Fri 130927 サト助日記10月18日 女満別空港「ピリカ」と有料待合室 西麻布トラジ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 130927 サト助日記10月18日 女満別空港「ピリカ」と有料待合室 西麻布トラジ

 こんなふうに祝勝会1次会→2次会とたいへん楽しい時間を過ごし、最後はホテルの部屋で1人楽しい3次会まで満喫すれば、ベッドに入ったのがいったい何時なのか、チャンとした記憶はない。
 気がつくとカーテンの隙間からヤケに明るい朝の光が差し込んで、枕元の時計は午前9時を指している。いやはや、ずいぶん遅くまで眠ったものだ。窓から外をのぞくと、世の中の勤勉な人々はもうとっくに働きはじめている。
 この場合、普通の人間なら「ああ、もうこんな時間か」と呟きつつ、正しい朝の習慣を始める。顔を洗い、ホテルの朝食会場に出かけて、サラダ、ジュースとコーヒー、目玉焼き、ハムにチーズにクロワッサン、フルーツ、最後にもう一度コーヒー。部屋に帰って歯を磨き、仕上げに熱いシャワーを浴びれば、一日の臨戦態勢はもう完全に整っている。
 しかし諸君、何せ今井君はマコトに怠惰なクマである。10月末のクマ、しかも昨夜はおそらく氷点下まで気温が下がって、神々は口を揃えて「クマさんクマさん、もう冬眠の仕度をしなきゃダメですよ」と、優しく語りかけてくる。
 そういう場合、クマさんの正しい反応としては、「そうか、もう冬眠か」「それなら今朝は、もうひと寝入り」「正しい冬眠の準備は、まず出来るだけ眠ること」とツブヤキ、早速もう一度オフトンをかぶり直すことである。
たまねぎ
(女満別空港「ピリカ」の玉ねぎ塩ラーメン)

 だって諸君、おそらくボクチンは、早朝4時ごろまで眠らなかったのだ。「4時ごろ」を「4ジゴロ」と変換するダンディでジゴロなMac君にもびっくりだが、こんなに夜更かしな夜更かしサトちゃんにも、自分でビックリするのである。
 ところが午前10時、激しくドアをノックする音で、再び目が覚めた。誰も訪ねてくるはずはないので、無視して放置しておいたら、間もなく舌打ちの音がして、ノックの主は不承不承に立ち去っていった。
 しかしこんな時間に起こされたんじゃ、もう眠れないのは当たり前。10時20分、起き上がってフロントに電話をかけた。チェックアウトは11時か12時か、一応確認しておきたかったのである。もし万が一「11時チェックアウト」だったりすれば、そろそろ急いで身支度をしないと間に合わなくなってしまう。
 ところが、電話に出たフロントの人の返答に、クマ蔵は打ちのめされることになる。「すみません、チェックアウトは何時でしょう?」「はい、午前10時でございます」。諸君、もうチェックアウトタイムを20分以上経過している。うにゃにゃ、完全に遅刻だ。さっきのノックだって、きっとハウスキーピングの人なのだ。
オホーツクビア
(女満別空港「ピリカ」で注文したOKB。OKBとは、オホーツクビールの略称であるらしい)

 さすがの今井君もオドロキの「チェックアウト10時」には、もうグーの音も出ない。これほどグーの音も出ないんじゃ、2010年のエド・ハルミだってグーの音も出ない。HGだって「フォーッ!!」の叫びが出ないだろうし、ゲッツもヒロシも宏もみんな、地平線の彼方まで飛んでいきそうだ。
 いまや世界中どこへ行っても、「チェックアウト12時」が世界基準。日本にはまだ関西を中心に「11時チェックアウト」が残っているが、11時でさえ世界基準なら十分にオドロキの領域。それが「10時」となれば、まさに「フォーッ!!」の叫びの対象だ。
 北見ベルクラシックのフロントクラークは、それでも一時間近い遅刻者=今井クマ蔵を温かく迎えてくれた。「こちらのご連絡ミスでございます」と丁重に頭をさげ、「追加料金の必要は一切ございません」と言ってくれたのである。
 ありがたや&ありがたや。早速サト助は「ではタクシーを呼んでください」と畳み掛け、3分後には1台の「金星タクシー」がエントランスに駆けつけてくれた。金の可愛いお星様マークを屋根に載っけて、超二日酔いのサトイモを女満別空港まで運んでいってくれるのである。
 この日はマコトにフシギな一日で、サト助が乗るタクシーの運転手さんが、みんな例外なく大のオシャベリ好き。①北見から女満別へのタクシーでも、②羽田空港から西麻布までのタクシーでも、③西麻布からオウチまでのタクシーでも、延々と休むことなく運転手さんと丁々発止の会話を楽しんだ。
ヒレカク
(この日の夜は東京・西麻布「トラジ」で焼き肉パーティーだった。写真は、大好きな「ヒレカク」3人前)

