Tue 130507 珍しく東京の身辺雑記を書く 雨の中、「明神下 神田川」のウナギを満喫
ブログというのはなかなか厄介なもので、今井君みたいに外国旅行記ばかり立て続けに書いていると、てっきり今井はいま日本にいないと決めてかかる読者が出て、「今井さん、まだボストン？」とか「今井って、ベルギーに移住してもう半年になる？」とか、妙な電話だってかかってくる。
ブログ更新をホンの１週間怠ると、たちまち検索ワード欄に「今井宏 消息」の文字が現れるし、２年半前に網膜剥離で緊急手術を受けたときなんか、いきなり「今井宏 失明」の検索数が上がったりした。うーん、何となく海老蔵どんの気持ちがわからないこともない。
（こんな鰻重が食べたくないかね？ 「明神下神田川」にて）
そこで「今井宏 消息」とか「失明」「海外移住」とか、何だかたいへん恐れ入った話が蔓延しないように、たまには「サトイモの身辺雑記」を掲載しないといけない。「まだボストン？」「いまもブリュッセル？」「暢気でいいなぁ」という反応を回避するには、せめて１週間に１度、しっかり身辺雑記を書かなければならない。
ところが、東京にいる時の今井君はビックリするぐらい大人しいので、「身辺雑記」も何も、世間に広くお伝えしなければならないほどのことはほとんどしていない。例えばフィギュアとか鉄道模型とかを収集していて「こんどこんなのが手に入りましたぁ♡」と、電車の写真を10枚も掲載する、そんなハナレワザは今井君とは無縁なのである。
（こんなお店でウナギはいかが？ １）
誰がどんな身辺雑記を書いているか、他の人のブログをちょっと覗いてみるに、まあカフェにクルマにワインにグルメであって、どれもこれもクマ蔵に縁のあるものではない。切羽詰まったクマどんは、思わず「ヨーロッパは遠くて今はムリだけど、ちょっと流行の『週末アジア』でもやってきて、それを身辺雑記代わりにするかな？」と考えたりする。
で、ホンの一瞬だけ候補にあがったのがヤンゴンである。「安倍総理がミャンマー訪問」というニュースをボンヤリ見ていたら、安倍総理はともかく、その背景に映っていたヤンゴンの街の美しさに唖然とした。もともと里芋サト次は「アジアにはあんまり興味がありません」「ヨーロッパ一辺倒です」だったのだが、今のヤンゴンだったら是非訪問してみたい。
（こんなお店でウナギはいかが？ ２）
そう思って珍しく東南アジアの地図を開くと、インドネシアにもカンボジアにも、俄然興味が湧き上がってくる。ボロブドゥールにアンコールワット、４泊５日ぐらいでビューンと行ってくるのも、悪くはないだろう。
しかし諸君、それじゃ「タマには身辺雑記」という最初の目標に反するじゃないか。そんなんじゃ、またすぐに「今井宏 消息」が始まるだろうし「今井って、まだヤンゴン？」「ホーチミンに移住しちゃったの？」の電話がきてしまう。おお、ダメだダメだ、ヤンゴンにボロブドゥールはしばらく封印して、東京グルメでゴマカしておくしかない。
（何だかお腹が痛くなりそうな宅配便「フクツー」を発見）
そこで、５月29日のクマ蔵どんは「明日はウナギを食べに行こう」と決意。ボストン旅行記を１日休んで、梅雨入り直後の東京でウナギを食べにカサさして出かけた話を書けば、読む方も書く方も大いにリフレッシュできるだろう。
「ウナギ!!」と決めたのは、正しい選択だろう。梅雨時に「お寿司!!」は何となくちょっと不安だし、「ステーキ!!」「オイスターバー!!」では、ボストン・ワシントン紀行と味覚の面でかぶってしまって、東京生活身辺雑記のカホリに欠ける。
あとは、「天ぷら!!」「中華料理!!」「ヤキトリ!!」ぐらいだが、うーん、天ぷらと中華は、梅雨入り直後の蒸し暑さにしっくり来ないし、ヤキトリはNYで２回も堪能したから、今は身辺雑記になりにくい。
