Sun 130721 お盆やすみの中年オヤジを実践 赤ゾナエ・彦根東高校を応援 田辺君に感激 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 130721 お盆やすみの中年オヤジを実践 赤ゾナエ・彦根東高校を応援 田辺君に感激

 8月中旬、今井君は「世間のお盆オヤジ」をそのままマネすることにして、午後の早い時間帯からビール・枝豆・ステテコ、世間で「中年オヤジ」と認知されるために必要な全てを準備して、NHK高校野球中継に昼から夕方まで没頭している。
 ホントなら「朝から晩まで」と言いたいところであるが、朝のサト助はまだ眠い。深夜1時から4時近くまで映画を見ているわけだから、そりゃ朝は眠くて当たり前だ。
 ついさっきまで「マルホランド・ドライブ」を見ていたアタマで、爽やかな高校野球の全力疾走なんか見せられたら、頭痛どころか吐き気まで催して当然。そこはあくまでソフトに、高校野球に入り浸るのは午後からということにする。
 朝9時に起きて、まずコーヒーを2杯飲む。2杯飲むには、ちょっと薄めのコーヒーがいい。朝4時にベッドに入って9時に起きる。そういうマコトに不健康な朝に「濃いめのコーヒー2杯」というんじゃ、それもまた頭痛と吐き気とメマイのもとだ。
 夏休みの小学生が朝6時からのラジオ体操を終え、「朝の涼しいうちに勉強をすましちゃおう」とママに言い聞かされている頃だ。パン2枚+ハムエッグ、ベーコン3枚+サラダ、オレンジジュースとミルクとトマト。小学生のママはついつい張り切りすぎて、朝のテーブルは余りにも賑やかだ。
かしこげ
(ニャゴロワはたいへん賢いネコであるが)

 「朝御飯が大切なのよ」。それは分かりすぎるぐらい分かっているが、連日40℃近い酷暑の夏、そんなに食べたら気持ち悪くなるに決まっている。中でも気の毒なのは、お盆休みのパパである。そんな贅沢な食卓に付き合わされても、ホントに一番欲しいのは「朝一番の冷たいビール」なのである。
 20年前のバブル時代、ママもパパもオネーチャンも、夏の朝は何と言っても「まず朝シャン」だったが、バブル世代の21世紀パパが夏の休日に何より優先したいのは、「朝ビア」。出来ればグラスを冷凍庫で凍らせ、「ウヒャー!!」という雄叫びをあげて、隣近所をたたき起こしたいぐらいだ。
 何もエビスとかプレモルとか、そんな贅沢を言ってるんじゃない。普通のスーパードライ、普通の黒ラベル、普通の一番搾りで構わない。7時に起きて、元気な息子なり娘なりの顔を眺めたら、「おーい、ビール1本、グーッとやっていいか?」ぐらい、別に構わないじゃないか。
 ところが諸君、「そうはママンがゆるさない」。昔は「そうは問屋が卸さない」だったのだが、今や問屋よりママンがコワい世の中だ。「アナタ。朝からビールなんか飲んで、ユーキくん(またはユリカちゃん)がどう感じると思うの?」と、キツーく叱られ、冷たくあしらわれるのがオチである。
あほねこ
(時にマコトにバカバカしい表情をする)

 だからパパとしては、息子や娘が塾や予備校に出かけるのをじっと待つことになる。誰も家にいなくなった瞬間を狙って、いそいそ冷蔵庫を開け、シュポンッ→トクトクトクトク…♡ 諸君、人生の至福のヒトトキである。
 マコトに幸いなことに、今井君は叱られることもないし、コドモが塾や予備校に出かけるのを待ちわびることもない。休日なら、朝9時に起きて、コーヒーを2杯飲んで、10時半にお風呂に入る。
 40℃のお風呂に1時間半も入って、体重を1キロ以上落とし、パンツ一丁にバスタオルで「うひゃー、天国&天国!!」「こりゃ天国だ!!」「間違いなく天国だ!!」と大声でわめきながら、まず缶ビールを1本→約2分でカラにする。もちろん休日だから「もう1本、シュポンといくかな」ということになって、さて、いよいよ高校野球観戦が始まる。
ねむりねこ
(やがて眠りネコになる。これが一番カワイイでござるね)

