Fri 130614 デラックスルームのデラックスな午後  浜松、絶好調の一夜 大祝勝会の風景 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 130614 デラックスルームのデラックスな午後  浜松、絶好調の一夜 大祝勝会の風景

 山口→羽田→品川→浜松と、さまざまな出会いに感激しながら大移動して(スミマセン、昨日の続きです)、7月7日13時半、静岡県浜松に到着した。浜松は猛暑の真っただ中。おそらく35℃近い強烈な暑さである。
 熱中症警報発令中というレベルの油照りの中、ホテルオークラ浜松へ。名古屋に向かう新幹線が浜松に近づくと、車窓右側に見えるレンガ色の大建築が、バブルの遺産「アクトシティ」。その中心的テナントがホテルオークラであるが、ここに宿泊するのは今日が初めてである。
浜松1
(浜松の盛況)

 オークラとJALが展開するホテルチェーンから、6月初旬に3枚の「バースデー特典カード」が送られてきた。1枚目が「スイートルーム半額券」。これは6月の神戸滞在時に使ってしまった。
 2枚目が「バースデーケーキプレゼント券」。さすがにこれは使用する予定がない。789歳になった古老Mr. Satoimoが、レストランでのお食事の最後にバースデーケーキにむしゃぶりついている図は、あまり見栄えのするものではないだろう。
 まして、ウェイターが4人も5人も整列して「ハッピーバースデー」を熱唱される事態にでもなれば、周囲のお客様に多大な迷惑をおかけする。ま、この券に関しては「永久にお蔵入り」の運命にしてしまうに越したことはない。
ピアノ
(さすが楽器の町・浜松。エレベーターのUpとDownも、ピアノのマークでできている)

 3枚目が、今日の浜松で利用することにした「デラックスルーム半額券」である。ホテルオークラが提供するデラックスなんだから、そのデラックスのレベルは相当にデラックスなはず。大いに期待して38階のお部屋に突進した。
 おお、こりゃなかなかデラックスな感じでござる。デラックスなソファ、大きなバスタブに、シャワーブースもついている。デラックスずくめで、サトイモ君は安堵の胸を撫でおろした。
浜松2
(サト助、浜松での奮闘 1)

 実は「デラックス」という言葉自体に、クマ蔵はハラハラ心配していたのだ。どうだろう諸君、「デラックス」。何となくハニカミながら、自分で自分に皮肉な笑いを向けているような、マコトに自虐的な感覚がそこに存在しないだろうか。
「すみませんね、これがボクらの考える『デラックス』なのです」
と頭を掻きながら差し出されるデラックスは、いただく方も思わず苦笑しなければならない類いのものが多い。
 近鉄特急に「デラックスシート」というのがあって、300円だったか500円だったかの「デラックス券」というのを購入しないと乗せてくれないのだが、いやはや、マコトに抜群のデラックスぶりであって、乗り込んだ後の寂寥感もまた、なかなかのデラックスぶりである。
浜松3
(サト助、浜松での奮闘 2)

 さて、浜松のオークラはホンモノのデラックスだったので、寂寥感も自虐の感覚もほとんど存在しない。ほっとひと安心して、びっしょり汗をかいてしまったシャツ2枚のお洗濯から始めることにした。おお、デラックスルームにふさわしい、デラックスな時間の使い方である。
 次に、バスタブにお湯をデラックスに入れ、宇部のホテルからもらってきた入浴剤を入れて、ゆったりデラックスな入浴を楽しんだ。デラックス感がどんどん高まっていく。窓からははるかに南アルプスと北アルプスが望めるし、西に目を移せば、浜名湖の水が夕陽にキラキラ輝いているのも見える。うぉ、徹底的にデラックスだ。
浜松4
(サト助、浜松での奮闘 3)

 もっとも、夕方17時からはキッチリお仕事があるので、いつまでもデラックス気分に浸っていられないのが玉に傷。昨日から「厄介な問題ばっかだな」と苦しんでいた早稲田文学部の入試問題にも、そろそろ決着をつけてしまわなければならない。
 諸君、ここで誤解してもらっては困るのだが、今井君自身は別に難問だとは思っていない。カンタンに解ける。しかし講師の仕事は、自分で解くことではない。
 早稲田文学部を第1志望と考え、ちょうど今ボーダーライン上で苦闘している受験生に、「これなら大丈夫だ。いけるぞ!!」と思わずコブシを固めてニッコリさせてあげたいじゃないか。そういう徹底的に分かりやすい解説が出来なければ、講師失格なのだ。それが、この問題では難しい。
浜松5
(サト助、浜松での奮闘 4)