（床の間つき豪華個室に案内された。明神下神田川本店にて）
そこで、翌日30日の昼前から電話をかけまくって、ヨサゲな店の予約をとろうと試みた。まずは麹町「秋本」。しかし電話に出た中年男性に「あぁ、今夜は満席でございます」と即座に断られた。次に飯倉「野田岩」。電話は若い女性の声だったが、やっぱり「あいにく今夜の予約席は、すべて満席でございます」と告げられた。
「あれれ、今日は東京中の人がみんなウナギに夢中なの？」
「トーキョー・ウナギ・フェスティバルでも開催中なの？」
「ウナギさんたち、みんなボクチンがキライになったの？」
慌てたクマ蔵は「他にいい店ないのかな？」と調査を開始。ようやく発見したのが、神田明神下の（諸君、「かんだみょうじんした」でMac君の変換が→「噛んだ明神舌」という恐るべきものだったことを付け加えておく）「明神下 神田川本店」である。
電話してみると、ホンの30秒ほど間があって、「はい、お席おとりできます」との返答をもらえた。おお、夢ではないか。午後５時、クマ蔵は喜び勇んで地下鉄千代田線に乗り込み、新御茶ノ水に向かった。
（お庭もあれば、ネコもいる。明神下神田川本店にて）
この日の天気予報は、
「夕方の東京は大荒れになります。カサを差しても濡れてしまうほどの強い雨。落雷にご注意ください。10メートルを超える強風が吹いて、カサもさせないほどになりそうです」
というもの。要するに「ズブ濡れになるしかありませんな」ということであった。
しかし今日は、例えズブ濡れでも、意地でもウナギさんたちに会いに行きたい。ウナギ・モナムールであり、ウナギ・マイラブである。２軒も断られ、苦労の末にやっとたどり着いたウナギさんだ。「ズブ濡れがコワくて、ウナギがあきらめられますか？」である。
御茶ノ水駅を左に見て、坂道をどんどん降りていく。神田郵便局前の信号で左に折れて、末広町方向に北上。徒歩約10分で目指すお店に着いた。要するに秋葉原だが、メイドさんとかオタクの世界からは離れている。由緒ある和風建築で、玄関番に予約の名前を告げ、靴を脱いで、２階の個室に案内してもらう。
（まず白焼きを堪能する）
個室を予想していなかったクマどんは、これだけのことで異様に盛り上がってしまった。床の間のある広いお座敷で、10人ぐらいのちょっとした宴会も出来そう。おそらく接待での利用が主なんだろうが、障子を開けるとキレイなお庭も見おろせて、お庭にはナデシコそっくりのシマ柄ネコが遊んでいた。
注文したのは、白焼きと肝焼き、最後にうな重。もちろんオトナがお酒を飲みにきたのだから、生ビール→冷酒→熱燗の順で注文し、うな重は最後の〆である。
「細身の多部未華子」という感じの若い店員さんが、今井君のダジャレにもマコトに丁寧に対応してくれる。オヤジギャグをシカトされないのが、クマどんはたいへん嬉しかった。酔っぱらうにつれ、今井君はわざと東北各県の訛りを駆使して注文するのだが、「私もそういうのにハマりやすいんですよ」と爽やかに笑ってくれた。
（夢のように大きな肝焼きに歓声を上げる）
お酒を運んできた男子の店員さんは、明らかに「コイツが誰か」を知っている様子。「あ、今井先生だ!!」であるが、そこはそれ、チャンとお店が指導しているらしく、嬉しそうに笑うだけで、「サインください!!」「写真とってください!!」みたいなことにはならない。
いやはや、苦労した甲斐があって、今井史上マレに見る旨いウナギさんたちであった。最初の白焼きで「こりゃ旨い!!」と大きな声で叫び、肝焼きの大きさに腰を抜かしそうになった。
肝焼きを注文する時、何本も注文しようとしたら、「肝焼きは、お一人さま１本と限らせていただいております」と言われ、一瞬ガッカリしたものだが、なるほどこんなに大きいんじゃ、食べるお客の胃の側からも「１本限定」だろう。夢のように大きな肝焼きに、山椒の香りが爽やかだった。
