Fri 130712 熊谷から那覇へ 沖縄県浦添で大熱演→祝勝会 「東京のゴーヤは苦すぎる」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 130712 熊谷から那覇へ 沖縄県浦添で大熱演→祝勝会 「東京のゴーヤは苦すぎる」

 8月3日朝、目を覚ましたのは埼玉県熊谷。これから仕事に向かうのが沖縄県浦添である。日本で一番暑く、最も熱く燃えている2つの地域を股にかけ、真夏の太平洋上をビューンと飛んで旅することになる。
 ただし、ビューンとお空を飛ぶ前に、まずは大地をゴロゴロ転がって羽田空港まで行き着かなければならない。いつもは東京都渋谷区から定額タクシーという魔法の絨毯に乗ればいいのだが、今日は魔の新幹線移動である。
 昨日も停電のせいで1時間遅れたが、「パンタグラフに蛇が絡みついて黒コゲになっていた」など、オドロキの理由で目いっぱい遅れる可能性があるから、朝7時半、早めにホテルをチェックアウトして羽田に向かうことにした。
熊谷ケーキ
(熊谷でも、やっぱりケーキをいただく)

 8月2日夕方から3日朝にかけての熊谷は、ビックリするほど涼しかった。「これがホントに真夏の熊谷かい?」と、思わず顔を見合わせるぐらい。秋を感じさせる涼風は、夏の終わりの寂寥感が漂っていた。
 「日本で一番熱い町」を象徴するミスト装置もとまったまま。「せめてヒンヤリしたミストで熱中症を防止しよう」という装置であるが、3日朝はそんなシカケも全く不必要なのであった。
ラウンジ
(羽田ANAラウンジの光景。ワックスで固めた男子のアタマみたいでござる)

 新幹線→山手線→東京モノレールと乗り継いで、羽田空港には9時半に到着。 夏休みの土曜日、空港は家族連れでたいへんな混雑である。ごった返す人々の約半数がコドモたちという光景は、平日の羽田では滅多に見かけない。しかしこの比率こそ、みんな幸せだった昭和・高度経済成長期の人口比率なのである。
 しかしさすがにこの喧噪に辟易して、今井君はすぐに3階のダイアモンド・ラウンジに逃げ込んだ。ヒトビトの幸福とは、コドモが泣き、コドモが叫び、コドモどうし罵りあい、コドモのワガママにママ&パパが怒り狂う声と、切っても切れない関係にあるんだろうか。
スープ
(ダイアモンドラウンジ、温かい野菜ブイヨンスープ)

 一方のダイアモンド・ラウンジは、深い静寂に満たされていた。疲れきった表情の偉そうなオジサマたちが、ヒンヤリした静寂の中で、実に旨そうに温かいスープをすすっていらっしゃる。
 今月のスープは「野菜のブイヨンスープ」。7月は今井君のキライなパンプキンスープだったから、羽田に来てもあんまり楽しくなかったが、ブイヨンのスープは大好物である。もっともっと羽田を利用したいけれども、今のところの予定は、今日の沖縄と24日の鹿児島だけである。
浦添1
(夕暮れから、沖縄県浦添で大熱演)

 それにしても、オジサマたちの疲れきった様子が可哀そうである。空港全体が夏休みのコドモたちの熱狂に満たされていただけに、ビジネスの合間にグッタリとソファに埋まってスープをすすり、けだるそうにPCをいじり、本を開いても数ページ進んだだけで、すぐ惰眠に身を任せてしまうオジサマたちの様子が気がかりだ。
 もっとも考えてみれば、いまや今井君も「偉そうなオジサマ」の一員なのだ。鏡を見れば、オヒゲにはだいぶ白い毛が増えた。全体としてはまだ真っ黒けだが、短い頭髪にもキラキラ白髪が混じっている。
 眉毛ならまだいいが、鼻毛に白いのが混じっているのを発見した時は、まさに驚天動地のアリサマ。だって諸君、お鼻の穴の暗黒の中で、真っ白い鼻毛がキラキラ星のように輝き、「抜きますか? それともカットしますか?」とサト助に語りかけてきたのだ。
国立劇場
(浦添の「国立劇場おきなわ」。今夜の会場はそのお隣であった)

 8月3日朝の今井君は、疲れた偉そうなオジサマの代表として、ブイヨンスープを3杯も悠然と平らげてみせた。うぉ、旨かった。ホントはここで今日のブログ記事をアップしちゃう予定だったが、スープにかまけている間に出発時刻が近づいてきた。
 ダイアモンド・ラウンジには、ビールも焼酎も、ワインもウィスキーも、疲れたオジサマを慰めてくれる飲み物が何でも揃っているけれども、夕方からお仕事が控えているサト助としては、そういうものに手を出すことはできない。ま、スープで我慢しておきますかね。
浦添2
(浦添で、記念品をいただく 1)

