Fri 130503 左のお目目を診察してもらう ボストンまさか(アメリカ東海岸お花見旅34) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 130503 左のお目目を診察してもらう ボストンまさか(アメリカ東海岸お花見旅34)

 諸君に宿題があるように、暢気に見える今井君にもチャンと宿題があって、それは健康管理である。
 6月10日から先の仕事一覧表を眺めてゾッとしたのであるが、8月10日までほとんど休日がない。ずっと「講演会」「公開授業」で全国を飛び回っていて、その合い間合い間には授業収録がある。ということは、キツい予習だってしなきゃならない。
 だいたいのスケジュール表は、6月になったらこのブログ上にも公開するが、例年通り7月21日から30日までは「河口湖合宿」にも参加。うにゃにゃ、今井君ももう年齢数百歳だ。10日にも及ぶ激務の合宿は、そろそろ卒業してもいいころだと思うが、なかなか周囲が許してくれない。
ナデシコ
(宿題やるの、メンドくせえな)

 しかも、8月の収録と講演会の連続の後には、「第2次ンラゼマ地球一周」の旅を計画中。安倍内閣が第2次で大成功しているなら、クマ内閣やクマ船団が昨年に続く「第2次」を企画→決行したっていいじゃないか。
 Mac君は「地球一蹴」などというマコトに不遜なことを考えている。サッカーボールみたいに地球をポンと一蹴したら、アンドロメダまで飛んでいく。そりゃまた楽しそうな宇宙船地球号の遥かな旅であるが、里芋サト助の計画は「東京→シカゴ→サンパウロ→パリ→東京」。今年もまたマゼランと反対向きの地球一周を、ブラジル経由で計画中なのだ。
旧州議事堂
(ボストン、旧マサチューセッツ州議事堂。1770年3月5日、ボストン虐殺事件がこの建物の前で起こった)

 こういう多忙な3ヶ月が目の前に控えている。しかもその直後、9月から12月の多忙は、昨年に輪をかけたものになりそうだ。さらに12月中旬から下旬にかけては、ごくマジメにパリかローマかロンドン滞在を予定。おやおや、すると一息ついて健康管理をするチャンスは、5月下旬から6月上旬をおいて他にない。
 現在の今井君が心配しているのは、左のお目目。2010年11月5日、右のお目目に突如として網膜剥離を発症。緊急入院→緊急手術ということになって、関係各所の皆さまに多大な迷惑をかけた。中でも、11月中旬に公開授業を予定していた校舎の皆様には、ホントにホントに申し訳ないことをした。
ボストンマサカ
(何となくマンホールみたいだが、ボストン・マサカの現場を示すサークルである)

 あれから2年半、手術した右のお目目の経過は順調そのもの。真正面からお目目にメスをプスッと入れ、ペロンと剥げた網膜を元に戻した。強烈に恐ろしい手術だったが、恐ろしかったぶん、成果もマコトに大きかったようである。
 しかし、人間の身体というものは厄介にできていて、「右半身に起こったことは、左半身にも起こりやすい」と周囲から脅されることが多い。そう思って生きているから、
「今度は左のお目目かな」
「左のお目目の網膜が突然ペロンと剥げてきちゃったら、ボクはどうすればいいの?」
「幸い、イスタンブールやブエノスアイレス、ブリュッセルやボストンではそういうことにならなかったけれども、次の河口湖やサンパウロで『ペロン』になっちゃったら、ボクチンはどうするの?」
という恐怖を常にいだいて生きている。
にゃご
(マサチューセッツ旧州議事堂の上のニャゴ)

 そういえば、何だか左のお目目の中を、長い半透明の虫がのたうち回っているような気がする。軽度の「飛蚊症」であるが、うーん、とうとう悪夢を見た。授業中、教室内の私語が余りにヒドいのと、私語しているのが生徒よりオトナのスタッフであることに気づいたので、思わずサトイモ君は激怒した。その瞬間、左のお目目の中に黒い液体がジュワッと広がって…視野が一気に狭くなった。
 悪夢から覚めた今井君は冷や汗を拭いながら、「よし、今日中にお医者さんに行って診てもらおう」と決意。もちろん、右のお目目を手術してもらった病院でもいいが、
  ① 自宅から遠い(文京区千駄木なのだ)
  ② 大袈裟すぎる(大っきな大学病院なのだ)
  ③ いつも大混雑だ(改築工事中なのだ)
以上3点を考慮して、ひとまず下北沢の個人医院を訪れることにした。
ユニコーン
(マサチューセッツ旧州議事堂の上のユニコーン君。ライオン君もユニコーンちゃんも、1776年7月18日に燃えてしまった。独立宣言が読み上げられた日である。その後うまれかわって今日に至る)

