Sun 130317 新人集団の渦 生徒の手紙とクマ蔵の返事(3)オリジナリティについて | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 130317 新人集団の渦 生徒の手紙とクマ蔵の返事(3)オリジナリティについて

 4月8日、街は新入生と新入社員があふれている。定期券売り場は長蛇の列。「みどりの窓口」でも定期券が買えるらしくて、新幹線や特急の指定券を買おうとしても一向にラチが開かない。
 これは改善の余地があるんじゃないか。今の状況だと「15分後の新幹線に乗りたい」というお忙しいビジネスマン諸氏も、その長い列に弾きとばされてしまう。もちろん「ネットでも買えます」「事前にケータイから予約しておけばいいじゃん」ではあるのだが、キップ1枚買うのにこんなに手間がかるんじゃ、「ふと思いついてフラリと」みたいな今井君独特の行動もとりにくい。
籠なでしこ
(大好きな竹カゴの上のナデシコ)

 西新宿もマコトに晴れがましい雰囲気であって、あっちからはまだスーツも着慣れない新入社員の集団。こっちからは入学式帰りとおぼしき大学生グループ。男女取り混ぜて15名から20名ぐらいの集団が、みんな嬉しそうに語り合い笑いさざめく風景は「まさに日本の春」。ホントにホントにおめでたい。
 今年の桜はもうとっくに散ってしまったから、彼ら彼女らの頭上から桜の花びらがひとひらひとひら舞い落ちるという晴れがましい光景は、今年は見られない。咲いているのはモッコリ重たいヤエザクラ。普通のサクラの樹のほうはもうすっかり葉桜で、下手をすると毛虫がウヨウヨ這っていたりする。今年のニューフェイス諸君は、ホンのちょっとだけ可哀そうだ。
 そういうグループの諸君からクマ蔵どんに向けて、ビックリした視線が次々に飛ぶ。「あれれ、今井じゃね?」であり「お、今井さんだ!!」であり、「ゲロ、サトイモが立って歩いてる!!」である。そのうちの何人かは実際に声をかけてくれたが、京王デパートの前で出会った男子大学生とは一緒に写真に収まることになった。
沖縄料理店
(近所の沖縄料理、全体図)

「茨城県の牛久から柏まで電車で通って、柏校で受けてました。浪人してたので、おととし9月と10月の御茶ノ水でのナマ授業にも出ました。今は明治大学の2年生です」
という。
 「一緒に写真に入ってください」というので、京王デパートのお姉さん(どうしてmac君は「京王でパート」みたいな変換するの? もしかして真実をついてんの?)にお願いして、エントランスで数枚撮ってもらった。デパートのインフォメーション係って、いろんなことに付き合わなきゃイケナイのだ。
アグー豚
(アグー豚の串焼き)

 新宿駅前のビックカメラに立ち寄って、①iPodをさして使える小型スピーカー(旅行用)と、②これも旅行用の小型ポットの2点を購入。ポイントがタップリ溜まっていたので、おカネ0円、ポイントだけで買い物が済んだ。
 この日の夜は青山1丁目で飲んだ。肉と野菜とおサカナを、職人に目の前で焼いてもらって食するのであるが、もったいぶって焼かれる割には、無駄に時間がかかるだけ。肝腎の実質のほうは余り豊かとは言えない。
 肉なんか、テンダーロインがたった100グラムぽっち。後は、ネギとジャガイモとホワイトアスパラにグリーンアスパラ。こんなに野菜ばっかりクチャクチャやって、「甘いでしょ?」とか言われても、クマはウシとは違うんだからちっとも楽しくない。
 やっぱりクマどんは「肉をワシワシ」がいい。3~4日前には自宅から近い安い店で、はるかにリーズナブルに沖縄料理を楽しんだ。アグー豚の串焼き、タップリの海ブドウ、どれをとっても、青山の野菜焼きよりずっと深い充実感にあふれている。いやはや、大阪の人が言う通り「安くて旨い、じゃなきゃ意味ないね」でござる。
 すると諸君、料理を運んできたオニーサンまでが「もしかして、今井先生ですか?」ときた。もう10年もむかし、代ゼミの今井君を受講していたとのこと。おお、ずいぶん昔であるが、よく覚えていてくれた。お酒と一緒で、長い年月かけて熟成すれば熟成するほど、こういう出会いの喜びは深くなるものである。
ぶたさんたち
(とてもキレイなアグー豚さんたち)

