Wed 130710 サトイモ君の合宿中プライベート ついに合宿終了→日常の世界に帰還 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 130710 サトイモ君の合宿中プライベート ついに合宿終了→日常の世界に帰還

 さてと、河口湖合宿の感動と感激の記録は、そろそろ最終回にしなければならない。毎度のことながら、書けば書くほど感激は深まる一方であって、諸君、「感激したから書く」んじゃなくて「書くからこそ感激が大きくなる」のである。

 そのあたりに、誤解がないであろうか。サト助は読者諸君に
「よくそんなに書くことがありますね」
「何か書きたいことがあれば書くでしょうけど、毎日あんなに長い文章を書くほど、書きたいことなんかなかなかありません」
「今井サンって、スゴく充実した生活をしてらっしゃるんですね」
と目を丸くされる。あんまり丸くなるから、眼球がベロンと目の外に飛び出して、暗い眼窩の奥が露出しそうなほどである。
お部屋
(美富士園412号室の光景)

 しかしそうじゃないのだ。書くべきこととか、感激したこととか、そういうリア充的要素がそこにタップリ存在しなくても、ただ単に文章を書くだけで、頭も心も充血するほどに充実し、感動と感激はどこまでも大きく深く成長していく。

 書くというのはマコトにフシギな行為であって、いわばアラジンの魔法のランプみたいなもの。書くことがあるから書くんじゃなくて、書けば書くほど日々の充実度が高まるから書く。ま、文章を書き続けた経験のないヒトには、なかなか分からない楽しさである。
予定表
(5日分の綿密なスケジュール)

 合宿中の今井君は、1日に90分ずつ3回の授業があるけれども、その他の空き時間はキチンとプライベートな生活をエンジョイするのである。最初の授業は9時からだから、朝7時半までしっかり眠って、授業への英気を養わなければならない。

 11時には1時間目が終わって、412号室に戻る。ここで30分ほどお風呂に入る。お風呂用のアメニティは、いつか写真でも示した通り、世界中のホテルから集めてきた高級品ばかり。バルセロナのシャンプーだったり、那覇の入浴剤だったり、パリやボストンのボディーシャンプーだったりする。
浴室
(412号室、お風呂の光景)

 お風呂から出たら、何と言ってもコカコーラである。今井君の世代の人間なら、昔のコカコーラのCMソングを最初から最後まで全部歌えるぐらい、みんなファンタとコークのファンだった。

「コッカ、コーラ!!」だし、「スカッとさわやか、コカコーラ」であって、中学生の頃には「コカコーラ・ホームサイズ」というシロモノがいつも冷蔵庫に並んでいた。部活から帰れば、500mlの大瓶をセンヌキで「シュポン!!」とやって、一気に胃袋に流し込んだものである。

 風呂上がりなら、ホントはもちろん「ビール!!」と叫びたいところであるが、何せ諸君、午後からも授業が続く。キレイゴトを言うようだが、100人の生徒諸君が必死で音読と確認テストに励んでいる状況で、講師ともあろうものがダラしなく「ビール!!」なんてのは、まさに言語道断なのである。
天気予報
(テレビでは山梨県の天気予報をやっている)

 コカコーラ1本を飲み干した後は、早速ブログ記事を書き始める。現在進行中の合宿の様子を書くのだから、迷いは一切存在しない。文章はいくらでも湧き上がってくるし、書けば書くほど合宿への感動が大きくなっていくことについては、さっき書いたばかりだ。

 文章を書くのに1時間弱を費やして、次にサト助は収録授業の予習にかかる。合宿が終われば、また全国各地を駆け回るが、その合間を縫って、2013年過去問解説授業の収録がある。

 8月5日に早稲田法、8月7日に早稲田政経、8月9日に早稲田国際。うひゃ、すげースケジュールだ。この合宿期間を利用して予習しておかないと、ロクな授業が出来そうにない。

 特に今井君は、タッチパネルやデジタル機器を出来るだけ使用しないアナログ派。ひたすら黒板を使って、地道な授業を繰り広げる。黒板授業で、例えば早稲田法学部の長文読解問題を50分で解説し切らなければならないとすれば、相当に充実した予習が必要なのである。
最終日
(最終日の朝の富士)

 13時45分から2時間目の授業。15時15分までの90分であるが、合宿中のサト助は何でもかんでも徹底的に説明したくなるから、つい20分ぐらいの延長をしてしまう。普段の授業なら時間ピッタリ=90分、1分たりとも延長なんかしないけれども、やっぱり合宿は特別な環境だ。そのぐらいの延長は仕方ないじゃないか。

 15時半、授業から部屋に戻ってすぐに、サトくんは写真のような1階ロビーラウンジに降りる。ここでWiFiが使用できるので、さっき書いておいたブログ記事をアップ。ついでにメールをチェックしたり、ヤフーニュースを読んだり、30分ぐらいは要するに遊んで過ごすのである。
ラウンジ
(ラウンジの光景)

