Sat 130420 議事堂へ 緊迫のボストンに行くか行かないか(アメリカ東海岸お花見旅21) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 130420 議事堂へ 緊迫のボストンに行くか行かないか(アメリカ東海岸お花見旅21)

 昨夜(5月13日)はチョイと仲間うちで飲み会があって、いつも通りの定番コースですっかり盛り上がり、おやおや、今井君は途中から記憶があんまりチャンと残っていない。こんなことは久しぶり、おそらく20年ぶりか25年ぶりである。よっぽど楽しかったんだと思う。
 それほど楽しくても、やっぱり何だか欲求不満であるらしい。なぜか深夜のコンビニに寄って、「スパゲッティ・ボンゴレ大盛り」とBLACKチョコレートのアイス5本を購入。アイス5本については、どういう経緯で5本も買ったのかサッパリ覚えていないが、おそらく今日の気温が30℃まで上昇することを、サトイモの本能が見事に見抜いていたのだ。
 朝起きてみると、深夜2時ごろに帰宅したクマ蔵がアイスを1本ムサボリ食った証拠がチャンと残っていた。証拠も何も、チョコアイスの包み紙と棒がパソコンの脇に転がっている。Macくんはスリープ状態、スパゲッティはデスクの上に放置。いやはや、これじゃ完全に怠け者の学部生ソックリじゃないか。
議事堂1
(ワシントンから生中継の定番:夕暮れの議事堂どん)

 5月14日、ちょっと二日酔い気味のサトイモ君は、昼前から病院を2軒ハシゴしなければならない。もちろん病気になったのはボクチンではなくて、1軒は「お見舞い」、もう1軒は「付き添い」である。
 昼から東京・広尾の日赤医療センターの整形外科で2時間。その後タクシーに飛び乗って、横浜青葉台の昭和大学藤が丘病院・呼吸器内科で2時間。まるで超多忙の勤務医みたいな1日だったが、午後6時には東京駅にたどり着き、7時に自宅に戻った。
 まさに「ほうほうのてい」であって、今日のブログがホンの少しいつもより短くなることを許してくれたまえ。諸君、病院という所は、つくづく疲れる場所である。何しろ普段の行動が乱暴なクマであるから、病気やケガをかかえたヒトビトにコマゴマと配慮して歩くだけで、心身ともにヘトヘトになってしまう。
 高3の頃は医師を志したこともあったが、こうして丸1日病院で暮らしてみると、つくづく「医師にならなくてよかったな」と実感する。クマ蔵なんかが医者になったら、病院内の患者さんに毎日ドシンドシン衝突して、病院中に大迷惑をかけてしまうだろう。
旧郵便局1
(OLD POST OFFICE)

 そういう乱暴で粗忽な性格だから、今井君にとってはニューヨークよりワシントンDCの方がずっと気楽である。ニューヨークは、地下鉄にしても街路にしても人口密度が高すぎて、ビックリするぐらい人間どうしの衝突が多い。物理的にも精神的にも余りに頻繁に衝突が起こって、そのたびに大きなストレスに押しつぶされそうになる。NYの事情は、混雑した大病院の中とまさにソックリかもしれない。
 そこへいくと、ワシントンDCはホントに気楽なものである。建物は低く抑制され、だから空は明るく広大であり、車道も歩道も広々として、よほど油断していないかぎり他人と衝突することはない。地下鉄だってほとんどの路線がガラガラだから、ヒトの足を踏んで罵倒されたり、身体が不自由な人の通路に立ちふさがってしまって自責の念にかられることもない。
旧郵便局2
(OLD POST OFFICE 拡大図)

