Sun 131027 うれしいニュース 楽しい出会いの数々 京都で円通寺と銀閣を見にいく | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 131027 うれしいニュース 楽しい出会いの数々 京都で円通寺と銀閣を見にいく

 書いている時点で11月20日、今井君はいま羽田空港のラウンジで大阪行きのヒコーキを待っている。ここから大阪→大阪→富山→札幌と全国行脚が続く。ちょっとヘトヘト感を感じてはいるが、毎日のお仕事がメッタヤタラに楽しいので、「ヘトヘト感に苛まれる」というほどではない。
 例えば昨日は八王子でお仕事。席を増設するほどの超満員だったその詳細はまた後日の記事に譲るとして、「このあいだ保護者対象の講演会をしていただいた立川で、首都圏でトップを切って継続率95%に達しました♡」という報告を受けたのが、何にもまして嬉しいのである。
 この時期の予備校にとって、在籍者みんなが「来年もここでお世話になります」と言ってくれるのは、まさに勲章と言っていい。普通の予備校なら、その率は30%とか40%とか、余り芳しいものにはならないはずだ。
 高1や高2を担当する先生が、まだ1年目とか2年目の新人だったり、中堅ではあってもあんまり実力のないヒトだったり、そういうことをしていれば、継続率が芳しくないのも当たり前。しかし目の前の生徒たちがみんな「来年は別の予備校で」などと考えている状況は、マコトに悲しいものである。
 ところが諸君、「立川で95%継続をトップで達成」ときた。そりゃ今井君は狂喜乱舞する。ついこのあいだ保護者対象の講演会をして、講演会それ自体の大成功ももちろん嬉しかったが、その成果がしっかり数字になって現れれば、これ以上の幸せは考えられない。「よおし、これからもがんばるぞ」と気合いを入れ直すサト助であった。
円通寺1
(11月18日、京都・円通寺にて)

 その他、全国各地で楽しい出会いも続いている。書き忘れていたが先週月曜日、春日部でのお仕事の後で地下鉄半蔵門線に乗っていたら、向かいの座席に座っていた若者に「今井先生ですか?」と声をかけられた。一昨年サト助の授業を受けていて、今は東京学芸大に通っているのだという。
 電車内はガラガラだったので、席に座ったまま一緒に写真をとることにした。「絶対ボクのことブログに書いてくださいよ」と陽気に笑って、錦糸町で降りていった。これから国分寺のアパートに戻るのだと言う。ぜひこれからも大学でみっちり勉強を続けてくれたまえ。
 それにしても半蔵門線って、何であんなにグニャグニャ曲がりながら走るんだろう。素直に北千住で千代田線に乗りかえればよかったのに、ちょっとイタズラ心を起こして半蔵門線で表参道まで行くことに決めたら、諸君、走れども走れども、全然前に進まない。南へ走ったかと思えば北へ引き返し、千代田区辺りの地下に逆S字を描きながら、これ以上考えられないほど不承不承に前進するのだった。
円通寺2
(円通寺の庭。比叡山の借景が美しい)

 先週金曜日も、千葉県市川で楽しい出会いがあった。会場だった市川駅前のホテルのエレベーターの中で、何かの業者と思われる制服の男たち数人と一緒になった。そのうちの1人が何だか面白そうにニコニコしていると思ったら、やがて意を決したように話しかけてきた。
「あのー、さっきからものすごく気になってるんですけどー、もしかしてどこかの予備校の先生じゃないですか?」
とおっしゃるのである。
 テレビのCMでタップリ顔を見た、雰囲気もそっくりですね、そう言うのであるが、正確には「そっくり」じゃなくて「ホンモノ」なのである。「はい、そうですが」とニヤニヤ笑うと、エレベーターの中が「おおおおー!!」という歓声で満たされた。
銀閣寺1
(銀閣)

 こういう出会いはいつでもマコトに楽しいものである。今週月曜日、ホントに久しぶりで丸1日休みだった日の夜、今井君は太古の昔の友人とともに新橋の秋田料理屋に酒を飲みに出かけた。
 「川反なんとかかんとか」という店であったが、店の料理の味はともかく、ここでもやっぱり「もしかして、今井先生ですか?」との出会いがあった。酒を飲みはじめて1時間半ほど経過した頃、まず男子従業員が「あのー…」とオズオズ声をかけてくれた。それに続くように若い女子従業員が「ずいぶん迷ったんですけど」と言いながら、色紙を1枚運んできてくれた。
 もちろん、色紙に書くサインは「宇宙征服」以外に考えられない。それを見て太古の昔の友人は「オマエ、バカか?」とウンザリしてみせたが、じゃ、いったい何て書けばいいんだ? 「諦めるな」「最後までがんばれよ」「根性」「克己心」。どんなことを書いても、居酒屋の従業員さんには「宇宙征服」のほうがずっとマシだと信じている。
銀閣寺2
(銀閣・拡大図)

 さてと、いろいろ話が前後したが、今日の記事は11月18日、京都でのお仕事について書く順番だ。しかし諸君、このサト助がそんなにカンタンにお仕事の話に集中したりする素直なサトイモではないことは、先刻ご承知のはず。13時半に宿泊先のウェスティン都ホテルに到着したあとは、もちろん秋の京都の観光に出掛けたのである。
 目指したのは、まず円通寺。京都市内はもう紅葉が始まっていて、宝ケ池から山をちょっと上がれば、さぞかしモミジがキレイに染まっているだろうと考えたのである。
 円通寺は、比叡山を借景にした苔の庭で有名。ただし「超有名」「超定番」というわけではないから、修学旅行生が大挙して訪れることはない。そこいら中で「今井先生ですか?」の襲来に備えなければならない今井君としては、円通寺の借景は落ち着いて京都の秋を満喫できる数少ないスポットである。
 実際、この日の円通寺は閑散として、サト助以外に(Mac君の変換は「諭す形骸に」だ)2組のカップルが寝転がっているだけである。何で寝転がっているのか見当もつかないが、熟年カップルも、20歳代後半と思われるカップルも、何故か畳の上に寝転がっては時折ガバと跳ね起き、憑かれたようにカメラのシャッターを切るのだった。
 ま、そういう騒々しいような騒々しくないようなフシギな雰囲気の中で、サトちゃんはじっと石像のように黙りこくって借景の庭に見入り、30分ほどの間この庭の一部と化してみたのだった。
北山
(蹴上から北山方向の夕暮れを望む)

 円通寺を出たあとは、一転して修学旅行のメッカ・慈照寺銀閣へ向かった。あちこちで「あ!!」とか「お!!」とか「げ!!」とか、さまざまなオドロキの声が上がったが、この辺からはもう諦めることにした。
 こういう状況を嫌って、ボーシだのサングラスだのを身につけるようになると、かえって「あまりにも怪しい」という状況を自ら作り出してしまうことになる。別に、怪しい行動をとっているわけじゃあるまいし、「先生ですか?」と問われれば、即座に「さようでござりまする」と答えればいい。「サインください」でも「一緒に写真いいですか?」でも、素晴らしいことじゃないか。

1E(Cd) Luther Vandross:DANCE WITH MY FATHER
2E(Cd) Luther Vandross:NEVER LET ME GO
3E(Cd) Luther Vandross:YOUR SECRET LOVE
13G(α) 塩野七生:ローマ人の物語31 終わりの始まり(下):新潮文庫
total m152 y2014 d12209