Mon 130624 福岡の楽しい1日 九産大九州高校で大熱演 水炊きと餃子で博多の夜を満喫 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 130624 福岡の楽しい1日 九産大九州高校で大熱演 水炊きと餃子で博多の夜を満喫

 ホントは「6時半に起きなきゃ」なのに、「7時半に起きなきゃ」と勘違いして、一瞬ピンチに陥る。人間やクマやサトイモが長年生きていれば、1度や2度はあることである。
 福岡行きの飛行機は羽田発9時45分だから、少なくとも8時15分にはオウチを出なければならない。もちろん45分もあれば、①シャワーを浴び、②着替えを済ませ、③荷物を作って出るぐらいはカンタンだから、大したピンチではない。
 しかし、羽田までの定額タクシーが使えない。定額で予約すれば6800円で済むが、普通に乗っていけば10000円近くかかってしまう。定額タクシーは「1時間前までに電話予約」というルールだから、トホホ、今からじゃ間に合わない。6時半と7時半を勘違いした罰に3000円多く支払うことになる。
九州1
(九産大九州高校で大熱演 1)

 幸いなことに、この朝の首都高速は滅多にないほど空いていた。渋滞に巻き込まれてもヒコーキに乗り遅れないように時間に余裕をもって出ているが、しかし渋滞の中でタクシーメーターがどんどん上がっていくのは、実に腹立たしいものである。
 羽田到着、8時45分。おお、余裕で間に合ったでござるよ。ダイアモンド・ラウンジで温かいスープをのんびり楽しみながら、ブログ原稿などを書いて出発までを過ごした。
ケーキ
(控え室で、スタンダードなケーキをいただく)

 今日の今井君の席は、1A。お隣の通路側1Bには、福岡県知事が座っていた。もちろん今井君は福岡県知事の顔なんか知らないが、到着した福岡空港で福岡のヒトビトが「知事だ」「知事だ」「県知事だ」と指差しながら盛り上がっていたのだから、まあ間違いないだろう。
 石破サンだの、安倍晋三どんの行きつけの焼き肉屋だの、福岡県知事だの、このところ政治的ミーハーが続いているが、このミーハーサトイモも、むかしむかし大昔「秋田県知事ぐらい、1度はやってみたいものだ」と考えたことがあった。「秋田市長でもいいね」ともうそぶいた。
旭軒1
(博多駅前、ホテル日航の裏に、旨そうな餃子の店を発見)

 あれは、代ゼミ講師時代のことである。あの頃の秋田県は、どんどん人口が減り、自殺率全国トップというニュースが駆け巡り、甲子園の高校野球でも「13年連続初戦敗退」などという不名誉な記録があって、ミーハーサトイモの心はついつい熱く燃え上がった。
 ま、あくまで大昔のことである。今やクマ蔵は789歳。そんな生臭い話に首を突っ込みたくないし、そもそも予備校講師なんかが政治の世界に色気を出してみても、陣笠というか、足軽というか、アタマ数というか、その程度の扱いで終わるに決まっている。
九州2
(九産大九州高校で大熱演 2)

 そこで今日もまた本業に徹することにして、スタッフのクルマで今日の舞台・九産大九州高校に向かう。今日はこの高校の特進クラスと準特進クラス、合計約200名の生徒たちの前で大熱演を繰り広げる。
 クマ蔵の授業を1度も受けたことのない生徒が200名もズラリと並ぶのを考えると、さすがの今井君でも若干の緊張を禁じ得ない。そりゃそうだ。完全な初対面で、万が一最初のツカミを失敗したりすれば、そこからの90分は冷たい地獄の対決になりかねない。
旭軒2
(博多駅前「旭軒」の焼き餃子)

 高校の先生方も10人ほど、会場の後方で聴衆に加わる。うーん、講師の立場から見ると、油断のできない状況である。先生方の1人がまず壇上に上がり、「いかにも九州」という熱い調子で「今井先生の厳しいお話を心して聞くように!!」と、生徒たちに諸注意を与えておられる。
 ところが今井君は、少なくとも表向きは「厳しいお話」などということのできない里芋サト助だ。笑って笑って笑いまくって、その笑いの向こう側にコミュニケーションの本質を示す。笑いの向こうに、英語の勉強で一番大切なことを示唆する。
 そういうスタイルで、厳しさを決して前面に出さず、しかし最も厳しいことをズバリと突きつける。だから、ガツンガツンな厳しさを求めている聴衆は、冒頭で少し面食らう可能性がある。おお、大きな拍手に迎えられて壇上に上がると、ホントにマジメそうな生徒たちがズラリと並んでいる。サトちゃんなりに緊張する一瞬だ。
旭軒3
(ペロリと平らげる)

