Tue 130924 北海道北見へ プンスカグマとコシューシコ びほろー ホンワカグマ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 130924 北海道北見へ プンスカグマとコシューシコ びほろー ホンワカグマ

 10月17日、朝10時半にオウチを出て、羽田空港に向かった。北海道北見でお仕事があって、12時過ぎのヒコーキで女満別に向かわなければならなかった。
 「首都高速が混んでいますので」という理由で、タクシーはいつもの渋谷ではなく、わざわざ天現寺から高速に乗った。渋谷→恵比寿→広尾→天現寺のルートで一般道を走るうちに、それだけで30分もかかってしまった。おそらく運転手さんも「しまった」と思ったに違いない。
 時間はたっぷり余裕があったし、どんなに時間がかかっても羽田まで定額運賃で予約したわけだから、サト助としては全然かまわない。しかし運転手さんには悪いことをした。羽田に到着した時、メーターはとっくに1万円を超えていたが、定額での予約だと、その半分ちょっとしか払わなくていいのである。
北見
(北海道北見でウルトラ熱演中の今井君。なお、熱演の中身については明日の記事で詳述する)

 羽田で余裕があったので、「銀座ライオン」で軽く昼飯ということにした。今日も利用するのはJAL。JALは1年に1回か2回しか利用しないから、とにかく第1ターミナルが珍しくてたまらない。ヒコーキのサービスは圧倒的にANAが上だが、ターミナルの充実ぶりだけは、JALも負けていないようである。
 「銀座ライオン」で注文したのは、「日替わりハンバーグ」の単品。今井君はさすがに中年オヤジなので、炭水化物は出来るだけ口にしないようにしている。「ライスつき」なんかを食べると、翌日テキメンに体重が増えている。イケメンはいいが、テキメンはいかんね。
 米のメシをたった200グラムを食べただけなのに、何故か体重は1kg増えていたりする。何で&何で? ラーメン1杯食べて、どうして体重が800グラムも増えるの? 何で? 何で&何で&何で&何で? どうも最近、誰かの影響で、同じことを4回言わないと気が済まないようになってしまった。
道
(さすが北海道。道はどこまでも真っすぐだ)

 女満別へのJAL便は、今回もまた「クラスJ」。9月末に東京—徳島を往復した時もそうだったが、うにゃにゃ、やっぱり言語道断に狭い。エコノミー料金に1000円追加すれば→クラスJ。しかしこんなに狭苦しいんじゃ、その1000円さえも払いたくない。
 諸君、このクラスJの広告に「嵐」のメンバーが盛んに出演している。ボクチンは「嵐」のメンバーの区別が全くつかないから、広告に出演している人が「嵐」の誰と誰なんだか分からないが、実生活においてホントに「嵐」はクラスJに乗るんだろうか。先月に続いて、やっぱり「こんなんだったら普通席のほうがマシ」な気がする。
 そもそも「クラスJ」というその中途半端なネーミングがおかしいじゃないか。「プレミアム」「ビジネス」とか、「ちょいラク」「ちょい広」とか、どういう席なのかハッキリ分かるネーミングのほうがよくないか。
 何なんだ、「J」ってのは。1・2・3とかA・B・Cとか、クラス分けにはチャンと流儀と礼儀があって、ABCもなし、DEFもすっ飛ばして、いきなり「J」と言われたら、誰だって「こりゃマガイモノだな」と感じるはずだし、運営している側も「スミマセン、こんなマガイモノで」と、内心で頭をかいているに違いない。
 そういうことを考えれば考えるほど、今井君は腹が立ってきて、女満別まで1時間半、最初のムカムカはやがてカッカにかわり、カッカはプンスカに変わった。
女満別
(プンスカグマの心象風景。女満別空港付近で)

