Thu 130321 そろそろ浪人生の授業が始まるころだ 質問のお手紙「模試の復習って?」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 130321 そろそろ浪人生の授業が始まるころだ 質問のお手紙「模試の復習って?」

 おそらく今週中ごろから、浪人生対象の予備校で一斉に授業が開始になる。うーん、ずいぶん遅い授業開始だが、講師の皆さんの都合を考えれば4月中旬のスタートもやむを得ない。生徒諸君は「もう9ヶ月しか残っていない」という厳しい現実を忘れずに、ぜひ開始直後から思いっきりスパートしたまえ。
 マコトに残念なことに、4月第1週は長々とした講師の自己紹介ばかりが続き、焦る諸君のムカつきも頂点に達するかもしれない。しかし予備校講師だって必死なのだ。最初の1~2週間で生徒の人気をつかまないと、あっという間に大型連休。連休直後には夏期講習の申し込み。ここで人気をつかんでおかないと、講師生命に関わる危機に直結する。「最初のツカミ」に気合いが入ることぐらい、仕方ないのだ。
仲良し
(なかよし)

 だから浪人生としては、今のうちにガンガン予習を進めちゃうこと。先にテキストの予習1学期ぶん終わったって、別に損することはない。4月で予習が終わったら、5月には得意科目の問題集を遠慮なくどんどん解き進めて、「誰にも文句を言わせない不動の超♡得意科目」にしてしまえばいい。「この科目なら、偏差値80は確実」にしちゃうわけだ。
 浪人生対象の予備校というところは、大昔からどうも「あれもやるな」「これもやるな」「テキストだけやっていればいい」と必死で手綱を締めようとするクセがあるのだが、それはオトナが見れば誰でも分かる間違い。余裕のあるうちに「あれもやりたい」「これもやりたい」と思っていたものを遠慮なくやっちゃうのは素晴らしいことだ。
 ただし、「苦手科目克服」についてだけは「徹底して授業の予習&復習のみ」に限定する。だって、苦手な科目の問題集を前に一人で頭をかかえる姿をちょっと想像してみたまえ。今の苦しい状況の諸君に、その苦痛に耐えるだけの精神力を要求するのは、あまりに酷。予備校があんなに「テキストだけで十分!!」と絶叫しているんだ。苦手科目だけは、任せてみようじゃないか。
発見
(虫を発見)

 さて、今日もまた質問のお手紙が届いていた。
(質問)いつも今井先生の授業を笑いをこらえながら受けています。質問は「模試の復習の方法」についてです。この2年、たくさんの模試を受けてきましたが、復習の仕方がよく分かりません。解説授業は受けていますが、他に「これだけはしておいたほうがいい」みたいなアドバイスがあったらお願いします。(四国・女子)
決意
(ダイブを決意する)

(サトイモ君より)まず授業について「笑いをこらえながら受けてます」ということですが、笑いをこらえる必要は全くありません。どんどん、遠慮せずにガハガハ笑ってください。ほとんどの校舎で、担任の先生も担任助手のヒトも「ガハガハ笑っている生徒は、ほぼ間違いなく今井先生の授業を受講中」と理解していらっしゃるようです。
 そして、「ホモ・サピエンスの特性は、進歩するたびに爆笑し、爆笑するたびに進歩することだ」ということを忘れないでください。笑いのないところに進歩はないし、進歩すれば楽しくてたまらないから、やっぱり爆笑します。「勉強とは、シカメ面と仏頂面でやるものだ」などという発想は、20世紀どころか19世紀の遺物に過ぎません。
 例えば、数学の大好きなヒトが数学をやっているときの顔を思い浮かべてください。「物理=命」というほど物理が好きなヒトが、大好きな先生の物理の授業を受けている時だって、この上なく楽しそうな笑顔のはず。笑いと進歩とには密接な関係があるはずです。
貪る
(むさぼる)

 ましてや、今井君が担当している科目は英語です。コミュニケーションは、笑顔で行なうのが正しい。どんなタフな交渉でも、笑顔を忘れたら成立しません。仏頂面の交渉、怒鳴り声のコミュニケーション、そんなものは何の役にも立ちません。
 だから、英語の授業で笑っているのは当たり前。どんどん爆笑しながら授業を受けてください。「授業を受ける」より「授業でウケる」ぐらいでいい。もちろん「他のヒトに迷惑がかかる」ということはあり得ますが、みんなブースでヘッドフォンをつけて受講しているんだから、ちょっとやそっと笑ったって大丈夫。「こらえる」などというツラい努力はあんまりしなくていいんです。
お手手
(お手手を出してみる)

 さてと、質問の核心の「模試の復習」ですが、いやはや、いい時代になりましたね。一流講師の「解説授業」などというものが、日本中どこにいてもチャンとブースで受けられる。うにゃにゃ、ホントにスバラシイ時代になった。
 今井君が受験生だった頃には、1年に2回、東大受験用の模試の時にだけ解説授業がありましたが、どんな模試でも例外なくあんなに丁寧な解説授業がくっついているなら、もうそれ以上の復習は必要ないかもしれませんね。
 ま、とりあえず、解説授業をしっかり受講する。間違った問題を、だれか友達に解説できるぐらいにしっかりやり直す。実際に予備校の友人どうしで解説ゴッコをやってもいいです。「何とか分かる」のと「他人に解説できる」というのは全くレベルが違うことですから。
 そこまでやったら、もうそれ以上は欲張って復習しなくていいです。しばらく模試の問題を寝かせておきましょう。もちろん問題と解答用紙は捨てないで、しっかり保管しておく。しばらく寝かせて、問題や解答や解説を忘れるまでじっくり待ちましょう。忘れるには、半年ぐらいかかりますかね。
熟睡
(熟睡)

 で、10月とか11月とか、しっかり忘れたころになったら、久しぶりに問題を取り出してみる。そのころはもう直前期ですが、すっかり忘れちゃった古い模試をとりだして、自分一人で模試のつもりで時間を計ってやり直してみる。これはとっても役立ちますよ。
「そうだな、1年前にはこれを間違えたんだ」
「いやはや、昔はダメだったな」
「でも、今のワタシは違いますよ。こんなのには絶対ひっかかりません」
「うーん、自分もこの半年でこんなに伸びたんだ」
こんなふうに、とっても攻撃的な気持ちになれるのは、直前期になればなるほど効果的。そのためにも、あんまり復習復習と欲張らないで、いったん解説授業を理解した後は、その模試のことを忘れる努力をすべきだと信じます。

1E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS①
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3E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS①
4E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS②
5E(Cd) Karajan & Berlin:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS①
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