Thu 131107 これから国立競技場に向かう 札幌前夜祭(第1981回 カウントダウン19) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 131107 これから国立競技場に向かう 札幌前夜祭(第1981回 カウントダウン19)

 書いている時点で12月1日午前8時半。今日はどうしても短く切り上げなければならない事情があって、いつもよりグッと簡潔に書き上げてしまうが、諸君、許してくれたまえ。このあとサト助は国立競技場に出かけて、ラグビー早稲田vs明治戦を観戦してくる予定である。
 当初サト君は「今年の早明戦はテレビ観戦でいいかな」と考えていた。だからチケットが発売されてもノンキにかまえて、「欲しくなったら、いつでも手に入るさ」とウソぶいていた。
 この10年、そもそもラグビーというもの自体の人気が翳ってしまい、「昔は早明戦のチケットはプラチナチケットだったんだ」と言っても、若い人は誰も信じてくれなくなった。NHKの実況中継だって、果たしていつまで続くことやら。そのぐらいのジリ貧状態だったといっていい。
 しかし考えてみたら、国立競技場での早稲田vs明治戦は、今年が最後なのである。2020年のオリンピックに向けて、新国立競技場の建設が始まることになり、現国立競技場の取り壊しが始まってしまう。
夜景
(11月23日、札幌に入る。JRタワーホテル日航32階の窓から、美しい夜景が広がっていた)

 ならば、行かずばなるまいて。年老いたクマ蔵は思わず「よっこらしょ」と呻きながら椅子に座り直し、とっくに「売り切れ」「完売となりました。ありがとうございました」になってしまっていたチケットを、インターネットを駆使して意地でも1枚手に入れた。
 残念なことに、自由席である。1500円。指定席はとっくの昔に売り切れていたらしい。さすがにかつてのプラチナチケット。今日は5万を超える観衆で埋め尽くされた国立競技場の晴れ姿が、NHKテレビの画面に映し出されるはずだ。今井君は、南側の端っこのスタンドに小さく蹲って、国立最後の早明戦を見つめるつもりでいる。
 1980年代から1990年代にかけて毎年死闘を繰り返し、奇跡のような逆転劇の連続で手に汗を握らせてくれた早明戦であるが、この10年ほどは早稲田の圧勝&爆勝ばかりが目につき、70点もの点差がつくようになって、今井君でさえどうもシラケてしまうようになった。
 早稲田のウィングに中浜寛造がいたのは何年だったか。あの年の70点差のゲームを夕陽の眩しい正面スタンドで見たのを最後に、サト助は12月の早明戦に出かけなくなった。
夕刊
(11月30日、朝日新聞東京版夕刊のトップ記事は「国立最後の早明戦」であった)

 しかも諸君、早稲田も明治も、今井君のモト生徒でいっぱいだ。ノコノコ国立競技場の周辺なんかを歩いていたら、「あ、今井先生だ」「お、今井だ」「げ、クマだ」の叫びに取り囲まれる。何となく足が遠のいたとしても、致し方のないことだろう。
 しかし、今日だけはどうしても行ってみたいのである。そもそもラグビー以前に、1964年10月10日午後2時、「世界中の青空をみんな東京にもってきてしまったような」と形容された東京オリンピックの開会式以来、我々の世代をトリコにしつづけてきた国立競技場の勇姿。おそらく今日が見納めになるのである。
 そういう精神状態だから、おそらく今日のクマ蔵は国立競技場で号泣するはずである。両校の校歌斉唱のときに1回。キックオフの瞬間に1回。試合の最中、早稲田の華麗なオープン攻撃で1回。さすがに試合後の「ユーミン『NO SIDE』絶唱」では泣かないだろうが、いやはや、激しい1日になりそうだ。
 サト助は、明治のしつこく愚直で豪快な攻撃ぶりも大好き。ゴール前スクラムで明治サイドから「押せ!! 押せ!!」の大合唱が起こり、早稲田FWが懸命に耐える。そういうピンチにもやっぱり1回は号泣しておきたい。今日のうちに号泣しておかないと、もう国立競技場で号泣することはできなくなる。
チケット
(自由席チケットを入手)

 ま、そういう朝だ。10日も前のお仕事ツアーの記録は、今日はごく軽くにとどめておきたい。11月23日、富山で目を覚ました今井君は、すぐに仕度を整えて富山空港へ。市内中心部から、バスでもタクシーでも20分ほどで空港に到着してしまう。こんなに便利な空港は、福岡と富山ぐらいなんじゃないか。
 「富山→札幌直行便」というものも存在するが、何しろ数が少ないので、今井君は羽田経由で札幌に向かうことにする。富山から羽田まで60分ほど。いったん日本海に出て、新潟県の上空を大きく迂回して羽田へ。どうしてそんな迂回ルートなんだか分からないが、ま、それが既定路線ならやむを得ない。
 羽田のラウンジでヒト休みして、15時のヒコーキで新千歳空港に向かう。ホントなら、この時間帯はテレビでラグビー早慶戦を観戦したかった。ちょうどNHKで実況中継していたはずで、うーん、クマ蔵が早慶戦を見逃したのは、おそらくこの30年で初めてのことである。
信月
(札幌すすきの、ラーメンの名店・信月)

 新千歳空港からは、最近とみに評判の悪い「JR北海道」を利用するしかない。40分ほどで札幌着、宿泊は駅に隣接する「JRタワーホテル日航」。16時半、チェックインしてみるともうお外は真っ暗で、32階の窓にはマコトに美しい札幌の夜景が広がっていた。北海道の11月は、東京よりも夜の訪れがずっと早いのである。
 19時から、明日のお仕事の打ち合わせをかねた「前夜祭」があって、今井君は地下鉄でススキノに出かけた。前夜祭の1次会は「北海道ICHIBA」。上品なお料理を大人しく口に運びながら「打ち合わせ」の部分を済ませ、スッキリした気分で2次会に向かった。
ラーメン
(札幌すすきの、「信月」の塩しょうがラーメン)

 2次会は、まだ20歳代のソムリエがやっているワインバー。オジサマ5名で旨い赤ワインを3本軽くカラッポにしてから、さらに3次会が続いた。「今井先生は澄んだスープのラーメンがお好きと聞きましたんで」ということで、ススキノの名店「信月」の「塩ショウガラーメン」をご馳走になった。
 熱いドンブリに、スッキリ透き通った理想的なスープ。その上から、タップリのおろしショウガ。ちょっとショウガの香りの刺激が強いが、冷え込む11月の北海道ではショウガのホカホカ感がたまらない。「明日の仕事が終わった後で、コッソリ1人でまた来ようかな♨」と考えながら、ヒタイの汗を拭うクマ蔵であった。

1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 16/18
2E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 17/18
3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 18/18
6D(DMv) BASIC INSTINCT
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