Wed 130612 超多忙の中、37.6℃の熱が出た 一晩で一気に回復 あれま、梅雨明け? | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 130612 超多忙の中、37.6℃の熱が出た 一晩で一気に回復 あれま、梅雨明け?

 7月5日、名古屋マリオットで目覚めたのが午前9時である。この後、11時半の新幹線でいったん東京・渋谷区の自宅に戻り、午後3時から吉祥寺スタジオで収録。今日は明治大学文学部2013年の解説授業である。おやおや、超多忙でござるね。
 昨夜は知多半田から逃げるようにして名古屋に戻った。ホントは知多半田の若いスタッフの皆さんと、ゆっくり晩メシでも楽しみたかったのだが、「遅くなると名古屋への電車がなくなっちゃいますから」と言われれば、「やむを得ないものはやむを得ない」と諦めるしかない。
 知多半田駅のホームで特急電車を待っていると、後から走って追いかけてきた高校生諸君に捕まった。「大ファンです」「サインしてください」というのである。こういうのはよくあることで、逃げるようにして帰る電車のホームでのサイン会/写真撮影会を、他のお客さんたちが珍しそうに見守っていた。
味噌カツ前
(マリオットのルームサービス、名古屋ミソカツ)

 こういうふうで、晩メシはホテルのルームサービスで済ませることになった。「あと10000回の晩メシ」などといっておきながら、せっかくの名古屋の晩メシをこんなので済ませてしまうのはマコトに残念だが、さすがの今井君も少々疲労気味である。
 実は電車の中では、「先々週の牛タンの店に行ってみようかな」と考えていた。名城大学付属高校でのレクチャーの後、高校の先生方に連れられていった仙台牛タンの店「べこや」がスゴく気に入っていたので、再訪するには絶好のチャンスと考えたのである。
 しかしスマホで店の情報を調べてみると、どうもあの店は一人では入りにくい雰囲気である。「大人数の宴会大歓迎!!」「2名様より個室をご用意!!」などの文字を追ううち、「うーん、カウンターでもあれば、1人で堂々と入っていくのだが」「疲れ気味だし、今日は大人しくしているかね」という結論になった。
 というわけで、マリオットで注文したルームサービスは「夏期限定・名古屋ミソカツ」と、お酒2杯とオードブルがセットになった「ナイトキャップセット」。どういうわけか45分も時間がかかって、やっと運ばれてきたのが写真で示すようなヤツらであった。
味噌カツ後
(ソースをかけると、ますます旨そうだ)

 このころから「どうやら身体の具合が悪いようだ」と気づき始めた。何だかちょっと吐き気がするし、熱もあるようで、椅子から立ち上がるたびに「よっこらしょ」「どっこいしょ」と年寄りくさい掛け声をかけなければならない。「フシブシが痛む」という、典型的な風邪の症状である。
 こんな時には、何を食べても何を飲んでもちっとも旨くない。せっかくのミソカツも、こんなに旨そうな濃厚味噌ソースをタップリかけても、アブラの匂いが鼻について、頭が痛くなるばかりである。これはよくない兆候だ。さっさと平らげて寝てしまうに越したことはない。
ナイトキャップセット
(ナイトキャップセット)

 というわけで、翌日は起床9時。気分はあまりよくないばかりか、吐き気と熱の状況はますます悪くなっている。それでも15時から吉祥寺で収録だから、「ゆっくり休む」などというのは夢のまた夢である。
 しかも諸君、翌日からの予定は、7月6日が山口県宇部、7日が静岡県浜松、8日が香川県高松、9日が吉祥寺スタジオで早稲田大学文学部の解説授業を収録。10日は新百合ケ丘、11日が埼玉県浦和。いやはや、全く休む暇もない。789歳のサトイモ男爵としては、マコトにキツい日々が続く。
 名古屋から新幹線で東京駅に到着、午後1時。タクシーでいったん渋谷区の自宅に帰り、着替えを済ませてから吉祥寺へ。収録に3時間かかって、もちろん授業自体はベストの出来ではあったが、立ち上がるたびに「よっこいしょ」、椅子に座るたびに「どっこらしょ」、フシブシの痛みはますますつのってきた。
にゃご1
(真夜中のニャゴ 1)

