Mon 131007 牛脂注入加工肉にビックリ 吐いた話 くら嶋→さつまおごじょ→松屋 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 131007 牛脂注入加工肉にビックリ 吐いた話 くら嶋→さつまおごじょ→松屋

 関西の高級ホテルを中心に次から次へと食材の偽装が発覚し、出張でしょっちゅう関西のホテルに宿泊する今井君なんかも、他人事と言って笑っていられなくなってきた。
 この5~6年で頻繁に宿泊したホテルの名前も、続々とニュースに登場。ホテル阪急インターナショナル。ウェスティン都ホテル京都。ホテルクレメント徳島。帝国ホテル大阪。京都ブライトンホテル。うにゃにゃ、来月と再来月の出張ラッシュで泊まる予定のホテルも含まれている。
 ま、「フレッシュな感じのジュース」を「フレッシュジュース」と表記するぐらいなら、そんなに悪意は感じない。そこまで手しぼりにこだわっているヒトはいないだろうし、サンパウロやイスタンブールやナポリの街角で、実際にオジサンが手でしぼって売っているジュースと比較しても、味も品質もそんなに違わないはずだ。
 イタリア語やスペイン語だと、手しぼりジュースとその他のジュースは呼び方も違うぐらいだから、誤表示が発生するはずもないが、どっちも「ジュース」で済ましている日本語で、この程度の誤表示なら大目に見てあげてもいいような気がする。
ジャケット
(今日は、20年前に買ったジャケットで出かける。なお、このジャケットの故事来歴については、明日の記事で書く予定)

 しかし諸君、さすがに「牛脂注入肉」と来ると、アブラに弱いボクチンとしては、そんなにカンタンには許せないのである。
 噛むとジューッとアブラが滲み出してくるステーキ。アブラの甘みが口いっぱいに広がって、眉間が痛くなるほどアブラまみれのステーキ。ああいうのも、実はみんな「牛脂注入」の加工肉なんじゃないか。何だか全てに疑いの目を向けたくなってきた。
 グルメ番組に出演した芸能人たちが、肉を一切れ口に入れた途端に苦悶の表情を浮かべ、悶絶寸前のありさまで身体をよじらせながら、
「んんんー、アブラが甘いですね!!」
「あまーい肉汁が口いっぱいに広がりますね!!」
「んんんー」
「んんんー」
と涙を流して頷きあう。あれって、もしかして牛脂が注入されてるんじゃないの?
 ああいう番組ばかり日本中で垂れ流しているから、客も「高級肉とはアブラがジュワーッとくるもの」と誤解し(Mac君は「ご開始」と誤解したが)、レストランサイドでも「アブラがジュワーッをやらないと客が納得しないんじゃないか」と、変なことを考えてしまうことだってあり得るじゃないか。
赤ワイン
(10月30日、代々木上原で赤ワインを楽しんだ)

 かくいう今井君は、このごろの日本人が好まないスカスカ肉が大好き。油まみれの和牛ロースより、アメリカやオーストラリアやアルゼンチンのフィレ肉がいい。日本にいるときはステーキをあんまり食べないが、欧米旅行中はひたすらステーキをワシワシやりまくる。
 ついこの間サト助は、ある高級レストランのステーキを食べてアブラにあたり、ホントに久しぶりにゲロを吐いた。そのレストランの名前は書かないが、
「フィレ肉はないんですか?」
「あぁぁぁぁー、サーロインのみとなっておりますうぅぅぅー」
「では、よく焼いて、アブラを出来るだけ落としてください」
「あぁぁぁぁー、かしこまりましたあぁぁぁぁー」
という異様な会話のあと、テーブルに運ばれてきた和牛サーロインは、やっぱりアブラまみれ。口に入れた瞬間、ジュワーッと甘いアブラが口いっぱいに広がった。
きびなご
(代々木上原「さつまおごじょ」のキビナゴ刺身)

 芸能人とは全く逆の意味で、サト助はもう悶絶寸前。7000円もするステーキを前に「どうしよう」「どうしよう」と逡巡したが、
①「7000円のモトをとらなきゃ」、
②「周囲も目もある。これを食べ残したりすれば、『何て贅沢なヒトなんだ』と誤解されかねない」
③「せっかくの高級肉だ。高級ついでに万が一ゲロを吐くことになっても、それもまた素晴らしいじゃないか」
と、よせばいいのにアブラまみれステーキを完食したのである。
 ついに完食したのが20時ごろ。ゲロを吐いたのが午前2時半。6時間半にわたって、サト助の頭を「甘いアブラ」「甘いアブラ」「あまーいアブラがジュワーッ」と叫びながら、アブラまみれの悪魔が駆け回っていた。
牛丼1
(10月30日、深夜の代々木上原「松屋」で牛丼を注文)

 もしかして、ああいうドロドロステーキにも、「牛脂が注入」されているのかね。試しにググってみたら、牛脂を注射器みたいなもので注入する行為に対して、肯定的に捉えているヒトも少なくないようだ。するとやっぱり☂ケッコ頻繁に、ボクら日本人は胃袋に牛脂を注入されているのかもしれない。まさに「ご用心」「ご用心」でござるよ。
 「ミシュラン」というものもまた、ずいぶんいい加減な評価を下しているのでござるね。「4年連続1つ星を獲得」のレストランで、海老も肉もジュースもみんな誤表示だったとすると、ミシュランもやっぱり誤表示だらけなんじゃないか。うにゃにゃ、こりゃタイヘンだ。
 10月30日、サト助は三軒茶屋のお蕎麦屋「くら嶋」に出かけた。えぼ鯛の焼き物、美味しゅうございました。キンキの煮付け、たいへんおいしゅーございました。アンコウの唐揚げもすばらしゅーごぜえやした。こういう旨いもんを賞味しながら、お燗した日本酒3本も飲むうちに、高級レストランの偽装なんか、もうどうでもよくなった。
牛丼2
(トウガラシで真っ赤にしてから、温泉タマゴをのっける。やっぱり牛丼はこうでなくちゃ)

 そこから代々木上原に移動して、今日の2軒目は代々木上原「さつまおごじょ」。6~7年前には芸能人がたくさん訪れる有名店だったが、このところ昔ほど混まなくなって、予約なしでもゆっくり入れるようになった。クマ蔵は今のほうが好きである。キビナゴ刺身や酒盗盛り合わせをツマミながら、赤ワイン1本はあっという間に空っぽ。気がつけば日付も変わってしまっていた。
 ついでだから、ここから1人で3次会を楽しむことにして、すぐ近くの「松屋」で「牛丼大盛り+温泉タマゴ+豚汁セット」を注文。唐辛子をタップリ欠けて、これもまた完食。こういう店はホントに久しぶりだが、〆の牛丼はマコトに旨いものですな。諸君、高級レストランなんかじゃなくて、やっぱり「安くて旨い」こそ理想だと思わないかね。

1E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 5/6
2E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 6/6
3E(Cd) Avner Arad:THE PIANO WORKS OF LEOŠ JANÁĈEK
4E(Cd) Akiko Suwanai:INTERMEZZO
5E(Cd) Akiko Suwanai:BRUCH/CONCERTO No.1 SCOTTISH FANTASY
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