 迷惑がかかるといけないから医院名は書かないことにするが、ここは大昔の「モト生徒」が経営する医院。いつ行ってもたくさんの患者さんが来ている。5年前のブログ記事に書いたことがあるけれども、30歳になってから「やっぱり医師の道を諦めきれない」と決意して一念発起→とうとう夢を実現したという、尊敬すべき医師である。
後ろ姿
(ボストンのニャゴは後ろ姿の方がカワイイ)

 で、診断は、
「ちょっと網膜が薄いですが、まあ今のところは大丈夫でしょう」
「しかし先輩の医師で、網膜の診察に定評のある先生がいますから、ご紹介しましょう」
「紹介状を書きます。『予備校時代の恩師です』ということで」
という、嬉しいことになった。さっそくタクシーを拾って、専門医のところに向かった、場所は、代々木駅前。うぉ、懐かしい。昔の代ゼミのすぐそばである。
 代々木、何年ぶりだろう。8年前の代々木駅前は、いつだって受験生でごったがえしていたが、今やみんな「タワー」の方に吸収されたのか、それとも生徒が異様に激減したのか、「ホントにここが代々木なの?」と呆然とするぐらい、とにかく受験生の影も形もない。
ファニュエル
(ボストン、ファニュエル・ホール)

 今度の診断は、
「いまのところ何の問題もない」
「予防的にレーザーで網膜を固めることもできるが、その必要は認められない」
「いまは何もしないのがいいでしょう」
であった。
 おお、助かった。大きく手術して大きな安堵感に浸るのも悪くないが、心配して悪夢までみるようなお目目について「何もする必要がありません」と言われた、しかも2人の医師に言ってもらえたとなれば、公開授業連続にも、第2次ンラゼマにも、パンパンに胸を張って行ってこられるというもんじゃないか。
サウスマーケット
(ボストン、サウス・マーケット)

 さて、こういう1日だったので、今日のサトイモ君は疲れ果てた。しかも、診察のためには「瞳孔が広がる目薬」を注さなければならない。午後2時半と3時に、そのクスリを左右のお目目にタップリ注がれたものだから、午後9時を過ぎても今井君の視野はボンヤリして、PC画面にカンペキにピントを合わせられない感覚が残っている。
 こんな感じなので、とてもいつものようなご丁寧なブログを書く元気は残っていない。しかし掲載する写真が他にないから、アメリカ東海岸お花見旅・ボストン篇のお写真を8枚ほど掲載し、ちょっとだけ解説を付け加えるに留めたい。
 要するに、ルースクリスのフィレステーキでやる気がモリモリ出てきたクマ蔵は、「よーし、計画通りやり抜くぞ!!」と決意を固めなおし、13時半、フリーダム・トレイルのウォーキングを再開したのである。いつも「ボトル1本!!」のワインを、この日はグラス1杯に留めたのもよかった。
サクラ
(4月24日、快晴のボストンは、どこもサクラが満開だった)

 すぐ目の前に現れたのが「ボストン・マサカ」の発生地跡。ガイドブックは「ボストン虐殺地跡」と、ホントにオッカナイ書き方である。中間試験がまだ終わっていなくて、世界史の範囲が「アメリカ独立戦争」である諸君、今日の写真はスンバラシイ史料だ。よく目に焼き付けておきたまえ。4~5日前の記事には、「ボストン茶会事件」のお船の写真も掲載しておいた。
 虐殺地跡の斜向いには「ファニュエル・ホール」。その近くには「オールドサウス集会場」。どこもかしこもみんな「ボストンの植民地市民が集会を開き、独立戦争や独立後の国のあり方を激しく討論した場所」である。
 諸君、彼ら彼女らを見習って、つねにタップリ話し合い、つねにタップリ討論し、圧政者とは勇敢に戦おうじゃないか。250年前のボストン市民に「オマエたち、臆病だな」と笑われるようなことがあってはならない。そう思わないか? 「圧政者の言いなりでいい」「それなりでいい」などという若者は、まさか、まさか、1人もいないだろうね。

1E(Cd) Avner Arad:THE PIANO WORKS OF LEOŠ JANÁĈEK
2E(Cd) Akiko Suwanai:INTERMEZZO
3E(Cd) Akiko Suwanai:BRUCH/CONCERTO No.1 SCOTTISH FANTASY
4E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR
5E(Cd) Akiko Suwanai:DVOŘÁK, JANÁĈEK, and BRAHMS
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