 で、最初の笑いが漏れたのが5秒後。さすがサト助だ。1分もたたないうちに、完全にサト助ペース。話すクマも聞く生徒も、いつもよりもっとボルテージが上がって、あっという間に笑いの大波が大講堂を支配するようになった。
 先生方も、素晴らしい反応で今井の大熱演に応えてくれた。最初は「コワそうな先生だな」と思ってビクビクしていたが、こんなに大きな口を開け、あんなに顔を真っ赤にして大笑いしてくれるオトナには、滅多なことではお目にかかれない。
 ますます調子に乗った今井君の上昇スパイラルは、もう誰にも止めることが出来ない。自分でも止められないんだから、そりゃ仕方ないでござるよ。14時開始、15時半終了。延長一切なし、しかしお互いに笑い疲れてヘトヘト、語り疲れてヘトヘトだ。大満足の出来である。
華味鳥
(祝勝会は、酷暑に対抗して「博多華味鳥」の水炊き。鍋の熱さで酷暑を追い払う)

 終了後、博多駅前までクルマで戻って豪華祝勝会に出席、「博多華味鳥」で鳥の水炊きを堪能した。何しろシャツからワイシャツ、ネクタイまで汗びっしょりにして90分の大熱演を演じた後だ。うぉ、このビールの旨さは何だ? この焼酎ロックのノドゴシのよさは何だ?
 やっぱり人間もクマも、しっかり働かなきゃメシも酒も旨くない。「明日はなんとかなるという馬鹿者」とか「今日でも遅すぎるぐらいだ」「賢者は昨日済ましている」とか、昔のアングロサクソンのエラーいオジサンにコワい顔で脅さされるまでもない(一昨日の記事参照)。
 働けば、幸せは10倍にも100倍にもなる。「やりなさい」「やりなさい」「すぐにやりなさい」と口うるさくせっつかれれば、ヒトはみんなイヤになる。働いて、汗びっしょりになって、今日の成果にみんなで大笑いして、「よかったね」「よかったね」とうなずきあえば、別にせっつかれなくても「よし、明日もやろう!!」とコブシを固めるはず。今井君は、そういう日々の方が好きである。
味噌汁
(21時からの単独祝勝会は「旭軒」。〆は当然、めしと味噌汁)

 祇園山笠が終わった直後の博多は、真夏の真っただ中。今日も気温は35℃を超え、夕暮れになっても暑さは猛烈である。そういう猛暑&酷暑の真っただ中、今日の大成功を祝してみんなで熱い鍋物をつついた。
 「夏の鍋」、今井君は大好きである。汗びっしょりのあと、もう1回締めくくりに鍋物で汗をかいて、ますますビールが旨くなる。ボトル1本注文した焼酎は、1時間足らずであっという間にカラッポ。この豪快さもいい。
 外に出ると、まだ午後7時である。夏の博多は8時過ぎまで明るい。大祝勝会だけでは何となく物足りなくなって、スタッフの皆さんと別れてホテルにチェックインしたあと、サトイモ1人の単独祝勝会を決意。ブログをアップしてから、さっき目を付けておいた餃子のお店「旭軒」に繰り出した。
 博多で餃子を食べるときは、天神の有名店「テムジン」にずっとミサオを立てていたが、どうやらこの「旭軒」も相当な有名店であるらしい。21時、テーブルはすでに満員で、サトイモ軍曹は地元のヒトビトとともにカウンターに並んだ。
ほうじ茶漬け
(焙じ茶のお茶漬け。至福の瞬間だ)

 テムジンと同様、出てくる餃子はたいへん小ぶりな可愛いヤツらである。焼き餃子1人前10個と聞くと、「10個じゃ多すぎるんじゃないか」と一瞬たじろぐが、結局サト助は焼きたてを3人前ペロリと平らげた。もう3人前ぐらいは、まだ軽くいける。
 しかしこのときサト助の目は、壁に張り出された「めし」「味噌汁」の文字に引きつけられた。おお、大小2つの祝勝会の〆に、めし、味噌汁、最高じゃないか。しかも諸君、めしを大きな茶碗によそってもらい、熱い焙じ茶を1杯お願いすれば、今井君は今夜の最高の〆の方法を知っている。
 もちろん、めしにお茶をザブッとかけて、熱いところをサクサクっと胃袋に流し込むのである。大好物お茶漬け、こりゃたまらない。何から何までスンバラスイ、楽しい福岡の1日であった。

1E(Cd) Anne-Sophie Mutter:VIVALDI/DIE VIER JAHRESZEITEN
2E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 1/2
3E(Cd) Krause:BACH/DIE LAUTENWERKE・PRELUDES&FUGEN 2/2
4E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
5E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
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