（うな重。とにかく旨い）
飲んでいたのはホンの２時間足らずであるが、お酒も予想外なほどはかどって、すっかりご機嫌もよくなった。〆のうな重であるが、こういうのを食べる時には絶対に言ってはならない禁句が２つあって、「やわらかーい」「舌の上で、とろけますね」である。
人類のあらゆる軽薄を濃縮すると、21世紀日本のグルメ番組になる。名店のうな重を口に運んで、「やわらかーい」「舌の上でとろけますね」と、旬を過ぎたタレントが目を丸くして絶叫し、その画面を全国民が口をアングリあけて眺めているようでは、この国の将来には誠に憂慮すべきものがある。
諸君、旨いものを食べて、旨いと思ったら、ただ単に「旨い」「とにかく旨い」と口にするだけでいいのである。いちいち「プリップリ」「あまーい」「とろけますね」「しっかりしてますね」とか、そんな当たり前のコメントを台本どおりに叫ぶのは、国の文化が劣化している証拠である。
で、肝腎のうな重であるが、今井君は近いうちにどうしてもこの店を再訪ようと思った。昨年の８月に野田前総理が流行させた「近いうち」じゃなくて、ホントに近いうち、出来れば10日以内である。この店の甘さを抑えたうな重は、そのぐらい旨かった。
1E(Cd) Bonynge：OFFENBACH／LES CONTES D’HOFFMANN 1/2
2E(Cd) Bonynge：OFFENBACH／LES CONTES D’HOFFMANN 2/2
3E(Cd) Cecilia Bartoli：THE VIVALDI ALBUM
4E(Cd) Herb Alpert’s Tijuana Brass： WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS
5E(Cd) Karajan&Berlin：HOLST／THE PLANETS
total m43 y958 d11153
ブログ更新をホンの１週間怠ると、たちまち検索ワード欄に「今井宏 消息」の文字が現れるし、２年半前に網膜剥離で緊急手術を受けたときなんか、いきなり「今井宏 失明」の検索数が上がったりした。うーん、何となく海老蔵どんの気持ちがわからないこともない。
（こんな鰻重が食べたくないかね？ 「明神下神田川」にて）
そこで「今井宏 消息」とか「失明」「海外移住」とか、何だかたいへん恐れ入った話が蔓延しないように、たまには「サトイモの身辺雑記」を掲載しないといけない。「まだボストン？」「いまもブリュッセル？」「暢気でいいなぁ」という反応を回避するには、せめて１週間に１度、しっかり身辺雑記を書かなければならない。
ところが、東京にいる時の今井君はビックリするぐらい大人しいので、「身辺雑記」も何も、世間に広くお伝えしなければならないほどのことはほとんどしていない。例えばフィギュアとか鉄道模型とかを収集していて「こんどこんなのが手に入りましたぁ♡」と、電車の写真を10枚も掲載する、そんなハナレワザは今井君とは無縁なのである。
（こんなお店でウナギはいかが？ １）
誰がどんな身辺雑記を書いているか、他の人のブログをちょっと覗いてみるに、まあカフェにクルマにワインにグルメであって、どれもこれもクマ蔵に縁のあるものではない。切羽詰まったクマどんは、思わず「ヨーロッパは遠くて今はムリだけど、ちょっと流行の『週末アジア』でもやってきて、それを身辺雑記代わりにするかな？」と考えたりする。
で、ホンの一瞬だけ候補にあがったのがヤンゴンである。「安倍総理がミャンマー訪問」というニュースをボンヤリ見ていたら、安倍総理はともかく、その背景に映っていたヤンゴンの街の美しさに唖然とした。もともと里芋サト次は「アジアにはあんまり興味がありません」「ヨーロッパ一辺倒です」だったのだが、今のヤンゴンだったら是非訪問してみたい。
