2013年09月26日(木)

Mon 130902 コルコバードの丘へ ありがたやありがたや(第2次ンラゼマ地球一周記28)

テーマ:ブログ
 2013年の今井君は、ここまであんまり明るいニュースがなくて、何となくションボリしたまま9ヶ月を過ごしてしまった。1月のブリュッセルも、4月のボストンも、楽しいことは楽しかったけれども、イスタンブールやアテネ、サントリーニやブエノスアイレスほどの輝きは感じられなかった。
 リオデジャネイロに到着してからも、やっぱりツイていない。1泊2日のショートステイなのに、初日はずっと雨にたたられて、ビーチも閑散、カリオカもコパカバーナも閑散。カーニバルの熱気も熱狂も、ちっとも感じることができない。
 9月4日の深夜になっても、雨は一向にあがる気配がない。雷鳴もダラダラいつまでも遠くで轟いていて、おそらくこのまま明日になっても、リオの街は早春の冷たい雨に濡れているばかりなのだ。
 そうやって異様にふてくされながら、しょんぼりサト助は「しょうがない、フテ寝でもするか」とベッドに入った。だって諸君、このまま雨が続いたんじゃ、リオでMust中のMust、コルコバードの丘に登ることも出来ない。
目指す
(どうしても間近からこの勇姿を拝みたい)

 「丘」と遠慮がちに言ってはいるが、1000トンを超える巨大キリスト像がスックと立つコルコバードは、海抜700m超の絶壁である。登山電車で20分もかけて登るのだ。こんな雨じゃ、登山電車はきっと運休するに決まっている。
 いや、たとえ運休しなかったとしても、コルコバードの丘から眼下に広がるリオの絶景も、この悪天候では見ることが出来ない。そうでなくてさえ、濃霧や雲に視界が遮られることで悪名高い丘なのだ。
 下手をすれば、目の前で横一文字に両腕を広げるキリスト像だって、濃霧のせいで見えなくなってしまうかもしれない。遠目には真っ白い十字架のように見えるキリストは、リオの観光ポスターでも有名。これが見られなかったら、「奈良で大仏を見なかった」「京都で金閣を見なかった」に等しい。
 しかし諸君、フテ寝にはフテ寝の効用があって、目を覚ましたら一気に状況が改善している可能性だって「なきにしもあらず」である。コパカバーナ・パレスのサト助が目覚めたのは、午前7時。すると、おお、カーテンの隙間から明るい日光が差しているじゃないか。
 早速カーテンを開け放ってみると、東の空から明るい朝日が顔をのぞかせている。目の前の大西洋は相変わらず大シケで、ビーチを散歩中のヒトビトを今にも飲み込みそうなほどであるが、この天候ならば是非コルコバードの丘を目指すべきだろう。
登山電車
(コルコバードへの登山電車)

 午前8時半、強く決意を固めたクマ蔵はホテル前でタクシーを拾い、「コズメ・ベーリョ」と告げた。コズメ・ベーリョ地区に登山電車の始発駅があって、「ま、とにかくそこまで行ってみよう」「もし運休と告げられても、その時はその時のことだ」と考えたのである。
 登山電車は、動いていた。しかし、他のお客は全く見当たらない。それどころか、チケット売り場の前に案内係のオニーチャンが立っていて「山の上は濃霧です」「下の景色は見えませんし、キリスト像もよくは見えませんよ」と、まるで通せんぼでもするように立ちふさがるのである。
 「それでも構わないから」と通せんぼを突破し、チケットを買った。確かに、チケットは安くない。往復で40レアルもする。2000円も出して「何にも見えなかった」「おお、寒かった」と言うんじゃ、文句も出るだろう。「通せんぼして事前にしっかり断っておこう」という発想も分からないことはない。
 やがてもう1組、アメリカ人のお客がやってきて、やっぱり通せんぼを突破した。「2ヶ月の休暇をとって旅行に出て、まだ今日が2日目」というヒトビト。しかし2両編成の登山電車にお客がたったこれだけ、さすがに通せんぼの威力は大したものである。
車窓
(登山電車からの絶景)

 ところが、電車の発車間際になって、ドヤドヤとオジサマとオバサマの団体客が乗車してきて、何のことはない、あっという間に電車は満員になった。「ありゃりゃ、さっきの強烈な通せんぼは何だったんだ?」であるが、とにかく賑やかなのに越したことはない。
 電車が動き出して10分ほど経過すると、進行方向の右側にリオの街が一望できる場所に出た。コパカバーナのホテル群も、その手前の大きな湖も、ポン・ヂ・アスカールの奇岩も、まさにポスターで見た通りの絶景である。
 おおむかし、学部生時代にレヴィ・ストロース「悲しき南回帰線」を読んで異様なほどの影響を受けたが、確かあの本の中にもこの風景の描写があったはずだ。「果たしてもう1度読む機会があるかな?」であるが、今井君は本棚のどの辺にあの文庫本が隠れているか、チャンと記憶しているのである。
後ろ姿
(とうとう後ろ姿が見えた)

 乗車20分で、登山電車は山頂駅に到着。オジサマたちもオバサマたちもホントに嬉しそう。オジサマたちの素直なハシャギようはマコトに可愛らしくて、「嬉しい時はやっぱり素直に嬉しそうにしたほうが、楽しさも倍増するんだな」と実感する。
 野生のサルが数匹、駅舎の屋根の上で遊んでいて、山の深さが分かる。しかし目指す巨大キリスト像は、ここからさらに130段ほどの石段を登っていかなければならない。
 通せんぼのオニーチャンが警告していた通り、確かに霧が残っていて見通しは悪い。しかし諸君、石段を登りながら、コパカバーナ海岸の絶景も、ポン・ヂ・アスカールの奇岩怪石も、白い霧の向こうに見晴るかすことが出来るのだ。キリスト像だって、腕も肩も、お顔もオヒゲも、チャンと眺められるだろう。
 こうして、ついに今井君はコルコバードの丘の頂上に接近した。リオの街を抱っこするみたいに両腕を広げた優しいキリストの、まず後ろ姿が見えた。「うぉ、ホンモノだ!!」であり「ついにここまで来たんだな!!」であって、クマ蔵の感慨はマコトに深いものがある。
足元から
(足許から勇姿を振り仰ぐ)

 しかし諸君、今日の記事はこれで終わりということにしたい。「は?」「何て尻切れトンボな書き方なんだ?」であるが、
① ボクは決意したんだ。やっぱりどうしても、今日から記事を短くするんだ。
② 写真は絶対に5枚以内。毎日10枚も15枚も掲載していた7月の愚は繰り返さない。
③ ならば、キリスト様の本格的登場は明日の記事に延期しなきゃイケナイ。
以上、サト助の決意はマコトに固い。
 明日は、ありがたや&ありがたやのキリスト様をまず正面から拝み、コルコバードの丘を降りて、リオのホテルに戻り、ヒコーキに乗ってサンパウロに帰るサト助の悪戦苦闘を、ごく簡潔に描写する予定である。

1E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 8/10
2E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 9/10
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 10/10
6D(DMv) OCEAN’ S ELEVEN
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