 自分で鮮やかに解いてみせて、「どうだ、オレはスゴいだろ!!」「オレは英語の神なんだ」「オマエたちには解けないだろうけど、オレだけはできる」と大見得を切るようなのは、講師としてまだまだ2流なのである。
 かく言う里芋サト助も、15年前に駿台から代ゼミに移籍した頃は、まさにそのレベルであって、多くの生徒諸君に迷惑をかけたかもしれない。「今井先生には出来るかもしれないが、ボクらには出来ない」という嘆きをよく聞いたものだ。当時の今井君の若気の至りであった。Blame it on my youthであるね。
浜松6
(サト助、浜松での奮闘 5)

 17時、今日のお仕事の会場に向かう。今日の会場もホテルに隣接したオフィスビルの中。18時40分開始、20時10分終了。出席者は約120名。浜松市内と、隣接する磐田市内から、高1生約40名と高2生約70名、それに高3生も10名ほど混じり、いつものことながら会場は満員になった。
 県立トップ校の諸君が中心の、たいへんオトナっぽい雰囲気である。クマ蔵君は別に生徒諸君がそんなに優秀じゃなくてもかまわないのだが、「成績優秀者ばかりが揃いました」と胸を張られてしまえば、それはそれで嬉しくないこともない。
 ま、これもある意味「デラックス」な感じなのである。いつも通りのトークに、いつも通りの大爆笑が連続するのに加え、実に熱心にノートをとる姿が素晴らしい。思わず「さすが成績優秀集団」と唸りそうになる。「板書しなくてもメモをとる」という模範的な受験生も数多く見られた。
 こうなると、クマ君もいつも以上に熱が入り、あっという間に汗びっしょりである。花束をもらってトークを締めくくる頃には、汗でワイシャツがヨレヨレ。ネクタイもぐっしょり濡れて、ほどけないほどになっていた。
花束
(最後に花束をもらう)

 終了後、ホテル内の居酒屋で大祝勝会。若い担任助手の諸君も多く参加して、総勢20名の大祝勝会になった。まさに今井君が求める理想の祝勝会である。昨日の記事にも書いたが、若い大学生諸君と語り合わなければ、彼ら彼女らの悩みをキチンと理解することが出来ない。
 大学1年生とか2年生で「まだ未成年です」という諸君が7名いたから、通路を挟んで「未成年グループ」と「社会人グループ」をカンペキに遮断。通路付近にサトイモがドッシリと座を占め、今井の右が100%ソフトドリンク組、左は無礼講組、そういうふうにキチンと祝勝会を運営した。
 「もう大学生なんだから、ちょっとぐらいいいんじゃないの?」などというダラしないことは、このクマ蔵が絶対に許さない。いやはや、今井君もすっかり立派なオトナになったものでござるよ。
祝勝会
(大祝勝会。社会人・無礼講サイド)

 福井の名門・高志高校出身の福井君(仮名)、伊豆からきたヤンチャな伊豆の国君(仮名)、「今井先生、例の首を横に動かす芸当を見せてください」と要求した陽気な男子君、みんな楽しかった。
 今井先生のお皿に醤油を注ごうとして、思わず手が震えてしまった静岡大工学部の彼なんかは、「あした前期試験があるんですが」と言いながらも、嬉しそうに参加してくれた。
 大学生女子2名のうち1人は、「美術系ですが、小学校の教師を目指しています」と言い、もう1人はナース志望とのこと。後から駆けつけた高貴な外見の男子も、なかなかオトナっぽい落着いた行動が印象的であった。
夜景
(浜松の夜景、オークラ38階から)

 ほぼ全員が「今井先生の授業を受けていました」という。今井の授業でタップリ笑って、基礎基本を徹底させた優秀な諸君である。だからこそなのだろうが、何とこの中に「向上得点全国トップ」を達成した担任助手がいて、今井君の斜向いに座ったナース志望の彼女である。
 「向上得点」についての説明は難しいが、担当する生徒たちの基礎基本をどのぐらい徹底強化したかを数字で現す、東進独特の指標である。全国800校舎で競い合うこの指標で、大学1年の担任助手がトップの栄冠に輝くなどというのは、まさに賞賛に値する。読者諸君も、ぜひこれに続いていただきたい。
 なお、本日の記事のうち、クマのアップ写真を撮影してくれたのはヤンチャな伊豆の国君(仮名)である。今井君の授業のテンポと精髄を知り尽くした見事な撮影ぶりに、よほど熱心に今井講座を受講した跡が伺われる。彼の奮闘にも、大いに感謝するのである。

1E(Cd) Sarah Vaughan:SARAH VAUGHAN
2E(Cd) José James:BLACKMAGIC
3E(Cd) Radka Toneff/Steve Dobrogosz:FAIRYTALES
4E(Cd) Billy Wooten:THE WOODEN GLASS Recorded live
5E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
total m67 y1122 d11317