 ヒコーキは、15分遅れでの出発。他の乗客がみんな搭乗を済ませた後で、8~10歳と思われる数十人のコドモ集団がバラバラと搭乗を始めた。うにゃにゃ、こんなにたくさんのコドモたちを引率するオトナはさぞかしたいへんだろう。「沖縄で合宿」ということかねえと、みんなの健闘を祈るクマどんであった。
 那覇空港到着、13時半。気温33℃、入道雲の赤ちゃんたちが青い空にたくさん湧き上がっている。確かに暑いけれども、大阪や名古屋の37℃に比べれば、いかにも南のリゾートにふさわしい爽やかな風が吹き渡る。
 タクシーに乗って、ホテル・ナハテラスへ。「大阪ミナミの出身」とおっしゃる明るい性格の運転手さんと、沖縄の現状についてさまざま雑談しながら、20分あまりでナハテラスに到着した。ここでも今井君はお馴染みさん。何故かアップグレードしてもらえて、エグゼクティブ・スイートでの宿泊になった。
エグゼクティブ
(ナハテラス、エグゼクティブスイート)

 午後5時半、ロビーでスタッフと待ち合わせて、浦添に向かう。浦添は那覇の隣町、渋滞さえなければクルマで15分程度しかかからない。高校野球でよく甲子園にやってくる浦添商ぐらいしか今井君は知らなかったが、大きな「国立劇場おきなわ」があって、今日の会場はそのお隣である。
 19時半開場、出席者は約210名。保護者の皆さんもたくさん出席、現役高校生に混じっていくらでも爆笑を繰り返した。何度か自然発生的に拍手も湧き上がった。
浦添3
(浦添で、記念品をいただく 2)

 写真で分かる通り、久しぶりにポロシャツでステージに上がった。今井君ぐらいのオジサマになると、「人前に出るときは必ずスーツとネクタイ」が原則。「ネクタイなしのポロシャツ姿じゃ、話を聞きにきたヒトたちに失礼」と考えるのであるが、さすがに沖縄の暑さは別格だ。クールビズを優先すべきだろう。
 主催してくれた塾の先生方も、みんなカラフルで個性的な「かりゆし」姿。サトイモ君としても、疲れたオジサマ丸出しのスーツにこだわる必要はない。実際、ポロシャツでステージに上がってみると、今井君はまだ十分に若々しいのである。
 あんまり楽しいので思わず10分近く延長してしまい、スタッフの皆さんをヤキモキさせるほどだったが、21時07分、無事にすべて終了。「今井先生の授業のおかげで医学部に現役合格しました」という男女2名から記念品を手渡され、意気揚々と祝勝会の会場に向かった。
のれん
(祝勝会場、おもろ殿内)

 今夜の祝勝会は、沖縄料理店「おもろ殿内」。のれんには「泡盛と創作うちなー料理」とある。古民家を移築した建物で、うぉ、思いっきり沖縄っぽい雰囲気である。ユーモアたっぷりの塾長をはじめ、かりゆしの似合う若々しいスタッフの皆さんと心ゆくまで沖縄料理を楽しんだ。
 「東京のゴーヤって、苦すぎませんか?」と尋ねられ、サト助も激しく同感する。東京のゴーヤチャンプルは、近くの沖縄料理屋で注文しても、コンビニで買っても、「うげー、こりゃ苦げぇぜ!!」と叫びたくなるぐらいに苦味が強烈だ。余りの苦さに辟易して、最近のクマ蔵はゴーヤを避けて生きている。
 本場・沖縄のヒトビトは、ゴーヤの内側の白い果肉の部分を出来るだけ削ぎ落として料理するんだそうな。「うげー!!」と唸るほど苦いのは、あの白い部分のせいなのだそうな。確かにこの夜のゴーヤチャンプルは旨かった。
ぐるくん
(ぐるくん唐揚げ)

 グルクンの唐揚げも美味だった。「本土のヒトたちはなかなか食べられませんけどね」と言われるような、沖縄独特のクセのある料理でもサト助はバンバン食べちゃうので、スタッフの皆さんも大いに喜んでくれた。
 泡盛は「北谷長老」をロックで4合、ビールも数知れず飲み干して、マコトに素晴らしい夜はあっという間に更けてしまった。是非また近いうちに、サト助を沖縄に呼んでいただきたいものである。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.1
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.2
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.3
4E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.4
5E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
total m60 y1252 d11447