 合宿でお世話になっているのは「京王観光」という旅行会社である。旅行会社の社員さんたちはこのラウンジを仕事場にして、帰りのバスのスケジュールとか、機材の運搬とか、さまざまな事務をこなしていらっしゃる。諸君、楽しい楽しい合宿も、こういう縁の下の力持ちがたくさんいて、初めて可能になるのである。

 そこへいくとラウンジのサト助は、真っ赤なBAD TOROだの、鳥羽僧正のウサギさんTシャツだの、マコトにふざけた格好をして、ネットいじりで遊んでいるだけなのであるが、合宿の10日間ずっと、京王観光の社員さんが今井君のために冷たいお茶を運んできてくれた。ありがたや&ありがたやであるね。

 部屋に戻って収録授業の予習を続け、18時には大広間で400名弱の生徒諸君とともに夕食をとる。10日間、ずっとである。さすがにサト助は789歳の高齢だ。若い生徒たちと毎日同じメシを食べていれば、少々疲労を感じないこともないが、ま、この際それも仕方ない。
おむすび
(最終日、深夜のオムスビ)

 食後はまたお部屋に戻って、21時の授業開始まで、さらに予習に励む。うにゃにゃ、早稲田の入試って、マコトにメンドクサイでござるよ。国際教養学部なんか、2000語を超える長文が2題も出ている。リスニングの2問だって、他大学なら読解問題として十分に通用する長さであり、難易度である。

 こんなに面倒な長文読解問題に地道に取り組めるような受験生が、果たしてホントに早稲田大学に入学するんだろうか。サト助が入学した頃の早稲田には、そんなに地道でマジメで根気強いヒトビトは、あまり見かけなかった気がする。

 もちろん、そういう印象は怠け者の今井君だからこそのものであって、おそらく国家公務員試験に合格して官僚になったヒトたち、司法試験に合格して弁護士になったスンバラスイ人々は、受験生時代からサト助なんかとは別格の忍耐と勤勉を旨としていたのかもしれない。
廊下
(音読の声が渦巻いた廊下も、今はすっかり静まり返っている)

 これ以上の予習に耐えられなくなると、サト助は「よおし、ボクも音読しちゃお!!」と決める。いったい何を音読するかというに、ポルトガル語の例文集である。
 8月になれば、楕円形のキウィちゃんは無謀にもブラジル・サンパウロに旅立つ。昨年のブエノスアイレスでも十分にオッカナビックリだったのであるが、サンパウロの街の治安は、ブエノスアイレスよりずっと評判が悪い。

 せめてちょっとはポルトガル語を練習して、サンパウロの人々に愛想ぐらい振りまいておく方がよさそうだ。ならば、音読だ&音読だ。7階の教室では生徒諸君が「文字をみないで音読」に励み、4階のお部屋では楕円キウィどんがポルトガル語の音読に励む。マコトに麗しい師弟関係じゃないか。

 午後9時、1日の締めくくりの授業が始まる。2日目と3日目は会話体読解問題だから、今井君としてはホントに気楽なのであるが、最終日の3時間目はディクテーション5問、文法20問、長文読解問題1問のフルコース。授業中にカメラマンが教室に入ったりして、雰囲気はまさに絶頂である。
音読
(閉講式ギリギリまで音読は盛り上がった)

 以上が、合宿中のサト助の日常である。10日が経過して、ついに9年目の河口湖も締めくくりの段階が迫ってくる。朝5時まで、徹夜の個別学習に付き合うのは第1期と同じ。短い仮眠をとって、9時から修了判定テスト、10時からクラス閉講式になった。

 第2期の閉講式では、女子スタッフが3人ともビックリするぐらい激しく泣いて、つられて生徒たちも感激の涙を流した。それでもクマ蔵はトボケ役を貫かなければならないが、ま、それも悪くないのだ。

 クラス100人全員に「宇宙征服」のサインを書き、12時45分、大広間に集合して全体閉講式。今井君がステージに上がると、400名弱の生徒たちの中でH1クラスの全員が一斉に立ち上がる。恒例の「タァー!!」「ポンッ!!」の絶叫に入るが、今年からバージョンアップして、「ポンッ!!」は3回繰り返すことにした。
富士山ビール
(ふじやまビールで祝杯をあげる)

 こうして、合宿の全てが終わる。ホテルのクルマで河口湖駅まで送ってもらい、第1期と同じように駅の売店で「ふじやまビール」の祝杯をあげる。すると、他の宿で合宿を終えたばかりの東進講師の皆さんが、今井君のテーブルのあたりに続々と集まってくる。

 みんな、帰りは電車。しかし世界を股にかけてノシ歩いているサトちゃんは、バス。イタリアでもスペインでもアルゼンチンでも、トルコでもハンガリーでもドイツでも、バスの方が圧倒的に便利でありラクであり、治安の面の心配も少ない。新宿まで乗り換えなしの直通バスに乗り込んで、午後3時半、ついに今井君は日常の世界に無事に帰還することになった。

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4
2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4
3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 4/4
4E(Cd) Glenn Gould:BACH/GOLDBERG VARIATION
5E(Cd) Fischer & Budapest Festival:BRAHMS/HUNGARIAN DANCES
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