2013年10月14日(月)

Fri 130920 カフェドラペ 生牡蠣15個、3分ちょい(第2次ンラゼマ地球一周記42)

テーマ:ブログ
 9月10日、ヴァンセンヌ城からブルブル震えつつホテルに帰還したクマ助は、さっそく暖かなベッドに潜り込み、夕暮れまでゆっくりお昼寝。お昼寝というか、お晩寝というか、要するに怠惰にぬくぬくと時間を過ごし、午後6時、すっかり元気を取り戻してから、予約してあったCafé de la Paixに出かけた。
 フランス語のPaixは、英語のPeaceに該当する単語であって、仏和辞典でPaixを引けば、「平和・平穏・和平・太平・安泰・平安・平静・講和・安定・安らぎ」と、マコトに結構なコトバが訳語として並んでいる。
 あんまり結構すぎて、乱暴なクマどんとしては少なからず退屈な思いであるが、安定・安泰・平穏とは、確かに考えてみれば退屈の類義語、または退屈の原因ないし近因。いつも落ち着きのないクマ蔵が、安定や平穏の世界にアクビが出るほど退屈するのは当たり前である。
コキアージュ
(パリ・オペラ座前「Café de la Paix」のコキヤージュ)

 前身は、1982年にオペラ座前に開業した「オテル・ド・ラペ」。ホテルは後にLe Grandと改名し、インターコンチネンタルグループの一員になったが、1階のカフェには「ド・ラペ」の名称が残った。
 150年の歴史を誇り、ホテルのHPによれば、目の前の旧オペラ座と同じガルニエ氏が設計。フランスメディアによる「パリの名所400選」にも選定されているとのこと。400とはまた随分たくさん名所を選んだものだが、ま、心して晩飯に取り組まなければなりませんな。
 カフェとしてこれほどの歴史があれば、日本文化にもそれ相当の影響を与える。ググってみると、日本全国にたくさんのカフェドラペが存在することにビックリする。乃木坂・難波・横浜・美瑛・北上・米子・松原団地・新潟・山下町・堺・春日部・高知・六本木・安曇野・岐阜羽島。日本中どこに行ってもカフェドラペが見つかりそうだ。
 意地でも日本語にしようと思えば、「天下太平カフェ」。こんなダサい名前を日本人がこぞって考えつくはずはないから、おそらくその出所は、今サト助が入ろうとしているパリ・オペラ座前のカフェドラペなのである。
地下鉄座席シート
(さすがパリ、地下鉄のシートのデザインもオシャレである)

 今から30年も前、若き今井君がよく出かけたのが、埼玉県春日部駅前のカフェドラペである。当時の今井君は味覚が変だったのか、日曜昼のカフェに入って「ケーキセットとビール一本」とか、へんてこりんな注文をしてウェイトレスさんを驚かせた。
 春日部には、今でも一年に2回ぐらいお仕事で出かけるけれども、駅西口のカフェドラペは今もなお健在。ただし、さすがにもう入ってみる気はしない。カフェに入るぐらいなら、どうしてもカレーの店「ラホール」が優先だ。ラホールでジャンボハンバーグカレー・インド辛口(または極辛)に満腹すれば、もうケーキセットとビールの入る余地はない。
 そういうことまで思い出しながら、パリのサト助はフランス語でかっこ良く「午後6時に予約したムッシュ今井です」とウェイトレスに告げてみた。しかし諸君、入り口でフランス語なんか使うと、「なるほど、アナタはフランス語をペラペラ話せるヒトなんですね」ということになって、そこから先は容赦のないフランス語洪水になる。ご用心&ご用心でござるね。
オニオングラタンスープ
(パリ、Café de la Paixのオニオングラダンスープ)

 窓際の席に案内されて周囲を見回すと、おお、さすがに「パリの名所400選」だけのことはある。天井も壁もお客樣がたもマコトに由緒正しく優雅であって、少なくともサトイモやツキノワグマみたいな人物は一人も見当たらない。
 サトちゃんがここで注文しようと思っていたのは、コキヤージュである。初めてフランスを旅した時に、30ユーロのコキヤージュにチャレンジした。30ユーロでワインのデキャンタまでついてくる、なかなかお得なメニューだった。
 もっとも、あの時のマルセイユは暴動の真っただ中。今井君がアビニヨンからマルセイユに向かう電車も、デモの若者たち100人ほどに占拠され、デモ隊は電車の中でも太鼓を打ち鳴らして踊り狂い、いやはや、恐ろしい経験をした。
 やがて暴動は、今井君がコキヤージュを楽しんだ店にも迫り、店の壁も蹴り倒されて、ハッキリ身の危険を感じた。そこへ行くと諸君、今日は「天下太平カフェ」「安定♡安泰♡平静カフェ」だ。安心してコキヤージュを楽しめるというものである。
 メニューの上ではコキヤージュではなくて「Fruits de Mer」。「海のフルーツ」ということであって、生牡蠣を中心に、エビ・カニ・巻貝・二枚貝をタップリ盛り合わせたもの。ジャンボハンバーグの大皿よりもっと大きな金属皿を2枚重ねにし、砕いた氷の上にズラリと食材を並べて運んでくる。
カフェドラペ
(Café de la Paix、午後7時。次第に混雑してきた)

 そういうド派手なお皿のせいで、いつでも周囲のお客の注目を一身に集める。ニースの海岸の店で食べた時は、お隣のイギリスオバサマが「そんなもの注文して、周囲が迷惑すると思わないの?」というおっかない顔で睨んでいた。その次の時も、おっきなカニをつかんだ瞬間、隣のテーブルのオバサマ2名が「ガッシュ!!」と声をそろえた。
 昨年の暮れ、オペラ座の帰りにパリの「グランカフェ」でFruits de Merにチャレンジした時には、お隣の家族連れ6人のうちのコドモ2名が、日本のクマの食欲を最初から最後まで不思議そうに見つめていた。
 そういう危険を回避するために、9月10日にサト助は、3種類あったFruits de Merのうち、一番おとなしいメニューを選んだ。「生牡蠣15個、それ以外はナシ」という、地味なFruits de Merである。
 ボクチンは生牡蠣が大好物で、放っておけば30個ぐらいはペロリと平らげる。ただし、あんまりデカくて1口で食べられないようなのは、気色悪いのでキライ。酢は絶対にイヤなので、レモン以外は使わない。おお、難しいクマである。
エスプレッソ
(エスプレッソは、マカロン付きで出てきた)

 しかし、この地味な選択は明らかに間違いだった。生牡蠣15個じゃ、5分もかからない。実際に時間を計ってはいないが、3分ちょいぐらいで食べ終わってしまった。余りに呆気なく、余りに下らない。周囲に注目にビビった日和見の自分に腹が立った。
 「もう1皿いくかな?」という気持ちはあったが、うーん、その行動はまた周囲に注目を浴びるだろうし、ウェイトレスのオネーサンだって、ビックリして目を剥いてみせるだろう。「ここはひとまず退散」と決めて、ひたすらワインをあおり、エスプレッソを一息に飲み込んで、次第に混雑してきた店をあとにした。

1E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.1 & No.4
2E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.2 & No.6
3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8
4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9
5E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar Trio:SCHUBERT LIEDER
total m118 y1649 d11845


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