Sun 130303 超満員の向ケ丘遊園 新入生が上京する季節 ダブルヘッダーでもOKです
3月23日、高崎からいったん自宅に戻っていたサトイモ軍曹は、午後6時、今度は小田急線に乗って向ヶ丘遊園を目指した。この春の講演会ラッシュは、今日が締めくくりになる。ラッシュが始まった1月の下旬には、午後5時ぐらいでもうすっかり暗くなっていたものだが、今日は午後6時でもまだ明るいし、暖かな春の風の中で満開の桜の花が揺れていた。
代々木上原から向ケ丘遊園なら、もちろん小田急線で1本、急行電車に乗れば20分程度の道のりである。通勤ラッシュの時間帯だが、気がつけば今日は土曜日であって、電車もすいている。
もちろんその分、さっき高崎から東京まで乗った上越新幹線はグリーン車まで全て満席であった。諸君、さすがに3月だ。大学に合格して上京するヒトビトで新幹線は大混雑である。第1志望に合格して欣喜雀躍の思いの者もいれば、若干の失意と悔しさの中で上京するヒトも少なくない。
(向ケ丘遊園での講演会 1)
かくいう今井君も、数百年前に秋田から上京した頃は、「若干の失意」というより「巨大な失望」のど真ん中でアップアップするほどだった。それでも3月中に何とか生活の場を定め、下宿の近くに銭湯とスーパーと、ハンバーガー屋と定食屋とクリーニング屋ぐらいは見つけ出したものである。
下宿先は、西武池袋線の石神井公園駅から徒歩15分ほどの「練馬区谷原3丁目」。一般家屋2階の3部屋を学部学生に間借りさせているオウチで、今井君以外の2部屋を借りているのは、どちらも学習院大学1年生であった。名古屋からきたヤツと、静岡県藤枝からきた男である。
もうとっくに時効だから白状するが、未成年にもかかわらずさっそく酒屋で缶ビールを買ってきて、3人で挨拶代わりの乾杯をした。500mlの缶ビールたった1本ずつを他の2人は飲み残し、その飲み残しも今井君がもらってグビグビ飲み干した。
それだけのことで「失意」とか「絶望」とかいうクダランものは、塩をかけられたナメクジよろしく忘却のカナタに消えていった。もちろん、未成年の飲酒などという悪いことは昭和ニーチャン独特の行動であって、21世紀のヨイコ諸君は、若き日のサトイモのマネなんか決してしてはならない。
(向ケ丘遊園での講演会 2)
おそらく、今日のこの小田急線に乗っている乗客の中にも、あの頃の今井君と同じ思いをかかえている大学新入生諸君がたくさん存在するのである。そうだな、その場合は、まず駅の近くに古い定食屋を見つけたまえ。
小さな定食屋で、焼き魚定食かハンバーグ定食をおずおず注文し、湯気のたつ定食を前にワリバシをパキッと割って、味噌汁をクルクルかき混ぜれば、意外にそれだけのことで、失意とか悲哀とかは呆気なく消えていくものである。それから銭湯に行って、夜の桜の下でポカポカしながら汗を拭えば、諸君の復活はもうすぐ近くにある。
もちろん第1志望を突破して「意気揚々」「意気軒昂」という気分のヒトも多いだろうが、サトイモ君はいつだってションボリしているヒトの味方である。いまションボリしているヒトは、街で偶然クマ蔵を発見したら遠慮なく声をかけてくれたまえ。
(2年半前の危機から見事に復活したニャゴロワ)
昨夜の高崎でも、そういう男子がいた。高崎駅前でスタッフの皆さんに手を振って再会を約束し、1人で駅前のコンビニに入ってお酒とサンドイッチとお蕎麦を買った。コンビニを出たところで「もしかして、今井先生ですか?」と声をかけられた。
「北海道で授業を受けていて、高崎経済大学に合格しました」
「まさかこんなところで会えるなんて」
「まちがいなく、ホンモノですよね」
と驚いている。高崎経済大は公立の名門であるが、どうも彼の口ぶりからして第1志望ではなかった様子。もちろん大学1年生と酒を飲みに行くわけにはいかないから、握手をして、請われるままに一緒に写真に収まるだけにして帰ってきた。しかしその程度のことで、若者は十分に立ち直るものである。
(向ケ丘遊園での講演会 3)
3月23日、2013年春を締めくくる向ケ丘遊園での講演会は、19時半開始、21時10分終了。出席者は約105名。おお、これ以上は考えられない超・大盛況であって、古い小さな駅の駅前、駅に負けず劣らず古い雑居ビルの3階が、大盛況のせいで破裂してしまいそうである。
本来なら50人しか入らない教室、腕を振り上げれば確実に蛍光灯を破壊する低い天井。机を全て片付けて、超低料金LCC機さながらに前のイスにヒザがぶつかる悪条件。しかし100分の講演は、春の締めくくりに相応しいマコトに花やかなグランドフィナーレになった。
(向ケ丘遊園での講演会 4)
サトイモ君は、特に首都圏各校舎の大健闘に感激している。土浦/成増/柏/立川/所沢。北千住/西新井/せんげん台。もちろん今夜の向ケ丘遊園。「受講者が集まりすぎて、途中からは希望者をしぼり込んだり、お断りしたりしました」という校舎が相次いだ。
関西圏でも名古屋圏でも、北海道や北陸でも、全国的にこういう大盛況が続いている。
「いいんですよ、せっかく受講希望者が殺到しているんですから、急遽ダブルヘッダーでもトリプルヘッダーでもやりますよ。遠慮なくそう言ってください」
これは、今のサトイモ君の正直な気持ちである。
1E(Cd) Alirio Diaz:RODRIGO/CONCIERTO DE ARANJUEZ
2E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
3E(Cd) Alirio Diaz:RODRIGO/CONCIERTO DE ARANJUEZ
4E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