 ところが女満別空港に到着してみると、ヒコーキの時間まで3時間もあることに気がついた。ヒコーキは15時、今はまだ12時前。何しろホテルは12時チェックアウトと勘違いし、「12時チェックアウトなら、ゆっくり昼飯を食べても余裕でヒコーキに間に合うな」という旅行計画を立ててきたのだ。
 3時間を女満別空港で潰すとなると、そりゃチョイと難しい。まず、他には誰もお客のいない空港レストラン「ピリカ」に入って、「玉ねぎ塩ラーメン大盛り」と「オホーツクビール」を注文。しかし諸君、北見名物の玉ねぎはサクサクしてマコトに旨いけれども、二日酔いのクマとして、ビールも酒もやっぱりツラい。
 それでも目一杯ネバってみたが、ラーメンなんか平らげるのに10分もかからない。やっぱり努力は無駄に終わって、店を出て時計を見ると、何とまだ12時30分過ぎ。これからまだ2時間半をここで過ごさなければならない。
韓国風冷や奴
(これもまた大好物、トラジの韓国風冷や奴)

 やむを得ずサトちゃんが向かったのが「有料待合室」。羽田ならスイートラウンジがあるし、伊丹や札幌でもラウンジで威張りくさっていれば2時間半ぐらい何の苦にもならないが、女満別にはそういうスンバラシイ空間は用意されていない。
 有料待合室の「有料」とは、「1時間700円、フリードリンクつき」のことである。2時間を過ごすには1400円が必要。ブザーを押して鍵を開けてもらうと、係の女子職員が「表六玉だ!!」というオドロキの表情でクマ蔵を迎えた。
 そりゃそうだ。入室してから2時間半、この部屋を訪れたのは今井君の他に1人のオジサマのみ。しかもその1400円をカードで支払おうとすると、「あああああああ、カードは使えないんですうううううう。現金のみとなっておりますうううううう」と、メッタヤタラに「あ」と「う」を引き延ばす、異様な世界が待っていた。
有料待合室
(女満別空港、1時間700円の有料待合室)

 しかしまあ、この有料待合室にもタップリお世話になり、「フリードリンク」の自動販売機コーヒーにもイヤというほどお世話になって、14時55分、何とか東京行のJAL機に乗り込んだ。その「クラスJ」に、またどのぐらいプンスカグマがプンスカしたか、それについては3日前に書いた「130924 プンスカグマ」と同じことである。
 17時、羽田に到着。タクシーで西麻布に向かう。この夕暮れは首都高速が異様に混んでいて、掲示によると環状線はほぼ全線が真っ赤な状況。運転手さんのススメで、大井→品川→高輪→広尾→西麻布のコースで一般道をひた走った。
 18時、西麻布に到着、「トラジ」で焼き肉パーティー。大好きなヒレカクをモリモリ、韓国風の冷や奴もモリモリ、ついでだから韓国焼酎チャミスルもグビグビやってみた。
 このぐらい無理をすると、道理が引っ込んで無理がデカい顔をしはじめ、今朝からしつこくサト助を苦しめた二日酔いは簡単に消しとんだ。ただしこの夜の話はまだこの先がたくさんあるので、この北見出張の話は、残念ながらまだまだ終わらない。

1E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
2E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
3E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
4E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
5E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2
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