 4月20日夕刻、オールド・エビット・グリルのステーキや牡蠣を満喫し、赤ワイン1本を痛飲してご機嫌になったサトイモ男爵は、「では、国会議事堂までお散歩に行ってきますかね」と方針を決めた。
 時計はすでに5時半から6時近くになっていたが、ワシントンは考えている以上の南国である。ニューヨークやボストンと比較して、4月下旬の日没は驚くほど遅い。6時を過ぎ、7時が近づいてもまだ、「日が沈んでしまう」という危機感がない。
 20年前までは有名な犯罪多発都市だったんだから、日没前の時間帯の人影もマバラな街の中を、酔っぱらったサトイモなんかがゴロゴロ&ブラブラしていたら、やっぱり危険に違いない。
 しかし諸君、カモさんたちだってまだ暢気に水浴びしているし、国会議事堂までは広大な6車線の明るい道を、ひたすら東に進むだけである。途中はずっと、右も左もスミソニアンの美術館の群れ。こんな整然とした美しい街で、「危険だ」「危険だ」「油断大敵!!」「バッグは斜めがけ!!」とか、そんな戦々恐々をやっているのは、いまや日本人の団体ツアーぐらいのものである。
議事堂2
(夕暮れの議事堂ちゃん)

 目の前に威風堂々の議事堂を目にすると、日本人なら誰でも同じだと思うが、「ワシントンから生中継」をやりたくなる。
「アメリカの思惑はいったい何なのか。ワシントンの動きに、目の離せない状況が続いています♨」
と、超カメラ目線でキメのポーズをとるわけだが、あれれ、議事堂の前にキレイな噴水がなかったっけ? スミマセン、その噴水は明日か明後日の記事の写真で示そうと思います。
 しかし諸君、「アメリカの思惑」「アメリカの企み」「アメリカの陰謀」みたいなものの舞台は、実はホワイトハウスや国会議事堂ではない。「ロビー活動」の語源=ホテル・ウィラードのロビーこそ、思惑や企みや陰謀のホントの舞台なのであって、まさに「灯台モト暗し」。今井君の宿泊するホテルに早く帰った方が、「アメリカの思惑」の香りを如実に感じることが出来るはずだ。
ロビー
(ホントの舞台は、ホテルのウィラードロビーである)

 20時、ホテルウィラード1200号室に帰還。いやはや、さすが名門ホテルのジュニア・スイートだけあって、見れば見るほど異様に広い。こんなに広い部屋ならば、別に人目の多いロビーなんかで活動しなくたって、
「キミ、いつもの1200号室は空いてるかね」
「ちょっと部屋を使わせてくれたまえ」
「ボクが来てることは、必ず秘密にしてくれたまえ」
とフロントクラークに告げた方が、ずっとスマートじゃないか。
リビング
(1200号室、リビングからベッドルーム方向を望む)

 それとも、ロビーからすぐのメインバーに入るのも良いでござるね。4年前、当時の麻生首相がホテルのバーを利用しすぎるというのを、気難しい朝日新聞が盛んに攻撃したことがあったが、政治家や財界人の密談に「バー」という選択は、なかなかスマートでいいじゃないか。
ベッドルーム
(1200号室、ベッドルームからリビング方向を望む)

 かく言う今井君は、「バーでアイリッシュコーヒー」が大好き。散歩のおかげでワインの酔いも醒めてきた頃でもあり、限りなく甘い熱いアイリッシュコーヒーの魅力に逆らいがたい気分だったのだが、諸君、この夜のボストンでは「爆弾テロの犯人、いよいよ身柄を確保か?」というチョー緊迫した状況を迎えていた。
 緊迫のボストンを、訪ねる予定は明後日である。行くのか、行かないのか。今の状況のまま、暢気な観光客がボストンを訪ねるのは、是か、非か。ゴロゴロ転がるしか能のないように見えるサトイモだって、ホントは深く悩んでいるのだ。
出窓
(1200号室、ソファの風景)

 決断の時は、今夜。もしボストンに行かないと決めるなら、ボストンのホテルをキャンセル→ワシントンのホテルを3泊分、追加予約しなければならない。決断の時は今しかないから、バーでアイリッシュコーヒーに酔うより、部屋でCNNを注視しなければならない。すっかりお馴染みになったキャスターDon Lemonは、今夜も圧力鍋を両手に握りしめ、ボストンからの生中継を続けていた。

1E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
2E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
3E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
4E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
5E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
total m112 y717 d10912