 前回の徳島往復の時にコーヒーの紙コップ臭さに辟易したから、カッカグマはコーヒーもお断りした。女満別に接近してヒコーキが高度を下げはじめ、カッカグマからプンスカグマへの進化が完了したころ、CAのオネーサマがもう1度「本当にお飲物は必要ありませんか?」と聞きにきてくれたのは嬉しかったが、プンスカグマの精神年齢は小学4年程度。いらないものは、意地でもいらないのである。
 そんなことより、ヒコーキの右の窓に展開する屈斜路湖の眺めが美しい。むかしむかし、真冬の北海道を鉄道旅行していた若きプンスカグマは、美幌峠から屈斜路湖を眺めて感激したものだが、諸君、台風一過のこの日、屈斜路湖周辺の山々は、昨日の初雪で雪化粧して、言語道断に美しい。
 黄色く紅葉した山々。青い屈斜路湖。点々と残る初雪。湖の中央に浮かぶ「中島」は、「日本最大の湖中島」なんだそうである。湖中島とかいて「コチュートー」とよむわけだが、「そうかコチュートーか」と思った瞬間、今井君は何故かコシューシコのことを思い出して胸が熱くなった。
 コシューシコは、18世紀ポーランドの英雄。ロシア帝国の圧迫に抵抗してクラクフで武装蜂起、一時はロシアに圧勝する勢いだった。もちろんサト助の胸が熱くなったのはコシューシコ♡愛のせいではなくて、「おお、受験生時代、そんな人物について夢中で勉強したもんだな♡」という思いのせいであった。
会場
(マコトに美しい今日の会場。北見駅前校の校舎内にある)

 すると、プンスカグマはもうプンスカするのがバカバカしくなって、イライラグマのレベルにまで降りてきた。若き日の努力の思い出は、くだらないカンカンやプンスカを、優しく包んで冷却してくれる冷却剤なのである。
 諸君、大人になってしょっちゅうカンカン爆発している人は、きっと若い日にキチンと努力しなかった人である。若い日々キチンと努力を重ねれば、つまらないことでプンスカすることはなくなるのだ。
 おそらく勉強とは、大人になってイライラ→プンスカして、ケンカしたり戦争したり「バクダンを落とせ」と命令を出したり、そういう愚かなことをしないように、あらかじめ冷却剤を脳に仕込んでおくためのものなのだ。
チーズケーキ
(北見の元生徒が作っているという人気のチーズケーキ)

 そういうことを考えていたら、今井君の脳に再び若き日の思い出が蘇った。30年もむかし美幌峠を旅して聞いた美幌峠の歌である。「びほろー、びほろー、歌のまち♡」。正しくは、「う・た・の・ま・ちーーー」と、一字ごとにアクセントを入れながら歯切れよく歌う。
 30年も前に1度だけ聞いた歌を、チャンと記憶している。もちろん別に自慢なのであるが、プンスカグマの記憶力は驚異的である。しかしもちろんそんなことを言いたいわけなので、今日は北見での大熱演の中でも、どうしても「びほろー、びほろー、う・た・の・ま・ちーーー」を熱唱したいと考えた。
 こうして14時10分、クラスJのプンスカグマは、すっかり優しい顔になって女満別空港に着いた。すぐにタクシーで北見市内に向かったが、その頃には優しさと暖かさが完全にサトちゃんを支配。もう「ホカホカグマ」とか「ほっこりサトイモ」と呼んでいいぐらい、優しさタップリの今井君に変わっていたのだった。
 諸君、コシューシコに感謝、「びほろー」に感謝。プンスカして時間を無駄にするより、ホカホカ&ニコニコして過ごすほうが、人生は圧倒的に楽しい。北見で宿泊するホテル「ベルクラシック」まで40分ほど、陽気な運転手さんと延々と雑談に興じ、延々とバカ笑いして、気がつくともうプンスカなんか、台風26号といっしょに彼方の北の海に消えてしまっていた。
 なお、北見での大熱演の模様については、明日の記事でウルトラ詳細に書きまくる予定である。

1E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
2E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
3E(Cd) Dutoit & Montréal:RESPIGHI/LA BOUTIQUE FANTASQUE
4E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2
5E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 2/2
total m133 y1664 d11860