（こんなお店でウナギはいかが？ ２）
そう思って珍しく東南アジアの地図を開くと、インドネシアにもカンボジアにも、俄然興味が湧き上がってくる。ボロブドゥールにアンコールワット、４泊５日ぐらいでビューンと行ってくるのも、悪くはないだろう。
しかし諸君、それじゃ「タマには身辺雑記」という最初の目標に反するじゃないか。そんなんじゃ、またすぐに「今井宏 消息」が始まるだろうし「今井って、まだヤンゴン？」「ホーチミンに移住しちゃったの？」の電話がきてしまう。おお、ダメだダメだ、ヤンゴンにボロブドゥールはしばらく封印して、東京グルメでゴマカしておくしかない。
（何だかお腹が痛くなりそうな宅配便「フクツー」を発見）
そこで、５月29日のクマ蔵どんは「明日はウナギを食べに行こう」と決意。ボストン旅行記を１日休んで、梅雨入り直後の東京でウナギを食べにカサさして出かけた話を書けば、読む方も書く方も大いにリフレッシュできるだろう。
「ウナギ!!」と決めたのは、正しい選択だろう。梅雨時に「お寿司!!」は何となくちょっと不安だし、「ステーキ!!」「オイスターバー!!」では、ボストン・ワシントン紀行と味覚の面でかぶってしまって、東京生活身辺雑記のカホリに欠ける。
あとは、「天ぷら!!」「中華料理!!」「ヤキトリ!!」ぐらいだが、うーん、天ぷらと中華は、梅雨入り直後の蒸し暑さにしっくり来ないし、ヤキトリはNYで２回も堪能したから、今は身辺雑記になりにくい。
（床の間つき豪華個室に案内された。明神下神田川本店にて）
そこで、翌日30日の昼前から電話をかけまくって、ヨサゲな店の予約をとろうと試みた。まずは麹町「秋本」。しかし電話に出た中年男性に「あぁ、今夜は満席でございます」と即座に断られた。次に飯倉「野田岩」。電話は若い女性の声だったが、やっぱり「あいにく今夜の予約席は、すべて満席でございます」と告げられた。
「あれれ、今日は東京中の人がみんなウナギに夢中なの？」
「トーキョー・ウナギ・フェスティバルでも開催中なの？」
「ウナギさんたち、みんなボクチンがキライになったの？」
慌てたクマ蔵は「他にいい店ないのかな？」と調査を開始。ようやく発見したのが、神田明神下の（諸君、「かんだみょうじんした」でMac君の変換が→「噛んだ明神舌」という恐るべきものだったことを付け加えておく）「明神下 神田川本店」である。
電話してみると、ホンの30秒ほど間があって、「はい、お席おとりできます」との返答をもらえた。おお、夢ではないか。午後５時、クマ蔵は喜び勇んで地下鉄千代田線に乗り込み、新御茶ノ水に向かった。
（お庭もあれば、ネコもいる。明神下神田川本店にて）
この日の天気予報は、
「夕方の東京は大荒れになります。カサを差しても濡れてしまうほどの強い雨。落雷にご注意ください。10メートルを超える強風が吹いて、カサもさせないほどになりそうです」
というもの。要するに「ズブ濡れになるしかありませんな」ということであった。
しかし今日は、例えズブ濡れでも、意地でもウナギさんたちに会いに行きたい。ウナギ・モナムールであり、ウナギ・マイラブである。２軒も断られ、苦労の末にやっとたどり着いたウナギさんだ。「ズブ濡れがコワくて、ウナギがあきらめられますか？」である。
御茶ノ水駅を左に見て、坂道をどんどん降りていく。神田郵便局前の信号で左に折れて、末広町方向に北上。徒歩約10分で目指すお店に着いた。要するに秋葉原だが、メイドさんとかオタクの世界からは離れている。由緒ある和風建築で、玄関番に予約の名前を告げ、靴を脱いで、２階の個室に案内してもらう。
