは先生の説明をうけたことは1度もない。
 「直喩と隠喩」も同様だった。サトちゃんは国語の時間に居眠りをするほど大胆ではないから、キチンと目だけは開けていた。目だけ開けて脳は眠っていた可能性は否定しないけれども、参考書なりドリルなりでこんなに大事そうに扱っている区別を、何で先生が説明してくれなかったのか、今も不思議である。
 というか、話はホントは正反対なので、むしろ「何でそんなことが最重要事項になってたの?」と尋ねるべきなのかもしれない。そもそも、「湯桶」などというコトバを、それ以外の場所で使ったことがあるだろうか。「ゆとう」? ワタクシは「ゆおけ」だと思いますけど。
金町3
(金町でも同じシュールな視線。このオジサン、いったい何を話しているんだ?)

 ところで、今日のサト助は何でこんなことを長々と書いているんだ? もちろん、キッカケは金町。「かなまち」か「かねちょう」か、「きんまち」か「きんちょう」か。可能な読み方は様々であって、「湯桶よみ」なら「かねちょう」だし、重箱よみなら「きんまち」。蚊取り線香なら「きんちょう」だが、日本人のほとんどが「かなまち」に軍配をあげるはずである。
 その金町で、19時からお仕事。出席者はオドロキの120名。「は?金町で120名?」と、昔の金町を知っているヒトなら絶句するはずである。金沢で330名とか大阪で500名とか姫路で300名とか、大規模なお仕事をこなしてきたばかりだから、120名という絶対数には驚かない。驚きの本質は「金町で」というところにある。
 金町には、JRと京成線が走っている。京成線に乗れば、お隣は「寅さんシリーズ」の葛飾柴又。柴又帝釈天の街である。JRに乗れば、西のお隣が亀有。亀有駅前交番で有名。東のお隣は千葉県松戸市。すぐ近くに「矢切の渡し」もあって、金町はマコトに由緒正しい街なのだ。
 しかし、そういうものをズラリと並べれば感じる通り、この街の駅前に塾とか予備校はあんまり似合わない。出席者50名とか60名とか、寂しいことになる予感があった。
きりたんぽ
(12月16日、大阪から帰ったクマ蔵を、大キリタンポ鍋パーティーが待っていた)

 ところが、先週早々に金町校から連絡があって、「出席者は100名を超えそうだ」とのこと。感激しやすい今井君は「今年1年の締めくくりとして、最もエキサイティングなお仕事が回ってきた」と熱くコブシを握りしめていた。
 そうして実際に金町駅前の雑居ビル5階に足を運んでみると、若々しい校舎責任者に出迎えられて、出席者は何と120名。その中には「ヒトも羨むような超有名高校」の生徒もたくさん存在し、そうかと思えばやる気まんまんの中3生も12名混じっている。
 会場の教室は、何故か三角形である。3:4:5の直角三角形みたいな形をして、その斜辺が窓になっている。こんな狭い教室に椅子だけを並べ、120名をギュッと詰め込んで、100分のお仕事が始まった。
 その120名の反応が、またスコブル付きの素晴らしさである。今井スタンダードから考えても、10秒に1回の大爆笑というのは、なかなか例を見ない。この頻度で大爆笑を繰り返せば、普通なら途中からエネルギーが切れ、酸欠状態になって口をパクパク動かすだけになるのだが、金町の諸君はホントに最後まで激しく反応し続けてくれた。
 こうなると機関車サト助としても、大爆走&大驀進を続けるだけである。ブレーキが必要ないということになれば、機関車の豪快な爆走ほど楽しいものはなくて、夜9時が近づくまで、遠慮のない爆走を続けた。繰り返すようだが、あくまで「爆走」であって、「暴走」とは全く性質が違う。
今井屋
(忘年会シーズン、クマ蔵は景気回復を実感する)

 さて、こうなれば本来は大祝勝会になだれ込みたいところであるが、すでにご承知のとおり「首都圏のお仕事の後には祝勝会はない」。仕方なくスゴスゴと千代田線でオウチに帰ったが、ブログの構成上それではあまりに寂しいので、昨夜のキリタンポ鍋パーティーについてここに記録しておきたい。
 昨日は大阪からヒコーキで帰ってきて、12月大遠征のウチアゲとして恵比寿「今井屋」で大キリタンポ鍋パーティーを開催した。楽しければ楽しいほど大食漢になる今井君は、キリタンポ4人前を大爆食することになった。
 追加&追加また追加で、「このままではお店のキリタンポが全部クマに食べられちゃうかも」という杞憂が、きっとお店の人たちの頭をかすめたことだろう。実際、鶏ガラでダシをとった旨いスープも、おっきなヤカン1個分がからっぽになってしまった。
 いまや夜の街は完全に忘年会モード。アベノミクスが始まって丸1年、メディアがどう頑張って否定しようとしても、街の景気がよくなっていることは間違いない。
 昨年の今ごろはあんまりお客が多くなかった恵比寿の今井屋も、今年は平日なのに「個室はすべて満員になっております」と断られるありさま。ニュースキャスターの皆さまも、眉間のシワを少し伸ばして、この好況感を素直な笑顔で伝えたらどうだろう。
 
1E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
3E(Cd) Maria del Mar Bonet:CAVALL DE FOC
4E(Cd) CHAD Music from Tibesti
5E(Cd) AZERBAIJAN Traditional Music
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