5E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
total m15 y464 d10659
代々木上原から向ケ丘遊園なら、もちろん小田急線で1本、急行電車に乗れば20分程度の道のりである。通勤ラッシュの時間帯だが、気がつけば今日は土曜日であって、電車もすいている。
もちろんその分、さっき高崎から東京まで乗った上越新幹線はグリーン車まで全て満席であった。諸君、さすがに3月だ。大学に合格して上京するヒトビトで新幹線は大混雑である。第1志望に合格して欣喜雀躍の思いの者もいれば、若干の失意と悔しさの中で上京するヒトも少なくない。
(向ケ丘遊園での講演会 1)
かくいう今井君も、数百年前に秋田から上京した頃は、「若干の失意」というより「巨大な失望」のど真ん中でアップアップするほどだった。それでも3月中に何とか生活の場を定め、下宿の近くに銭湯とスーパーと、ハンバーガー屋と定食屋とクリーニング屋ぐらいは見つけ出したものである。
下宿先は、西武池袋線の石神井公園駅から徒歩15分ほどの「練馬区谷原3丁目」。一般家屋2階の3部屋を学部学生に間借りさせているオウチで、今井君以外の2部屋を借りているのは、どちらも学習院大学1年生であった。名古屋からきたヤツと、静岡県藤枝からきた男である。
もうとっくに時効だから白状するが、未成年にもかかわらずさっそく酒屋で缶ビールを買ってきて、3人で挨拶代わりの乾杯をした。500mlの缶ビールたった1本ずつを他の2人は飲み残し、その飲み残しも今井君がもらってグビグビ飲み干した。
それだけのことで「失意」とか「絶望」とかいうクダランものは、塩をかけられたナメクジよろしく忘却のカナタに消えていった。もちろん、未成年の飲酒などという悪いことは昭和ニーチャン独特の行動であって、21世紀のヨイコ諸君は、若き日のサトイモのマネなんか決してしてはならない。
(向ケ丘遊園での講演会 2)
おそらく、今日のこの小田急線に乗っている乗客の中にも、あの頃の今井君と同じ思いをかかえている大学新入生諸君がたくさん存在するのである。そうだな、その場合は、まず駅の近くに古い定食屋を見つけたまえ。
小さな定食屋で、焼き魚定食かハンバーグ定食をおずおず注文し、湯気のたつ定食を前にワリバシをパキッと割って、味噌汁をクルクルかき混ぜれば、意外にそれだけのことで、失意とか悲哀とかは呆気なく消えていくものである。それから銭湯に行って、夜の桜の下でポカポカしながら汗を拭えば、諸君の復活はもうすぐ近くにある。
もちろん第1志望を突破して「意気揚々」「意気軒昂」という気分のヒトも多いだろうが、サトイモ君はいつだってションボリしているヒトの味方である。いまションボリしているヒトは、街で偶然クマ蔵を発見したら遠慮なく声をかけてくれたまえ。
(2年半前の危機から見事に復活したニャゴロワ)
昨夜の高崎でも、そういう男子がいた。高崎駅前でスタッフの皆さんに手を振って再会を約束し、1人で駅前のコンビニに入ってお酒とサンドイッチとお蕎麦を買った。コンビニを出たところで「もしかして、今井先生ですか?」と声をかけられた。
「北海道で授業を受けていて、高崎経済大学に合格しました」
「まさかこんなところで会えるなんて」
「まちがいなく、ホンモノですよね」
と驚いている。高崎経済大は公立の名門であるが、どうも彼の口ぶりからして第1志望ではなかった様子。もちろん大学1年生と酒を飲みに行くわけにはいかないから、握手をして、請われるままに一緒に写真に収まるだけにして帰ってきた。しかしその程度のことで、若者は十分に立ち直るものである。
(向ケ丘遊園での講演会 3)
3月23日、2013年春を締めくくる向ケ丘遊園での講演会は、19時半開始、21時10分終了。出席者は約105名。おお、これ以上は考えられない超・大盛況であって、古い小さな駅の駅前、駅に負けず劣らず古い雑居ビルの3階が、大盛況のせいで破裂してしまいそうである。
本来なら50人しか入らない教室、腕を振り上げれば確実に蛍光灯を破壊する低い天井。机を全て片付けて、超低料金LCC機さながらに前のイスにヒザがぶつかる悪条件。しかし100分の講演は、春の締めくくりに相応しいマコトに花やかなグランドフィナーレになった。
(向ケ丘遊園での講演会 4)
サトイモ君は、特に首都圏各校舎の大健闘に感激している。土浦/成増/柏/立川/所沢。北千住/西新井/せんげん台。もちろん今夜の向ケ丘遊園。「受講者が集まりすぎて、途中からは希望者をしぼり込んだり、お断りしたりしました」という校舎が相次いだ。
関西圏でも名古屋圏でも、北海道や北陸でも、全国的にこういう大盛況が続いている。
「いいんですよ、せっかく受講希望者が殺到しているんですから、急遽ダブルヘッダーでもトリプルヘッダーでもやりますよ。遠慮なくそう言ってください」
これは、今のサトイモ君の正直な気持ちである。
1E(Cd) Alirio Diaz:RODRIGO/CONCIERTO DE ARANJUEZ
2E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
3E(Cd) Alirio Diaz:RODRIGO/CONCIERTO DE ARANJUEZ
4E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
5E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
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