（まず白焼きを堪能する）
個室を予想していなかったクマどんは、これだけのことで異様に盛り上がってしまった。床の間のある広いお座敷で、10人ぐらいのちょっとした宴会も出来そう。おそらく接待での利用が主なんだろうが、障子を開けるとキレイなお庭も見おろせて、お庭にはナデシコそっくりのシマ柄ネコが遊んでいた。
注文したのは、白焼きと肝焼き、最後にうな重。もちろんオトナがお酒を飲みにきたのだから、生ビール→冷酒→熱燗の順で注文し、うな重は最後の〆である。
「細身の多部未華子」という感じの若い店員さんが、今井君のダジャレにもマコトに丁寧に対応してくれる。オヤジギャグをシカトされないのが、クマどんはたいへん嬉しかった。酔っぱらうにつれ、今井君はわざと東北各県の訛りを駆使して注文するのだが、「私もそういうのにハマりやすいんですよ」と爽やかに笑ってくれた。
（夢のように大きな肝焼きに歓声を上げる）
お酒を運んできた男子の店員さんは、明らかに「コイツが誰か」を知っている様子。「あ、今井先生だ!!」であるが、そこはそれ、チャンとお店が指導しているらしく、嬉しそうに笑うだけで、「サインください!!」「写真とってください!!」みたいなことにはならない。
いやはや、苦労した甲斐があって、今井史上マレに見る旨いウナギさんたちであった。最初の白焼きで「こりゃ旨い!!」と大きな声で叫び、肝焼きの大きさに腰を抜かしそうになった。
肝焼きを注文する時、何本も注文しようとしたら、「肝焼きは、お一人さま１本と限らせていただいております」と言われ、一瞬ガッカリしたものだが、なるほどこんなに大きいんじゃ、食べるお客の胃の側からも「１本限定」だろう。夢のように大きな肝焼きに、山椒の香りが爽やかだった。
（うな重。とにかく旨い）
飲んでいたのはホンの２時間足らずであるが、お酒も予想外なほどはかどって、すっかりご機嫌もよくなった。〆のうな重であるが、こういうのを食べる時には絶対に言ってはならない禁句が２つあって、「やわらかーい」「舌の上で、とろけますね」である。
人類のあらゆる軽薄を濃縮すると、21世紀日本のグルメ番組になる。名店のうな重を口に運んで、「やわらかーい」「舌の上でとろけますね」と、旬を過ぎたタレントが目を丸くして絶叫し、その画面を全国民が口をアングリあけて眺めているようでは、この国の将来には誠に憂慮すべきものがある。
諸君、旨いものを食べて、旨いと思ったら、ただ単に「旨い」「とにかく旨い」と口にするだけでいいのである。いちいち「プリップリ」「あまーい」「とろけますね」「しっかりしてますね」とか、そんな当たり前のコメントを台本どおりに叫ぶのは、国の文化が劣化している証拠である。
で、肝腎のうな重であるが、今井君は近いうちにどうしてもこの店を再訪ようと思った。昨年の８月に野田前総理が流行させた「近いうち」じゃなくて、ホントに近いうち、出来れば10日以内である。この店の甘さを抑えたうな重は、そのぐらい旨かった。
1E(Cd) Bonynge：OFFENBACH／LES CONTES D’HOFFMANN 1/2
2E(Cd) Bonynge：OFFENBACH／LES CONTES D’HOFFMANN 2/2
3E(Cd) Cecilia Bartoli：THE VIVALDI ALBUM
4E(Cd) Herb Alpert’s Tijuana Brass： WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS
5E(Cd) Karajan&Berlin：HOLST／THE PLANETS
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