 19時すぎ、自宅に戻って熱をはかってみると、諸君、37.6℃もある。うぉ、こりゃたいへんだ。早く寝て、タップリ汗をかいて、一気に治してしまわないと、多くの人に迷惑をかける。
 食欲が全くないし、「無理して食べればきっとゲロ吐いちゃう」という予感があったので、ここは大好物=お茶漬けに決めた。うるさい人は「お茶漬けは消化に悪いよ」「おかゆにすべきだ」と厳しいお説教を始めるかもしれないが、おかゆなんか、残念ながら大キライだ。
 この世で一番好きなのは、どうしても焙じ茶のお茶漬け。塩辛いシャケがあれば言うことはないが、梅干しだってお新香だってかまわない。昆布の佃煮という手もござるね。
 小ぶりなドンブリ1杯の白米に、タップリの焙じ茶をかけ、今日は味付け海苔を20枚ほど。2分もかからずに胃袋に流しこめば、あまりの快感に我を忘れ、熱だって平熱に戻ったような錯覚をおぼえる。
にゃご2
(真夜中のニャゴ 2)

 それでもブログ更新だけは絶対にゆずれない。何しろもう丸1年、1日たりとも更新を怠けていないのだ。たった37.6℃の熱のことで、ほんの少しの寒気ぐらいのことで、1年間営々と築き上げてきた連続更新記録を途絶えさせてしまうわけにはいかないのだ。
 というわけで、就寝22時。明日は6時には起床しなければならないから、ここからの8時間で一気に風邪を退治する。サトイモ男爵の風邪退治は昔からたいへんシンプルであって、布団をかぶって、ひたすら汗をかき、汗をかいたら水を飲み、水を飲んだらまた布団をかぶって汗をかく。
 この原始的な治療法で、クスリにも医者にも頼らずに、一晩で強引に治してしまうのがサトイモ流である。幸いなことに、この夜の東京はメッタヤタラに蒸し暑い。布団なんかかぶらなくても、普通にしているだけで大汗をかく。
にゃご3
(椅子の上のニャゴ)

 しかし諸君、今井君はそんな軟弱なことはキライである。「夜の室内でも熱中症に注意」とニュースキャスターが連呼したこの夜、サトイモはチャンとオフトンにくるまって8時間を過ごした。良い子の皆さんは、絶対にマネをしないこと。良い子はチャンとお医者さまに行きましょう。
 こうして、ベリー・バッド・サトイモが一晩に流した汗の総量は、Tシャツ4枚が「しぼればポタポタ水がしたたる」というレベル。「こりゃさぞかし、ビールが旨いだろう」ではあるが、さすがに今の今井君にはその余裕はない。朝2時と4時、氷水を1杯ずつクイーッと飲んで、またまた地獄のオフトンにくるまった。
 ネコたちも、しっかり応援してくれた。氷水を飲みにキッチンに行くたびに、あるときはニャゴロワが、またあるときはナデシコが、いかにも興味なさそうなフリをして、しかし実は興味津々で、「おやクマさん、汗びっしょりでツラそうですね」とでも言いたげに、アゴが外れそうな大アクビをしてみせるのだった。
なでしこ
(真夜中のナデシコ)

 午前6時、すでに今井君は見事な大復活を果たしていた。熱も吐き気も、「いったいそりゃ何の話でござんすか?」という勢い。東京の気温は朝から29℃に近いが、何しろ汗という汗をみんな流してしまった爽快な朝だ。山形の高級サクランボ佐藤錦を15個ほど、遠慮会釈もなしに胃袋に送り込めば、クマどんの出陣の仕度は完璧だ。
 8時、出陣。目指すは山口県宇部。天気予報では、山口県地方に「落雷」のマークがたくさんくっついているが、壇ノ浦の戦いに向かう弁慶よろしく、「勇み立つこと限りなし」という状況である。
 羽田空港に来てみると、日本全国で「使用機材の到着遅れ」「到着地天候不良のため、羽田に引き返すこともあります」という緊迫感がみなぎっている。しかし天候不良なんのその、回復したサトイモ軍曹は、今や向かうところ敵なしの感じ。弁慶だって、全然コワくない。
 首都圏は早くも梅雨明け。7月6日で梅雨明けだなんて、梅雨入り宣言と同じようにまたフライイングな気がするが、ま、こういうところもクマどんの勢いそのままなのである。

1E(Cd) Ralph Towner:ANA
2E(Cd) Stan Getz & Joao Gilberto:GETZ/GILBERTO
3E(Cd) Keith Jarrett & Charlie Haden:JASMINE
4E(Cd) Ann Burton:BLUE BURTON
5E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
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