 8月13日午後、サト助がこの夏一番楽しみにしていた彦根東高校の試合に夢中になった。滋賀県で膳所高校と肩を並べる伝統校、もともとは大老・井伊直弼の彦根藩藩校だ。
 今井君の授業を受講している生徒もたくさんいる。今井君のモットーは「基礎を徹底的に反復する」「とにかく基礎、基本!!」だから、江戸時代から続く質実剛健の伝統校とは、ウマがピッタリ合うのである。
 テレビの画面には、彦根藩自慢の赤ゾナエのヨロイよろしく真っ赤に染まったスタンドが映った。確かにゆるキャラ・ひこにゃんで有名になりすぎたけれど、もともとの赤ゾナエは質実剛健そのものなのである。
 今井君が「宇宙征服」と同じぐらい頻繁にサインする「鎧袖一触」(=ヨロイのソデが1回触れただけで相手が倒れてしまうほどの基礎力)の精神と、彼ら彦根藩の赤ゾナエのヨロイには、完全に通じるものがあるのだ。
赤鬼魂1
(彦根東「赤鬼魂」。さすがに伝統校だ。NHKテレビより)

 マコトに残念なことに、彦根東の激しい気迫は若干カラ回りしてしまったようである。アウトカウントを間違えてしまったり、絶対のエースが疲労から打ち込まれてしまったり。しかしそれでも9-5の大健闘であった。
 滋賀県の私立強豪校を次々と撃破して、みんなを甲子園に連れてきた大エース平尾君の健闘に、まず大拍手である。しかしサトイモ君は、8回の大ピンチで平尾君をリリーフした背番号10の田辺君に、特に大きな拍手を送りたい。
 滋賀県大会でも、田辺君の投球機会は少なかった。そのぐらいエース平尾君が激投。豪雨と泥にまみれた県大会決勝でも、鬼のような形相の平尾君が、相手打線に昂然と立ちふさがったのだ。
 敗色濃厚な甲子園初戦の8回。疲れきったエース平尾君に駆け寄ったのが、背番号10の控えピッチャー:田辺君だった。相手は、花巻東高校。甲子園でここ数年タップリ実績を積み重ねている。特にその2番バッター・千葉君は、「いったいどうすればうちとれるの?」というぐらいの、しぶとい巧打者である。
 しかし諸君、おそらく「いいから、オレに任せとけ」とエースに耳打ちした田辺君は、元レッドソックスの岡島を髣髴とさせるダイナミックなフォームで、花巻東の打者を次々に三振にうちとっていく。「このピッチャー、ホントに県大会の実績がないの?」と、思わず呆気にとられるような快投であった。
赤鬼魂2
(赤ゾナエに真っ赤に染まったスタンド。NHKテレビより)

 そのあたりが「さすが江戸時代からの伝統校」なのである。精神力も集中力も、やっぱり一歩ヌキんでている。真っ赤に染まったスタンドの大応援団も、地響きがするほどの大声援でよく選手諸君を盛り立てた。直前の試合で登場した香川県の伝統校・丸亀高校にも、敗れはしたがやはり同様の集中力を感じた。
 クマさんはモトモト涙もろいし、昼すぎの風呂上がり以来ビールを飲み続けて、すっかり「お盆の酔っぱらいオヤジ」と化している。応援団の前に整列した彦根東の選手諸君を見て、もう熱い涙が止まらない。
 背番号10のピッチャーは、多くの場合2年生で「来年もまた来いよ」なのであるが、彦根の田辺君はエースと同じ3年生。ホントに思い切りよく一番速いスピードボールを投げきって、相手打線を気力と気迫で押さえ込んだ。
 さてと、いよいよ明日からは勉強だ。みんなどこが志望校であれ、これからの半年、全力を尽くしてくれたまえ。もし呼んでもらえたら、赤ゾナエのヨロイに身を包んで馳せ参じるわけにはいかなくても、このサトイモも力の限り応援したいと考えている。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.11
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN①
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN②
6D(DMv) MASTER AND COMMANDER
total m108 y1300 d11495