 さて、今日の「質問のお手紙」であるが、大学入試でカクカクたる成果を収め、おそらく今日あたり入学式に出席していたであろうヒトからのお手紙。努力が結実して晴れがましい春を迎えたヒトビトにも、ケッコ悩みはあるものなのだ。
ハブ酒
(近所の沖縄料理屋で。ハブ酒も1杯試してみた)

(質問)4月から大阪府立大学に通うことになりました。高2の春に今井先生の「C組」を受講し、文法と基礎を徹底させたところ、そこから成績がグングン伸びて、偏差値38から65に急上昇しました。
 受験は全勝。大阪府立大の他、関西学院大学社会学部と、関西大学社会学部にも合格できました。今井先生が言っていた「1円玉貯金」も励みになりました。
 大学に進むにあたり、自分の発想力の貧弱さに悩んでいます。ボランティアなどフィールドワークにも積極的に参加しようと思っていますが、発見した問題に対してオリジナリティのある発想が出来ません。どうしたらもっと踏み込んだ発想ができるようになるでしょうか。(近畿・男子)

(サトイモ君より)いやはや、合格おめでとうございます。英語が苦手だった受験生が、基礎徹底/文法徹底/音読徹底でこんなに立派な戦果を報告してくれるのは、マコトに嬉しいことですね。1円玉貯金もさっそくキチンと募金してくださったようで、頭が下がります。
一円玉貯金
(彼の1円玉貯金。例えば「音読1ページで1円」みたいなルールを自分で作り、1年間実践すると、こんなふうになる)

 発想力とかオリジナリティということになると、一介の予備校講師にすぎないサトイモ君なんかには、とてもアドバイスの出来る話ではありません。ま、「たくさん読書しなされ」「いろんな新聞雑誌を読みなされ」「海外のテレビ局のニュースに、HPでいいから毎日触れるようにしなされ」という程度のことしか言えませんな。
 あと、とにかくたくさん物を書くこと。1行か2行の短文でツブヤキを繰り返すのも悪くはないんでしょうが、オリジナリティということになれば、やっぱりブログで長々と意見を書き続けるほうがいい。
 それも必ず毎日続けること。「突出したオリジナリティを発揮しなきゃイケナイ」とか、あんまり難しいことを考えずに、とにかく毎日書いていれば、30回に1回、10回に1回ぐらいの頻度で、オリジナリティが輝きだすかもしれません。そうやってホントに少しずつ鍛えられるのがオリジナリティというものだと思います。
まめしば
(青山1丁目で発見した「まめしば的な非まめしば」。これにはあんまりオリジナリティを感じない)

 もちろん、諸君の先輩:税所君みたいに「じゃ、オレがやってやる」と一気に海外に出て大活躍するのもスバラシイ。もしそういうバイタリティに憧れるなら、バングラデシュ/ルワンダ/ヨルダン/パレスチナ・ガザ地区、最近はミンダナオ島にまで活躍の領域を広げた税所君の活躍を、まずさっそくググって見てください。
 先月中頃にミンダナオの税所君からもらったメールだと、大活躍の現場に「ワタシも今井先生の受講生でした!!」という人が大勢いらっしゃるとのこと。予備校講師としてこれ以上の喜びはありませんが、彼ら彼女らの活躍もぜひ参考にしてみてください。

1E(Cd) Peabo Bryson:THROUGH THE FIRE
2E(Cd) Peabo Bryson & Roberta Flack:BORN TO LOVE
3E(Cd) Peabo Bryson:THROUGH THE FIRE
4E(Cd) Peabo Bryson & Roberta Flack:BORN TO LOVE
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLARDE
total m85 y534 d10729